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2024-12-19 05:16

【0930】2024/12/19 認知症サポーター向けセミナー 終了後 #講師

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2024/12/19

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 昨日の配信の中で、認知症サポーターのお話をしました。
昨日は、講師として活動している方向けに、どうすれば良い講義ができるか、というようなお話をしてきました。
実は、昨日は私の講座だけじゃなくて、1年間の活動の振り返りだったり、あるいは私の講座が終わった後に、グループワークをするというような時間もあったんですね。
それに対して、いろんな人が、いろんな問題提起を持ってきていたりしました。 若年性のアルツハイマーにかかった人の当事者、その方からのメッセージビデオだったりとか、
あともう一つは、当事者の方が自分の家族に向けたお手紙なんかも資料としてありました。
私は残念ながら、その自分の講座が終わった後は退席をしたので、その後具体的にどういう活動をなさったのかというのは存じ上げないんですけれども、
その資料としてあったお手紙は、非常に胸を打つものがあって、それを今日はご紹介したいと思います。
手紙 親愛なる子供たちへ
年老いた私がある日、今までの私と違っていたとしても、どうかそのままの私のことを理解してほしい。
私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れても、
あなたにいろんなことを教えたように見守ってほしい。 あなたと話すとき、
同じ話を何度も何度も繰り返しても、その結末をどうか遮らずに頷いてほしい。
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本の温かな結末はいつも同じでも、私の心を平和にしてくれた。
悲しいことではないんだ。消えて去っていくように見える私の心へと励ましの眼差しを向けてほしい。
楽しいひとときに私が思わず下着を濡らしてしまったり、お風呂に入るのを嫌がるときには思い出してほしい。
あなたを追い回し何度も着替えさせたり、様々な理由をつけて嫌がるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを。
悲しいことではないんだ。旅立ちの前の準備をしている私に祝福の祈りを捧げてほしい。
いずれ歯も弱り、飲み込むことさえできなくなるかもしれない。
足も衰えて立ち上がることすらできなくなったなら、あなたがか弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように、
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よろめく私にどうかあなたの手を握らせてほしい。私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないでほしい。
あなたを抱きしめる力がないのを知るのは辛いことだけど、私を理解して支えてくれる心だけを持っていてほしい。
きっとそれだけで、それだけで私には勇気が湧いてくるのです。
あなたの人生の始まりに私がしっかりとつき添ったように、私の人生の終わりに少しだけつき添ってほしい。
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと、あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい。
私の子供たちへ。愛する子供たちへ。こんな資料が渡されていました。
認知症の症状に最初に気づくのは本人だと言われています。誰よりも心配なのも苦しいのも悲しいのも本人だと言われているんです。
忘れたことを忘れたり、今までできたことができなくなったり、でも表に出せないだけで心は決して止まっていないんだということを、
私たちは理解して寄り添っていくということがとても必要だ、とても大事なことだということでした。
この認知症サポーターは全国で1500万人いるということを昨日お話ししたんですが、秋田県では3万368人だそうです。
もっともっと活動が活発になっていくことを願いたいですし、またその活動をする際に私が昨日行った講座が一つでも役に立ったんだったら本当に嬉しいことだなって思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。 それではまた明日。
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