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2025-08-13 07:55

【1167】2025/08/13 雄物川花火大会 多言語アナウンスの裏側

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2025/08/13

サマリー

雄物川花火大会では、多言語アナウンスが行われ、さまざまな国の花火をイメージした独自のプログラムが展開されます。参加者はその国の言語での挨拶を楽しみ、ユニークな演出によって会場は盛り上がります。

多言語アナウンスの挑戦
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は、一昨日行われた雄物川花火大会で挑戦した、多言語アナウンスのお話です。 今回の花火大会後半の部では、大阪万博のテーマをリスペクトして、各国をイメージした花火を打ち上げました。
イタリアの花火、ドイツの花火、スペインの花火、フランスの花火などなど、まさに異国情緒あふれるプログラムです。
そこで、私は企画として、その国の言葉で花火のアナウンスをしようという、そういう挑戦をしたんです。 内容としては、「こんばんは、ようこそお越しくださいました。楽しんでください。」という、この3つの言葉を国ごとの言語でお届けしました。
ただ、これがまあ難しかったです。 これからイタリア語を話します、というのもなんだか野暮なので、外国語を話しているよと、でもそれが、「こんばんは。」の一言であれば、何を言っているかわからないままに通り過ぎてしまうだろうと思いました。
なので、3つぐらい言葉を重ねれば、なるほどその国の言葉を話しているんだなということが伝わるかなと思ったんです。 その国の言葉でどうやら話しているらしいぞという、その企画そのものが伝わればよかったんですね。
なので、何の内容をしゃべっているのか、それはあまり重要なことではなかったんです。 それを8カ国語でお話をしようと、そういう企画を立てました。
まあ企画を立てたのは自分なんですけどね、でももう泣きながら練習しました。 イタリアの花火、ドイツの花火、カタールの花火、オーストリアの花火、スペインの花火、フランスの花火、この6つを打ち上げたんですが、オーストリアはドイツ語なんですね。
ドイツ語についてはドイツの花火も打ち上げますので、オーストリアの時はスローベニア語、ハンガリー語、チェコ語をお話ししました。ということで全部で8カ国語となったんです。
準備の流れをご紹介します。まずはチャットGPTで各国のご挨拶はどういうのかというふうに聞いて一覧表を作成してもらいました。
その時に発音のコツとかカタカナ表記、ローマ字表記も合わせてもらいました。
ですがこれは音声が必要だなと思ったので、次にどんなことをしたかというと、Google翻訳という機能で発音を確認しました。
その音声をひたすら後は耳コピーをしたんです。耳で聞いてコピーするということです。これは何度も何度も繰り返しました。
最終的には自分の発音を、今度はGoogle翻訳に音声で入力しました。自分の声でですね。
で、ちゃんと日本語に正しく変換されるかをチェックしたんです。最終的にはイタリア語でこんばんはっていうふうにお話をすると、日本語訳としてこんばんはってちゃんと出てきたんです。
そうやって、あ、じゃあちゃんと通じるんだなって。おそらく日本語なまにはあったでしょうけれども、それでも通じるんだなっていうことが確認できたので、それで行こうと。こういう形で行こうというふうになりました。
地道な反復練習でした。 実は当日山の日でしたけれど、午前中は葬儀の司会をしました。
その後、一旦家に帰ってきて体勢を整えてから花火会場に行ったんですけど、移動中の車内でもずっと音声を流してぶつぶつ練習をしていました。
もうギリギリまでやっていたんです。 尾物川の花火大会は2011年から私は勤めているんですが、2011年の最初の年は実行委員会から台本が出てきました。
ただあなたの好きなようにやっていいですよというふうに言っていただいたので、基本線はいただいたんですが、あとは自分のやりたいようにやらせてもらってここまで来ています。
ということで翌年、2012年からはもう私が台本を書く係というふうになっていて、花火さんとの打ち合わせを経て、あとは自分で書くだけっていうふうになっているんですね。
自分で作った台本っていうこともあって、とても話しやすくて、もう実行委員会とか花火さんも自由にどうぞと任せていただいているので、毎回気持ちよく進行しています。
気持ち良すぎて、あるいは花火についてはこんなこともあんなことも伝えたいって思っちゃうので、ついつい長くなっちゃうんですね。
花火大会の成功
ただ本当に多くのお客様が最後まで楽しんでくださっていたっていうのを後で知りました。
何があったかっていうと、打ち上げが終わった後に打ち上げ現場にいる方の花火さんがライトでこちらに挨拶を送ってくれたんです。手を振ってくれてたんですね。
その花火の打ち上げ現場にいる花火さんと放送ブースの方にいる、いわゆる舞台監督をやってくださっている花火さんがいるんですけど、
その舞台監督をやってくださっている方が、せっかくだから手を振りましょうかというふうに言ったんです。
ということでそこは台本にはなかったんですけれども、皆さんにスマホとか何か光るものが手元にあったらどうぞ振ってくださいと大きく大きく花火さんに向かって挨拶しましょうというふうに呼びかけましたら、
本当に皆さんスマホって持ってるんですね。皆さんがコンサート会場のように本当に盛り上がってくださって、今までこの花火大会ではその演出は入れてなかったんですね。
なので、私は暗いところで皆さんがどういうふうに座って見ているかっていうのはこれまで確認したことがなかったんですが、今回こんなにもたくさんの方々が見てくださっていたんだと。
そして大会本部のある河川敷の方は、まあそれでも私は目の届くところですけれども、実は川を挟んで尾物川を挟んで向こう側にもたくさんの方々がライトを振ってくださってたんですね。
それにももう感激しました。
実は友人と昨日会ったんですけど、友人はその対岸側にいたんですね。対岸側もものすごく盛り上がってたよという、そういう報告ももらったりして、また一層嬉しくなりました。
天気は県の南部は土砂降りだったんですね。秋田市も一時期警報が出てました。
ですが昼過ぎには注意報に変わり、そして日も差してきて地面はもう濡れてませんでした。花火が打ち上がるあたりは。
ということで本当に雨上がりで空気もおそらく澄んでいたんだと思うんですね。
湿度が低いと本当に色鮮やかに見えるんです。そういう環境だったなって思います。
花火は8時半には終了しましたけど、私が会場を出る頃っていうのは10時ぐらいだったんです。
その時にポツポツと雨が降りだしたんですよね。
なので本当に奇跡の花火大会だったなとすごく感じました。
準備は大変だったんですが、この企画やってみて本当に良かったなと思いますし、たくさんの方にお越しいただいて、また来年も元気で同じ場所で皆さんとお目にかかりたいなと思いました。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご利用ください。
それではまた明日。
07:55

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