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2024-03-06 04:26

【0642】言言肺腑を衝く

2024/03/06

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おはようございます、鶴岡慶子です。 この配信では花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。毎朝更新しています。 640回の眼光支配に徹すの回で、千葉東北沖の群髪地震について一体何が起きているのかというお話をしました。
あの後、気象防災アドバイザーの掲示板に、気象庁の方からのスロースリップについての補足説明がありました。 その点について、ちょっとシェアしますね。
まず、千葉東方沖の地震活動は、1996年以降、地震活動が活発になった時期が実に6回あって、ほぼ同時期にスロースリップという地殻変動が起きているということが分かっているというお話をしました。
そして、今回もそのスロースリップが起きているということなんです。 このスロースリップについて、テレビなど各社の説明ではちょっと誤った説明をしています。
どう説明しているかというと、震度3とか4の地震がまるでスロースリップそのものであるかのような説明をしているんです。
これ、大半がそういう説明をしているんですが、これは誤りなんですね。 正しくはこういうことなんです。
このスロースリップっていうのは、地殻変動のことでゆっくり地面が動いているっていう状態なんです。 このスロースリップがプレートの境界を滑らせたことが原因で、
その付近にある固着域、固着域の歪みを増加させてしまうんです。 結果としてその固着域、ぐっとくっついているものが踏ん張りきれなくなってズズズっと動いてしまう。
これが震度3や4の地震を引き起こしているっていうことになります。 なのでスロースリップ自体は揺れません。
震度0です。 揺れを起こしているのは固着域なんですね。
スロースリップは地殻変動のことですので、それによって固着域が刺激されて固着していたもの、固まっていたものがパーンと弾けるようなイメージで揺れが起きているっていうことなんです。
ここはちょっと分けて考えた方が良くて、このなんか誤った説明になっていることについて気象庁の方がこんな風に言っています。
おそらく気象庁や国土地理院が、「スロースリップが震度4の原因」という言い方をしていて、中間をすっ飛ばして説明しているからこんな誤解を招いちゃっているんだろうという、そんな風に話していました。
前回この千葉東方期の地震についてお話しした時は、大半のことをこの地震について解説している回だったんですけど、
報道されている裏側まで考えを巡らせて、自分ごととして捉えてねっていう、そんなお話をしたと記憶していますが、この裏側まで考えを巡らせてねっていうことについて、表現として眼光紙背に徹すっていう表現をシェアしたわけなんですが、
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リスナーの魔術師摘出手術中さん、眼光紙背に徹す、いい言葉ですね。言言肺腑を衝くと同じくらいかっこいい。慣用句っていいっすねーっていう、そんなコメントをyoutubeでいただいていました。毎日コメントありがとうございます。
この言言肺腑を衝く、ほんとかっこいいですよね。言言っていうのは一語一語、肺腑っていうのは肺のこと、呼吸器のことなんですが、転じて心の底、衝くというのは深い感銘を与えるということを言っていて、言言肺腑を衝くというのは一語一語に誠意がこもっていて説得力があって、聞く人を深く感動させることということなんです。
確かに本当に字面もかっこいいですし、響きもかっこいいですよね。こんなかっこいい言葉の数々をしれっと言えるようになったら、本当にかっこいいなと思います。
言言肺腑を衝く配信ができるように、日々アンテナの感度をもっともっと上げていきたいなと思います。
この配信はapple podcast 他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日もお会いしましょう。鶴岡慶子でした。
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