2025/10/23
サマリー
戸籍を取り寄せることで自分のルーツを探る重要性について考察されています。過去をたどることは未来につなげるための大切な作業であり、その記録を残すことが価値ある行為であると語られています。
ルーツを探る重要性
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 最近、家計図を作るために、市役所で戸籍を取り寄せました。
今は、制度が変わって広域請求という仕組みで、どこの役所からでも全国の戸籍をまとめて取り寄せることができるようになっています。
これは、去年2024年の3月の法改正で始まった制度です。
実は、それまでは、本籍のある市町村ごとに請求しなければいけなかったので、例えば、親の代、祖父母の代という場合に、本籍が点々としている場合は、各地の役所に請求する必要があったのです。
でも今は、一箇所で全部揃うようになりました。 この広域請求が始まったのをきっかけに、うちでも戸籍を集めることにしました。
紙の戸籍というのは、空襲とか災害で失われてしまったものもあるようです。 さらに、将来的には古いものが廃棄されたり、100年を超えるものは請求できなくなる可能性もあると聞きまして、取れるうちに取っておこうと思ったんです。
実は去年の今頃、経営者の勉強会で戸籍を扱う専門家の方の講演を聞いたのがきっかけです。 その中で紹介されていたのが、歴史学者アーノルド・ジェイ・トインビーの言葉です。
滅びゆく民族には3つの共通点があるという話でした。 1つ目は、時刻の歴史を忘れた民族は滅びる。
2つ目は、全ての価値をお金や物に置き換えて、心の価値を見失った民族は滅びる。 3つ目、理想を失った民族は滅びる。
これが紹介されていました。
これって、この民族を家とか自分に置き換えたら、全く同じことが言えるんじゃないかなって思うんですね。
自分の家の歴史を忘れた家は滅びる。心の価値を見失った家は滅びる。そして理想を失った家は滅びる。
そう考えると、自分のルーツをたどるっていうことは、単なる記録集めではなくて、心の軸を確かめることと言えるような気がしてきます。
さっき、家に置き換えましたけど、さらに自分ということに置き換えていくと、いわゆる過去、現在、未来っていうふうに言えると思うんですけど、
自分が一体どこから来たのかっていうような確かさとか、今ある自分の価値だったり、未来を描く力だったりとか、そういったところがグラグラすると、やっぱり軸がぶれるということなんですけど、そうするとやっぱり自分を見失う、滅びるっていうことだと思うんです。
実際に戸籍を取り寄せてみると、わからないところも若干出てくるんですけど、古いものでは江戸時代までさかのぼることができました。
母方と父方、それぞれ請求しましたら、合わせて15通になりました。
これ請求するときにコツがあって、まず家計図を作りたいっていうこと、そして広域請求でわかるだけ全部取り寄せたいっていうこと。
さらにもう一つ付け加えたいのが、没年月日がわかるようにしてほしいっていうことです。
過去と未来のつながり
いわゆる亡くなった日ですね。
生まれた日は書いてあるんですけど、亡くなった日がわからないんですよ。
すべてが書いてあるわけじゃないんですね。
なので死亡届とかをたどっていくことになると思うんですけど、没年月日がない状態だと10冊だったんですね。
でも没年月日を付けてくださいって言ったら、またさらにさかのぼることができたんですよ。
なので両方を合わせると、また情報が増えるんです、ちゃんと。
なので2つを合わせて請求するっていうことがコツだと思います。
そして並べてみると、お一人一人の名前が浮かび上がってくるわけなんですが、ちゃんとそこに生きた証があるわけですよ。
その人たちがどんな場所でどんな暮らしをしていたんだろうかと、想像するだけでも一つのドラマが見えてくるわけですね。
そこからつながって今の自分がいるんだなって思うわけです。
そう思うと今を丁寧に生きたいと自然に思えるんですね。
そう思うと自分のルーツをたどることってものすごく価値があるなと思いました。
過去をたどることは、ただただ昔を懐かしむってことじゃなくて、未来へつなげていくこと、継承していくっていうこととして、きちんと記録に残していくことが大事なんだなって思いました。
今回役所の方にいろんな相談をして、3往復ぐらいしたんですよ。
とっても親切にしてくださって、ありがたいことに、系譜の大枠を私役所の方が作ってくれていました。
それにさらに、いつ生まれていつ亡くなったのかっていうことを詳しく付け加えていくのは、私これから自分でやっていく作業なんですけど、
その中に私たちの命の物語がつながっているっていうふうに思うと、力がみなぎってくるような、そんな気がしました。
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それではまた明日。
05:45
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