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2026-10-10 04:25

【1590】2026/10/10 秋田出身の写真家の名をもつクリオネ「イクオネ」

2026/10/10

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サマリー

流氷の天使と呼ばれるクリオネの仲間に、世界で6種目となる新種「イクオネ」が加わったという研究が紹介されます。イクオネは秋田県出身の水中写真家・中村育夫さんにちなむ愛称で、1990年代に知床半島沖で発見され、写真集『カムイの海』の表紙にもなりました。従来は触手が4本と考えられ、クリオネとは別のグループとされていましたが、詳しい調査で触手が6本あることや遺伝的にクリオネの仲間であることが判明しました。海には科学が進んだ今も未知のことが多く、秋田の海辺で育った好奇心が知床の新種発見につながったことへの喜びが語られます。

新種のクリオネ「イクオネ」と中村育夫
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は、海の小さな生き物のお話です。 流氷の天使と呼ばれるクリオネですが、ご存知ですか?
透明な体に小さな羽のようなものをパタパタさせて泳ぐあの生き物です。
このクリオネの仲間に、世界で6種目となる新種が加わったと、日本の研究チームが論文で報告しました。
その生き物の愛称がイクオネです。 イクオネっていう名前は、水中写真家の中村育夫さんにちなんでいます。
中村さんは、秋田県のご出身。1945年のお生まれで、現在81歳です。
19歳の時に、独学で水中写真を始めた方です。
中村さんがイクオネに初めて出会ったのは、1990年代で、場所はシレトコ半島の海だったということです。
流氷が浮かぶ海に潜って、水深10メートルほどのところに、2匹がペアになって漂っていたんです。
おなじみのクリオネよりも、体の輪郭がふっくらと丸いのが特徴ということで、中村さんは一目で魅了されたと振り返っています。
その写真は、1995年に出版された写真集、カムイの海の表紙を飾っています。
この生き物をイクオネと呼び始めたのは、中村さんご自身ではなくて、シレトコで現地ガイドをしている水中写真家たちです。
中村さんご本人は、最初は自分の名前が付くことに抵抗があったそうなんですけれども、それでもこの愛称はダイバーたちの間ですっかりと広まっていって、
図鑑に載っている正式な和名も、中村さんの名前を冠したイクオ裸カメガイとなっています。
イクオネがクリオネの仲間と判明した理由
じゃあどうして今になって、新種のクリオネとなったのかということなんですが、ここがちょっと面白い話で、
イクオネは、これまでクリオネとは別のグループの生き物だと考えられていました。
決め手とされたのが、バッカルコーンという触手の数です。
クリオネは、餌を捕まえる時に頭から触手を出すそうなんですけれども、その可愛らしい見た目からは想像できない、ちょっと迫力のある姿です。
クリオネの仲間は、この触手が6本あるんですね。
ところがイクオネは4本しかないってされていたので、別だと言われていたんですが、
このほどイクオネの体の作りを詳しく調べることになった時に、触手が6本あるということがわかったんです。
さらに遺伝子を調べても、クリオネの仲間に入れるべきという結果が出たということなんですね。
30年以上前から知られていた生き物イクオネは、実はクリオネの一員だったということなんです。
海に残る未知と秋田から知床への好奇心
このほどノーベル科学賞の受賞が日本人ありましたけれども、どんな研究なのかというお話を聞いていても、それが私たちの生活にすぐに結びつくみたいなことだったりとか、
その研究の延長線上にどんなことがあるのかっていうようなイメージもなかなか難しいんですけれども、
でもすごく言えることは、わからないことって、解明されていないことってたくさんあるんだなっていうことです。
それは海の中にも言えて、科学がこれだけ進んだ今でも、海にはまだ私たちの知らないことがたくさんあるんだなって思いました。
中村さん出身の型紙はハチロウ型のすぐ近くです。
秋田の海辺で生まれた好奇心が遠いしれとこの海で世界の新種につながったと思いますと、なんだかとっても嬉しくなります。
流氷の季節、もう少し先ですけれども今年の冬、流氷のニュースを見たら、その下を漂うイクオネのことも思い出して見ていこうと思います。
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それではまた明日。
04:25

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