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【1576】2026/09/26 月はくまなきをのみ見るものかは ― 徒然草のはなし
2026-09-26 05:13

【1576】2026/09/26 月はくまなきをのみ見るものかは ― 徒然草のはなし

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2026/09/26

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
まず、このポッドキャストですが、Apple Podcastをはじめとする各種ポッドキャストへの配信が、昨日復旧したようです。
昨日の夜、3つぐらい一気に流れてきたみたいで、通知が来ていたので安心しました。
で、改めて昨日の中秋の名月の話を聞いていたんですよ。自分の配信ですね。
そしたら、つれづれ草の下りで、健康奉仕の名前を健康奉仕って言ってましたね。 正しくは、健康奉仕です。
つれづれ草の作者の健康奉仕は、吉田健康という名前でも知られています。 元の名前は、浦部の金吉です。
出家してから名前を音読みにして健康と名乗りました。 吉田健康という呼び名は、後の時代に広まったものだとする研究もあるようです。
で、せっかくなので今日は健康奉仕が書いたつれづれ草について、改めてお話ししようと思います。
つれづれ草は、今からおよそ700年前、鎌倉時代の終わり頃に書かれた随筆です。
1330年頃にまとめられたとされてきました。 ただ、長い年月をかけて書き溜めたものだという説も有力です。
序断と243の段からできています。 書き出しは皆さんも覚えたんじゃないでしょうか。学校で覚えさせられたっていう感じだったと思うんですが、
つれづれなるままに、ひぐらし、すずりにむかいて、うんうん、というものですけれども、この書き出しの言葉がそのまま題名になっています。
つれづれ草の中身はとにかく幅が広いです。 季節とか自然のこともあるし、和歌とか芸術のこと、さらには仏教とか人生のこと、
噂話であったりとか、ちょっとした豆知識まであります。 昨日ご紹介した十五夜と十三夜の月の話もその一つです。
根っこにあるのは無常観です。 人の命も世の中も移ろいやすくて、儚いという考え方です。
ただ、吉田健康・健康法師は儚いからこそどう生きるかというのを考えました。
そこがつれづれ草の魅力と言えると思います。 歴史的に見ますと、つれづれ草は聖書オーダゴンの枕の草紙、
カモノチョウメの包状記と並んで、日本の三大随筒とされています。 ただ、書かれてすぐに広まったわけではなくて、
しばらく埋もれていって、広く読まれるようになったのは江戸時代ということです。 たくさんの解説本というか注釈書が作られて、多くの文化人がつれづれ草に習って随筒を書きました。
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思ったことを自由に書き綴るというそのスタイル、その手本になったのがつれづれ草です。
若干このポッドキャストもそれに近いかなと思います。 何か一つテーマがあるわけじゃなくて、花火や天気、言葉に関することと言いながら、
今日私が見たもの、触れたものについて感じたことを話しているのがこのポッドキャストですので、まあつれづれ語りですよね。
昨日はその中秋の明月についてつれづれと語ったんですけれども、昨日のお月様は見たでしょうか。
昨日は私、近所の団子屋さんに行ったんですけれども、お休みだったんですね。しょうがないから別のお店で豆大福を買いました。
ゆっくりその大福を食べながら見られたらよかったんですけれども、ラジオ取材が入っていたので移動中に見ました。
低い位置にあった月、行くときはそうだったんですけれども、すっごいパワーを感じました。
帰りになったらもう高い位置に月はあったんですけど、すごく明るくて辺りを照らしているような感じでした。
ちらっと見たものではあったんですけれども、見られてよかったなと思います。 つれづれ草の中にも明月にちなんだ一節があるのが137段です。
花は盛りに月は熊なきをのみ見るものかは。 花は盛りに月は熊なきをのみ見るものかは。
桜は満開の時だけ月は限りのない満月だけを見るものだろうか。 桜は満開の時だけじゃなくていいし月も満月の時だけじゃないよって言っているんだと思うんですけど、
昨日の中秋の明月は昨日もお話しした通り、満月の2日前のほんの少し欠けた月だったんですね。
吉田健康であればこの少し欠けた月こそ味わい深いと言ったかもしれないですね。 この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。 併せてご覧ください。それではまた明日。
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