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2025-08-01 04:04

【1155】2025/08/01 炎天下の避難におすすめ瞬間冷却パック

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2025/08/01

サマリー

炎天下での避難行動において、瞬間冷却パックの重要性とその使い方について説明しています。

災害時の避難と熱中症
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
一昨日起きたカムチャ津川沖の地震の影響で、日本各地に長時間及んだ津波の影響は、昨日の夕方になって全て解除になりました。ほっとしましたね。
で、多くの方がどういう行動をしていたのかということが少しずつ分かってきた時に、
炎天下の中で徒歩で避難することになった方が本当にたくさんいたっていうことだったり、
避難先の学校の体育館に一時200人避難したんだけれど、その体育館は冷房がなかったりとか、
各地で熱中症の症状を訴えた人が出たという、そんな報道もありました。
ここで改めて考えたいなと思ったのが、真夏の災害時の避難行動は、熱中症との戦いでもあるということです。
例えば、車が使えない、あるいは沿岸部から高台へ逃げなければならない、
そんな時に背中に背負っていたリュックの中にある一つのグッズがあるかないかで、
命を守る力が変わってくるなと思ったんです。
それはパキッと折る、あるいは叩くとすぐに冷たくなる使い捨ての冷却パックです。
これは瞬間冷却パック、インスタントコールドパックと呼ばれるもので、化学反応によって冷たくなる仕組みです。
郵便配達員だったり、スポーツ現場でもよく使われますし、あとアウトドアなんかでもよく使われています。
防災グッズとしてもとても優秀なアイテムだと思います。
この冷却パックの中には何が入っているかというと、水と給熱性の塩が入っています。
これ別々に入っているんですね。
で、叩くと、あるいは押したりすると、この水が中の粉に触れて、これが化学反応を起こして急激に冷たくなる、こういう仕組みなんです。
冷やす成分は尿素だったり、硝酸アンモニウムなどです。
つまり電気も冷蔵庫もいりません。
ただ握って砕くだけです。その場で冷却ができます。
冷却したものをどこに使うかというと、首の周りだったり脇の人だったり、あるいは太ももの付け根、そけいぶなんかですね。
そんな風に太い血管が通る場所を冷やすことで、体全体の温度を効果的に下げることができます。
この冷却パックと似たようなものに保冷剤がありますけれども、保冷剤は再利用できますが、この瞬間冷却パックは使い捨てです。
あと違う点としては、保冷剤は冷凍庫が必要ですけれども、瞬間冷却パックの方は自分で叩くだけです。
なので避難途中とか屋外活動中のその瞬間の冷却にぴったりだと思います。
避難行動中に体調を崩さないために、瞬間冷却パックは軽くてコンパクトですし、命を守る備えになると思います。
防災グッズって水とか懐中電灯とか非常食ってこれは当たり前だよって言われますけれども、
さらにその時に体を冷やす手段があるかどうかももう一度考えてみたいなと思います。
配信の情報提供
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
LISTENではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご利用ください。
それではまた明日。
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