「AIメガネと会話通じ“認知症ケア” 国際アワードグランプリの最新技術」 イギリス・ロンドンで開催された認知症ケアの技術を競う国際アワード。世界28カ国175件の中からグランプリに輝いたのは、認知症患者との“会話”をもとに日々の暮らしに寄り添うスマートグラスです。イギリスの企業が開発した「クロスセンス」。フレームに搭載されたカメラの映像からAI(人工知能)が物体や文字を識別します。さらに、画面には会話を通じ行動をサポートするAIアシスタント「ウィスピー」が表示されていて、例えば「紅茶を作りたい」と伝えると…。AIアシスタント「ウィスピー」:では、まずケトルを用意して新しい水を入れるところから始めましょう。記者:ケトルはどこ?AIアシスタント「ウィスピー」:ケトルはシンク右側のカウンターにあります。利用者の質問に丁寧に答えるウィスピー。やかんのお湯の沸騰をアラートで知らせ、注意を促す研究も進めています。「クロスセンス」開発・オルリンスCEO:使い続けるうちに「お茶をいれるのが苦手」「一日の予定を立てるのが難しい」という利用者の傾向を学習し、システムが専門的に対応していく。2026年中の実用化を目指すスマートグラス。3年前に認知症の初期と診断され、クロスセンスの体験モニターを行うキャロルさん(70)は「ウィスピーは温かい飲み物を安全に作る方法をひとつひとつ順を追って話してくれる。その安心感が大きい。認知症と診断されることは、ある意味、健康上の死刑宣告を受けるものと考える人もいる。だからこそ、この眼鏡の補助具が命綱となり、再び世界を開いてくれる」と話します。イギリスでは生涯で3人に1人が発症すると推計される認知症。日本でも2040年には軽度の認知障害を含めると、患者の数は約1200万人に達すると見込まれています。そのため日本市場にも強い関心を示すオルリンスCEOですが、成功のヒントは“日本を代表する文化”にあるといいます。「クロスセンス」開発・オルリンスCEO:単に(日本語に)翻訳するだけでなくパーソナライズされ、仲間のように信頼できる存在になることが重要。
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