映画の概要と制作背景
はい、おはようございます。本日の放送は、2026年の1月8日、木曜日です。 本日は第1411回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮、アニメ、漫画大好き親父のピョン吉が、日々気になったことをダラダラと話をしていくという番組です。
よろしくお願い致します。
昨日ですね、ちょっと変わった一本の映画を見ておりました。 なんと、舞台が福島市飯坂温泉、しかもジャンルがヤクザ映画。
1971年東映製作の『博徒切り込み隊』という作品です。 いやもう、この時点でええってなりますよね。
福島県が舞台の人狂映画と引いたら、普通はこう思いません? いやいや、東北のシカゴ、郡山でしょって。
自分も完全にそう思っていました。 郡山ならまだわかる。でも飯坂温泉? あののんびりした温泉が舞うが舞台でヤクザ映画?
正直かなり意外でした。 ところがですね、これが見てみたら、なかなかどころかかなり面白かった。
というわけで今回は、この飯坂温泉が舞台の異色ヤクザ映画、 『博徒切り込み隊』について語っていきたいとおもいます。
まず監督が佐藤淳也監督。 この名前ピンとくる方も多いと思います。
新幹線大爆破、野生の照明、トンコウ。 もうこの時点で外れない監督感がすごいですよね。
佐藤淳也監督の特徴って、テンポがとにかくいい。 無駄なシーンがない。話がだれない。展開がキリッキリ。
この博徒切り込み隊もまさにその通りで、 1971年製作、上映時間97分。
今の感覚で見ても全く長さを感じません。 あれ?もう終わり?って思うくらいサクッと見られる一本です。
この作品、60年70年代に東映のバクトシリーズの10作目。 主演はもちろん鶴田浩二さん。そしてこの作品がシリーズ最終作になります。
鶴田浩二さんといえば昭和人狂の象徴みたいな存在ですが、ここでちょっと思い出した話があります。
昔ですね、郡山市で実製作映画を作っていた方から聞いた話なんですが、 太平洋戦争の特攻を題材にした実製作映画を作って上映会をやっていたところ、
なんと鶴田浩二さん本人がひょっくり見に来たというんです。 鶴田浩二さんは戦時中海軍が抗体に所属していたそうで、福島県で映画なロケがあった際に
特攻をテーマにした映画を作っている人たちがいると聞いて、興味を持って足を運んだという話。 これが本当かどうかは正直わかりません。
自分が30年以上前に実製作映画コンテストを企画した時に、当時の映画仲間から聞いた話なので伝聞です。
でもですね、鶴田浩二さんが福島県でロケをした映画と聞いて、今回この爆闘切り込み隊を見て、
あ、もしかしてこの作品だったのでは?とふと思い出したんですよ。 もし本当だったらかなりすごい話なので、どなたか詳しい方ぜひ調べてほしいです。
さてこの映画、キャストがとにかく豪華。 丹波哲郎さん、若山飛三郎さん、渡辺文雄さん、室田秀夫さん、小林念次さん。
しかも全員がちゃんといかにもそれっぽい役で出てくるのが素晴らしい。 ロケ地についても触れておきましょう。
この映画全てが飯坂ロケではありませんが、飯坂温泉駅、繁華街、旅館などちゃんと現地で撮影しています。
毎月のように厄材映画が量産されていた時代にちゃんと現地ロケをしているというのはかなり偉い。
物語の舞台はセリフ上では昭和39年、つまり1964年頃が舞台設定です。
関東の暴力団、菊名組が東北巡出を狙っている時代。 そこへ登場するのが鶴田浩二さん演じる主人公です。
自分の組はすでに解散、行き場もない。 そんな中、自分を助けて死んだ陳平が飯坂町出身だったことから、その遺骨を持って飯坂に向かうんですね。
この陳平を演じているのが小林念次さん。 そして主人公を追いかけてやっつけられる相手が中田裕和さん。
この2人は実はキャプテンウルトラのキケロの女王とキャプテンウルトラ本人。 宇宙のヒーローからわずか3年で役座役、しかも出番ちょっとだけ。
いやー俳優業って本当に大変だなと思います。 ちなみに中田さんはその4年後、仮面ライダーアモゾンでゼロ大帝を演じることになります。
飯坂町には浅川組という地元の組がありまして、 ブルーフィルム映画界、ヌードショー、賭博でお金を稼いでいます。
昔の温泉街ってこういう語略がありましたよね。 自分くらいの世代だと飯坂温泉にストリップ小屋があったイメージ未だにあります。
物語の展開とテーマ
飯坂が特別というわけじゃなくて全国の温泉地だいたいそんな感じでした。 そこへ菊名組の陳平がちょっかいを出す。
戸場を荒らした結果浅川組に殺されてしまいます。 タイトルにバクトとついていますが戸場シーンはほぼここだけ。非常に潔い。
部下が殺されたとあって菊名組のヤクザたちが飯坂温泉に集まります。 駅前に堂々と東北支部を構えます。
それを見て黙っていられないのが出た。 氷山のヤクザ北洋会。
なんで関東のヤクザが飯坂に来てんだよというわけで浅川組の組長と兄弟ザカズリを交わし、 一緒に菊名組を追い返そうと持ちかけます。
表向きは同じ福島県同士仲良くしようですが、 飯坂を氷山の配下に入れたいのはバレバレ。
ところがその途中浅川組の組長は菊名組に拉致されて配下にならないと殺すぞと脅され、強制的に菊名組入り、
そして解放された直後特急列車の中であっさり殺されてしまいます。 問題はここから。
浅川組の組長の葬儀をどの組が仕切るのか。葬式を出した組こそが正式な飯坂町のヤクザ。
浅川組か菊名組か氷山の北洋会か。 主人公は菊名組と氷山をぶつければ浅川組が助かるという策を出します。
ところがヤクザ撲滅を狙う警察も全く同じことを考えていた。 結果飯坂温泉を舞台にヤクザ三戸萌えでプラス警察という修羅場展開に突入します。
結末はぜひ本編で。 全体の印象としては義理と仁浄の仁教映画よりは悪道がうごもくノワール映画。
ヒーロー不在。誰も信用できない。 だからこそ今でも見て面白い。
タイトルの切り込み帯は正直最後までよくわかりませんでしたが、それも含めて味のある一本でした。
飯坂温泉が舞台のヤクザ映画現在 amazon プライムなどで300円ほどで見られます。
ちょっと変わった昭和映画そして福島県ロケ映画に興味ある方ぜひ一度見てみてください。
はいそれではまた。 もしよろしければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。
本日もお聴きくださいまして誠にありがとうございました。