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みなさんこんにちは、おーばです。今回は映画、幼神坊、こちらについてお話してみたいと思います。
監督、黒沢昭、主演、三船俊郎。 1961年、昭和36年に公開された東方映画ですね。
黒沢昭監督、あるいは三船俊郎の代表作の一本と言っていいですし、いろんなところに影響を与えた作品ですし、
そうですね、セルジオ・レオーネ監督の紅野の幼神坊、あのクリント・イーストット主演のマカロニウエスタンですけれども、
これは非公式なリメイク作品というか、東方に許可を取ってなかったというね、今だったら大問題になるような作品なんですけれども、
他にもね、いろいろな自礼劇などにも影響を与えた作品なんですが、 今回ね、久しぶりに見直しまして、前回見たのが多分数年前に
午前10時の映画祭で上映された時かな。 まあその前もね、いろいろ見てますから、トータルで言えば10回以上この映画見てると思うんですけれども、
先日まで開催されてました、アマゾンのブラックフライデーというね、 利用された方もね、多いんじゃないかと思いますが、そこの中でこの作品の4K UHD、
4K対応のブルーレイですね、こちらがかなり安くなってまして、 税込みで通常価格6600円が3900円、
だいぶね、下がってまして、そしてこの作品以外にも 椿三重郎、そして七人の侍というね、
黒澤明監督の傑作が合わせて下げになってましたので、 今回3作品をポチポチポチッとしました。
今日ね、用心棒が届いたので早速自作で見たわけです。 もう内容については説明不要だと思います。
とはいえ、もう公開されてね、えっと63年ですか、 自分が生まれる前の作品ですけれども、
ご存じない方、見てない方もいるとは思うんですよね。 タイトルだけは知っててもね。
ストーリーをね、簡単に言うと、二組の役座組織が対立する ある地方の宿場町に、
三船俊郎を演じる用心棒、 多分仮名ですけれども、桑畑三重郎って言ってましたけれども、
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彼がフラッとやってきて、 その腕と頭の良さで、この二つの役座組織を最終的に壊滅させるというね、
ものすごく単純に言えばそういう話なんですが、 まあいくら彼が腕がいいからといって、
二組の役座組織、そうですね、多分50人以上いますかね、 それをね、たった一人でバッタバッタ切り倒していくわけいきませんから、
あの手この手を使ってね、頭脳戦とかいろいろ仕掛けていって、 最終的には壊滅させていくと。
そしてね、もともと三船俊郎のその盾っていうのは本当にね、 スピードもあって上手いんですが、本作でもものすごいハイスピードの盾を見せてくれます。
ただね、実際盾のシーンはそう多くなくて、 冒頭部分と中盤とラスト、クライマックス、
この3箇所ぐらいしかないんですね。で特にね、 中盤の盾、このシーンというのはね、ある女性を見張るために、
一家の家の中に6人の役座者が待機しているんですが、 そこに乗り込んでいって一騎化せいに切り倒していくと。
それもね、本当に止まることなくバッサバサ切り倒していくんですが、 ここの盾をよく見るとね、必ず一人2回ずつ切ってるんですね。
要するに確実に漏れなく命を取る。 それを目的にして6人を一気に2度ずつバサバサバサっと切っていくというね。
こういった盾できるのはなかなかないと思うし、 他の時代劇でもそう見ることはないですね。
大抵はね、1回切ったら終わりですからね。 これクロスアキラのインタビューを見ると、
このシーンではミフネとシロ、 完全にね、呼吸を止めてそのままの状態で一騎化せいにバサバサバサっと6人2回ずつ切りまくって、
カットがかかった瞬間にものすごい荒れ息をゼイゼイ言いながらね、 ハーハーしてたと。
そりゃそうでしょうね。あれだけのアクションを全く呼吸せずに一気にやるっていうのはね、 逆に言うとそこで呼吸をしてしまうとスピードが落ちるというふうに考えていたんだと思います。
このシーン見るだけでもすごいんですが、 まあここだけではなくて序盤あるいはクライマックスの縦もね、本当にすごいのでもう目を凝らして見ていただきたいと思います。
この作品、クロスアキラ監督の黄金期の作品と言っていいと思いますし、 この後ね、
椿三重朗、天国と地獄、赤比叡といったね、 映画史上に残る傑作をもう続けたまに撮ってますし、
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あと本作でもね、本当にキャストが豪華で、 主演のね、三船俊郎はもちろんなんですけれども、
まあその敵役、ライバル的な敵役をやるのが中田井達也。 それ以外にもね、山田勲、塚沙陽子、土屋義雄、志村隆、加藤大輔、
まあそういった人たちがね、ずらーっと出てくるんですが、 水戸口門でおなじみのね、藤野英二郎。
これがね、居酒屋の親父でいい味出してるんですが、 ワンシーンだけね、2代目水戸口門を演じた西村幸が並んで立っているというシーンがありまして、
しかもね、別のシーンでは風車の屋敷を演じた中谷一郎も出ているというね、 結果的に水戸口門関係者がいろいろ出ているという、
もちろんね、この映画を撮った時にはまだテレビの水戸口門って始まってもないんですけどね。 まあ本当にね、日本映画は黄金期でもありますし、
上手い俳優たちがほんのちょい役でももう存在感をすごい発揮して、 セリフがなくても本当にそこにいるだけでも絵になる。
そうそう、仮面ライダーの死神博士で有名な天本秀雄も役割役で出てましたけれども、 セリフなくても本当にね、画面の後ろに映っているだけで絵になってしまうというね、
この役者陣の層の厚さというのは、残念ながら今の日本映画ではもう見ることはできないと思います。 そういった素晴らしい作品を
今回4KのUHDで見たんですが、 これまたねとんでもない高画質で、大げさではなくて、
最近公開された映画じゃないかと思うぐらいの高画質です。 白黒作品なので、そこのあたりが若い人が見るとちょっとと思うかもしれませんけれども、
実際見てる間にね、 もう白黒とかカラーとか気にならなくなりますし、
佐藤勝が担当する音楽、これもまた素晴らしくて、 ハードなテーマもあれば、
ちょっとコミカルな笑いが盛れるような曲もありますし、 何から何まで本当に完璧に近い
エンターテイメント時代劇の大傑作なので、 まあもしね、まだ養人房を見たことがないという方はね、ぜひ見ていただきたいと思います。
たまにね、あのNHKのBSとかでもやってますし、 配信だとレンタルになるのかな?
見放題配信は多分なかったと思いますけどね。 本当はね、こういったあの傑作映画をね、
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アマプラとかネットフリックスとか、 そういったところでね、もう見放題でどんどん
見ることができるようにしないと、日本映画ダメになると思いますし、 せっかくね、今侍タイムスリッパーとかで時代劇がね、また最注目されてる時なので、
黒澤明のね、この養人房とか、椿三重郎、 七人の侍、隠し鳥での三悪に、こういった作品なんかをね、本当に簡単にいつでもどこでも見れるような、
そんな感じにしてもらいたいと思うんですけどね。 はい、そういったわけで今回は映画養人房についてお話しさせていただきました。
それではまた