若者のマンガ離れの背景
さて、今日はですね、送ってくれた方が気になっているという、若者のマンガ離れについて、深く掘り下げていきたいと思います。
面白いテーマですね、これは。
手元にあるのが、個人的な気づきを綴ったメモと、それが参照している公募ガイドのウェブマガジンの記事ですね。
はいはい。
今回のテーマは、本当に若者はマンガを読まなくなっているのか、その背景に一体何があるのかを解き明かしていこうと。
うーん、これって単にマンガだけの話じゃなくて、メディア全体の消費の仕方とか。
あー、もっと大きな話に。
そう、読むっていう行為そのものの変容にもつながってて、いやー、興味深いです。早速資料を見ていきましょうか。
まず、この話の出発点なんですけど、周りの大学生と話してて、マンガも小説も読まない、テレビも見ないっていう若者が増えてるなーっていう、個人的な体感からなんですよね。
はいはい、よく聞く話ではありますよね。
でも調べてみたら、意外な事実があって、マンガ市場自体は実は縮小してないんですよ。
ほー、そうなんですか。
ええ、むしろ読者数は増えていると。ただしその中心が主に40代50代だっていうんです。
なるほど。
資料にある記事のタイトルがまた強烈で、衝撃の調査結果、若者のマンガ離れが加速、40代50代が支える日本のマンガ文化って。
うわー、それは結構はっきり言いますね。これはメディアの楽しみ方における世代間の断絶をもう明確に示してますよね。
ええ。
マンガ文化が消えるんじゃなくて、中心となる読者層が移行してると。
じゃあその若者離れの理由なんですけど、資料によれば大きく3つ挙げられてるんですよ。
ほう、3つ。
はい。まず1つ目が、YouTubeとかティッツポックみたいな短時間で楽しめるコンテンツの対等。
あー、まあそれはそうでしょうね。
で、2つ目ら、ゲーム。同じ1時間ならゲームの方が楽しいっていう感覚。
満足度が違うと。
そうです。で、最後の3つ目が、マンガ原作のアニメとかドラマが増えたことで、原作を読まなくてもいいやって思う人が増えたっていう、いわゆる読むのめんどくさい説ですね。
なるほど。これって全部より受動的というか、あるいは瞬間的な満足感を得られるエンターテイメントへのシフトを示唆してますよね。
リテラシーの欠如と文化の行く末
確かに。
この流れアニメにも及んでるみたいで、資料にありましたけど、早々のフリーレンがよくわからなかったっていう若者の声。
ありましたね。
ちょっとでも複雑な物語への耐性がひょっとしたら全体的に低くなってるのかもしれないですね。
ここからがこの資料の一番刺激的な部分だと思うんですけど、もしかしたら若者はマンガを読まないんじゃなくて、読めないんじゃないかっていう仮説なんです。
出ましたね、その視点。
昔、親世代の中にはマンガのコマ割りの読み方がわからなくて、1,2,3って番号が振られたマンガがあったっていうエピソードが紹介されてて。
つまり、手塚治虫以降に定着したあのコマ割りで物語を読み解く文法をそもそも学んでなかったと。
これはものすごく重要な指摘ですよ。コマを読む能力っていうのは、高天的に学習される一種のリテラシーなわけですから。
リテラシーですか?
ええ。資料にあるように、小学生の頃とかにマンガに触れる体験がなければ、その文法を習得する機会がないまま育つ可能性は十分ありますよね。
なるほど。これって本なれの理由として挙げられている、必要な情報だけ素早く得たいっていう効率主義とか、コスパが悪いっていう考え方とも深くつながってる気がします。
ああ、なるほど。物語をじっくり追う行為そのものが非効率的だと判断されている。
そういうことかもしれないですね。
ええ、本当に。資料は若者がマンガを読めない可能性を提示しました。これを踏まえて、最後にこんな問いを考えてみるのはどうでしょう。
はい。
あるメディアを読み解くための文法が次の世代にうまく継承されなかったとき、その文化って一体どうなっていくんでしょうね。
次回の配信もお楽しみに。
さよなら。