ジョン・ドルトンの色覚の発見
こんにちは。こんにちは。ピョン吉さんからですね、ジョン・ドルトンと四角多様性についてのメッセージ、それからすごく面白いメモをいただきました。ピョン吉さん、ありがとうございます。ありがとうございます。
いやー、科学の教科書だとね、ドルトンって必ず出てきますけど、彼の色覚の話って案外知らないかもですよね。
そうですね。今回は、ピョン吉さんからいただいたそのメモを手がかりに、原子論の父として有名なドルトンがですね、どうやって自分の色の見え方が人と違うって気づいたのか、そしてそれがどう科学的な発見につながっていったのか、そのあたりを一緒に掘り下げていけたらなと思います。
いいですね。科学と色彩の探求者って感じですね。ちょっとワクワクします。じゃあ早速、ドルトンの世界見ていきましょうか。まず基本のところですけど、ジョン・ドルトン、1766年から1844年、イギリスの科学者、科学者であり物理学者、あと気象学者でもあったと。
はい。何と言っても原子論の父として、物質の基本的な単位は原子だよっていう、まあ現代科学のまさに根っこになる考え方を提唱した人ですね。それまでなんとなくふわっとしてた物質の成り立ちにすごく明確なモデルを与えた、これは画期的なことでした。
その功績って質量の単位にもなってるんですよね。あのダルトンDAって彼の名前から?
まさにその通りです。統一原子質量単位のことで、原子とか分子の重さを考える上でももう欠かせない単位になってます。
へー。
あの圧力のパスカルとか、力のニュートンみたいに、科学への貢献が単位の名前になってるわけです。
すごいな。でもそんな偉大な科学者が、実は貧しい織物工のご家庭の出身で、小学校を卒業した後はほとんど独学だったっていうのは驚きですよね。
えーそうなんですよ。
しかもクウェーカー教徒だったから、当時のイギリスだと大学には行けなかったとか、12歳で塾の先生してたって、ちょっと信じられないですけど。
いや本当にね、探求心と努力がまあ並外れてたんでしょうね。あと彼は生涯にわたって気象の観測も続けてるんですよ。
気象観測?
はい、なんと57年間も。
57年?それはすごい執念というか。
その緻密な記録がですね、18世紀の終わりから19世紀の初めにかけて、太陽の活動が特に弱かった時期、ダルトン極初期って呼ばれるんですけど。
聞いたことあります。
それを特定するのに役立ったんです。だから気象学者としてもちゃんと名前を残してるんですね。
なるほど。そういうこうマクロな自然を見る目と、今度はご自身のすごくパーソナルな部分、つまり色の見え方にもその目が向いたってことですかね。
まさにそこですね。それが今回のピョン吉さんのメモの中心テーマでもある色覚の話です。
ドルトンは自分自身の色覚が他の人と違う、今でいう色覚多様性があるってことに自分で気づいたんです。
そのきっかけは何だったんですか?有名な話があるんでしたっけ?
えっとですね、よく言われるのが、お母さんに青い靴下を頼まれたのに間違えて真っ赤な靴下を買ってきちゃったっていう。
あー、はいはいはい。
これであれ?自分が見てる色とみんなが見てる色ってもしかして違うのかもって気づいたと言われてますね。
なるほど。その個人的な体験から科学的な探究へと。
それで自分自身とかあと親族なんかも対象にして研究を進めて、その結果をちゃんと論文にして発表したんです。
ドルトンの科学的業績
へー。
これが特定の色、特に赤と緑の区別がつきにくい、そういう特性を指すドルトニズム、ダルトニズムっていう言葉の元になったんですね。
ドルトニズム、なるほど彼の名前から。
男性だと約20人に1人、女性だと約500人に1人いるっていう結構一般的な特性の発見だったわけですね。
そうなんです。でも彼が科学的にそれを記述するまでは単なる個人的な感覚の違いとか見間違いで片付けられてたかもしれないですよね。
確かに。
自分の違いをちゃんと客観的な研究対象にしたっていうのが彼のすごいところだと思います。
その視覚の研究と並行して、科学の方でもすごい業績を上げていったんですよね。
そうですね。ドルトンの法則、機体が混ざっているとき全体の圧力はそれぞれの機体が単独で同じ体積を占めたときの圧力の合計になるっていう分圧の法則。
それから元素が化合物を作るときはいつも決まった重さの比率で、しかも簡単な整数比でくっつくっていう倍数比例の法則。
これは科学式を考える上ですごく大事な一歩でした。
初期の元素記号なんかも彼が考案してますね。
もちろん彼の考えが全部今から見て正しかったわけじゃないんですよね。
なんか科学反応は常に1対1で起こるみたいに考えたりとか。
あとは熱の実態として熱素カロリックっていうのが存在するって考えてたり、アボガドロの分子説をなかなか認めなかったり、そういう年もありました。
まあでもそれは当時の科学の限界っていう部分もありますからね。
そういうのを差し引いてもやっぱり彼の原子論が近代科学の扉を開いたっていうのは間違いない事実ですね。
さてぴょん吉さん、今回のドルトンの探求いかがでしたか。
一人の科学者が原子っていう目に見えないミクロの世界から起床っていうマクロな現象。
さらには自分自身のイオの見え方っていうすごく主観的な体験まで深く掘り下げていたっていうのが伝わりましたかね。
質量単位のダルトン、四国特性のドルトニズム、気象学のダルトン極小記、彼の名前って本当にいろんな分野に残ってるんですよね。
自分の違いを弱点とかじゃなくて探求のきっかけにしたっていう姿勢は今の私たちにも何かヒントをくれる気がしますね。
そうですね、ドルトンの発見って自分が当たり前だと思ってる世界は他の人にとっても同じとは限らないんだよっていうすごくシンプルだけど深い視点を教えてくれる気がします。
ぴょん吉さんも普段の生活の中でこれってまあみんな同じように感じてるはずって思ってることについて、
ふとあれ本当にそうかなって立ち止まって考えてみると何かこう新しい景色が見えてくるかもしれませんね。
次回の配信もお楽しみに。
さようなら。