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お兄ちゃん。こんにちは。さて今回は、送ってくださった方が気になっているドラマ、「冬のなんかさ、春のなんかね。」これについていただいた資料をもとに掘り下げていきましょう。
はい。略して、「冬のさ、春のね。」ですね。
ええ。杉崎花さん主演で、監督が今泉力也さん。
いやー、もうこの組み合わせだけでなんていうか、空気感が伝わってきますよね。
わかります。資料にもありましたけど、静かで繊細で食事シーンが多くて、恋愛がちょっとめんどくさいやつっていう。
まさにもうその通りっていう感じで。
で、今回は第5話の涙とあくびを分析していくわけですけど。
はい。
このドラマって時系列が前後するのが特徴じゃないですか。
そうですね。
で、この第5話は、主人公の文奈が大学3年生だった頃のある恋愛が描かれている。
はい。後の彼女を知っていると、この時期がびっくりするくらい普通で。
ああ。
資料には貴重な天然記念物なんて書かれ方をしてましたけど。
なるほど。つまり彼女の恋愛感がまだねじ曲がっていく前の段階ということですね。
そういうことです。同級生の佃、佃君との、まあ、はつはつしい恋愛が描かれてますよね。呼び名を決めたりとか。
ええ。コンビニに行くだけで楽しいみたいな。
ああ、ありましたね。
私あれ見てて、なんかこう自分の過去がフラッシュバックして、資料にあった黒歴史ホルダーを勝手に開かないでっていう気持ちすごくよくわかりました。
わかります。でもこの関係ってたった2ヶ月で終わっちゃうんですよね。
そうなんです。しかもその理由がちょっと興味深くて。文奈がもっと好きになってくれないから。
ええ。一見すると、え、それだけって思うようなちょっと身勝手な自由にも聞こえますけど。
はい。
でもここが、あの、この話の確信なんですよね。つまり佃君は文奈本人を見ていなかったんじゃないかなと。
本人を見ていなかった。
ええ。彼が愛していたのは、自分が頭の中で作った理想の彼女っていう、まあ、一種の偶像だったわけです。
なるほど、偶像ですか。
はい。だから彼が守りたかったのは、恋そのものというよりは、自分のその理想だったと。
うわ、それは。そして彼がその事実に気づくきっかけの演出が本当に秀逸で。
ええ。
タイトルにもなっている涙。
そう、あれですね。
あれが実は文奈が指した目薬だったっていう。
いや、あの瞬間はきついですよね。彼はずっと本物の涙だと思ってたのに、実は作られたものだった。
ええ。自分がずっと見ていたものが偶像の姿だったって、まざまざと突きつけられたわけですから。
まさに。で、現在の恋人であるユキオとの対比がまた見事なんですよね。
ああ、そこですね。
机君の優しさが結局自分の理想を守るためのものだったのに対して、ユキオの優しさは相手をありのまま受け入れる優しさ。
なるほど。
だからこそ文奈が無防備にあくびをしたりできるのは、ユキオの前だけなんだっていう。この資料の分析は鋭いなと思いました。
自分の理想のための優しさと相手のための優しさか、この経験もあって文奈の恋愛感は複雑になっていくわけですね。
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そうですね。これで彼女が好きな相手から断られるのって2回目になるんですよ。
そうか。
人生経験って必ずしも人を素直に成長させるだけじゃないですか。
ええ。
こういう経験の積み重ねが彼女をどう形作っていったのか、そこがこのドラマの面白さの核なのかもしれないですね。
なるほど。彼女の恋愛図鑑にまた重要な1ページが加わったと。
ええ。次回はさらに本当に好きだった男が登場するそうです。
おお、ますますこの図鑑が充実していくそうですね。
次回の配信のお楽しみに。さようなら。