ウルトラマンオメガの誕生
- こんにちは。さて今回はですね、送ってくれた方の非常に熱いテキストをもとに、ヒーローについて、ちょっと深掘りしていきたいなと思います。
- お願いします。
- なんでも1月16日が、語呂合わせでヒーローの日だったと。
- ああ、なるほど。
- ええ。その方はすっかり忘れていたらしいんですけど、その日にふと特撮ドラマのウルトラマンオメガの最終回を思い出して、もういてもたってもいられなくなったと。
- ええ。その感動の源泉がどこにあるのか、非常に興味深いテキストでしたね。
- そうなんですよ。なので今回は、この最終回がなぜそこまで心をつかんだのか、その構造を一緒に解き明かしていきたいと思います。
まず、このテキストを読んで、僕が一番、なるほどって膝を打ったのが、タイトルのオメガの意味なんです。
- ああ、あの解釈のところですね。
- ええ。当初はやっぱりギリシャ文字の最後だから、究極とか最後っていう意味で捉えていたそうなんです。
でも最終回でその解釈がガラッと覆ったと。
- ええ。ここが非常に面白いポイントで、オメガの意味が最後にウルトラマンになることだったっていう発見ですよね。
- そういうことかと。
- はい。つまり、それまで我々視聴者がウルトラマンオメガだと思ってた存在はまだ不完全な、言うならば観測員でしかなかった。
- はあ。
- で、最終回で人間の構成と一つになることで、初めて本当のウルトラマンが誕生したっていう、これはもう物語の根幹を揺るがす見事な仕掛けですよ。
- そしてその誕生の仕方がまた衝撃的だったと。
- ええ。
- ウルトラマンって人間に化ける擬態型と、人間に憑依する憑依型があるじゃないですか。
- はい、ありますね。
- で、オメガは当然擬態型だってみんな思ってた。ところが最終回でその人間の構成が一度死んでしまう。
- そうなんです。そこでソラと、つまりオメガが命を分け与えて蘇らせて、完全に融合すると。
- これってもしかして。
- ええ。まさしく初代ウルトラマンの第一話へのオマージュですね。
- やっぱり。
- 初代ウルトラマンが、あの事故で早田隊員を死なせてしまって、自分の命を与えて一体化する。
- その始まりの物語の構造を、あえて最終回で描いたわけです。
- うわあ、それはテキストで最高に胸熱って表現されてましたけど、わかりますね。
- ええ。シリーズの原点に立ち返ることで、物語にすごい深みと感動を与えてるんですよね。
- ただ、これだけ絶賛する一方で、一つだけこう、もやっとしてる点も挙げられてるんですよ。
物語の深みと解釈
- ほうほう。
- 第一話にあった、オメガがたくさん怪獣と戦うシーン。
- ああ、ありましたね、冒頭に。
- あれが、結局最後まで何だったのかわからなかった、と。
- なるほど。まあ物語に解釈の余地を残すっていう手法はよくありますけどね。
- ええ。
- このテキストの筆者さんも、映画化しやすい終わり方なのに予定がないのが残念って書かれてるように、
こういう謎は続編への期待感を煽りますから。
- 確かに。まあ作品が成功したからこそ生まれる、嬉しいもやっと感、みたいなものですかね。
- そうかもしれません。ただ、もう一つ面白い解釈もできそうですよ。
- お、というと?
- あのシーンは、物語の伏線というより、テーマの提示だったんじゃないかと。
つまり、これほどの孤独で絶望的な戦いを経て、ようやく組・構成と出会って、
本当のヒーローが誕生するんだよっていう、最終回に向けたなんか壮大な前振りだったとも考えられる。
- なるほど。そう解釈すると、あのもやっと感が一気に物語の深みに変わりますね。いやー面白いですね。
ウルトラマンオメガの最終回っていうのは単なる結末じゃなくて、
物語全体の意味を再定義して、さらにシリーズの原点に敬意を払った、すごく作り込まれたものだったんですね。
- ええ、送ってくれた方のテキストのおかげで、我々も改めてその奥深さに気づかされました。
- 本当に。
- こう、物語の始まりの構造を終わりに持ってくることで、これほど感動的になるっていうのを考えると、
ふと僕たちが知っている他の物語も、始まりと終わりを入れ替えてみたら、全く新しい意味が見えてくるかもしれないな、なんて思っちゃいますね。
- ああ、それは面白い視点ですね。
- ええ。
- 次回の配信もお楽しみに。さよなら。
- 次回の配信もお楽しみに。さよなら。