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2025-12-16 04:35

#208 「収録の日」に考える「声」とAIと配信のこれから

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ピョン吉の航星日誌「#1388 収録の日ː声をAIに任せたら、毎日配信が楽になった話」をNotebookLMでポッドキャスト化したものです。

サマリー

ポッドキャスターが声をAIに委ねる決断をすることで、表現の本質と自己表現の葛藤が浮き彫りになります。この物語は、AI技術の進化が引き起こす新たな課題や本物らしさへの問いを考えさせます。

AI技術とクリエイターの葛藤
こんにちは。こんにちは。今日はですね、送ってくれた方が共有してくれたテキストをちょっと深掘りしていきたいなと。はい。毎日配信しているポッドキャスターの方が、ある日突然、ご自身の声を完全に止めて、全部を生成AIに任せたというお話ですね。
いやー、これはなかなか衝撃的な決断ですよね。そうなんですよ。これ単に新しい技術を使ってみたっていうレベルの話じゃなくて、
なんというか、クリエイターが直面する、その人間らしい不完全さと機械的な完璧さのどっちを取るのかっていう結構究極の選択を迫られたケースだと思うんです。
まさに技術の話とよりは、もう表現することの本質を問うような、すごく考えさせられる葛藤の物語だなと思いました。
ですよね。じゃあ早速、その葛藤の中身見ていきましょうか。
はい、お願いします。
この方がマイクを置くことになった2つの大きな壁っていうのがテキストにすごくリアルに書かれてました。
まず一つ目が収録環境っていう物理的な壁ですね。
あー、これはわかりますね。
自宅で何か録音しようとしたことがある人なら、もう痛いほどわかるんじゃないかなと。あの冷蔵庫のモーター音とか。
そうそうそう、あと外を走る車の音とか。
書いてありましたね。雑頓との毎日の戦いだったって。
姉妹には機材を車に積んで、誰もいない場所を探して収録してたっていうのは、もうなんか執念の世界ですよね。
本当ですよ。手錶のようだったって表現されてましたけど、コンテンツを作る前にまずその場を確保するだけで疲弊しちゃう。
これ多くの人がぶつかるものすごく高いハードルだと思います。
本当にそう。
そしてもう一つの壁がご自身の声そのもの。
あー、声のコンディションの問題。
これもすごくリアルで、早朝に収録しなきゃいけないから、どうしても元気のないボソボソした声になっちゃうとか。
かと思えば、風邪ひいたり、前の日にカラオケ行ったりするだけで、もうコンディションがガタ落ちになるっていう。
毎日配信となると、この声のコンディション問題って地味にでも確実に精神を削ってきますよね。
いや本当に。
で、そこで登場するのがAIなわけですね。
そうなんです。
AI音声なら隣で家族がテレビ見てようが、自分が二日酔いだほうが、常に完璧でクリアな音声を生成できると。
さっきの2つの壁をもう一気に壊してくれる力がある。
この方が伝えたいのは内容そのものだって考えていたからこそ、ノイズとか揺らぎのないAIの安定性っていうのはすごく魅力的に見えたんでしょうね。
なるほど。雑音もなければ、あーとかえーとみたいな言い淀みも一切なくなる。
そうですそうです。編集の手間も劇的に減りますし。
そうなるとコンテンツの生産性はもう爆上がりですよね。
メリットだけ見たらもう自分の声に戻る理由なんてないって思えてきちゃいます。
でもこの話の面白いところはここからなんですよ。
そうまさにそこなんですよね。
これだけ合理的な判断をしたはずなのに、最後にやっぱり自分の声で話さないのはちょっと寂しいっていう感情がポロッと出てくる?
ええ。週に1回は自分の声で番組を作りたいと思い始めていると。
この寂しいっていう一言になんかもう全部詰まってるなって。
わかります。AIはコンテンツを生産する上での課題はもう全部解決してくれた。
でもその自分の声で何かを表現したいっていう、もっと根源的な欲求までは満たしてくれなかった。
そういうことですよね。
AIは完璧な手段にはなれるけど、表現の目的そのものにはまだなれないのかもしれないですね。
表現の本質への問い
このギャップこそがこれから多くのクリエイターが向き合うことになる新しい葛藤なのかなと。
効率と自己表現のトレードオフか。
ええ、それをどう受け入れていくのかですね。
ということはまとめると、AIっていうのはクリエイターを物理的とか時間的な制約から解放してくれる強力なツールではある。
でも一方で私たちがそもそもなぜ表現するのかっていう問いをより鋭く突きつけてくる存在でもあると。
そんな感じになりそうですね。
ええ、そう思います。
では最後にこのテキストを送ってくれた方にも一つ考えてみてほしい問いを。
これからAIによる音声が当たり前になった世界で、私たちが感じる本物らしさとか信頼って一体どこに行くんでしょうか。
声が完璧な情報伝達ツールになったとき、その声の向こう側にいるはずの人間を、私たちは何を手がかりに感じ取っていくことになるんでしょうね。
次回の配信もお楽しみに。
さようなら。
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