1. パズルの話半分
  2. #77 デビルの発掘
2024-04-30 11:13

#77 デビルの発掘

よく知られた知恵の輪に、興味深い経緯があるようです。

トピック:

●#69 4Tのナゾ

https://note.com/puzzletalkhalf/n/nfaf48bcc5255

●作者が不明確

●キャスト デビル

●はずる

●悪魔の爪

http://purl.dlib.indiana.edu/iudl/lilly/slocum/LL-SLO-003928

●出どころは別

●知恵の輪

●1993年

●パズルの国際会議

●オランダのパズル家

●Nanco Bordewijk

●お土産

●サンパウロ

●蚤の市

●作者は誰?

●メーカー

●芦ヶ原さん

●80~90年代の情報

●結論

●パッケージ

●自分が作者なら

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00:03
以前、40パズルっていう、作者が不明確だったっていうお話をここでもしたんですけれども。
はい、そうですね。ありましたね。
うん。同じようにね、有名なパズルなんだけど、ちょっと作者が不明確なものがありまして。
うーん、何でしょう。
それがね、キャストパズルのキャストデビルですね。
うーん。
今はハズルっていう名前で売ってるのかな。
そんな感じになってますよね。
で、今のパッケージは知らないですけど、昔のパッケージには、悪魔の爪っていう古典パズルを改良してこういうのができましたみたいなことを書いてあるんですね。
うーん。
で、それを読むだけだと、監修した人が改良したのか、誰が改良したのかもちゃんとは書いてないんですけれども。
そうですね。
一応、悪魔の爪が元になってるって言ってはいるんですけど、これでもパズル家の詳しい人にお聞きすると、
はい。
出所は全く別で、もうあの完成形のキャストデビルのあの形で、パズル界に発表されたっていう話をちょっと聞きまして。
なるほど。
これ、根のためにキャストデビルっていうのは、いわゆる知恵の輪の一種ですよね。
あ、そうですね。
なんかこう、針金じゃないにしても何かしらの太さのワイヤーっていうのかな。
そうですね。
物がひん曲がった状態で、同じ形の物を2つあって、お互いに絡んで、外してくださいねという、そういうパズルですよね。
結構難しいんですよね、あれ。
その原作だって、その時に言われていた悪魔の爪っていうのも、それより複雑じゃないにしても、やっぱりこうワイヤーを曲げて作ったような格好な。
そうですね。ワイヤーを曲げて作って、で2個同じ形。でも確かにかなり近いというか、似てるので、本当にそこが原作なのかもしれないですけれども。
でも、そのパズル家の人に聞いた話だと、最初にパズルの世界にお披露目されたのが、1993年のパズルの国際大会みたいなとこなんですね。
パズルの国際会議ですね。
それがね、くしくもこの間の40パズルと同じパズルの会だということですね。
同じ年のことだったんですか?
そうですそうです。で、紹介した方が、オランダのパズル家でナンコウっていう人がいるんですけど、ご存知ないですか?
私ね、何回かお会いしたことあって、ちょっとお家にも遊びに行ったことがある、結構もう高齢の方なんですけど、
03:07
ナンコウ、なんていうのかな?読めないな今だ。ナンコウ・ボーデ・ウィズクさん。
読み方わかんないんだけど、実は見たことあんのかもしれないですけど。オランダの方なんですね。
そうですそうです。で、その方が、パズル家ではない普通のお友達からお土産でもらったっていうんですよ。
へー、お土産?
で、そのお友達は国際線の客室乗務員の方で、よく海外とかにフライトでいろいろ行ってて、
そのナンコウがパズルが好きだっていうのを知ってるから、ブラジルのサンパウロに行った時に、
のみの市でパズルっぽい知恵のあっぽいものを見つけたから、買ってきて、はいお土産って渡したものが、
あのキャスト・デビルと同じようなあれだったらしいんですよ。
で、ナンコウが遊んでみると結構面白くて、他のパズル家の人に見せてもみんな知らないっていうから、
それでちょっと国際会議に持ってこようと思って、たくさん作って持っていったらしいです。
そうなんですか。
それで、ブラジルのサンパウロで見つけたので、サンパウロパズルっていう名前で最初は紹介したらしいんですね。
で、みんなね、面白いねって言うけど、作者は誰?ってナンコウも聞かれたけど、ちょっとわかんないって。
確かにね。
だから結局わかんないのはわかんないままなんですけど、出どころはそういうところだと日本のパズル家さん経由でナンコウからそういう情報をいただいたんですけど。
なるほどね。今回は誰が作ったっていうのがわかんないっていうよりは、どういう経緯でそのパズルが発掘されたっていうか、
そうですね。
紹介されたかっていう話ですよね。
そうですね。
かつては、キャストデビルっていう風に売られた頃は、ある古典的な悪魔の爪っていうのがあって、それを改良したというか、それをベースに作ったっていうように言われてるわけですけども、
その理屈の上ではこれを発展させたものだって言い方はわかるにしても、これを元に作ったとまで、ちょっと断言できるのかどうかわかんない感じのする経緯ですよね。
そうですね。
詰まされたのというか。
経緯はわかったんですけれども、結局未だに作者は不詳のままなんですよ。
その後、やっぱりなんコウも作者とかを知りたいと思って、上務員の方にサンパールを行く度にね、もう一回の身の位置って探してみてくれとかね。
06:10
いろいろね、頼んで、その方も協力して探してもらったんですけど、結局見つからず。
まあ気になりますよね。
うん。ちょっと気になりますね。
うーん。
ということなんで、結局、まあまあ、いろんな経緯はわかったにしろ、不明確なのはそのままなんで、ちょっともやもやして申し訳ないですけど、まあそういうお話です。
ちょっと不思議な話ではありますけど、ただなんていうか、すっきりしないだけにこれ、あまり語り継がれない気がするなとは思いましたね。
うん。これまたのみの位置で見つかって、誰かが持ってきて渡して、なんか伝言ゲームじゃないですけど、いろんな人を返しているので、
なんこさんってパズル家の方は、なるべくその形を保存して持ってきてたと思うんですけど、
ここに至るまで、そののみの位置に来るまでも、なんかまた変遷があったのかなと勝手に想像しちゃうんですよね。
かもしれないですよね。
そう、だから謎はますます深まるわけになるんですけれども、今のところそうで、
日本では花山さんが主に売ってますけど、海外ではいろんなメーカーがもちろん、作者がわかんないのもありますから、いろんなところが作ったり売ったりはしてるみたいですよね。
うん。勝手に熊野爪を知ってると、まあそことと関連を想像しちゃうわけですけど、
よく考えてみると、そこまで言ってないのかもしれないですけど、まあそこら辺はその、いわゆる吉原さんの紹介の上手さっていうのもあったかもしれないですけどね。
いや、でも結構近い、もうひとひねりしてるというか。
うん、そうですね。
確かにあれの発展系とも言えるし、実際サンパウロパズルもあれを元にしたのかもしれないですからね。
まあ作るプロセスを記録してそれと共に発表してるっていうのはなかなかないので、
そもそもこの手の物の原理を突き止めるってのは全然簡単な話じゃないと思うんですけどね。
まあちょっといろいろ気になる気がしますけどね。もしこれをご存知の方は教えて欲しいんですけど。
ああ、そうですね。
まあどんだけいるのかっていうかね、そもそもこの話をこういう方が。
まあでもそういうね、よくあるパズルとかでも割とそういうのはゴロゴロしてるって感じですよね。
そうですね。
突き詰めていくとよくわかんないもの結構多いんですよね、やっぱり。
ちょうどそうですね、1990年ぐらいなのか、この話が。
90年とか80年代ぐらいは意外と近いようで情報が錯綜しているものがいっぱいあるんだなとちょっと思いましたね。
09:07
そうですね。今だとわかんない。まあもうちょっと何か具体的にいろいろ調べる方法があるのかなと思わなくもないですけども。
だいぶ経っちゃうとなんとも言えない。しかもノミの位置まで来るともうかなりなんとも言えないですよね。
メーカーが明確にこうわかってるわけじゃないので、そのめんどくささはありますよね。
あの、結論を何かこう決まってるわけじゃないので、あの、もやもやしててもいいんですけども。
なんかこういうのは話としては面白いですね、でも。
そうですね、いろいろ歴史を聞くと面白いなと思うので。
まあ、内容は内容だけにパッケージに載せるには確かに大変なんだろうなというか。
なるほど。
今のその悪魔の爪の発展形って書いておいた方が、まあなんか合理はいいんだろうなって気がしますけどもね。
この厄介な話を書くよりは、サンパワーラがどうとかっていうよりはまあまあ書いてもいいんですけどあんまりキャッチな感じはしない気もしますよね。
逆にあれを見て悪魔の爪との関連をこう思いつくっていうのは、ある意味凄いことなのかもしれないですけどもね。
そうですね。
そこはだから、ギャストを含めたああいうもののプロデュース力というか、持ってきようの問題ですよね。
そうですね。
まあ意外とそういうなんかこれを源流にとかこれを発展させたっていうのは、
あとではそう言えるけど、まあ全然違うっていうのはザラにあるんで、なんかそういうのをまた見つけてお話できたら面白いなと思いますけどもね。
うん。同じようなそういう話がね、あればまた。
自分が作者だったらね、いくらでもそんな話作れちゃうんで、なんかいろいろあるのかもしれませんけど、あんまり嘘はいけないしな。
うんうん。まあこんなとこですかね。
じゃあそんなとこでしましょうかね。
はい。
はい、ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
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