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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、事情オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、今回はこの夏始めたコミュニティ、音声とビジネスを考える会、PODCAST 勝手に未来会議で1ヶ月間メンバーとディスカッションしてきた9月のお題、
良いポッドキャストとは、これがどこまで進んだのかお伝えしたいと思います。
9月の中旬、ディスカッションの途中経過も、このPODCAST AMBASSADORでご紹介をしたんですが、今回はそのまとめです。
最後に今月10月の新たなお題も発表します。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて、今回は立ち上げたコミュニティ、音声とビジネスを考える会で、1ヶ月間ディスカッションを続けてきた、良いポッドキャストとは、というテーマ、これがどこまで進んだのかお話をしたいと思います。
そもそもですね、このコミュニティというのは、ポッドキャストの事業活用で収益を上げることというのを最終目標と掲げて、まだまだ発展途上の音声をビジネスに活用する方法というのを、いろんな角度から、ああでもない、こうでもないとディスカッションを楽しむコミュニティです。
毎月一つお題を決めて、それについてメンバー同士で話し合っていくというのが活動内容の一つなんですが、そんなコミュニティ第2回目のお題は、良いポッドキャストとは、というものでした。
この良いという言葉、結局まあ主観的なですね、個人の好き嫌いになってしまうのではと思われるかもしれないんですが、ここが音声とビジネスを考える会、ビジネスのマーケティング的な視点でディスカッションは進んでいきました。
まずはリスナー視点、そして配信者視点という、全く逆の立場で違うだろう、それぞれの良いポッドキャストとなる要素を挙げていきました。
例えばリスナー視点で言うと、そもそも自分が好きなジャンルやテーマのもの、そして聞いていて話に共感できたものなど、やはり主観的な視点が多いものの、テクニカルの部分ではですね、リスナー視点でも最低限の音質が確保されているものというのも、良いポッドキャストという点として上がってきました。
そして反対にですね、配信者視点となると、コンテンツがタイムリーな話題だったり、新たな取り組みをしたなというような配信者の主観的な判断によるところもあれば、リスナーさんからコメントやツイートなどの反応がもらえたもの、そして他の配信者さんをうまく紹介できた配信など、相手と双方向なやりとりにつながるような部分も良いポッドキャストという要素になるという意見が出てきました。
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皆さんどうでしょうか?このように立場を変えて物事を見ていくというのは非常に大事でして、個人配信者が多いポッドキャスターなんかは、なかなか他の反応が見えなかったり、一緒にコンテンツを作り込んでくれる仲間がいなかったりすると、どうしても個人的な感覚や判断に頼らざるを得なくなることって多々あると思うんですよね。
そこが今度は、例えばリスナー視点で聞いてみたらどうだろうか?聞いてて面白いかな?聞きやすいかな?とちょっと立場を変えて考えるだけでも、何が良いとされるのか変わってくるというのがこのディスカッションを通じても分かりました。
次はビジネスという視点から、以前のディスカッションでも出てきた社内限定ポッドキャストと社外でも聞けるポッドキャスト、いわゆる一般的なポッドキャストによってこの良いポッドキャストのポイントが変わるのか、ここもディスカッションの次のステップとして進めていきました。
そもそも社内向けポッドキャストというのは、例えば声の社内法ともブランディングされたりするんですが、一般的に会社がお客様や消費者に向けて配信する番組ではなく、社員に向けて配信するという番組ということですね。
となると普通のポッドキャストと違うのは、要は人気取りが必要でないということなんですよね。
これどういうことかと言いますと、人気取りというと、例えばランキングです。
このポッドキャストを配信してランキングが上位になればなるほど、例えばよく聞かれているコンテンツという意味になって、これも一種の良いポッドキャストとなるんですが、社内ポッドキャストの目的って実はそこじゃないんですよね。
例えば社員の離職率を抑えることというのが目的だったり、あとは進出社員のトレーニングに使うのが目的だったりすると、ランキング上位になって人気になることが目的ではないんですね。
では社内向けポッドキャストにとって何が良いポッドキャストになるのかといった点で見てみると、こんないろんな意見が出てきました。
例えば真面目固い感じだと聞きたくないという意見。これ分かりますか?社内ポッドキャストって要は社員から見てみれば一種の社内資料にしかならない可能性。
そうなると真面目すぎるとですね、まるで読んでおかなきゃいけない資料みたいな感じになってしまうんですよね。
例えば普通のポッドキャストでニュース解説なんかであれば、例えば真面目さとか固さというのが逆に信頼感につながったりする場合もあるんですが、社内ポッドキャストはここが逆効果になる可能性があるという意見です。
このこんな社内ポッドキャストは聞きたくないという意見から裏を返せば、例えば当たり前なんですがシンプルに面白いコンテンツであること、ここ一つですよね。
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あとは社内プロジェクトなどへの思いや熱量が伝わってくるというポイント、あとそこから人が見えるコンテンツというのが実は社内ポッドキャストにも求められるというふうに考えられます。
これ実は企業マーケティングのトレンドとしても言われていることとつながると思います。
最近企業のオウンドメディアというのも多くなっていますよね。
ブログだったりメルマガだったり、ポッドキャストもそのメディアの一つです。
そんな企業マーケティングで今トレンドなのが企業の裏側、中の人を見せるというコンテンツなんだそうです。
例えばディスカッションの中で上がった一例として、キリンビールの公式ノートがありました。
これは会社の中の人が見えて、しかも親しみが湧く内容、生活を楽しむという中にキリンという商品が溶け込めるようなコンテンツが公式ノートでは発信されていて、
これこそ一つの企業ブランディングの良い例として、企業ポッドキャストにも活かせるのではという話が出てきました。
これすごく面白い視点だと思います。
今企業のオンドメディアって文字メディアが大半だと思うんですが、
例えばこれが映像メディアになった時、音声メディアになった時、このように媒体が変わっても、良いコンテンツとされる要素は実は同じなのではないかということです。
もちろん音声は音声に最適な配信の仕方があったり、文字や映像もそれぞれあると思うんですが、
コンテにある良しとされる部分というのは共通するものがあって、今後それが音声メディアにも使える良いポッドキャストのポイントになり得るということです。
実はこのコミュニティ、いろんなバックグラウンドの方がいらっしゃいます。
例えば、ITコンサルの方からスポーツ業界で働かれている方、金融関係からフリーランスのライターまで、
業界も職種も様々なコミュニティメンバーだからこそ出てきた、本当にいろんな視点なんですね。
今回もこの良いポッドキャストとはというお題にも多角的な視点でディスカッションが進んでいきました。
さて皆さんが考える良いポッドキャストの要素、このディスカッションの中に入ってましたでしょうか。
実はこんなことを大事にしているとか、ここがポイントだということがありましたら、ぜひこのコミュニティでディスカッションに参加してみてください。
さて今回はコミュニティ音声とビジネスを考える会で1ヶ月間メンバーとディスカッションしてきたテーマ、良いポッドキャストとはについてまとめの一部をご紹介していきました。
今回のテーマ、主観的な良いという部分だけではなくて、今の企業マーケティングのトレンドにもつながるディスカッションができました。
ここもまた時期によって変わっていくトレンド、または変わらない良さというのがあるのか、また時間を置いてアップデートしていくと面白いテーマとなりました。
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さてこのコミュニティ音声とビジネスを考える会、ポッドキャスト勝手に未来会議では、まだまだ発展途上のポッドキャストをビジネスに使う方法をディスカッションしながら、一緒にいろんな答えを出していくコミュニティです。
ここで10月のお題の発表です。
今月は音声と相性の良いSNSとは?です。皆さんどんなSNSでいつも音声番組の紹介、またまた配信をされていらっしゃいますでしょうか。
これも非常にタイムリーな話題です。興味を持っていただいた方はぜひ覗きに来てください。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャスターマサダーのあらいりながお送りしました。
それでは次回のエピソードで。