2023-05-15 07:02

コカ・コーラ VS ペプシ② 「宇宙旅行」を景品に猛追するペプシ。オリンピックで存在感のコカ・コーラ

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『アメリカ出身、1998年3月3日生まれ。「今このときを楽しみたい」という若者に夢と幸運を与えるため、日夜ペプシを求める人々のところへ、颯爽と向かう』
 こんな「新ペプシマン」がペプシを一気に飲み干すCMが放送された平成10年3月、ペプシに転機が訪れていた。アメリカペプシコ社とサントリーがマスターフランチャイズ提携したのだ。

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ペプシのマーケティングキャンペーン
戦後史開封
永遠のライバル、コカ・コーラVSペプシ
第2話、宇宙旅行を景品に猛追するペプシ
オリンピックで存在感のコカ・コーラ
アメリカ出身、1998年3月3日生まれ
今、この時を楽しみたいという若者に夢と幸運を与えるため
日夜、ペプシを求める人々のところへ早速と向かう
こんな新ペプシマンがペプシを一気に飲み干すCMが放送された
平成10年3月
ペプシに天気が訪れていた
アメリカペプシコ社とサントリーがマスターフランチャイズ提携したのだ
日本ペプシコーラからサントリー参加に移ったある男性社員は振り返る
ラッキーだった
サントリーはマーケティングもしっかりして日本にあった会社だから
オリ氏もペプシはアメリカでの誕生から100年を迎えていた
世界中のペプシはこの年、ボトルの色を青色に一新
赤色のコカ・コーラに対して青色を対照的に際立たせた
消費者にペプシブランドを再認識してほしい
まずは話題性だ、すごいことをしよう
ペプシのフランチャイズ権獲得が決定した平成9年10月
ペプシマンキャンペーンの成功
サントリー食品事業部でペプシブランド担当となった山口雅俊は必死にアイデアを絞った
ペプシの販売開始およそ1ヶ月後の4月
サントリーはキャンペーンを発表する
世界初宇宙への旅行にご誘退
これが山口の出した第一の結論だった
ペプシオアコカ・コーラコーラウェブマッチをホームページ上で主催する菅原洋一は
このキャンペーンに衝撃を受け、ペプシのチャレンジ精神そのものだと感じた
どうせ滅多に当たらない、これ以上の検証はありえない
世界一の検証だ
応募総数はおよそ65万通
しかし山口には認知度は上がったが売上につながっていないと不満が残った
実際に店頭で手に取り飲んでもらうための仕掛けが必要だ
現在多くの清涼飲料水で取り入れられているペットボトルの首におまけをかける酒がけは
この年の4月、ペプシの首にかけられたペプシマンの缶バッチで
売上はおよそ1.3倍を記録していた
何をつけたらもっと振り向かれるか
キャラクタービジネスの雑誌記事、サントリーで販売するウイスキーの飾りキャップなどから
山口の頭にひらめいたのがペプシマンのフィギュアがついたボトルキャップだった
世界初のボトルキャップはこの年11月下旬からペプシの500mlペットボトルにつけられた
バスケットボール、ランニング、スケートボードなどスポーツをテーマにした10種類のペプシマンオリジナルボトルキャップ
売上は予想を大きく上回り3倍以上になった
コカ・コーラとの競争、オリンピックキャンペーン
炭酸飲料を飲む人のうちペプシを愛飲する人の割合は
それ以前の15%から10ポイント近く跳ね上がった
山口の頭の片隅には常にコカ・コーラがあった
この年日本でオリンピックがありコカ・コーラが協賛する
激しいキャンペーンは目に見えていた
それも含めてこの時はインパクトと話題性が必要だった
コカ・コーラは山口の予想通り長野大会に協賛し大々的なキャンペーンを張った
選手村や関連施設に80台の自動販売機を設置して無料で選手へ役員に配り
およそ6,900人が参加する成果リレーを提供した
世界40曲以上のラジオ局からDJが集い感動を伝えるコカ・コーララジオも開設した
成果リレーを担当した日本コカ・コーラのタデヌマ・アキオは
走り終わったらプロポーズしたいというカップルが成果リレーに参加して
実際幸福な結婚をされました
多くのドラマを目の当たりにしました
清涼飲料水と消費者との絆を深めるために
オリンピックなど世界の人々が集まる場にはコカ・コーラが常に存在したいのです
長野大会の間コカ・コーラの赤いロゴが日本中に掲げられた
この年ペプシの販売数量は前年に比べおよそ25%アップした
だがサントリーの当初目標には至らなかった
次回は第3話 激しい自販機争奪戦
戦いはまるでオセロをお届けします
ご案内役は私小杉和則でした
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