山田さんはスペインリーグのラシンサンタンデールでトレーナーとして活躍 日本とスペインで実績を積んでこらえました。
実際にスペイン代表の選手と接してきた立場でスペイン選手の気質などを語ってもらいます。 それではよろしくお願いします。
いよいよ次はスペイン戦ですね。 僕と山田さんが会ったのは20年くらい前ですけど、2003年に山田さんがスペインでいうとこの北のガリシア地方でラシンサンタンデールのトレーナーをされていたんですね。
当時はリーガースペインオーラにいた日本人は山田さんだけだったんですね。
選手は2003年か、2003年は居ない。 ラシンサンタンデールの時は居ないですね。その前はジョーさんとかたぶん居ましたね。
山田さんは在籍は居なかったかな? 日本人ってどんなふうに見られてたんですか?
ガリシア地方自体があまり日本人の方いらっしゃらないと思う。 州はカンタブリア州っていうところなんですよ。隣のガリシアよりちょっと手前なんですけど、日本人自体もかなり珍しい。
歩いててもよくわかんないから中国人とか韓国人とか日本人とか言われたり
僕はあの時覚えているのは、山田さんに会う前にサンセバスチャンの方に行って、クボタケフサ選手の会長にインタビューしたんですけど、
その時にレアルソシエダに韓国代表の選手がちょうど流断してて、街を歩いているとイチョンスっていう選手が
普通にみんなにイチョンスとか言われ、こんなお腹の出たイチョンスはいないだろうって思ったのがあったんだけど
山田の街もやっぱりアジア人はほとんどいない感じですね。 全然少ないですね。まあ中華料理屋はいくつかあったから街を歩いていましたけど、基本的に日本人が歩いているところはほぼほぼないですね。
そういう中で、特に世界最高峰って呼ばれる リーガンスパニオーダーで
トレーナーをするっていうのはどういうものなんですか? これは契約する前と契約後で全然違うんですけど、契約する前は
契約できるかできないかっていうジャッジじゃなくて、僕は研修の1ヶ月で行ってたんで、最終的に1ヶ月後に選手が
ミーティングして山尾をぜひ残してプロ契約のトレーナーに残ってもらいたいっていうことになったんで、その前として僕このチームで一部リーグで
スペインリーグのトップってすごい世界だなっていうのがキャンプからわかって、ただスポーツトレーナーは技術として絶対俺がいた方がいいって思ったんで
絶対力になれると思ったから良かったと思ったんですよ これで僕より格上の技術があって、僕が入る隙もないぐらいだったら
ちょっとやばいなーって思ったら 全然そんなことなくて、全然そんなことないっていうのはやっぱり人がいた方が助かるし
僕の技術ももう3年経ってたんでスペイン語も話せるから技術も通じたし通じるのもわかったし
あと誰よりもね早く行って掃除してトレーナーの綺麗したりとか、そういう先輩トレーナーってやっぱり2人とかいたんで、ドクターもいたからそういう人たちが助かったりするようにサポートしてあげればチームの一員にもなれるし
当時やっぱりギガレスパニョーラその銀河系もすごかったし 日本人の選手が何人か挑戦してたけどなかなかこううまく結果を出せずに
やっぱりギガレスパニョーラの壁って高いなーっていう中でトレーナーのところではやっていけるっていうようなのを思えたわけですよね
思いましたね、技術が絶対通じたのと、あとそれだけじゃなくてホスピタリティとしてグラウンドでホペイロさん、用具係の人が大変だったらサポートしたりとか
グラウンドで細かい動きは日本人が得意なので、そういうことはよくやってましたね
親指に骨折つかなくて、リカールドが急遽入って、サブも入った。でもやっぱり当時、スペイン国はみんなイーケル・カシージャスを運営したし
そういう風潮だったしね。別にそれは実力だろうが、僕はわかんないですけど
何が言いたいかというと、2人で居酒屋にいる時に、朝起きてカシージャス、風邪引いててくれって思うでしょ?
っていう話をしたんですよ。もしくは怪我してくれ。すれば、あなたが出れるじゃん
出場機会が訪れるじゃないですか
だって絶対出たいわけじゃないですか。家族もいるし、何億人の人も見てるところの
世界が注目する、この大国の守護神、リカールド・ロペスって、みんな見てもらいたいじゃん
だから、心の声ですよ。心の声を教えてって話だったんですよ。本当の。もう2人しかいないし、こんなこと起こらないんだから
あの時思ったじゃん。俺だったら思うからっていう話をしたら、爆笑してて
そんな思いの奴が、まず代表に選ばれるはずがないから
もうそもそも、そのマインドで代表にいる奴、マジ誰もいません
いやいやいや、頼むよって。これは本当、もう爆笑してたんですけど
まずそのマインドが、もうスペイン代表にふさわしくない。それと、サブだろうがレギュラーだろうが、キーパーだからとかフォワードとか関係なくて
ロッカールームで、ちゃんとラウル・ゴンダリスに今のポジションとか、さっきの攻撃のことだけどとか
チャビとかにも、さっきの戦術の話だけどとか
そういうフォワードとかに、ポジション関係なく、自分も一員として関わっていくっていうふうにしていく感じなんですよ
意見を言ってくってこと? そう。これが守備のこととか、そういうことだけじゃなくて
やっぱり全体で勝っていくためには、サブとかそういうこと関係なく、最後選ぶのはもう監督だから、そこはしょうがないから
その時点で全力で、自分が思ったこと、勝ち出すのをバックアップするというのと
どれだけ自分が準備を怠らずにやってるかっていう感じなんですよ
これすごかったのが、出ない可能性の方が高いじゃないですか 機械のGKかな
でも、やっぱりラシーンでもそうだったんですけど、ラシーンではレギュラーだったんで
リカーラのトレーニングすごく面白くて、例えばベンチプレスをガンってやった後に、試合の前日ですよ
でんぐり返しして、自分でセービングをパーンって飛んでるんですよ。またベンチプレスでゴロゴロパーンってやってるんですよ
これ何やってんのかな?って自主練ですよ。先生、何やってるの?って言って。いや、こうやって明日
ジダンとかアルベドカルソーが来てくる軌道があるから、フリピックで。このシュミレーションをベンチプレスの刺激を得た筋肉が
次のプレーに反映させるためには、もう想定してやってる。これが、ボールないんですよ。エアーでやってるんですよ
イマジネーションしてやってる。これを、今鍛えた刺激を得た筋肉をどう使わせるかっていうのを一人でやってるんですよ
これ、当時何歳だったかちょっと覚えてないけど。結構ベテランじゃない?ベテランだと思うけど
誰に習ったわけでもないと言ってたけど、こういう考えの選手がすごくいるんだと思ったら、マインドですよ
ヤバい!これはヤバい!と思って、控えのキーパーはそうですよ。簡単な言い方したら、みんな意識が高い
すごい高い。だからそのトレーニングも、これ何のトレーニングの意味なのかとか
仲間とよく話してるから、コミュニケーションとか。よく話すし、オンとオフもすごく切り替えも早いから
ほんとスペイン戦に関しては、僕初戦で3戦目だったらチャンスあるじゃないですか?もう勝ち点をスペインが取っていれば、2位で行くんだろうね。
2位で行くなら、変えてくるかもしれないから。
そこは割と割り切るよね。
2008年の欧州選手権とかを見てても思ったし、余裕があるときは余裕があるやり方をするよねっていうのは、あるチームだと思うし。
なんかね、よく弾際の強さとか一対一の強さが違うとかって、何が違うのって僕もよく言われたり、僕自身もスペインの育成から見てたから、最終的にユースなんで、それですらやっぱり違うなと思ったから。
何が違うのかな?やっぱり小っちゃい頃からそういう教育もあるのと、血がそもそも染まってるのもあるし。
意識づけの部分かもしれないし。
でも、この優しさがあだとなる感じ。
日本のちょっと控えめな、ちょっと遠慮しちゃう、すごくいい文化じゃないですか。
正しく順番をちゃんと守って、言われたことをピチッとやるってすごくいい文化だと思うんですよ。
スペイン人にそれがあるかないかって言ったら、日本人よりは絶対ないから。
ルールは変えていくものとか、良くしていくものって思うし、監督が言ってることは全てじゃないとか、
自分が疲れてたら筋トレをサボるとか、無理に疲れないように手を抜くとか。
それは当たり前だよね。
でも、日本の選手はすごくきっちり絶対やっていくし、そこにリーダーを信じて言われたことを絶対やるっていう、すごくいいところだと思うんですよ。
でも、言い方悪いスペイン人はずるいし、それが全てじゃないって考え方もたくさん持ってるし、
練習とか試合の100%出すポイントとちょっと休むところとか、なんかわかってる感じ?
よく、サッカーよく知ってるよねっていう一言で片付けてしまえるのかどうかはちょっと微妙やけど、サッカーよくわかってるんだよ。
一番最初のスペインって、バーのバルでビール飲んでる時に、コーヒーか、それなのかおじさんに言われたのは、
サッカーってゴールをどう逆算していくかだから、走って点を取るもんじゃないから、どう効率よく、ゴールしたところからどうやったらゴールが一番近いか、逆算するからね。
それはなんとかイングアンのサッカーがあんまり好きじゃないからな。
まあなるほどなと、こんなおじさんでもそういうふうなサッカー論を持ってて、いろんな人がサッカーの考え方を持ってるから、新聞に対しても多分批評も多かったりするから、
サッカーファンがすごく目がこえてるから、記事とか一つもちゃんとしたものを出して批判もすごいしね、そうじゃないと多分新聞記事に浮っ面の記事を出してもスペイン人は要抗議もしないから、
メディアもすごい取り上げ方が強烈だし、ということはやっぱり国民の人たちに求められるものが多分すごく高いから、
FCバルセロナの代表のメンタルコーチの人が言ってたんですけど、その当時バルサのメンタルコーチだったんで、
ルイ・センリが時代に、エンリケさんの専用のメンタルコーチだったんですよ。記者会見の時間をいつもストップウォッチで計って、
ルイ・センリケさん、今日は5分で会見を終わらせてください。今日は10分話します。話す内容は、例えばメッシュに伝えることは直接伝えることと、メディア通して伝えることと、両パターンがあって、
メディアに伝える時は批判じゃないか?だったり、褒める時は批判というか、
褒める時は直接言う。そういうのを毎朝会議で決めるんです。今日この話をしてください。
監督タルモの5分に1回決断の連続なので、チーム全体をご案内してるから、すごく決めなきゃいけない案件も多すぎて、むちゃくちゃ頭疲れちゃうから、
そこのサポートをずっとしていくっていう。もう専門の人がいるわけですよ。監督好きなんで。
だから、監督の言葉って、スペイン全部に言っちゃう言葉じゃないですか。だから、そういうコーチがいて、その選手のコントロールするのですら、わざとメディアを使ったりとか使わなかったり、
これをやってる国にどうやって立ち向かうのかなって、すごいなっていう。
今から日本とスペインがやるわけなので、やっぱり勝負の世界ってどっちに転ぶかわからない部分もあるけど、
ただそのワールドカップっていう大きな舞台で、日本がドイツと、収束してるのはワールドカップが開幕前なんで、ドイツとどうなってるかって、
喋ってる時わかんないけれど、ドイツと試合をして、もちろんコスタリカやって、スペインと試合するっていうのは、結果がどうあれ、
日本にとってはすごく大きな財産になるんじゃないかなと。さっきの、日本ではそんなカントリック好きのメンタリストみたいな方がいるようなシステムではまだなってないけど、
もしかしたらそういう足りない部分をもっとこれから補っていくようになって、もっともっと差が詰まってくるかもしれないなとは思ったりもしますよね。
そういうきっかけになればいいかなって。 前回の悔しい負け方あったじゃないですか、ベルギーの。ああいうのって多分すごく良くはないけど、歴史じゃないですか。
今度あれを繰り返してはいけないわけじゃないですか。 あそこを今度、ようやくは口に逃しっていう。
どんな大国だってすごい悔しい思いをしてる経験があるから。 そうやって日本のサッカーが発展していけばという。
じゃあ最後に、どっちが勝つとかどっちが負けるっていうんじゃなくて、自分自身は多分日本対スペインを見ると思うんですけど、どんな気持ちで見ますか?
どんな気持ち?気持ちは半分半分なんですよね。 どんなところを見てみたいですか?
もちろんその1個1個のプレーを見るんやけど、勝敗後のシーンだとかリフレッシュのシーンだとか見るんだろうけど、両方のチームを知っている立場として。
例えば、こんなところを注目してみなさん見てもらったらいいかな、みたいな思ったりするのってあります? そうですね。
でもやっぱり僕がスペインにいる時は、日本ってサッカー弱い。 何人か個別ですごい選手はいたと思うんですけど、全体的には
日本のサッカーはまあまあだね、みたいな感じはよく僕も言われてたから悔しいかったんで、やっぱりワールドカップですごく歴史に残るようなゴールとか、やっぱりゴールがわかりやすいから
スーパーゴールがスペインに叩き込めたら、勝敗関係なくね。 家はもちろん日本なんで勝ってもらいたいんですけど、
その歴史に残るようなゴールで、あのゴール見たでしょって、やられたでしょスペインって言ったら、僕が今度スペイン行ったら
うんってもう負けたじゃんスペインって言えたらめちゃくちゃ自慢なんですよ。 接戦でPKとかじゃなくて、すげーゴールでやられたじゃん最後とか言えたら
ずっと言えるんですよ。 それは勝ち負けじゃない。勝ち負けはもちろんあるけど、意外に今度こう
例えば山田さんない、あるいは僕ない、あるいは日本人の方がマルセラナに行ったり、マドリードに行ったりした時に