今年8月、東京・秩父宮ラグビー場で、国際試合に出場した歴代女子日本代表選手の功績をたたえるキャップ授与式が行われた。15人制で〝キャップナンバー1〟となったのは、日本協会に女子部門がない時代から競技の普及や発展に尽力してきた岸田則子さんだった。
岸田さんに草創期の苦労やこれまでの歴史などを聞いた。(聞き手・橋本謙太郎)
■岸田則子(きしだ・のりこ)
1946(昭和21)年3月生まれ、東京都出身。37歳だった83年に世田谷区の講習会に参加後、ラグビーを本格的に始める。88年には日本女子ラグビー連盟を設立し、専務理事に就任。女子ラグビーの普及に尽力するとともに、プロップとして91年の第1回ワールドカップに出場した。2010年に日本ラグビー協会内に女子委員会が発足すると、16年3月まで委員長を務めた。代表キャップは3。
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