1. 音声で聴く スポーツ、ここが知りたい
  2. 講道館館長・上村春樹さん 動..

ご本人へのインタビュー音声。創立140周年を迎えた柔道の総本山・講道館(東京都文京区)が、動画投稿サイト・ユーチューブでシリーズ企画「講道館柔道『技』」を配信している。五輪や世界選手権の歴代メダリストがそれぞれの得意技を実演しており、最新の機材を使って収録した映像の美が好評だ。

 「匠の技を残すのは今しかない」と語るのは、五輪金メダリストでもある講道館の上村春樹館長。達人の技を通し子供たちや世界の愛好家に伝えたい「柔の心」について、熱い思いを語った。(聞き手・森田景史、田中充)

 

■この番組は

産経Podcast「音声で聴く スポーツ、ここが知りたい」は、アスリートご本人やコーチ、団体運営者の肉声インタビューをお届けします。

【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

 

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00:00
産経Podcastでお届けする、「スポーツ、ここが知りたい。産経新聞運動部の田中美鶴です。
今回は、柔道の総本山と呼ばれる東京文京区にあります、工道館から、館長であり、オリンピック金メダリストでもある植村晴樹館長、
そして産経新聞論説院の森田恵一記者とともにお送りします。植村館長、森田記者、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ここからは、一旦森田記者にバトンを渡しして進行していただきたいと思います。よろしくお願いします。
産経新聞の森田です。植村館長、よろしくお願いします。
よろしく。
まず、簡単な語略歴からご紹介します。
植村館長は、最強の柔道家を決める全日本選手権で、1973年、昭和48年と75年の2度、日本一になられました。
1975年には、世界選手権の体重無差別でも金メダルを獲っていらっしゃいます。その翌年のモントリオール五輪では、体重無差別で金メダルを獲得されました。
現在は第5代、工道館長でいらっしゃいます。本日はよろしくお願いいたします。
まず、工道館は、4月から動画投稿サイトYouTubeで、工道館柔道技というシリーズの動画配信をスタートされました。
すでに何問か配信されまして、アテネ、北京、両オリンピックで連覇されました。
女子の谷本由美さんが得意の内股などについて実演され、解説もなされています。
この技という動画シリーズですけれども、どのような狙いがあるのでしょうか。
元々ですね、工道館では戦前の有名な柔道家から、全て技は実は残してあります。
これはもう本当にね、世界選手権とかオリンピックだけではなくて、日本の名人と言われた人たちの技っていうのは、将来にわたって是非残しておくべきであろうということで、
私がちょうど前10年のヘッドコーチをやっている頃、実は編集に携わりました。
へー、だいぶ前のスタートですね。
そうですね。実はその技っていうのは、もちろん基本に忠実な技からスタートするわけなんですが、
それぞれ体の大きさや、本当に力が強かったりスピードがあったりとか、いろんな個人によって顔形が違うぐらいにですね、
実は同じ技でも足の突き方とかいろんなところが違いがあります。
やっぱりそういうところをね、やっぱり後世の人たちにきちんと、やっぱり自分はあの体型とあのスピードぐらいだから、こういう突き方がいいかなという、
そういうね、やっぱり一つ見本になればと思って実は作ってきました。
しかしながら、実は斉藤博史くんまでしか作ってなかったんですね。
その後の人たちが実はありませんで、私もこれはいかんということで、
もう近年、やっぱりこの人の技は素晴らしいっていう人たちの技、
03:01
そしてオリンピックで頂点を極めた人たちの技を残そうっていう発想のもとに実は収録してまいりました。
はあ。会長、ちなみにその最初の初期の斉藤さんの前までっていうのはどういう方々、監督ご自身もいらっしゃる?
私も出ております。まだ体、やっと、そうですね、35歳ぐらいでやっと体動かしておりますけどね。
まあそういう時に、この前もちょっとたまたま見てみましたけど、
まだきちんとおうち狩りと対応とし、ちゃんとかけれてたなと思いました。
当時はビデオだったんですか?
ビデオです。VHSのビデオでね、作って、それこそもう一番古くは、
第五先生とか大沢先生、柔軟の先生方が自分の得意技を披露されてますし、
その後、上永先生とかね、いろんな先生方がやっぱり出て、技をきちんと説明されております。
このタイミングで、このような、英語の字幕なんかもありましたし、世界を向けてということだと思うんですけれども、
このタイミングで発信されたっていうのは何か狙いというのはありますか?
これはね、やっぱり柔道の技そのものが、だんだんと変化してしまったところがあります。
投げるとかね、もうほんと狩るとか払うとか、それをきちんとやっぱり体現していかなければ、
技はね、やっぱりきちんと組んで、そしてやっぱりこれを崩して、そしてそこにタイミングよく入るのがやっぱりこれ大事ですので、
やっぱりそれのお手本となるような技っていうのをね、外国人の人たちも見てもらって、
これこそ技だっていうのをね、やっぱり示していかないと、
柔道そのものがただ足取ったりね、ひっくり返したり、押し倒したり、それでは面白くありません。
ちっちゃな人が大きいものを投げるためにはどうしたらいいかとかね、
もうほんとに足先で狩るような足技とかね、やっぱり押すとありでも、いろんな角度から入って投げるのは押すとありとか、
内端でも足をパッと上げて、あの斬新の姿とかね、そういうものをね、やっぱり見て、
外国の人たちもね、できないわけありません。昔から技うまい人もいっぱいいますので、
やっぱりその自分のね、一番いい特性、手足の長い人は手足の長いものを武器にして、
力のある人は力を武器にして、やっぱりそういうものをね、きちんと体現できるような技っていうのを、
私らはやって、そして真心の試合をして、試合の場で戦っていただくっていうもとに、
これはだから日本だけではもったいないです。世界の柔道家の人たちに、
やっぱり私は見て勉強してほしいと思います。
すでに何問か私も拝見したんですけれども、音声も非常にきれいな音声が入ってますし、
映像も非常に美しくて、もちろん技を掛けられる方も非常に美しい技を掛けられていらっしゃいまして、
行動感の思い入れっていうのをすごく感じるんですけれども、
館長ご自身はこの今回の配信にどのような思いっていうのを持って臨んでいらっしゃいますか?
やっぱりこれ本当に今、この時に残さなきゃいけない技っていうのは、
私はちょっと何年か相手、本当は現役終わったらすぐみんな元気なうちに取っておこうよという話をしてたんですが、
06:10
私もちょっとバタバタしてて忘れておりました。
これは技っていうのは、やっぱり現役中はなかなかやっぱり丸裸にして技を見せるわけにはいきません。
やっぱりそれぞれが工夫して、それぞれの特徴のある技っていうのを個人で発見して作り上げた技ですので、
それを分解してしまってみんなに提供するわけにはいきませんので、
現役終わった後にきちんと残しておこうと。
本人たちの技っていうのもその元気なうちに、
私も久しぶりに自分の技を古いビデオの中で見てみましたけど、
ちゃんと体動いてるなと思いました。
今はとてもじゃないけど、そういう低く入ったりはできませんけどね。
そういうものを残していくっていう技っていうのは、
その一番光を輝いているときに私を残してあげたいと思ったのが一番です。
柔道を創始されました加納二五郎師範が生み出した行動感の柔道と、
それから私たちがオリンピック、あるいは世界選手権で目にする競技スポーツとしての柔道という部分は、
随分と技とかあるいはルールに大きな違いがあると思うんですよね。
世界では足取り技の禁止っていうふうなことも、
今は競技スポーツの柔道ではなしで行われていますし、
小さい方が大きい方を倒すような柔欲豪勢するというような場面というのが、
あまり見られなくなったような気がするんですけども。
いや、私はね、それがもう柔道だと思います。
全て私たちは、例えばその時代によってルールは変わっていく。
そんなもんだと思っています。
その中で力を出し切るっていうのが、私は柔道の本質だと思っています。
小さいものが大きいものを投げる時にどうやって投げるか。
私は比較的に、無差別の中で戦った中で一番ちびでした。
1メートル74、100キロしかありませんでした。
ほとんど戦う相手が2メートル近くある相手で、140キロ越すような人たちでした。
それでも腰を曲げて戦えたっていうのは、やっぱり柔道の持つ技っていうのを
私は追い求めた結果だと思っています。
体さばきもそうだし、投げるだけが技じゃありません。
自分の体を微妙に動かしたりずらしたりすかしたりするのも技ですので、
私はそういうものを全てみんな体得してほしいと思います。
ただ、足取りが禁止とか、それはもう仕方ないです。
足取りばっかりして始まったら、どうしても直線的な動きの柔道になってしまいますから、
それはある一時期に禁止してもいいと思います。
ただし、それも柔道だ。
それで日本が、合同館が、もしあれは柔道じゃないって言ったら、私は負けだと思っています。
私たちは今海外に行っても、柔道ってこういうものだって、私が真っ直ぐ組んでみせます。
09:02
もうなかなか年取ってうまくはいきませんけど、
それでも柔道技をいかに上手に動かすかとか、
手首とか肘の関節の動かし方っていうのを今もやってみせますけど、
そういうものを私らができるうちにきちんと指導していかなきゃいけないと思います。
日本国内でも、私らはそれを残していかないと、そのうちに誰もできなくなってしまう。
それからまたゼロからスタートするっていうことは、大変な力が要ります。期間が必要です。
でも、せっかくここまで残してくれた技があるから、
それを見て、ああすればいいんだっていう大きなヒントになったり、
自分の参考になってくれたらいいなと思います。
ある意味では、日本の美しい技を世界に発信して、柔道が戻れる場所を作っておくという、そのような…
柔道っていうより、技っていうのは、私、いろんな書き方があるけど、
私は綺麗じゃなくちゃいかんと思うんです。
技って何が綺麗かっていうと、無理のない姿で立つ姿勢、
無理のない姿で投げる姿勢が一番綺麗だと思っています。
だから、やっぱりちょっと横向きになって、力でこうやってどうにか巻きつけて投げるっていうのは、
綺麗じゃないと皆さんが見ても思うと思います。
やっぱりきちんと崩し作りかけを体現した技っていうのを、
私らは目指して、それを見せてあげないと、やっぱり見たことのない技ってなかなか難しいです。
でも一回そうやって映像で見たら、やっぱりあの投げ方、あの形が必要なんだと。
それと、今のビデオっていうのは音を拾います。
実は投げる音とか、足をさばく音、人に当たる音っていうの、
あの音っていうのだけはごまかしかいかないんですね。
それをやっぱり微妙に取られて、この高等館の特別道場で周りを遮断して、
そしてあの音を拾うために下にマイクを入れたりとか、いろんなこともしています。
やっぱりその音の大切さっていうのも体現してほしいなと思います。
伝統ある高等館がそういう近代的なハイテクしたデジタルを使って伝統を残していくっていう、
そういう工夫をされているっていうことですか?
残すっていうことは単なるね、私は難しく教えることじゃないと思うんですよ。
やっぱり分かりやすく見やすく、そして目安となるものをつけて、
そして初めて子供たちにね、もう本当物理を教えて難しいのを教えてもなかなか理解できないと思うんですよ。
でも重たいのと軽いのどっち持った方がいいか、それを動かせるかっていうのをやっぱり自分でやってみせてね、
やっぱり簡単に難しいことを簡単に教えるのが私は指導だと思っています。
だから今回やってるのは見て分かりやすく、自分がどうしたらできるかっていうことのヒントを渡せるようにと思っておりますけどね。
シリーズの動画に登場されているのは早々たる方々だと思うんですよね。
まず谷本愛美さん、先ほどご紹介しました。
それから山本陽介さん、男子65キロ級の元世界チャンピオンでありソウルの同メダリストですね。
12:04
それから塚田牧さん、アテネの女子78キロ長級の金メダリストで、
全日本女子選手権9連覇、クイーンオブ女子銃闘と私は呼んでますけど、
それから田辺陽子さん、バルセロナアトランタの両五輪の女子72キロ級の銀メダリストで、
全日本女子選手権も6連覇されています。この方もレジェンドですよね。
そういった方々がご出演されて、今後上村館長を出演される予定っていうのはありますか?
今年はもう古いやつに出ておりますので、
今実はたくさんの選手たちに撮っております。
やっぱりそれをね、小出しじゃって言ったらおかしいですけど、順次配信していきたいと思っています。
やっぱりこれはね、噂のキレとか、最初の谷本選手の足を見ましたか?
内股の相手があの足を上げてピッとあの上げて静止できる姿っていうのは、実はそう簡単にできません。
私らはとてもじゃないけどもできないですね。
でも彼女はあの噂ができるっていうことを、できるうちにやってほしかったです。
今回一番かなりインパクトあったと思いますけど。
その後にね、どちらかというと軽量級の山本耀介さんがやって、
そして重量級の塚田さんがやって、それぞれ同じ技でもね、少しだけかけ方が違うっていうのを
やっぱり皆さんに聞いてほしいなと思うんですよ。
皆さんこう、なかなかお忙しい中だと思うんですけども、
その行動感の依頼には割と技を残すというその意図を理解して、
すぐ開学してくださった方々。
そうですね、皆さん協力的で非常にね。
私も編集をしているとき見に行きましたけど、
やっぱ音が違うねっていう話をしましたけど。
ちなみに今後どのような方のご出演が今のところ予定されているんでしょうか?
おっしゃっていただける範囲で。
いろんな人が出ますけど、中村さん兄弟も出るんじゃないですか。
あんまりタレは明かしたくないですけど。
いろんな近年メダル取った人たち、男女問わずたくさん出ていただくつもりでいます。
配信をご期待としております。
そうですね、ぜひ月に1回ぐらいの目安で出していくと思いますので。
課長、ちなみに先ほどおっしゃられた技というもので、
やっぱりいろんな見え方とか体の使い方とかいろんなものがあると思うんですけど、
課長ご自身が現役時代であったりとか、指導者として、
日本、国内、国外、多くの選手を見てこられたと思うんですけども、
この選手の技というのはすごいなというか。
みんなね、技はそれぞれ工夫しています。
私は参考になるところはそれぞれの選手たちにあります。
それは技って何なのってよく言われます。
私は一言で言えちゃったら、力の抜き方だって言います。
15:00
力を抜く方。
入れ方ではないです。
力を抜くこと、それからが始まります。
いかに力を抜くかというのは、
皆さんも歩くときに力入ったままで歩けますかって言うんですよ。
力を上手に抜いて移動することによって体重の移動を行わせるんですね。
そのときにどうしたら移動するか。
歩くときに、みんな平気で歩いてますけど、
実は歩けないですよ。最初は重心の移動をしなければ。
なるほど。
よくね、私は道場に立って、
私を言葉で歩かせてくれって言うんですよ。
はい、右足を上げます。
前に出します。
歩けないじゃないかって言ってます。
右足を上げた後、左足で微妙に重心を前にかけて
押し出してあげるという動作が必要なんだよ。
だから俺たちは知らぬうちにそのことができるようになっているから
歩くことを簡単に重心の移動をやっている。
柔道っていうのはこの重心の移動、
横へも縦にも後ろにもうまくいかに使うか。
あとは手をいかに力、関節って何のためにあるの?
力を抜くためにあるんだよ、これって。
抜いて初めて次の動作ができるっていうことをね、
私はよく話しますけど、
だからそういうものっていうのはね、やっぱり何が違うんだろう?
だって谷本和弘さんが内股をかけた時に
足を上げた姿、力を抜いてきちんと立たなきゃならないんですよ。
だからみんなそれぞれの投げた後の姿とかね、
そういう最初の一歩、どこに入ったか、
どこに着いたか、どのくらい膝を曲げたかっていうのをね、
やっぱり見てほしいなと思います。
それぞれの人たちで着く足の最初の一歩が
どこに出したか、引いたか、広げたかっていうのは
ちょっとずつ違いますから。
ビデオでもそれぞれの方がですね、技の解説をされていて、
それぞれの人に特徴があるって言いますか、
それぞれのやり方っていうのがあって、
いずれの一戦っていうのをやっぱり残していらっしゃるのかなって。
私はね、それぞれの人たちが工夫して気づいたものっていうのをね、
出してくれてることが嬉しいです。
なかなかね、現役代ってやっぱそれをね、教えれないんですよ。
そうですね。
癖がありますから、そうやったら、
どこに着いたらね、ポンと押してやれば
重心の移動をもらえて、これはもう受けられてしまいますから。
なんかそのところはね、やっぱ現役が終わって、
みんな彼たちも彼女たちも指導者となって、
どうやってきちんと柔道を伝えられるかっていうことを
みんな使命感を持ってやっていただいてるからだと思います。
今後のこの動画配信の展開ですけれども、
例えば目標とする本数とか、
あるいは登場される方々の人数とか、どのような形で…
第1回目は実は終わりました。
そして結構これ、専門家の人たちでないと
あの音は出せないんですよね。
で、私はもう少したら次の世代の人たちに
18:02
もう1回登場願おうと思っています。
だからやっぱそれぞれの世代でね、
やっぱしこの技はすごいとかね、
オリンピックで一緒に世界チャンピオン、
全日本チャンピオンになるっていうのは、
何かいいとこがないと実はなれません。
やっぱそれぞれどこか同じ押すとがりでも、
鈴木圭司選手がかける押すとがりと、
他の誰かがかける押すとがりとは微妙に違うんですよ。
やっぱそういうところをね、やっぱしきちんとやっぱしね、
抑えていきたいなと思います。
現役が終わったら、その選手たちについては
ずっと残してあげたいと思っています。
私も久しぶりに自分の技を見たら、
残してよかったな、多分今はできるんだろうなと思いました。
体が正確に反応するうちに、
まだきちんとやっぱね、重心、私が言ってることを
あ、体でできてるなと思ったんです。
私らもね、なかなか年齢が来ると
やっぱ膝がきちんと曲がってるかとか、
ちゃんと重心が移動してるかっていうのを
映像で映すと、やっぱちょっと甘いよねって思うんですけどね。
それがまだね、2,3,4,5の時につけたやつだと
まだできてましたね。
東京オリンピックでは男子が5階級を制覇して、
それから女子が4階級っていう空前の高成績を収めましたよね。
今年は可能試判が勢力全余地多競泳を掲げてから
ちょうど100年というふうに伺っております。
柔道人口が長期的な減少傾向が見られるということで、
全日本柔道連盟も勝利史上主義の蔓延は好ましくないということで、
小学生の全国大会の廃止を決めました。
柔道が大きな転換点を迎えているのかなというふうにも言いそうなんですけども、
子どもたちが柔道をしなくなることへの危機感というのも
このような動画配信の背景にはあるんでしょうか。
もちろん少子化によって
柔道を始める人たちが少なくなってきているのは事実です。
実は今年は講道館が創立された140周年にあたります。
そして今までわずか上野の下部屋の栄章寺で
12畳半の道場で始まり、文化祭9名で始まった柔道が
ちょうどこの3月末で入門者が232万人になりました。
確かに私なの頃からするとかなり人数が少なくなってきています。
特にこのコロナの時期で少なくなってきておりますが、
大会というのは何かというと、
私は勝つことも大事だけど負けることも
私は受け止められるようなことをしなければいけないと思います。
柔道は勝つ人がいたら負けることもあります。
そして私はむしろ子供の頃から確かに大会、勝利修行式とか
21:05
それは大人がしてしまっていることであって
子供たちのせいではないと思います。
大人も一緒に私はそういう修行を学んでほしいと思います。
過激なことを教えない。
おじいちゃんの気持ちになって教えなさいとか言うんだけど
子供たちにあまり負荷をかけたり減量させたりとかそういうのは反対です。
でも実は5月5日にここで少年団の万代戦の試合をやります。
それはもうみんなそれを目指してくる人もいるし
私一緒になってチームで協力しながら負けても
一緒に誰かがかばってあげたりとかいろんなことをして
その中で絆というのが生まれてくると思いますし
そしていろんな人たちと知り合うということは大事なことだと思うし
そういうものを体験してあげたい。
私は逆に国際的なイベントもやりたいなと思うぐらいです。
日本だけではない、世界の人たちとの交流をする場を
いろいろ作れたらいいなと思っています。
交流することによって貴重な人生経験を彼らに積んでもらう。
そうですね。
今から先というのはね、今日も私の頃海外行くときには
まずスーツを新調してトランクも買ってとか
そういう気持ちで行ってましたけど
今の選手たちはGパンツTシャツで行ってたりとかね
もうそのくらいフランクに外との付き合いができるようになりました。
もともと海外に、私がナショナルチームを率いている頃
海外に合宿行くと言ったら大反対でしたからね。
なんていうか、海外に柔道を習いに行くかと言われました。
いや、ちょっと待ってください。習いに行くんじゃありません。
慣れに行くんですって言って、そういう言い方をしながら
合宿行っていましたけど、海外合宿がタブーな頃でしたからね。
でも今はもう平気でみんな交流してますし
それによっていろんな世界の人たちとも友達ができて
私はカノシアンが目指されたのは、もちろん柔道を通じて
心身の成長させて人格形成して
世の中のためになる人間になれっていう教えがあります。
子どもたちには元気に体を鍛えて、そしてまずは体鍛えなさい
そこには健全な心が宿ると。そしていろんな交流することによって
いろんな世界平和につながると。だから私はもう
カノシアンが目指されたことは間違いじゃないと思ってますし
私はそれを実践していきたいと思います。
今は国際セミナーとかできませんけど
海外の人たちが来たり、子どもたちも来てもらったり
ロシアからも実は子どもたちが来てくれたりもしてました。
私はそういうものは続けていきたいと思います。逆に。
館長、今年で71歳になられたんですね。
はい、ありました。
本当にまだまだご尊敬で、何か健康、柔道にまつわる
これをやってるから尊敬があったというような
特別なことはやっておりません。
24:00
でも運動もしなさいとか、いろいろ逆に言われますけど
何かね、自分で目標を持つというのは大事だと思うし
私は毎日コロナの時も出てきておりましたが
自分でこんな状況の中、コロナに大丈夫って言われますけど
自分で気をつけるしかないですよね。
これから先、どんな病気が出てくるかも分かりません。
誰がこのコロナ、何か予想できましたか。
でも私らは試合っていうのは予想できない展開になった時に
負けるようになるんです。
だから自分で予想してたら私らは全ての技は防げた。
そしてどうやって予想したら相手を投げることができる。
でも予想をすると、だから一般の生活の中でも
予想しづらいことっていうのをやっぱり私らは常に
やっぱりあることを知りながら行動するとかね。
そういう気持ちを持ってちょっとした気遣いとか
そして人にもちょっとした心遣いをしてあげれるような
やっぱり子どもたちに予想してほしいなと思います。
幹事長、行動感が描く柔道の未来像ですよね。
それから柔道の理想の姿、それから将来を背負う子どもたちに
何かメッセージがございましたらぜひ最後にお願いいたします。
本当に子どもたちにはね、それこそ今
子どもの頃に一生懸命やることを覚えてほしいと思います。
もう何でもね、もう世界目指せとかそんなんじゃなくて
今一生懸命やること、目標を見つけてやること
一生懸命取り組む。
それが報われないときにはどうして報われなかったかっていうことを
もう一回考えてまた頑張ろうっていう。
もう諦めたとき終わりです。
だから私はいつも言うことは続けることは大事なことです。
続けることの大切さ。
もう疲れた後のひと踏ん張りやることの大切さ。
当たり前のことをきちんとやることの大切さ。
この3つ。
そしてもう一つは物事はたくさんやった。
誰でもできます。
だから自分が1時間で勉強できなかったら2時間やれば済むことです。
私はそういうふうにね、100本の打ち込み
いやー一人できないなって、私は運動能力が非常に低かったんですよ。
100メートル20秒フラット。中学3年生の姿です。
県水1回もできなかった。今でも逆上がりできません。
逆上がりできないオリンピックチャンピオンがいると思いますか?
いるんです、ここに。
だから私はね、子供たちに逆上がりを教えてって
うちの奥さんに言われて、うん、わかったって言って
実は塚原光雄さんに電話して、どうやってやるのって
あの鉄棒の名人に逆上がりを教わりました。
それでいろいろ理論的に覚えて、小学校の鉄棒に行って
説明しました。で奥さんが一言言いました。
やってみせた方が早いわよ。
え、できない。これできない。
もうやってくれって言ってからうちの奥さんが逆上がりやってことだけ言いましたけど
やっぱそういうふうにやってできる人って
27:00
やっぱ私は大事だと思ってます。
私はだから柔道のどの技も今できます。
稽古しましたから。今100本の技
私は左技ですけど全部それは一応できます。
だからあればできるんですよ。
もうやったことないことはできないなって当たり前のことですから
まずは諦めずにチャレンジする。やってみる。
頑張る。そんだけですよね。
だからそれをぜひ子どもたちには
今目の前のことをまずは一生懸命取り組むことが一番大事で
そして将来の大きな夢を持とうということだけで
やってくれたら私はいいと思います。
その中で行動感が果たせる役割っていうのはどのようなこと?
私たちはここはもう本当に柔道やりたいとか
柔道やってみようっていう子どもたちに
ぜひいろんなチャンスを与えられたらいいなと思います。
実は私はこのコロナで今休んでましたけど
実は地方巡りをしようとしてました。
地方の道場に行って
もう例えば南九州に集まってくださりじゃなくて
道場に行ったりそれぞれの町道場に行って
実は柔道をみんなと一緒にやろうと
指導するとかそんなんじゃなくて
本当に一緒にやろうということを
実は心がけてきたつもりでいます。
やっぱりそういうものっていうのはね
やっぱりすごいおじさんが来てから
ちゃんと片足で立ってるわって
そういうイメージを持ってくれたらいいと思うんですよ。
だから私なんかでも実は小学校の時もね
そんな強い選手でもないし
中学校の時は県大会も出れない選手だったって言ったら
え?オリンピックチャンピオンが県大会出れなかったんですか?
って言われますけど
やっぱりそういう姿っていうのはね
私は本当のことだし
中学校の時もインターハイも出てないし
でもそんなのってね
自分がどこで気づくかとか
どこで柔道はずっとやってましたけど
なかなか強くなれなかったけど続けて
そしてある時突然
なんだろう俺の武器は?っていう発想をしたのが
いやスピードの無さだ、体の小ささだ
しかし体の柔らかさは俺の武器になるなってことを
気づいた時から自分の戦う方法が変わってきたような気がします。
だから人にはそれぞれ必ずいいとこがあります。
しかしそれは大体人が弱点かな
あれはここが足らないなと思うところが
武器になることがよくありますので
是非逆転の発想っていうのを
一回掘りかけてくれたらいいなと思います。
子どもたち向けにいただいたメッセージですけど
我々大人も身に染める言葉をたくさん本当にいただきました。
今日は貴重なお話をいただきました。
講道館の植村晴樹館長にお話を伺いました。
どうもありがとうございました。
失礼しました。
30:35

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