1. 音声で聴く スポーツ、ここが知りたい
  2. 柔道着や畳を世界に贈る JU..
2022-10-12 12:54

柔道着や畳を世界に贈る JUDOs事務局長・鈴木利一さん

spotify apple_podcasts

世界各地へ柔道普及を目指す活動を続ける特定非営利活動法人「JUDOs(ジュウドウズ)」。シドニー五輪で柔道男子100㌔級金メダリストで、男子の日本代表監督も務めた井上康生氏が代表理事を務め、これまでに約20カ国に日本で使わなくなった約7500の柔道着と1000枚の畳を無償で届けてきた。

エベレストの麓の村や、ロシアの侵攻から逃れたウクライナの人たちのもとへ―。鈴木利一事務局長に、柔道を通じた国際貢献に取り組むJUDOsの活動や思いについて聞いた。(聞き手・田中充)

鈴木利一(すずき・としかず)
1987(昭和62)年10月、高知県出身。JUDOs事務局長。東海大大学院体育学研究科体育学専攻修了。全日本柔道連盟強化委員会の科学研究部に所属し、柔道男子日本代表アナリスト(情報・戦略スタッフ)を務め、2016年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪のメダルラッシュに貢献した。


■この番組は

産経Podcast「音声で聴く スポーツ、ここが知りたい」は、アスリートご本人やコーチ、団体運営者の肉声インタビューをお届けします。

【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

                                      

番組のフォローと高評価をお願いします!
Apple Podcastでは皆様のレビューも募集しています。

産経新聞社のアンケートフォームもご利用いただけます。
産経Podcastの番組改善アンケート
                                      


■産経Podcast オススメのスポーツ番組

産経Podcast「猛虎伝」~阪神タイガースの奇跡を振り返る:阪神が21年ぶりにリーグ優勝した昭和60年。トラ番記者だった田所龍一の目線で、音声ドキュメントとしてよみがえります。

                                       
■番組SNSでは最新情報をお届け
Twitter 
Facebook 
                                       
■産経Podcast 公式ウェブサイト
https://sankeipodcast.com/

■産経iD 公式ウェブサイト
https://id.sankei.jp/
※会員登録(無料)することで、会員限定のPodcastコンテンツを聴くことができます。                                      

■産経Podcastとは
新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の精鋭記者陣が厳選。
インタビュー、ドキュメンタリー、歴史、エンタメなど、15タイトル以上のオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 

See omnystudio.com/listener for privacy information.

00:01
今回は、柔道を通じた国際理解・交流と青少年の健全育成を目的に活動する、特定比営利活動法人柔道図の鈴木敏和事務局長にお話を伺います。
鈴木さん、今日はよろしくお願いいたします。
この柔道図なんですが、オリンピックの金メダリストでもある井上恒生さんが代表理事を務めていらっしゃい、
主な活動としては、世界各国地域で体験を行って、
柔道を通じた国際理解・交流と青少年の健全育成を目的に活動する、特定比営利活動法人柔道図の鈴木敏和事務局長にお話を伺います。
この柔道図なんですが、オリンピックの金メダリストでもある井上恒生さんが代表理事を務めていらっしゃい、
主な活動としては、世界各国地域で畳や柔道儀が不足し、柔道を学べない状況の人たちへリサイクル柔道儀、そして柔道の畳を無償提供するというものになっています。
鈴木さん、これまでにどのくらいの柔道儀や畳を提供されてきたのでしょうか。
これまでに約20カ国以上、柔道儀は約7500枚、畳は約1000枚を提供しております。
かなりの数になりますよね。
そうですね。設立して、2019年4月に設立したのですが、いきなりこのような多くの枚数を送れるのも、前身であります山下康博先生が理事長を務めたNPO法人柔道教育ソリダリティが、
約13年間、草の根の活動を経て、そこから井上剛生が授業と志を引き継いで現在に至っております。
じゃあ、ロサンゼルスオリンピックの金メダリストから、シトニーオリンピックの金メダリストへ、その志が引き継がれての活動ということなんですね。
非常にたくさんの柔道儀畳なんですが、どのようにして、これは日本国内から集めていらっしゃるんでしょうか。どういうふうな集め方を教えてもらえると助かるんですが。
ありがとうございます。まず、東海大学にNPO法人の事務局が置いてあります。そこに全国各地から、柔道儀がいらなくなった柔道儀を郵送していただいて、寄付という形で受け取っております。
柔道儀といいますと、例えば中学とか高校の授業なんかで使って、その後も使わずに家の押入れなんかに入っているようなものがあると思うんですが、そういったものをみんなから集めて、それを海外へ送ると、そういうような構図になるんでしょうかね。
はい、その通りです。それこそ、今、中学校で使われなくなった柔道儀だとか、高校でやらない子たちだとか、いろいろとそれぞれなんですけれども、そういった子たちの柔道儀をですね、条件がありまして、上下がセットであることと、やはり穴が空いているものをですね、ちょっと送っていただいたら、海外に送れないですから、汚れがひどくないだとか、
03:16
そういったものを大会議しております。
じゃあ、比較的が使えるものというところで、そういったものを集めて送りされているということですね。
はい。
世界で20カ国以上ということなんですけれども、この送り先というのは、どのような形で決められているんでしょうか。
はい。今、柔道図が力を入れている情報発信、SNSだとか、フェイスブック、それこそインスタグラムだとか、そういったところから個別で柔道クラブ単位でですね、ご連絡を受けたりだとか、あるいは大きな組織で言えば大使館、あるいは外務省から、柔道儀が足りないといったところでご連絡を受けて、今在庫にある柔道儀を選別してですね、
大きい大人から子供、子供から大人までありますので、そういったものを仕分けをしてお送りしているような現状にあります。
じゃあ、交通の便なんか不便なところとかでも、連絡が来たら、できる限り協力をされていらっしゃるということですかね。
できる限り、いろんな手を使ってですね。
なるほど。
やはり、今欲しいって言っているものをすぐ届けることが、柔道の普及発展だとか青少年育成といった部分で、非常に大きく関わっていますので、そこは心がけております。
例えば、どんなところが、これまで印象に残っていらっしゃいますか。
そうですね。昨年、エベレストの中腹にある富士山と同じくらいの高さに位置するんですけども、
クムジュン村という学校にですね、柔道が建設されるということを、
道場ですかね。
道場ですね。そこに、柔道畳をお送りしました。
富士山と同じくらいの標高のところに畳を持っていくというのは、大変な作業ですね。
やはり、コロナ禍でもありましたので、一時、これは難しいだろうというところであったんですけども、
それから、船便だとか陸路だとかが、うまく繋がりまして、
実際、最後はシェルパさんが柔道機を担いで、山道を。
そして、ヘリコプターで届けるというような作業もありまして、
本当に非常に、到着シーン、ヘリコプターの動画が撮られてるんですけども、
お祭りのように喜んでくださいました。
大歓迎でした。
今なお、柔道技というのは、世界いろんな地域で、まだまだ必要とされている状況なんですか?
06:01
そうですね。今年度に入りまして、約12カ国から依頼を受けている現状にあります。
まだまだ物資というか、物が足りないというのはわかっております。
先日、インスタグラムを拝見していると、
ロシアに侵攻されたウクライナから避難した子どもたち向けにも、
柔道技を届けたというようなニュースを拝見したんですが、
これはどのような経緯で実現したんでしょうか?
新型コロナ、そしてウクライナ侵攻によって、
本当に大きなルートの物流が滞ってしまっていて、
ただその間に、海外からいろいろと依頼を受けておりましたので、
そこは何とか届ける策を練ろうと。
そこで考えたのが、手荷物で運んで、要するに個人ですよね。
それで、初めての試みではあったんですけども、
SNS上で届けてくださることがいらっしゃいますか?という形で声を掛けさせていただいて、
いろんな方からご連絡を受けました。
そこでその一人の方が、一番最初にやっていただいた方が、
ポーランドに行くルートだったんですけども、
我々も熱量がこもってしまってですね、
約4,50キロの…
重いですね。
ダンボール2個分ですね。
手荷物で。
手荷物で。
空港に届けてですね、そこから、
その方はですね、それこそ一人でポーランドまで、
いろんなところを経由して行かれることだったので、
途中ですね、夜行バスで、
そんな荷物乗せられないよ。
そういった時に、
そのダンボールにですね、
その張り紙を貼って、
ウクライナの子供たちのためというような形でですね、
試行錯誤をいただいて、
現地に届いて行きました。
思いを繋げて繋げてというところで、
たどり着いたわけですね。
これはもう無事たどり着いたわけですね。
たどり着いて、
ポーランドを今は避難している、
ポーランドチームのクラブで、
ウクライナの子に渡って、
非常に喜ばれていました。
そうですか。
何より良いでしょうね。
鈴木さん、ご自身のついても少しお話を伺いたいんですが、
もともと東海大学の柔道部で、
柔道のご経験があって、
大学院で学ばれて、
その後柔道の活動にも携われるようになったというふうに
伺っているんですが、
この活動を携われてきた経緯というのは、
どのような形だったんでしょうかね。
私自身、本当に人生、
柔道で埋め尽くされているんですけれども、
もう一つ、大学の教員になりたいと思っておりまして、
09:02
大学院に進み、
その時期に井上浩成さんが、
国際留学から帰ってきて、
そこで私自身、
体を壊した時期があって、
柔道はなかなかできていなく、
その分、事務的なことをやらせてもらっていて、
そこで井上浩成さんのお手伝いをするようになって、
そこから、選手という柔道の味方から、
いろんな井上浩成さんをフィルターに、
柔道の素晴らしさだとか、
柔道が果たすべき役割だとかというものを、
私なりに感じ取って、
今のこの活動につながっております。
なるほど。
鈴木さんといえば、
日本男子のオリンピック代表になるような
トップ選手のサポートとして、
アナリストとして、
海外の競合選手の選挙などを分析するという、
全日本においても重要な役割も
担っていらっしゃるわけですが、
そういったトップオブトップの活動を
サポートするということと、
こうした草の根の活動を、
自ら事務局長として行っていくという、
両輪で活動されていらっしゃるわけですが、
それぞれに意義があるというところなんでしょうかね。
本当にその通りだと思っております。
まず柔道を無くして、
私なしみたいな形で生きてきましたので、
そういったトップの選手をサポートできるお仕事、
そして草の根のこういった活動も、
夢中になれといいますか、
情熱を注げることができておりますので、
相反するわけではないんですけども、
私の人生にとって、
この今の仕事は夢中に、
情熱を持ってできております。
じゃあ楽しくて、今は。
そうですね。
本当にもう純粋に楽しくて、
いろんな社会的な課題も、
柔道を通して解決できるというものを
信じてやっております。
なるほどですね。
本当にコロナ禍であったり、
ウクライナ振興とか、
いろんな障害があると思うんですが、
そこに負けず活動を続けていく。
この場合はやっぱり、
広めることはもちろん、
こうした活動を途絶えさせないという、
そういう皆さんの、
柔道を通じた頑張りによって
成り立っているというところなんでしょうか。
そうですね。
私自身、この柔道の持つ力といいますか、
柔道自体は、
それこそ存在みたいなようなもので、
それこそ先人が築き上げてきた柔道に、
いろんなものを思いを込めて、
今に至る柔道だと思います。
私自身は、
この柔道というものは、
やはり人と人とをつなぐ、
そういったものだと思っています。
NPO法人柔道図は、
柔道を通じて青少年の育成と、
そして多様性を認め合うような社会の実現で、
12:00
平和を願うような活動を行っておりますので、
これからも人と人とをつながるような活動を
行っていきたいと思っております。
わかりました。
ありがとうございます。
今回は柔道図の鈴木敏和事務局長にお話を伺いました。
鈴木さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ぜひフォローをお願いします。
12:54

コメント

スクロール