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デジカメとスマホの普及により、フィルムカメラの市場は縮小。そのような中で同社が注力したのが中古カメラ事業だった。技術革新が早い分、デジカメの買い替え頻度が増し、中古カメラ、そして交換用レンズの中古市場が活性化したのだ。
一方、写真スタジオ事業にも力を入れる。街の写真屋さんが、3万店→1千店に減少していたのだ。

【聞き手】安本寿久(産経新聞大阪本社・編集委員)

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はい、改めまして、今週のゲストもですね、なにわ紹介の代表取締役社長、塩山智幸さんです。塩山社長、今週はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
先週、会社の成り立ち、あるいはデジタル時代に入っての苦労話を伺いました。今週はですね、今どういう会社経営の方針でやっているかというあたりを伺っていこうと思います。
いくつか今力を入れられていることがあるんですが、その中でも中古カメラ事業を強化されているということを伺いました。これは具体的にどういうことをされているのか伺いますか。
業界がフィルム写真、フィルムカメラでずっと成長してきまして、それが2000年を境にデジカメが普及して、フィルムがなくなって、フィルム写真がなくなって、きわめつきはスマートフォンが出てきて、さらに写真が減少してということで、ものすごい業界自体がシュリンクしていったんですね。
その業界でもいろんな商売がありました、写真の業界も。その中で伸びている一つが中古カメラだったんです。これはカメラに関してはフィルムカメラからデジタルカメラに変わって、荒利率はものすごい落ちたんですけど、販売台数はものすごい伸びたということで、販売台数が伸びてなおかつ日本人にリユースというものが浸透し始めてきた。
そういう中で、中古ですと荒利はある程度確保できます。そういう意味ではマーケットが拡大していったという中で、ここだったら写真業界自体がシュリンクしている中で、まだ伸ばせるチャンスがあるのかなと思いまして、そこに軽資源を集中させるということをやりました。
これはもうリサイクルを一生懸命やるということでいいんでしょうか。背景にあるのは、例えば今までフィルムカメラを持っていました。デジタルカメラを買い替えました。この残っているカメラが家に眠っているという状況があると思うんですが、これもし再試用に再び出しても使う人がいるのかなというところで、僕はちょっと、僕が島山社長の立場だったら二の足踏むかなと思うんですが、そこのところはどう読まれていたんでしょうか。
中古カメラというと皆さん、フィルムカメラのイメージが終わりだと思うんですけど、もちろんライカとかものすごい人気があるというのはずっと価値があるんですけど、普通のAFとか一眼カメラではなくて、デジタルカメラあるいは交換レンズ、この辺がデジタル化でものすごい技術革新がありましたので、どんどん新機種が出ていくんです。
その度に買い替えをされる。前のカメラがいらなくなる。だけどまだ使える。それでもいいというお客さんもいらっしゃる。ということで技術革新があるデジタルカメラあるいは交換レンズの世界の中古カメラの市場が圧倒的にメイン。なのでフィルムカメラではない。
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じゃあデジタルもたくさん出回っていて買い替えがかなりあるというところを着眼したということですね。
特に交換レンズが実は大きいウェイトを占めてまして、カメラ変えると皆さん結構高価な交換レンズも一緒に買いたくなる。それもどんどん回転していくという。その辺がビジネスチャンスだと思いました。
今SDGsを盛んに言われるので非常に良い事業をされているなと思います。よく都市鉱山とか言いますけども、資源が結構街中に眠っているわけですよね。まだ使えるのに使わないといったものを。それをもう一度市場に出して使えるようにしようということなので。
これビジネスというよりもどちらかというと社会事業だなという感じがします。この着眼点、例えば島山社長自体関西の経営者なので始末という心ですね。そこが生きているような気がするんですが、ご自身にそういった意識とか価値観というのは終わりだと感じたことはありますか。
すみません。そんな高尚なSDGsとかにあまり考えたことがないんですが。正直言いますと、新品だけですとメーカー様から仕入れる。これってもう数の勝負。規模が大きいとバイングパワーが大きくて価格は安くなる。我々、競合他社、そういう新品の量販店に比べると資本量がなくて、バイングパワーに劣る。
という中で、中古はメーカーさんから仕入れるんじゃなくてお客様から仕入れるということで、よりチャンスがあると思ったのが集中する理由の一つだったと思います。
大阪の陣場産業としての着眼点という感じがしますね。地に足がついているのでそういう発想が出たということかもしれないですね。最初にやられた時から手応えというのは結構あったんですか、この市場というのは。
そうですね。成長していましたし、競合他社的にも大資本というよりはもう少し小規模な資本の会社でしたので、十分に工夫等で立ち打ちできるんだろうなというふうには感じました。
なるほどね。でもそこにはプラスして何話紹介、カメラの何話というイメージが関西では定着していましたので、あの何話紹介がやるんだなという信用力が結構ものいたかなという気がしますね。これが代々ついている企業の強みかなという気がします。
もう一つ力を入れてということで、撮影スタジオのグループ展開ということを一生懸命されている。スタジオで写真撮っているのは、先週も少しお話ししましたけれども、七五三とかそういう時に僕たちは行くわけですが、この事業は今どういうふうな展開をされているんでしょうか。
06:03
先ほどと同じく写真事業は大きく変化しまして、既存の事業はどんどんシュリンクしていく中で、中古カメラは拡大していったと。撮影事業もですね、一定あるいは分野によっては大きく伸びていったんですね。撮影事業は分けるとブライダルの関係の撮影。
で、あと学校写真。あの修学旅行行ったら撮ったり、廊下で写真買うみたいなのがありましたでしょ。あの学校写真という世界と、で子供写真。これまあ写真家に行ってドレスを選んで可愛く撮ったり。これが非常に伸びていたんですけど。で、もう一個がIDフォト、照明写真とかシューカスとかそういう世界がありまして。
まあ撮影事業自体が安定しているもしくは伸びている市場の中で、まあどれかに注力したいなと思ったときに、前者3つは競合他者が非常に多かったんです。で、最後のIDフォトっていうのは3万点ぐらいのその写真屋さんが結構受け皿になって、消化写真とかやってまして。これがこう急激に減っていきますよね。
そうなんです。3万点が今たぶん1000店舗ぐらい。
安藤 それが減っているんですか。
安藤 なので市場はあるんだけど、そこの受け皿っていうのが照明写真BOXとか、あるいはまあ残り少ない写真屋さんぐらいしかなくて。ここに特化したらある程度パイを撮れるんではないかということで注力することにしたと。
なるほどね。あの照明写真って結構いりますもんね。例えばまあ免許証とかパスポートとか思い出しますが、マイナンバーカードにもいるわけですから。いろんなところにいるのでどこで写真撮るかという需要はこれからも受けることはないような気がしますね。
安藤 そうですね。
安藤 特に着案されたということなんですね。具体的には例えば写真屋さんが1000店ぐらいしかなければ、僕たち普通例えば街に見て、僕は兵庫県の人間なんで、パスポートを取りに行くときに三宮の料金事務所に行くんですが、目の前に隠れ屋さんがあるとそこで撮ってもらったりするんですが、今どういう形での需要が多いんでしょうか。
そうですね。もちろんそういうパスポートであるとか普通の照明写真もいっぱいあるんですけど、婚活写真とか就活写真というのは普通の照明写真よりも単価が張るんです。皆さん綺麗に撮ってもらいたいと思うんで、我々も一生懸命に撮らせていただくんで、そこが我々が注力している分野でして、これはですね集客がほとんどネットなんですね。
そうなんですか。
対象年齢もよりネットに親和性のあるターゲットが多いんですので、そこでよく言われるSEO対策を打ったり、ウェブ広告を出したり、というのでデジタルマーケティングそんな得意なわけではないんですけど、ある程度検索していただくと上位に表示されるんで、よりお客様の目に触れて選んでいただける可能性が高くなるみたいなことになっています。
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なるほどね。その時に町のカメラさんが先手ぐらいしかないと、大体どこに行かせてもらうことになるんでしょうか、具体的には。写真撮影のために。
だから我々のところとか、同様にIDフォトに特化されているような事例も他にもございます。
あるんですか。じゃあそこに行ってくださいという形で紹介するわけですね。
そうですね。
なるほど。わかりました。照明写真の撮り方も結構時代とともに変わってきているなという実感をしました。後半もよろしくお願いします。
お願い致します。
ここからは後半です。今晩のゲストも先週に続いて、なにわ紹介の代表取締役社長、塩山智幸さんをお迎えしております。塩山さん、後半もよろしくお願いします。
塩山 お願い致します。
前半でですね、今力を入れている事業ということで、中古カメラ事業とそれから撮影スタジオのグループ展開ということを伺いました。
もう一つ今力を入れているということで、海外戦略ですね。特にアジア史上に力を入れておられるというふうに聞いたんですが、これはどういうことを具体的にされているんでしょうか。
塩山 私の学生時代の友人と、たまたまゴルフ行く時かだったと思いますが、車に乗ってて。最近何してるのっていう話をしてたら、その彼がIT業界で画像映像関係もやってるよみたいな話で。
じゃあ何か一緒にできることないかねということで、2人で会社を立ち上げまして。最初はちょっと早かったんですけど、動画を編集して一般コンシューマーにお渡しするみたいな商売をしようということでやってたんですけど、それはあまりうまくいかなくて。
その次にものすごいベタなんですけど、皆さん家に写真アルバムとかバラ写真とかネガとかがお尻にありますね。それって日の目をなかなか見ない。だけど非常に大切な。だけど場所を取るみたいな、そういう世界だと思うんですけど。それを全部デジタイズしてクラウドに保存して、スマホでもいつでも見れる。
だから身近で見れますよというようなサービスをやってみようということでやりました。これはそこそこ当たりましたね。すごいニッチなマーケットなんですけど、やっぱりナンバーワン取るには結構労働集約産業でして。
これを思い切って海外で賃金が安いところで処理をしたら、より低価格で皆さんに提供できるというふうに思いまして、いくつかアジアを回りまして、ベトナムでここいいんじゃないかということでラボ工場を立ち上げまして。
それ10年くらい前なんですけど、注力してた事業でしたので足しげく年にどうですかね6回とか通ってまして、おかげさまで低価格で提供できて商売自体は成功したんですけど、年に6回行ってるとですね、やっぱり私は1973年生まれで日本も低成長時代しか経験したことがないんですけど、
12:20
ベトナムに行くとご存知の通り10パー行かないですけど6パー7パーで経済が成長してて、もう行くごとに街が変わってくる。コーヒーみんな大好きな文化なんですけど、露店でおばあちゃんがコーヒー売ってたようなのが数ヶ月先に行くとスターバックス買うみたいなそういうものすごい変化でして、ものすごい活気活力を感じて。
もちろんその向こうの人材を活用した日本マーケットの商売もそうなんですけど、向こう自体の成長を取り込めるような、海外市場でも勝負したいなというのは感じて、それもちょっと今トライアルはしてると。そんな状況。
あの具体的には例えば写真店のネットワークを作るとか、そういったことをお考えなんでしょうか。
単純にタイムマシン経営と言われるような先進国で流行っているような商売ビジネスモデルを途上国に持っていくと成功するみたいな話でいけるんじゃないかと思ったんですけど、リープフロッグみたいな言葉があると思うんですけど、電話機使ってなかった国がいきなり携帯を使い出して一気に普及するとか。
そんな状況に似てると思うんですけど、マーケティングも先ほど我々SEO対策とかウェブ広告に注力してるというようなお話したんですけど、向こうはもういきなりSNSで人が繋がるとか。
広告は信用してなくて、そのインフルエンサーの情報とかが一番信用できるということで、それが彼らの情報源であるとかですね。写真館に人が来るんではなくて、フリーランサーがSNSとかそういう媒体を使ってエンドユーザーとマッチングして、ロケーションで普通に撮って、画像編集をめちゃくちゃやってお渡しするとか。
だから、日本のビジネスモデルよりちょっと先をもう行っちゃってるんです。
交代交任になってるような感じですね。
そうなんです。
なので、その辺のノウハウ、我々古いモデルで言ったら、もう彼らはもっとシンプルで効率的なモデルを構築してるみたいな、そんな状況でして。
じゃあ逆にそこで学んだことが今度日本での件に生きるかもしれないですね。
そうですね。たぶんそこってもう同時並行的になってますね。
15:03
なるほどね。
でもそういうことにチャレンジされたから、それに気づけたわけですから。
やはりずっとお話聞いてますと、着眼点もいいんですが、同時にチャレンジ精神があるので、次のビジネスモデルの目みたいなものがつかめてるという気がしますね。
はい。
もともとはカメラの交任もされてたんですが、今どちらかというと写真店をバックアップするということなんですが。
この経済の世界でいうとB2BとB2Cと言いますね。
カスタマーに直接商売するのか、ビジネス相手と商売するのかなんですが、これ両方ともなにわ紹介さんはされてるので、ここから得た知見というんですか、経験がかなり生きてるんじゃないかと思いますが、両方やってることのメリット、デメリットはありましたら教えていただけますか。
デメリットはあまり感じないですね。
やっぱりリスク分散してるというかの方がメリットは大きいと思いますので、できるだけそれこそ写真というドメイン以外の商売も含めていろんなドメイン持ってた方がいいんだろうなというのは日々思ってます。
B2BとB2Cに関しては基本同じドメインでレイヤーが違う商売ですので、いろんな成功事例を共有できるみたいなところは非常にありまして、得意先様ですごい先進的なことをされてる情報を公理に生かしたり、得意先様と直接競合しないような他の地域の得意先様と共有したり、みんな一緒になって考えたり。
そんなんで非常に相乗効果はあると思います。
もう一方でB2Cの方では、一般消費者からの声が入るというのは非常に強みでしょうね。
何を今求めているかということを、例えばコストの面も絡めて分かるわけですから、お客さん自体が情報源として貴重だと、それをもたえているのは結構強みかなという気がしますね。
わかりました。そろそろまた時間が近づいてきたんですが、最後にこれからの時代をどう読むかということを伺いたいと思います。
フィルムからデジタルに変わって、写真も映像もかなり変わってきているわけですね。
なんとかアラームを乗り越えようとされているわけですが、このデジタル時代というのはこれからどうなるのか、あるいはそこにどう立ち向かうのかというお話を伺いたいと思うんですが。
私は思っているのは、先ほどお話したデジカメからスマホが出てということで、スピードはどんどんエクスポネンシャルといいますかね。
加速度的に今後変化はさらに起こるだろうなというふうに思っていまして、実際に写真自体のマーケットというのはシュリンクしたんですけど、写真のネットにおける流通量というのは爆発的に増えている。
それはSNSとかでみなさんが使われる。それは今でいうGAFAMみたいな超大手企業、大手世界企業の収入に変わっているみたいなことで、それが写真から映像に変わっていく。
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SNSからメタバースに変わっていく。新しい技術でNFTとかいう話も最近出てきていて、その辺どんどんさらに技術革新で、また違う形でどこかで商売になっていくんだろうなというふうには思ってまして、
ここにどうやって消費資本でかかっていけるのかっていうのが次のチャレンジだと思ってるんですね。当然プラットフォーマーみたいになれるかって言ったらそれはちょっと難しいと思うんですけど、そういう中でより早く、より角度の高い商売をできるかということだと思ってまして、
やっぱり若い力がこれには絶対必要で、私も49なんですけど、もうちょっとついていけない。で、より、僕も昔会社傾いたときに頑張ったように、気力体力が充実しているそういう若手と一緒になって、なんかチャレンジができたらなっていうのは非常に思ってるところです。
これから一層、若手人材の発掘ということに力を入れられるかもしれないですね。はい、できれば嬉しいです。なるほど、戦闘に立って、時代の戦闘に立って頑張っていただきたいと思います。はい、2週間にわたってどうもありがとうございました。なにわ紹介の塩山社長でした。ありがとうございました。ありがとうございました。
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