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2023-05-15 01:58

燃費とスピードメーターの話 #165

クルマを生活で使う場合、ガソリン代の高騰は家計に響きますよね。
ハイブリッド車をはじめ、低燃費車がこれだけ普及したのもテクノロジーのおかげだなーと感じる日々です。
まぁガソリンスタンドが次々と廃業や経営不振に陥るのも時代の流れかぁとかも同時に感じるところです。

ともあれ急激にはEV化もしないことなので、クルマの維持費で影響有ると言えばやっぱりガソリン代で、生活に遠出にと気軽に乗っていいると結構燃費の良し悪しが影響します。
同じガソリンなら少しでも単価が安い所をと思って遠くに入れに行ってしまうという本末転倒もけっこうやってしまったりしましたが。

燃費と言えば、一番普通に比較する単位はKm/Lですね。
つまり1リッターあたり何キロこのクルマは走れるのか?という性能を表すわけですが、本当にこの数値はめちゃくちゃ変動しますね。
クルマの性能そのものが一番大きく影響しますが、運転の仕方、道路状況、タイヤの減りや空気圧などの整備状況、積載状況などなどで変わります。
季節によっても変わりますね。冬は暖機運転や暖房、夏はクーラーにエネルギーが余計に消費される傾向ありです。

さてこのへんまではクルマのユーザーであれば誰もが知ってる範囲になると思いますが、意外と知られてないのがスピードメーターの誤差です。
最近はスピードメーターもデジタル化されてるので、誤差もなくきっちりと車速が表示されてると思いたいですが、ほとんどの場合ハズレです。
多くのケースでは、実際の走行速度より「多めに」表示されることが多いんです。

なぜ?
それは、タイヤの回転速度を検知する方式だと、誤差が必ず生じてしまうからです。
生身のタイヤは、その状態や走行状況やよって直径が一定にならず、どんなに正確に調節しても、スピードメーターの表示は高く出たり低く出たりする宿命にあるんですね。

推測なんですが、もしスピードメーターの調整が、実速度よりかなり低めに表示される方向に調整されていると、スピード違反で検挙された場合のクレームがひどいから?とかね。
これ、半分冗談ですが、まぁ実速よりチョイ高めに表示されている方が、結果速度抑えめ傾向となり事故低減につながる、とかかな???
ともあれ、ほとんどのクルマはちょっと高めに表示で調整されています。

なんでそんなことわかるの?という向きにちょっと解説。
実際の速度より速いなんて言ってますが、その実速ってどうやって測るのか?
一番カンタンなのは、GPSです。技術の進歩で人工衛星からの電波を受信できる屋外環境などでは、移動する速度をかんたんに知ることができ、計測器の性能にもよりますが、その精度も誤差0.2%程度と言われています。

GPS?そんなもん持ってませんって方、いえいえ、今どきのスマホには標準搭載されてますのでアプリ入れれば誰でも無料で使えます。一度やってみてくださいませ。
GPS スピードメーターあたりで検索すればぞろぞろ出てきます。
また、GoogleやYahooなどのカーナビアプリでは速度計が表示されるモードもありますね。

運転中にあまりメーターやスマホを凝視すると、危ないし違反にもなるので要注意ですが、GPS速度計(めっちゃ正確)と、クルマのスピードメーターの差をチラリと比較してもらえば一目瞭然ですね。

ということはですよ?
燃費を何キロメートル/リッターとか計算している分子、つまり距離の方が多めにメーターには表示されてるということなんです。
実際に道路を100km走ったとして、上記のような整備状況では平気で105Kmだったりするんですね。
いきなり燃費の値が数%もよく見えるわけです。
あと、満タン法での燃費測定もなかなか誤差ありますよね。満タンの定義がその都度微妙に違うし。
そういうわけで、個体差の有る車同士、燃費を正確に比較するとかいうことは、まぁ不可能ということです。超アバウトなんですね。

もうすこし調べてみましたが、このスピードメーターの調整状態はなんと法律で定められているんです。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第148条(速度計等)
https://www.mlit.go.jp/common/000187518.pdf
これによると、2007年以降製造のクルマの場合、誤差範囲は次の範囲にすべしと定義されてます。
 10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1
 V1は、自動車に備える速度計の指示速度(単位 km/h)
 V2は、速度計試験機を用いて計測した速度(単位 km/h)

なんじゃこれ?って感じですが、車検場でこの式に当てはまらないメーターは合格しない、つまり車検が通らない仕組みです。
大まかに言うと、実際の速度より大きい速度をメーターで表示するのは大きく許されるけど、小さい速度を表示してしまうことには小さい誤差しか許してくれないって感じです。
なので、実測より大きめ=速めの速度を表示するように「調整」をすることがほとんどなんですね。

もう算数得意な方はピンとくると思いますが、タイヤが減ってきて直径が小さくなってくると、同じ速度でもどんどんメーター表示は大きくなっていくのですよ。
そしてタイヤ交換して元のサイズにもどると、速度が低く表示される、と。
4駆車モデルなど、規定より大径のタイヤに履き替えたりすると、相当に実測より遅くメーター表示されてしまいますので、再調整が必要となりますね。

あと蛇足ですが、私は燃費は燃料の費用なので、単位を円/Kmで管理してます(長年の趣味です)。
もちろん上記のようにKmがアバウトですが、
 ディーゼル・軽自動車・今乗ってるHEV(ハイブリッド):6~9円/Km
 ガソリン2000ccステーションワゴンCVT 8-12円/Km
 大型バイク5-8円/Km
 小型バイク2-5円/Km
という感じです。

この管理をしていると、いかに高速・有料道路が高いか、そして税金が高いかが手にとるようにわかりますのでオススメしておきます。
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https://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41
00:05
みなさん、おはようございます。
自家用車持っておられる方は、多かれ少なかれ、燃費っていうのを皆さん気にすると思うんですよね。
少しでも安いガソリンスタンドを探して、遠くのスタンドまで行っちゃったりなんかして、何やってんだかっていう時もありますけども、
燃費はリッター何キロ走るっていう風に表現する場合が多いですよね。
ガソリン満タンにして、トリップメーター0に戻して、また次満タンにする時に何リッター入ったか、何キロ走ったかっていうので計算してですね。
燃費測るなんてことをよくやりますけども、これ実はそこまでのキロ数走ってませんよってことなんですね。
これ何でかっていうと、スピードメーターの誤差ってのがあるからなんですね。
経験上なんですけども、ほとんどの場合はキロ数が多めに出るんです。
例えば実際の走行距離が100キロなんだけども、メーターでは105キロと表示されてるとかですね。
なのでリッター20出たとかって喜んでもですね、19キロだったり19.5キロだったり、ガソリンのリッター数っていうのはメーターがちゃんと検定されてますから、
リッター数が正確だったとしても、タイヤの回転を計測するスピードメーターの誤差ってのは結構大きいんですよね。
これにはっきりと気づくようになったっていうのも、カーナビの機能でついているGPS速度計、これとの対比でわかったんですね。
GPS結構正確ですんで。
年月経ってタイヤが減ってくると、実際に同じ速度でもメーター読みは数字が大きく出ちゃう。
これ宿命なんですね。
車のスピードメーター、実は適当だよって話でした。
パーロでした。
ではまた明日。
01:58

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