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第44回陰の名将異能伝島津家久2/3話
2026-10-22 06:20

第44回陰の名将異能伝島津家久2/3話

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今晩は、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。
ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、工場の戦いにて絶対絶命の兵力差を、摺信瀬の罠で見事にひっくり返し、
戦術の天才として鮮烈な陣頭指揮を見せた島津家久の第1話をお届けしましたね。
今回は、比善の劉蔵寺高信との大決戦、沖田縄手の戦いにおいて、
家久の研ぎ澄まされた軍略が歴史を大きく塗り替えることとなる第2話をお届けします。
高城の戦いから時が流れるにつれ、九州の北西部では、
比善の熊と恐れられた劉蔵寺高信が急速に勢力を拡大していました。
巨大化した劉蔵寺家は、島津法へと願った有馬氏を叩き潰すべく、
数万という圧倒的な大軍勢を率いて島原半島へと怒涛のごとく押し寄せてきたのです。
この最大の危機に対し、島津本家から救援の総対象として派遣されたのが家久でした。
しかし、家久が率いてきた兵力はわずか数千。
対する劉蔵寺軍は3万を超え、その兵力差は誰の目にも絶望的に思えました。
波の武将であれば絶望し、城に引きこもることしかできないような状況です。
ですが、島原の地に到着した家久の瞳には、一切の動揺も恐れも浮かんでいませんでした。
家久は決戦の地として島原の沖田縄手と呼ばれる湿地帯に着目します。
そこは腰まで浸かるような泥沼に挟まれた狭くぬかるんだ一本道でした。
大軍が進むにはあまりにも狭く、逃げ場のないこの暁こそが数万の敵を無力化する最高の仕掛けになる、
家久は敵の圧倒的な数を恐れるどころか、その大軍ゆえの動きづらさと油断を逆手に取る冷徹な計算を立てていたのです。
家久は沖田縄手の狭い一本道に目をつけ、自軍を巧みに配置して命がけの作戦を練り上げました。
数に勝る流蔵寺軍は、島津側がわずかな兵しかいないと知るや、こう焦って前線へ前線へと押し寄せてきます。
肥前の熊と称された総大将、流蔵寺高信は巨大な籠に乗り、勝ち誇ったように式を取っていました。
家久はここでも島津の御家芸であるすりのぶせせを発動させます。
少数の精鋭兵を敵の正面に立たせ、しばらく撃ち合ったのち、わざと混乱したふりをして泥沼の狭い道へと逃げ出させたのです。
まんまと誘い出された流蔵寺軍の戦闘集団は、
敵は逃げ出したぞ、一人残らず撃ち取れ、と叫びながら、狭い一本道へとなだれ込んでいきました。
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しかし、足元は足を取られる深い湿地帯、大軍が進めば進むほど、前後はぎゅうぎゅう詰めとなり、逃げ場も転身もきかない身動きの取れない状態に陥ってしまいます。
敵の陣形が完全に伸び切り、身動きが取れなくなったその瞬間、
静まり返っていた左右の草むらから、家久の合図とともに激しい太鼓の音が響き渡りました。
隠れていた島津の鉄砲隊が一斉に火蓋を切り、激しい弾雨がぬかるみにとらわれた流蔵寺軍を襲います。
前後を遮断され、泥に足を取られた流蔵寺の兵たちは混乱の極みに達し、互いを踏みつけ合いながら回想を始めました。
家久はこの潜在一軍の好機を逃がさず、副兵たちに総攻撃を命じたのです。
泥沼の狭い一本道で完全に身動きを奪われた流蔵寺軍に対し、家久の副兵が一斉になだれ込みました。
ぬかるみに足を取られ、大混乱に陥った流蔵寺の兵たちは、戦うことすらできずに次々と倒されていきます。
混乱の最中、前線の乱れは巨大なカゴに乗っていた敵の総隊将、流蔵寺高信の元へとあっという間に波及していきました。
家久の命を受けた精鋭たちが一直線に本陣へと突入し、ついに総隊将、高信を打ち取るという奇跡的な大金星をあげたのです。
3万を超える圧倒的な大軍を誇り、九州北部に君臨していた流蔵寺家は、たった一戦で総隊将と多くの重心を失い、壊滅的な打撃を受けることとなりました。
わずか数千の兵で3万の軍勢を打ち破り、敵の主戒を打ち取った島津家久の鮮やかな手腕、
彼の冷徹なまでの洞察力と吊り延ぶせせの精度は、まさに九州の歴史を一夜にして塗り替えてしまったのです。
この沖田縄手の大勝利によって、流蔵寺家に従っていた黒人たちは、なだれを打って島津へと参加入りし、島津家の九州制覇は目前へと迫ることとなりました。
戦術の天才として、その名を九州中に、そして天下へと轟かせた島津家久。
彼の研ぎ澄まされた軍略は、さらなる強敵との激突に向けて、一層鋭さを増していくことになります。
島津家久のお話、第2話はこれでおしまいです。
沖田縄手のぬかるみの中で圧倒的な大軍を破り、見事な軍略を見せつけた島津家久。
次は一体どのような物語が待っているのでしょうか。
今夜はどうぞ、ぬくもりのある布団に包まれて、心も体もゆったりとお休みさせてあげてくださいね。
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それでは、すばらしい夢が見られますように、おやすみなさい。
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