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OwaiKnight FM | Interview Baton #10



プロサックス奏者 "副田 整歩"









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前回のInterview Baton #9 「トランぺッター田中 充さん」からのご紹介、同じミュージシャン仲間の副田整歩(ソエダ ナオム)さん。副田さんはプロのサックス奏者を軸に、作曲活動、他アーティスへの楽曲提供、プロデュース、PV作成などマルチに活躍している。また、お経とJazzを融合させた『Nam Jazz』のリーダーでもある。







楽器を人に例えるなら、チューバのように大きい楽器は心優しい力士タイプ。トランペットは真面目な野心家タイプなどのように、楽器の元々の性格と演奏家の性格が、不思議とマッチしているような気がしてならない。サックスについては「ある場面ではカッコよく。ある場面ではシックにきめる。それでいて気さくなマルチタイプ」。まさに副田さんは、僕自身がイメージするサッスク奏者そのものだ。



学生時代から音楽漬けの生活をおくり、環境的にも恵まれ、優秀な成績で学校を卒業。しかし卒業後、直ぐに、今のようにプロとして活躍できるようになったわけではない。20代の頃は、コールセンターのアルバイトをしつつ、音楽活動をしていた。30代手前になって知人の代役ではあったが、大物アーティストとの仕事が舞込み、それから徐々に音楽人として生計を立てられるようになった。代役ではあっても自分の代わりとして仕事をお願いする以上、「音楽プレーヤーとしての技量」はもちろんのこと、「人間性」も必要であり、「この人なら大丈夫!」という代役フィルターを通過して、初めて代役として起用される。「常に学校内で上位3位以内に入っていれば、音楽で食べていける可能性がある。」と副田さんは教えてくれた。筆記テストで点数で表された数値ではないため、評価そのものが難しいのだが、「あの人はソロが上手」、「あの人は音が綺麗」などのように、何か常に人より長けている必要がある。そこに加えその人本来の人間性も音となって表れるため、心身共に磨く必要がある。それでも、「プロとして食べていける可能性があるだけ」で必ずしも音楽のプロとして成功する保証はない。



一般的な話に置き換えるとするならば、「車の免許を取りました」だけでは、公的に公共の道路で運転することが認められるだけで、誰しもが完璧にミスをしないプロドライバーになれるわけではない。車の運転はその人の性格が反映され、気が荒い人は乱暴に走り、逆に温和な人がゆっくり走ると言ったように、楽器を演奏する際にも、その人の人間性が音色となって反映される。どんな業界のプロであろうと、業界スキルと自身の人間性を常に磨き、その業界の技術に長けていて、はじめてプロとして活躍できる。それが副田さんの場合は、たまたま音楽であり、音楽人としての「自身の人間性」と「自身の技術」を、誰よりも磨き兼ね備えているからこそ、はじめてプロとして活躍できるのだろう。
00:04
今回、田中美津さんから紹介いただいた添田さん、添田さんのことを知らない人のために自己紹介をお願いします。
ミュージシャンとしてサックスを吹いています。
例えば、わかりやすいところでは、アーティストの後ろでライブのバックブックで吹いていたりとか、
CDとかレコーディングとかを務めていたり、あとCMの音楽のサックス録音をしたりとか、
そんな感じのことをしています。それ以外だと、アーティストにプロデュースをしたりとか、作曲編曲をしたりとかしているという仕事をしていますね。
そのアーティストさんは?
たった今放送しているんですけど、クルリのバックをやっていて、今放送しているのは一昨年のライブの映像をYouTubeで放映しているんですけど、
あと、スーパーフライをこの前行かせていただいて、元に10時までのユキさんとか、
フォトリンゴさんとか中塚武さんとか、そのあたりですかね。
編曲もやってる?
編曲もやってます。最近は坂口アーミさんというアーティストさんがいて、シンガーソングライターの方がいて、
その方が書いた曲を僕はプロデュースをして、編曲をして、録音周りとか全部関わって一つの作品を作り上げるみたいな。
プロデュースの仕事をやったのが一番直近ですかね。
サックス吹き以外にもやってるって感じなんですか?
そうですね。サックスを吹くのは一応メインなんですけど、その他にも楽器はフルートとかクラリネットとかやったりとか、
あと作曲、編曲、プログラミングっていうんですか、やったりちょっと映像を作ったりとか、そういう割と広い範囲のことをやってます。
学生時代からずっと続けてたことは?
こういうのをやり始めたのは大学の時にバンドを組んで、バンド組んだらオリジナルが必要なんじゃないですか。
そのオリジナルを作るのに、たまたまうちの父親が本題の作曲でだったんで、
作曲するためのパソコンのソフトとか機材とかそういうのが割と揃ってる家で、
そういうのをいじり始めたのはちょっとみんなより早かった気がしてるんですよね。
そうですね、10代終わりぐらいですかね、から作り始めたって感じですかね。
最初は全然食えなかったからずっとバイトしながら。
音楽人として食べられるようなきっかけみたいなのは何かあったんですか?
20代はずっとバイトと並行しながらやってて、
30前ぐらいかな、メインでやられた方がスケジュールの都合で行けなくなってて、
そこで声がかかって初めてそういうツアーに参加させてもらったのが初めてで、
そこを入り口にちょっとずつ大御所アーティストっていうか、
皆さんが知ってるようなアーティストのお仕事をちょっとずついただけるようになってきて、
それからちょっとずつ食えるようになってきたっていう感じで。
03:00
現場は必ず人を必要としてるじゃないですか。
その時に都合よく使えそうな人物だったら声がかかるっていう。
もともと知り合いの方から聞いてやってみない?
演奏の技量が大丈夫そうで、人間的にも現場にいて失礼なことしないかとか、
その人、誘う人なりのフィルターを何個かくぐり抜けて声をかけてもらえる。
その技量はまずちょっと一つ一つ聞きたいんですけども。
ごめんなさい、技量はどのくらいあればその人のフィルターに通っている感じなんですか?
音題に行ってて、音題の時の先生によく言われてたのが、
学年の上位3人ぐらいには入ってなさいと。
そしたら音楽で食べられる可能性があるから、みたいなこと言われてて。
実際出てみてそれぐらいの割合かもなと思って。
大体の人の中よりは技量がある人がミュージシャンとして残っている感じがして。
具体的に数値とかで表せないから、どれぐらいっていうのは難しい。
何かしらで光っている人、あの人ソロが上手いなとか、
あの人音がいいなとか、あの人音楽的なセンスがすごいなとか、
何かで光っている人は必ず残っていくっていう感じはしてます。
そういう人からどんどん仕事側にピックアップされていくっていう。
それはもう見たから、聞いたからにはもうああって感じの人と、
この人すげえなっていう人がすぐ分かるような感じですかね?
全方位的にすごい人はすごい勢いで仕事をしていくんで、
自分はそんなに最初から仕事にバッと出ていったわけではなくて、
結構ゆっくりスロースタートだったんで、
そこら辺はちょっとした光るものを、地味めに光っているものを見出してもらって、
誘ってもらったっていう感じじゃないかなと思ってますが。
土に埋もれたダイヤモンドみたいな感じですね。
よく言うと。
じゃあ次、人間性としては大学生となれば、
社会人の一人みたいな感じで見られると思うんですけども、
それとさん考える人間性はどういう人がパスっていうか、
引っ張られる理由だったと思います?
まず引っ張られるのは一緒にいて楽しいことがまず大事で、
会話がつまらなかったら、
例えばツアーとかも仕事一つにしても、
待ち時間とかすごい長かったりとか、
その仕事の日丸一日一緒にいるみたいなことが結構多かったりするんで、
一緒にいて楽しいかどうかみたいなところがすごく重要なんじゃないかなと、
人間性に関しては。
あとよく新入社員で気が利かないみたいなのがいるじゃないですか。
見てりゃ分かるんだろうみたいなこと言われるような。
それは普通の会社と一緒で、
06:01
上司が困っていることを見てて気がついてフォローするとか、
そういうふうに気がつく人はやっぱり重宝されるというか、呼ばれやすい。
例えばトイレに行こうと、2人同時に行こうとしてて、
全然方は余裕なのに、もう方はすげえステップ集まってる。
でも自分は先に入りたいもんだからトイレに入っちゃって、
その人なんか、なんでお前全然我慢できたのに、なんで先に入るんだよみたいな感じですね。
まあまあまあ。
そういうことです。
気が利かない、なるほど。
その気が利かないって人によって違うと思うんですけども、
添田さん的に自分なりに、俺ここ良かったなみたいな感じってあったりします?
気が利いた上で合わせるタイプと気が利いた上で合わせないタイプの人がいて、
自分は合わせないほうのタイプなんで、
合わせてほしい人のところに合わせてほしい人が行くじゃないですか。
呼ばれるじゃない。
自分はそういうタイプの人のところにはあんまり呼ばれてないと思ってるんですけど、
みんな自分本位の人たちが集まってるところの現場に行くことが多い気がしてて、
そちらの方が自分は気楽で今はいいなと思ってるんですよ。
だからあれなんですよ。結構独創的な演奏っていうか手法みたいなのが自分の中で生まれるみたいな感じなんですかね。
そうだね。もともとみんながやってることをやりたくないタイプだから、
その作品にもつながっていってるし、
コミュニケーションの方法に関してもやっぱりどうしてもみんなと合わせたくないから、
一緒に同じことをやりたくないっていうのは、
作品にも全部一貫してつながってるんじゃないかなっていう感じはしてます。
仲間と一緒にいるときはもちろん一緒にワイワイやるのは楽しいから、
そこらへんはワイワイするんだけど、
例えば作品作りとか仕事とかになったときに、
自分を出さなくちゃいけないみたいなときに。
仲間たちでワイワイやってるときは、
基本的に自分の何かアートをしてるわけではないというか、
作品を作り出そうとしてる時間ではないから、
ワイワイやってる楽しい時間でいいんですけど、
音楽を作ろうってなったときは、
みんなと一緒っていうのはすごく嫌になるというか、
聞いたことあるものをもう一回同じように作るとかもすごく苦手というか。
最近ちょっと見させてもらったナムジャズ。
お坊さんのお経とジャズの融合でYouTube見させてもらったんですけども、
正直あれは今までなかった世界観かなと思ってて。
ナムジャズができたきっかけみたいなのって何かあったりするんですか?
エビナの明星寺っていうところの住職が、
うちのボーカルなんですけど、
09:00
彼の明星寺でジャズのイベントをやりたいと10年前ぐらいに言われて、
テラコ屋みたいな感じで、
ダンカーさんに音楽を広めるというか、
ジャズはこういうもんですよとか広める日を作りたいっていうんで、
1年に1度僕が主催で、
ジャズのライブをやってて、
今はちょうど8年かな、毎年秋にやってて。
それをやって6年目ぐらいのときに、
どうせだったら住職、お経と一緒にセッションしてみましょうよみたいな感じで、
それはもう本当にライブが終わった後に、
演奏会が終わった後に、
バンドのドラムとベースと住職が3人で、
すごい高速のお経をセッションし始めて、
それがものすごくスリリングでかっこよくて、
そこにいた仲間がiPhoneでそれを撮ってて、
SNSに拡散したらすぐに何十万回っていう再生数で、
それを見た制作会社というかレコード会社が見つけてくれて、
これちゃんと作品にしましょうよって言って、
ちゃんと撮ったのが1作目の主だなっていう作品で、
YouTubeでお堂で撮ってるやつ。
後ろにでっかい大仏がいて、
あれがエビナの明星寺っていうところで撮影と録音を同時にやって、
それが2ヶ月ぐらいの間にバッドを進んでできたことかな。
1作目を作ってっていうところが最初だったかな。
NAMUJAZUの最初って言うと、
TwitterとかFacebookに上げてバズったのが始まりですね。
NAMUJAZUのNAMUって、
NAMUAMI法蓮英教のNAMU?
そうですね。
NAMUAMIDABU2とかNAMUYO法蓮英教。
NAMUっていう感じですか。
そうです。
聞きにくいことなんですけども、
宗教、要は仏教じゃないですか。
仏教とジャズを融合させるにあたって、
Eっていう人と仏教と要は西洋の音楽を組み合わせるなんて、
何音だみたいな人が出てくる。
実際出てきたのか分からないですけども、
そういう人はいると思うんです。
実際どういう反響が来ました?
お経を作る時にすごくお経をリスペクトしてて、
一応やっちゃいけないルールというか、
禁則みたいなのがあるから、
それは乗っ取ってやってるんですけど、
そのおかげか基本的にそんなに、
僕個人的にそういう批判を受けたことは一度もないです。
もしかしたら住職のところに行ってるのかもしれないけど。
彼は日蓮宗で、日蓮宗の集まりというか、
日本中の日蓮宗が集まるみたいな感じがあるのかな。
そういう日蓮宗同士の集まりの中では、
もちろん彼がそういうことやってるのは、
もうかなり有名になってるというか知られてるんだけど、
そこまでひどい何かを言われるようなことは、
今のところ聞いてないかな。
ダンカーさんからも別にそういうバッシング的なことはなくて、
むしろみんな賛成な感じだったってことですか?
どちらかというと賛成な意見ばかりが聞こえてくるっていう感じで。
12:02
やっちゃいけないことって、
例えばお経とジャズを組み合わせることによってのダメなこと。
お経を単体で見た時のダメなことってことですか?
お経にもいろいろストーリーがあるじゃないですか。
どういうことを思ってるのかとか、
どういうことを願ってるのか。
言ってることに対して全然音楽性が違うとか、
いうことは自分としては禁則にしてるんですよ。
例えばシュダラっていう一番最初に出した曲って、
あれはマイオー系の曲なんですけど、
マイオー系の曲なのにバラードにしたらちょっと合わないじゃないですか。
確かに。
単純に音楽性と内容が沿ってることを大原則にしてるのと、
お経は始まりから終わりまでがあって、
これが途切れちゃいけないんですよ。
絶対1本で使わなくちゃいけなくて、
それが1曲の中で何回繰り返されてもいいんだけど、
ただどっかで切ったりとか、
切って順番を変えちゃったりとか、
最後終わり切らないで曲が終わっちゃったりとか、
そういうことは一切ダメなんで、
全部お経が完全に並ぶ状態で作っていくっていう。
お経も今物語って言ってたんですけども、
曲の一部として使ってるんでしょうか。
要はボーカルの一部としてお経を使ってる。
それからお経単体の良さあるじゃないですか。
として使ってるって考えたらどっちの方になるんですかね。
サンプルがね、これ俺が真似してもしょうがないもんなこういうのって。
口で言えます?
言えない言えない言えない。
言えないんだよな。
今のはリズムがあるやつで、
もう一つのパターンちょっと出ないんだけど、
歌のような感じで、
あーなんかありますね。聞いたことある。
どちらかというと歌のパターンみたいな。
歌うのとリズムが整ってるお経のタイプ。
その曲によってどちらのタイプのお経を使うかっていうのを使い分けてる。
カラオケでたまにお経ってあるじゃないですか。
聞いたことない。
正直怖いんですよね。
ナムジャズで載せると、
お経って自分怖いイメージあったんですよ。
いわゆる祝いごとじゃなくて葬式で聞くお経っていうのはほとんどだったから。
基本的には教えを説いてる。
どうやって生きていけばいいかみたいな考え方を説いてるものがほとんどだから。
怖い。内容を知らない。
サウンドだけだとお葬式を思い出しちゃうから。
ちょっとなって思うかもしれないけど。
知れば知るほど内容が素晴らしいから。
昔の自己啓発本みたいな。
悩みが多いけどこうやって生きていけばいいんだねみたいな。
ひたすら書いてある。
そういう意味では素晴らしい内容。
音楽をしようとした時に、
自分じゃない何かになろうと思って演奏すると、
15:03
ちょっと違和感が出るときができるというか。
そういうのがナムジャズでは確かに起こりにくいというか。
住職は本当にちゃんとした住職だから。
プロの?プロっちか。
プロの住職。
そういった意味ではちゃんとした苗字の34代目住職っていう。
ちゃんとした住職だから。
それ以外のメンバーも、
ちゃんとした入社というか、
本業でやってる人たちを集めてるから。
そういった意味では嘘がない。
なのでスッと受け入れられる。
聞きやすかったんじゃないかなと思いますけど。
結構聞きやすくて斬新で良かったっていうのは、
正直な自分の感想は?
怖くなかったです。
怖くなかったです。
良かった。
むしろ何回も見ちゃったね。
良かったよ。
今後の展開としてはどういう方向に進んでいく予定ですか?
ナムジャズとして活動をちゃんとやり始めたのは、
実は今年の1月とかで。
そのライブ活動ですね。
初めて渋谷のOSとか今。
OSというライブハウスで出たんですけど。
それがライブ活動としては、
妙々と飛び出して初みたいな感じで。
それを出たのを見てもらって、
今後のフェスとかの話もちょこちょこいただいてたんですけど。
ただ、世の中はこんな感じになっちゃってるんで。
今その今後どうなっていくかっていうのは、
まだちょっと不透明な感じですね。
じゃあもし今の状況が脱却できれば、
イベントなりコンサートなりどんどんやっていくという予定ですか?
そうですね。
イベントをやりつつ。
あと今、曲が何曲あるんだ?
1、2、3、4、5。5曲あるのかな。
今録音してあったけどまだリリースしてない曲が1曲あって。
それを束ねてアルバムを作るのが近々の目標で。
アルバムを作ってフェス関係に出てっていうことをやっていきたかったんですけど。
これはちょっと様子を見てっていう。
今回演奏頼めて何しようかと思ったんですけど、
ちょっと前に作った曲で、こんな時期なんで、
みんな一緒に分かち合って頑張りましょうみたいな感じの雰囲気の曲を演奏したいなと思って。
そんな思いで、かつて書いた曲でWizっていう曲がありまして、オリジナルをお送りしたいと思います。
はい。
21:01
ありがとうございます。
21:02
題名がもう一度お願いできますか?
Wizです。
何かのアルバムか何かで配信とかって聞いたりするんですか?
これは出してないんですよ。
じゃあ、世間未発表曲?
そうですね。
汗かいたわー。
すげーよかった。
やっぱすげーっすね。
お願いします。
音楽を作る時の上で、間って何か大事にしてたりします?
間はものすごく重要で、間って何もないってことじゃないですか。
特に音楽の場合は誰かとアンサンプルしてることが多いんですけど、複数の音が入ってる。
それぞれが会話をしてるような状態?
誰々が音を出して、その間は自分はちょっと出してなくて、
その音に対して自分がこうして音を入れていくみたいな。
お互いがちょっとずつ間を作って、そのスペースにお互いの言いたいこと、フレーズを入れていく、
みたいな感覚にしていく方が音楽としては成り立つというか、
すごい心地よい音楽になるんですけど。
本当に人のコミュニケーションと一緒で、ずっと喋ってる人と一緒にいるの嫌じゃないですか。
確かに。
惹かれちゃう。
音楽的にもそうで、ずっと埋め尽くされてるような音楽を聴くとすごい疲れるというか、
それがかっこいいっていう音楽ももちろんあるんだけど、疲れてしまうことが多いかな。
その間を見つける、会話の中で間を見つけて、あえてそこを残すっていうのはすごい良い作戦だなと思いますね。
なるほど。
サックス吹きを目指す人にちょっとアドバイスみたいなのがあったらいただきたいんですけども。
サックス吹きを目指す人。
まずいろんなサックスの音色を知ることが大事で、
技術的なこと、体の状態的なことが先にありすぎちゃうと、
音が良くならない方向に行っちゃうことが多くて、
音を噛む噛まないで判断するんじゃなくて、
いい音が出てるか出てないかで耳で判断するみたいなことをやっていかないと、
良いゴールにはたどり着けないことが多くて。
とにかく自分もレッスンはしてるけど、
自分の生徒にはとにかく聞きなさいっていう話をよくしてるかな。
生徒としては直接的な何かが欲しいから、
噛んだらいいですか、噛まない方がいいですかとかっていうのは、
一時的にはそのことはもちろん伝えるんだけど、
例えばこれから上手くなりたい人に対して、
できれば噛まないでくださいとかってみんなよく言うじゃないですか。
噛まないから音がどう良くなるのかってよくわかんないじゃないですか。
まず大事なのは、一番大事なのっていい音を出すこと。
いい音を出すっていうか、その人が思ってる理想の音を出すことじゃないですか。
その理想のアイドル像をまず最初に作って、
24:01
それを耳に叩き込んで、その音のディテールを熟知して、
その上で自分でその音に近づけていくっていう。
近づく過程で口を緩めた方が良いんだったら緩めた方が良いしっていう。
耳で全部ジャッジしていくっていう風にしていくのが一番良い方法です。
双方は実はどうでも良くて、出た音がむちゃくちゃ良ければ、
例えば寝ながら吹いてても良いじゃないですか。
舞台に立って、おもむろに寝てサックス吹き始めて、
むちゃ良い音だったら感動するじゃないですか。
その人にとって一番良い音を出す方がたまたま寝るっていうことなんだっていう。
その人であれで一番良い音が出ればどんな双方でも良いんですけど、
確率としてこういう方法の方がそういう良い音が出やすいですよ、
みたいなことを教えるのがレッスンで。
もしくは自分の体験としてはこういう風にしてきましたよ。
それをヒントを与えていくというか。
これはこうですよっていうものは実はあんまりなくて、
なので音に近づけていくっていうのが一番早いかなっていう風に。
しかもあと体の中で起こってるじゃないですか、大体のことが。
打楽器とかだと叩くから、
あっちのスティックがどれぐらいのスピードで振り下ろされるとか、
どれぐらいのストロークがあるだとか、
それは目で見て分かるけど、
サックスの場合は体の中で起こってるから何がどうなってるか分からないじゃないですか。
これは意外と本にも分かってなくて、
音の奥がどれぐらい空いてるのかとか、
どれぐらい噛んでるのかとか、
そういうのは具体的な数値とかがないから分からないけど、
自分の感覚を言葉にして生徒に伝えて、
生徒がその言葉を聞いて自分なりのフィルターで体で表現するってなると、
何回にも伝言ゲームみたいなのが行われて、
生徒の頭に入るときにはもうなんかすごい曖昧なものになってる。
だいぶ解釈が違ったもので伝わってるっていうのがかなり多くて、
音で判断するっていうのが結局一番早いなっていうのは。
でも上手くなるためにはずっと毎日毎日やり続けて、
5年とか10年とかかかることなんですけど。
やっぱりそういう段階的にプロとして活動してると思うんですけども、
そういう練習の日々っていうか、
自分の中で瞑想は結構繰り返したりします?
瞑想繰り返しましたね。
でもずっと瞑想してる感じはありますけど、
土台はゆっくりゆっくり積み上がっていきながら、
こうしていきたいとか、
もうちょっとこうなっていきたいなみたいな野心みたいなのがあるじゃないですか。
そういうのをどうしていくか、どうやって自分の中に吸収していくかっていうのは
常に瞑想してるというか。
これだみたいな瞬間って自分なりにやるとどんな感じですかね?
ある瞬間、突然その瞑想が解けるときがあって、
これかっていうのが見つかる瞬間が年に数回というか、
何年に1回かもしれないけど、そういう瞬間が急に訪れて、
もう瞑想してて分かんないなと思ってても、
一つの言葉をずっと練習し続けてると急にパッてできたりとかするっていう。
27:01
ただずっと何かやり続けてないと、
そういういきなり晴れたみたいな瞬間は訪れる。
黙々とただ続けるっていうのは、
できてなくても続けるとかっていう。
あれですね、じゃあ継続は力なりみたいな感じ?
まさに。
理想の音がない状態でただ繰り返しちゃうと、
よくわからない方向にずっと行っちゃうかもしれないから。
理想の音っていうものがとりあえずあれば、繰り返していくうちに
なんとなくそっちに近づいていく。
ちょっとずつ道それながらなんとなくそっちに行くから。
とりあえずこれがないと本当に迷っちゃうっていうか、
大変な努力をしてしまう可能性が高いから、とりあえずこれをちゃんと用意して。
その上で毎日毎日努力していくっていう。
もし音じゃなくても、例えば自分が
サックスプレイヤーになりたいなみたいな感じでもいいんですか?
人物像でもいい感じなんですか?
それもちろんいいんじゃないですか。
音楽は人がやることだから人間性が滲み出るじゃないですか。
例えばマイルス・デイビスが好きですってなったら、
マイルスの曲はもちろん全部聴くけど、
それだけじゃなくて辞書伝とか読み始めたりするじゃないですか。
ああいう時にどういうことを言ってたのかなとかっていう。
人間性みたいなのをどんどんフォーカスしていくっていう。
そういう姿勢はものすごく大事だと思います。
とりあえず副楽器の場合、一番演奏するときに口が気になるんですけど。
口で音を作ろうとして頑張ろうっていう感じになるんですけど、
実はそれがあまり良くなくて、
楽器に息を吹き込む口元から離れてるところが一番最も重要だったりして、
よく腹筋腹筋とかって言いますけど、腹周りがとにかく一番重要で、
そこにしっかり力が入ってる状態で、
そうすると口に向けてどんどんどんどん楽になってくるっていう。
多分、筋肉は僕は吹けないから分かんないけど、
腹筋がしっかりしてることによって口元はすごい楽になるはずなの。
お腹が入ってないとその分口が大変になっちゃうというか。
楽器吹くのってかなり体力がいることだから、
どっかに力が必要で、あなたのどこかに。
それが口元なのかお腹なのかっていう。
どっちかがしっかりしてないとならない。
口元は筋肉が限られるし、口元でコントロールすると音が潰れちゃうから。
それを回避するために腹筋をものすごい鍛えるというか、
楽器用の腹筋をしっかり鍛えてやると、
口元はものすごいリラックスした状態で、
ずっと長い時間吹き続けられるんで。
それはどの楽器でもそうだと思うんですけど。
とりあえず自分がやってる木管楽器系は全部そうで、
とにかく腹筋を鍛えると。
いわゆる筋トレの腹筋?
楽器用の腹筋にはならないんで。
楽器用の腹筋。楽器で鍛えるしかないんですけど。
足上げとかやりながら1時間とかやり続けたりとかするといいですよ。
なるほど。それ以降で聞きました。
腰壊さないようにしてもらって。
30:01
座りながら片足上げるとかでもいいんで。
その状態でずっと1時間とか練習してるんで。
無理矢理に腹筋をオンにする方法ですね。
結構そういうのもやられてるんですか?
これは、最近はもうやってないですね。
腹筋を使うことにだいぶ慣れてきたというか。
レッスンで腹筋を無理矢理起こすというか、
演奏状態に血を通わせるというか、
そういうメニューを作ってて、
それをやると腹筋がバキバキになるというか、
乳酸が溜まってオワッとなるので。
そういうトレーニングを毎日やってます。
なるほど。
それはあれですか、
添田さんのレッスンルームに行けば教えてもらえる?
そうです。
なるほど。
宣伝とか何か?宣伝告知?
ちょっとイベントが今ない時期ですけども。
はいはい。
お友達ドラマーの神谷淳平君という方がいて、
その方、本来は4月5日に東京でライブを一緒にやるというか、
彼らのプロジェクトに呼んでもらってたんですけど、
それがコロナの影響でできなくて、
その時に一緒に出るはずだったアーティストとかミューシャンとか、
その方を集めて、神谷君のリーダー作品として、
今テレワークでそれぞれ個人が録音してレコーディングをして、
そのデータを集めてミックスをして作品を作っていこうということをやってて、
それがつい最近、5月1日かな、
神谷君のバンドキャンプから1曲発表されたんですけど、
僕もかなりサックスとかクレネットフルートとか、
ここのスタジオで録音してますんで、
素晴らしい天才なんで、ぜひ聴いてもらいたいです。
今後もちょっと普通じゃない音楽を、
かっこいいやつをずっと発信し続けていきますので、
応援よろしくお願いします。
すいません、じゃあ今日はありがとうございます。
はい、ありがとうございました。
じゃあまた。
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