1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #217 日本における郵便制度の..
2025-08-26 24:17

#217 日本における郵便制度のはじまり~前島密の理念が形に~

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日本近代郵便の父と呼ばれる前島密が日本の郵便制度を整えました。郵便制度導入についてエピソードを交え解説しています。


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<過去の関連回>

#210「江戸・東京の成立ち」なぜ首都になった?

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サマリー

明治時代に、日本近代郵便の父と呼ばれる前島密が郵便制度を発足させました。その理念は「いつでもどこでも誰でも安く利用できる」というものでした。江戸時代の飛脚制度からの変革を経て、切手制度やポストの導入によって、手紙の送付が容易になりました。日本における郵便制度は、前島密の理念に基づいて始まり、最初の手紙が134通発送されたことからスタートしました。その後、郵便ポストや料金体系の導入など様々な試行錯誤を経て、郵便制度は発展し、郵便貯金や簡易保険といった新たな事業も展開されました。日本における郵便制度の変遷と前島密の理念について考察され、近年の郵便事業の合理化がその理念から逸脱していることが議論されます。時代の変化に伴い、郵便制度の未来についても注目されるべきだと提言されています。

前島密の概要
スピーカー 2
縁の下の力持ちになることを厭うな。人のために良かれと願う心を常に持てよ。始まりました。大人の近代史。よろしくお願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。縁の下か。でも誰だろう?全く想像つかない。
スピーカー 2
いや、もうこれはおが太郎です。
やめろ。
これ、日本近代郵便の父と呼ばれる前島密が大切にしてたっていう言葉なんだよね。
スピーカー 1
あー、よく耳にするこの方。
スピーカー 2
そう、なんつってもほら、一円切手の人だからさ。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
で、あの、つい最近だとおが太郎のさ、江戸東京のところでちょっと名前チラッと出てきたけどさ。
スピーカー 1
あ、そうだ。そこで出したな、確か。
スピーカー 2
そう、で、明治維新でやっぱりこの人すごくいろいろやってる人なんで、ちょくちょく多分ね、名前とかは耳にしてる人多いかもしれないっていう。
そんな今日は前島密をやるというよりはどちらかというと、日本における郵便制度の始まりっていう部分をやりたいと思います。
スピーカー 1
お願いします。
スピーカー 2
はい、で、まずはじゃあちょっと前島密、名前せっかく出てきたんで、前島密についてちょっと軽く触れたいんだけれども。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
前島密は1835年に新潟県の上越市で生まれるんだよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、なんか、そもそも前島密っていう、密って名前すごい名前だよね。これが本名ってわけじゃないんだけどもともとの。
スピーカー 1
すごいね。あのハンターハンターに出てくるよね。
スピーカー 2
そうそう。もう来そうかって言ったらハンターハンターでしょ、どう考えたって。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
ね、いい名前だと思うけど。なんか良さそうじゃない?
スピーカー 1
うん、なんか良さそう。
スピーカー 2
ね、なんかでも俺らの世代はどうしてもハンターハンターを浮かべちゃうからさ。なんかダメなんだけどさ。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
まあいいや。で、1919年に84歳で亡くなるっていう感じで、まあ結構その当時にしては長生きした人なんだよね。
うん。
で、この人さっきもちょっと言ったけれども、日本近代郵便の父って呼ばれる人で、とにかく日本の郵便制度っていうものを語る上では絶対に外せない人。
まあとにかくこの人が郵便制度を始めたって言っても過言ではないっていうような人なんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、明治時代の政府で活躍した人なんだけれども、この人ね、郵便局を作ったっていうだけじゃないんだよ。
うん。
他にも、まあ小片郎の江戸東京会でも出てたけれども、首都を江戸に置くように提案したのも実は前島秘書家だし、
あとは例えば日本の鉄道事業っていうのの計画案にも携わったって言われてるし、あとは電話事業の仕組みを整えたのも前島秘書家だと言われてるんだよね。
うん。
まあ他にもいろいろあって、挙げたら結構キリがないんだけど、調べてもらえればすげえ、こんなにやってんのって感じでさ、指いっぱい折れるぐらいさ、出てくるんだけども、やったことね、明治維新とか明治時代に。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
とにかくすごくその日本近代、明治時代の日本を支えたすごい重要人物の一人に挙げられる人なんだよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
まあそんな人が、じゃあ郵便制度を作りましたと、っていうところをちょっと触れていきます。
江戸時代の郵便制度
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
郵便制度の始まりを語る上で、ちょっとまず明治時代より前どうだったかっていうところをちょっと触れたいんだけれども、
うん。
江戸時代で手紙を届けるっていう時にどんな制度だったか知ってる?
スピーカー 1
え?人が走ってとか、人でこうやってたんかな?
スピーカー 2
まあそれは別に今もそうなんだけど、そういう人がって言ってしまえば、いわゆる飛却だよね。
スピーカー 1
あーはいはい。
スピーカー 2
そう、飛却制度っていうのがあったのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、この飛却制度にもちょっとこう細かく分けると、まあ3つぐらいに分けられて、
まず幕府が運営していたものがあって、これが継び脚って呼ばれるものなんだよ。
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
これは主要なガイドに置かれて、リレー式でどんどん手紙を運んでいくっていうようなシステム。
まあ駅伝に近いかな。
うん。
次が大名が、まあ大名って参勤交代してて、で、あと江戸にさあ自分の屋敷とか持ってたよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、大名がその自分の領地と江戸をこう行き来する時に大名備脚っていうものの制度を設けたの。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
これは要はそのさっきも言ったけど参勤交代制度でさあどうせ行き来するじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからついでに乗っけちゃえみたいなそんな感じ。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
まあイメージとしてはね、実際はそれだけじゃないけれども、まあイメージとしては要は大名が自分の領地と江戸をこう手紙で繋ぐためのものみたいな、そんなイメージだと思ってもらえればいい。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、もう一個は民間の商人が運営してたいわゆる町備脚って呼ばれるものがあったんだよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、これはあの幕府の許可を受けた民間の備脚なんだけれども、これはねそんなに遠くまでは行かないんだよ基本的には。
市中とその周辺がだいたいあの主なテリトリーだったのね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、しかもやっぱり人が多いところじゃないと運営ができないから大都市であった江戸とか京都とか大阪っていうところがまあ中心になってあった制度で田舎に行くともこんなものはもちろんなかったんだよね。
うん。
だから例えばさ、さっき言ったさ、幕府が運営する次備脚にせよ、大名がやってた大名備脚にせよ、町でやってた町備脚にせよ、結局さ、人が多いところにはそれなりに制度は整うかもしれないけれども、
超町外れとかそういったところにはなかなか手紙を届けるっていうことができなかったんだよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからすげえ敵地に住んでるような人にじゃあ手紙届けたいってなったら、たまたまそこに行くような人が出るまで待つしかなかった。だからそもそも確実に届けられるっていう保証もなかったんだよね、この時っていうのは。
はい。
で、やっぱりそういう制度っていうのはさ、いろいろさ、ビジネスをやっていく上にせよ、まあ普通に日常生活を送るにせよさ、結局不便になってくるわけじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
当時電話なんてなかったし、まあ今みたいにさ、スマホあってとかそういう時代じゃないわけじゃん。手紙がさ、基本的にさ、コミュニケーションのさ、結構最大のツールみたいなものだったわけよ。
郵便制度の発展
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、そのコミュニケーション手段がさ、確実じゃないとかさ、いつ届くかわからないとかさ、結構それって問題じゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だから明治政府っていうのは、まず欧米を見習って、そういう郵便制度っていうのをちゃんと発足させなきゃいけないんだっていうことは身に染みて分かってたというか。
まあ前島秘書家がそこに気づいていて、だから明治時代になると、自分が役人として働くことになった時に、主に運輸とか通信を担当するポストに就くんだけれども、
まあ液体ゴンの神っていう役職に就くんだけれども、細かく言うと。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そこでいろいろこう運輸とか通信を担当してるから、実情が分かってくるわけよ。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
実情ってのはどういうことかっていうと、政府が東京と京都間を書類やり取りしてたんだよ。京都って当時、あの当時っていうかちょっと前まで天皇がいたようなところだから。
で、東京はもちろん首都でしょ。だからそこのやり取りっていうのは結構頻繁にあったらしいんだけれども、その東京と京都間で書類をやり取りする費用って実は毎月1500両もかかってたのよ。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
ただ書類をやり取りするだけで1500両って結構じゃん。
これって、ちなみにこの1500両ってこの時の1500両を現代価値にすると大体1500万くらいって言われてて。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、この1500万かけてるんだったら全国に郵便も作ることできるんじゃないのかっていう風に考えるのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、1871年に、明治4年だね。に前島秘書家はそれがきっかけで郵便制度っていうのを取り入れることにしたの。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
もちろんこれは欧米とかそういったところの制度を見習って、もともとあった郵便制度の構想を実際お金とかそういった面でもこれを削ればできるじゃんっていうのが分かって作ったわけね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、この郵便制度なんだけれども、一応ポイントっていうのがまず、いつでもどこでも誰でも安く利用できることを目的としたわけよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
要はお金持ちだけが使えるものじゃダメだし、遠方の人は使えないとか大都市に住んでる人しか使えませんとかそういうさ、要は江戸時代の時みたいな制度じゃダメなんだよと。
いつでもどこでも誰でもしかも安く利用できるように整えなくちゃいけないっていうまず理念があったわけよ。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、もちろん国がそれをちゃんと取り仕切る、経営しなくちゃいけないっていうところと、で、あとお金の徴収が問題になるじゃん。常々。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
安くっていうのはさ、もちろんいいんだけれどもさ、現金ってやっぱ取り扱いづらいことが多いのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからこれで切手制度っていうのを思いついたのよ。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
手紙に切手を貼って、要は現金で切手を買ってその切手を手紙に貼って、その切手が貼られた手紙はお金を払ったものと見なされてっていうか見なして送るっていうような仕組み。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
まあ当たり前っちゃ当たり前なんだけれども、やっぱりそういうのを取り入れてくってすごい大変だと思うんだよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
あとはその切手を有効活用するためには、例えば郵便局でさ、手紙をただ受け取るだけだったらさ、別にそこは現金で取引すればいいじゃん。
うん。
ポストを置いたんだよ。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
ポストっていうものを置くことで、より簡易的に手紙を送れるようにしたわけよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
つまり切手を買ってその切手を貼ったことによって、料金は支払ったとなる。見なされる。で、ポストに入れる。で、そのポストに入れた手紙を近くの郵便局の職員が回収して配っていくっていうようなこんな仕組み。
まあなんか今じゃ当たり前なんだけど、こういうのをやっぱ考えられるっていうのは、考えて仕組み作るっていうのはすごく大変だと思うんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、あとは天候とかそういったものに関わらず必ず同じ時刻に手紙を運ぶっていう仕組みね。仕組みの部分も大事にしたわけよ。
スピーカー 1
うん。
郵便制度の始まり
スピーカー 2
で、一軒一軒の家まで配達するっていう。まあこれも今じゃ当たり前なんだけれども、なんかどこどこ村に着いたからじゃああと全部ここに置いとくんでみんなで回収してねとかそういう制度じゃなくて、ちゃんと一軒一軒家、隅々までちゃんと住所書かれた家には届けるっていうような仕組みを整えたんだよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、こんな感じの理念に基づいて郵便制度っていうのは始まるんだけれども、ちなみに郵便制度が始まった日って東京から134通の手紙が出たんだって。
スピーカー 1
おお。
スピーカー 2
そう、これが日本の郵便の始まりの手紙と言われてるんだよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
まあそんな感じで郵便制度ちょっと軽く話していったんだけれども、ただ郵便制度こう開始していろいろ苦労してるようなことも多かったらしいのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
ちょっとエピソード的なもので話すと、書状集め箱、まあいわゆるポストだね。ポストを作ったんだけれども、これ江戸時代からさ明治時代に変わってさ、郵便ポストっていうのが急にできましたってなってもさ、みんな馴染みがないじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
なんだこの箱はみたいな感じになって、子供のいたずら箱にされちゃうっていうケースが結構多かったらしいのよ。
スピーカー 1
ああ。
スピーカー 2
まあなんかさ、俺も気持ちわかるんだけどさ、なんか箱とかあったらさ、ヘビとかカエルをこう入れちゃうみたいな、そんないたずらをするような子供が結構頻発したらしいのよね。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
スピーカー 2
だから、なんか郵便局員がこう開けたら、ヘビ出てきましたとかさ、まあ多分ヘビとかカエルならまだいいかもしんないけど、多分結構えげつないものも入れてたと思うんだよね、多分。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
厳密にそんな記述はちょっとなかったけど、だから多分、なんだろう、そういういたずらの温床にもなってて、多分すげえびっくりしてると思うんだよね、はじめのうちって。こう開けたらうわーみたいなのは。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
で、子供のいたずらだけじゃなくて、別に大人もいたずらじゃないんだけれども、ゴミ箱と勘違いする人が結構続出したらしいのよ。
スピーカー 1
ああ。
スピーカー 2
お、ゴミ箱あんじゃんっつって、なんか、だから郵便局員が開けたら今度ゴミがドバッて出てくるみたいな。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
なんかそんなのもあったし、これすげえなと思ったんだけどさ、郵便箱の文字、郵便箱って漢字で書くとさ、まあ今想像でき、これ郵便箱って漢字で頭を思い浮かべてもらえればいいんだけれども、これがなんか垂れ弁箱になんか見えたらしいのよ。
郵便の郵ってさ、あの、なんか垂れるって字にちょっと似てるじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だから垂れ弁、弁はもうそのままじゃん。弁箱で、まあ要はトイレなんだけど。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからまあそういうものが入ってたりするらしい、らしいよ。
スピーカー 1
すごいな。
スピーカー 2
そうそう、だから当時だから、もうなんかそんな今じゃ考えられない、当たり前だけど今赤いポストにさ、そんなね、ね、そのトイレだって勘違いする人はいないけどさ、ただ当時はそもそもまず赤くなかったんだけれども、そもそもこの箱なんだろうから、
で、パッと見えた感じが垂れ弁箱、ああ、トイレかつって、なんかね、用を足しちゃうみたいなさ。
スピーカー 1
確かに。郵便ポストってあれなんかな?海外とかないのかな?
スピーカー 2
いやいや、海外にもそういう類似したものはあるでしょ。
スピーカー 1
あ、あるんだ。
スピーカー 2
うん。で、あ、ごめん、ちょっと話戻っちゃうけれども、ま、あと他にも苦労したエピソードとしては、あの、結構被客から仕事を奪っちゃった形になるんだよ、結局これって。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
かたやさ、ま、さっきの待備客なんかがいい例なんだけど、待備客っていうのは民間の郵便なわけじゃん。
でもそういった人たちはさ、要はそれでご飯食べてたんだけれども、国営の郵便局ができちゃうわけだからさ、そりゃ規模の力とかそういったもの絶対勝てないじゃん。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
だからこの被客たちからものすごいクレームが来たらしいのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、これは結局のところ、ま、住み分けをするために、要は郵便、手紙とかそういう、ま、今でもそうなんだけど、新書って呼ばれるものは郵便局が扱う。
それ以外の貨物とかそういったものは民間会社でやりましょうみたいな感じに流れがなったのね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、これで1872年にあの日本通ができたと言われてるんだよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そう。ま、そんな感じで民間ともうまーくうまーく住み分けていって、郵便制度っていうのは苦労は結構重ねるんだけれども、どんどん大きくなっていったわけよ。
郵便の多様性と民営化
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、ちょっと雑学っぽい話になっちゃうけれども、郵便ポストって赤いイメージあるじゃん。さっきも言ったけれども。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
これ赤くなったのは1901年からなんだよ。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
スピーカー 2
そう、一番初めのその書状集め箱って呼ばれてた頃は木製だったし、あと黒塗りのものだったりしたのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
ま、今じゃなんか想像つかないけどね。もうなんか郵便ポストって赤いもんね。俺らの中じゃ。
うん。
で、あとさ、郵便マークってなんか変なマークって言ったらあれなんだけどさ、なんか郵便マークってあれなんだと思う?
スピーカー 1
え?あれ?なんかT…Tに見えるけどなんだろうわかんないな。
スピーカー 2
あれね、一応ね、一般的に通説で言われてるのはカタカナの手の字なんだよ。
スピーカー 1
あー、はいはい。
スピーカー 2
これ、郵便側使っていたのが当時、邸申書っていうものだったんだけれども、その邸申書の手を取ったって言われてるんだよね。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
スピーカー 2
うん、ただこれはちょっとあの、定かではない。
スピーカー 1
えー、手紙の手じゃないんだ。
スピーカー 2
あー、でもそれかもしれない。だから多分カタカナの手なんだろうなっていうのはなんとなく思うんだけどね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、あとは、なんとこれね、ゴールデンカムイでもね、実はちょっと俺出てきておって思ったところがあったんだけれども、当時の郵便配達員って命がけだったんだよ。
スピーカー 1
あ、そうなの。
スピーカー 2
現金を運んだりする仕事もしてたから、なんつーの、要は強盗に会ってしまうっていう可能性があったの。
スピーカー 1
あ、現金運んでたんだ。
スピーカー 2
そうそう、現金も運んだりするっていうのはあったから、だから命がけだったの、自分が狙われるかもしれないっていうんで。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、しかもさ、インフラは全然発展してないんだけれども、ほら、必ずその住所のあるところ一軒一軒に届けるっていう制度の、理念のもとの制度だったわけじゃん。
例えば山の奥だったりとか、もう大雪が降ってるような地域だったりとか、もうとにかく人がいないような地域でも頑張っていかなきゃいけなかったのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だから、最近さ、ちょっとクマの被害とか結構ニュースでも出るじゃん。
スピーカー 1
あー、すごいよね。
スピーカー 2
そう、だからああいうのも普通に、そういうクマとかが絶対出るぞっていうところにも人がいたら届けるわけよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だから自分の身が危ないじゃん。ここクマいるんだけどなーってなってさ。だからクマに出会わないように、なんかラッパを持ってたらしいのよ、まず。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
こうラッパ吹きながら多分歩いてるんだろうね。で、あとは、例えば雪の中だったりとか山奥とか行くと遭難しちゃうじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからやっぱラッパ吹いて合図とかにも使ってたらしいの。
スピーカー 1
あー、そうなんだ。
スピーカー 2
そう。で、ちょっとごめん話飛んじゃったんだけどゴールデンカムイの話で出てたのは拳銃なんだよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
当時の郵便局員っていうのは拳銃を持ってたの。
スピーカー 1
あー、そうなの。
スピーカー 2
これはお金持ってたりするから郵便強盗っていうものが要は頻発したのよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
結局さ、強盗する人ってさ、お金持ってる人を狙うのが一番早いわけじゃん。で、お金持ってるって確実にわかるのはさ、郵便局員だってなるわけよ。
うん。
ま、銀行強盗と一緒だよ。で、その発想的にはね。だから狙われるのが頻発したから1873年に拳銃の処置っていうのが認められるのよ。
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
ま、これはゴールデンカムイでも出てた話ね。
ま、そんな感じで結構ね、郵便局っていうのはなんか、なんつーの。ま、これ、このエピソード聞いただければ結構やっぱ配達員も当時はすごく命がけだったっていうのはわかると思うんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、ちょっと最後のほ、最後まとめのほうにちょっと移ってくんだけれども。で、ただ、あの、郵便制度って一括り言ったけど、郵便局って郵便局、郵便だけをやってたわけじゃないんだよね。
うん。
ま、これは尾形郎もご存知だと思うんだけれども、例えば1875年には郵便貯金事業を始めたんだよ。要はいわゆる今でいう郵貯銀行のあの枠組みのところだよね。
はい。
これは前島秘書家がイギリス滞在中に郵便貯金っていうものが国民のその生活だったり国家の発展にすごい大きな役割を果たしているっていうのがわかったから取り入れて、取り入れたんだけどね。
うん。
で、あとは郵便だけじゃなくてその郵便貯金事業もあります。で、もう一個さ大きな柱があるじゃん。それがいわゆる保険事業、簡易保険なんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
簡易保険制度っていうのが1916年に始まったんだけれども、これは当時の日本はその社会保険制度っていうのが未発達だったんだよ。
まあ、1916年だからなんとなくそのぐらいの時代だからさ、大正時代でさ、そんなに日本っていうのは社会保険制度ってなんか発達してなさそうだなってのはわかると思うんだけれども。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからこういう簡易保険制度っていうのを国が主導で、郵便局を利用してそういった制度を始めるのよ。で、小口の安い保険を普及させることで国民生活を安定させたいっていう目的のもとを始める。
うん。
こういった形で郵政っていうのは、いわゆる郵便と貯金、貯金っていうか銀行か銀行と保険業っていうこの3本柱でどんどんどんどん成長していくんだけれども、最後これ結局さ、2007年の郵政民営化によって形状はそれぞれが独立していったよね。
うん。
そう。で、郵政民営化って結局さ、郵便事業が赤字でお荷物だったからさ、っていうところも一応あるわけよ。
スピーカー 1
うん。
郵便制度の理念と合理化
スピーカー 2
で、その採算の取れてない郵便事業をさ、どんどんどんどん合理化させていこうっていうような感じで、これ今もなおさ、変わってってるわけよ。郵便局っていうのは。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
でさ、ただこれって結局さ、前島密かがさ、もともと郵便制度を取り入れた時の理念にさ、いつでもどこでも誰でも安く利用できるとかそういうのあったじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
もうこういう理念からは外れちゃってる、外れるようなことになってくると思うんだよね。最終的には。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
結局さ、こういうのってさ、合理的にさ、採算が取れるようにっていう風に考えていくとさ、どうしたってさ、じゃあいつでもどこでも誰でも安くっていう、もうそこの理念崩れるじゃんっていう話なんだよね。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
まあ別に優先民営化に賛成とか反対とかそういう話ではなくて、だからもともとの理念に立ち替えるんであれば、やっぱりその採算の取れていないからって、じゃあ合理化させていけばいいのかっていうところはちょっと一度、一回ちょっと考えてみてもいいんじゃないのかなっていう形でちょっと今日の話は以上になるんだけれども、尾形郎の感想で締めくくってください。
スピーカー 1
はい、いやなんかこういって幕末から江戸時代からこういう流れを聞けて、あ、そうなんだっていうのを思うところがいっぱいあって、で、ちょうどなんか自分たちの代というかさ、生まれた時はやっぱりまだまだ郵便局がやっぱ配送の多分一番トップだったような気がして、
それがどんどんどんどん今大人になっていく中で、なんか規模がどんどん縮小していって、他のね、大和だったりさ、あのいろんな配送、民間の配送業者がさ、大きくなってきたなっていう時代でもあるなと思って。
で、ちょうどうちの近くのさ、郵便ポストがあったんだけど、その郵便ポストが3分の1ぐらいの大きさになったんだよね。
今は結構他のとこでもあるんじゃないかなと思ってて、だからもうポストが、あのやっぱポストって言ったら結構大きなイメージするけど、今はちっちゃいバージョンのポストにこう代替えしててるとこもあるんだなと思って、そうそう、それぐらい多分量が減ってきたっていうのはあるんだろうね。
そうそう、で、なんかどんどんどんどん時代が変わって、やっぱり人のね、それこそ切手もそうだしさ、切手なんて、その時さ、出た時は確かに便利だったけど、今はもうクレジットで払えちゃう時代だから、逆に切手を買うっていうのが逆に手間になっちゃってるような気もするし、時代ってどんどん変化していくんだなっていうのを聞いてて感じました。
スピーカー 2
そうなんだよね、結局さ、手紙一つ取ってもさ、昔は当たり前だけどメールとかそういうのもなかったわけじゃん。
スピーカー 1
あ、そうだね、それこそ。
スピーカー 2
そう、今はメールで一瞬で届くじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そう、だから多分ね、そういう時代っていうもののところもあって、郵便制度っていうのがじゃあどこまで今後変わっていくかっていうのは結構ね、注視したいところかなと思うんだよね。
結局さ、採算が合理かなって言ったらさ、多分どんどんどんどんさ、郵便しか使えないような、どういうケースが当てはまるのかちょっと俺いまいちわからないんだけれども、多分そういう人も絶対いるはずなんだよ。
郵便制度じゃないといけないっていう人も。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
でもそういったところをこう切り捨てるっていうところに、やっぱりね、なんだろう、それがいいのか悪いのかっていうところも含めていろいろ考えていかなきゃいけないのかなとは思うよね。
スピーカー 1
そうだね。いやー、素晴らしいテーマでした。
スピーカー 2
いやー、絶対思ってないでしょ。
スピーカー 1
思ってるよ。いやー、いいとこついたなと思って。
はい、ということで今回のテーマは日本における郵便制度でした。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
もしよかったらこの番組のフォローボタン押していただけると貯金が貯まります。
スピーカー 2
みんな押しまくりでしょ。
スピーカー 1
なんだそれ。はい、ということで最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 2
ありがとうございました。
24:17

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