1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #130「帝銀事件」戦後の混乱期..
2023-09-19 33:27

#130「帝銀事件」戦後の混乱期に起きた銀行強盗事件

★お便りはこちら☞ https://bit.ly/2YkUaRB 日本が戦後の混乱を抜け出そうとしていた時代に帝国銀行の椎名町支店で12名もの人がたった一人の強盗犯に殺害される大事件が起きた。犯人と思われる人は捕まったが、色々な憶測や陰謀論が渦巻いており、現代に至るまで謎に包まれた事件となった。 --------------------------------- ★番組運営のため寄付を募集しています☞ https://otokin.com/sponsorship ★Instagram☞ https://www.instagram.com/otonanok/ ★Twitter☞ https://twitter.com/@otonanok ★YouTube☞ https://www.youtube.com/channel/UCEbdwlrCAusVxhUv09CUO3g ★大人の近代史公式グッズ☞ https://suzuri.jp/otonanokindaishi


サマリー

1948年、東京都豊島区椎名町の帝国銀行で銀行強盗事件が起こります。犯人は銀行員12名を毒殺し、現金と小切手を奪って逃走します。戦後の混乱期に起きた帝銀事件では、犯人が現金を盗んで逃走し、生存者が外に出たことで事件が発覚し、警察官が駆けつけます。警察は容疑者として画家の平沢を追い詰め、取り調べを受けさせますが、平沢は辞却して有罪判決を受け、死刑となります。「帝銀事件」は戦後の混乱期に起きた銀行強盗事件であり、真相は謎のままです。事件では平沢という人物が主な被告とされましたが、彼が本当に犯人だったのかは定かではありません。事件の詳細や犯人の似顔絵なども不明な点が多く、まるで小説のような事件でした。今回は「帝銀事件」について解説いたします。

00:04
スピーカー 2
ラグビー、日本代表、松島幸太郎は言った。
疲れれば疲れるほど、体が勝手に反応する。
始まりました。大人の近代史、よろしくお願いします。
スピーカー 1
はい、よろしくお願いします。
疲れれば疲れるほど、体が反応するっていうのは、なんか運動やってる人だからだろうね。
スピーカー 2
いやーね、特にラグビーなんてさ、もうそんな気するよね。
スピーカー 1
なんか、俺疲れたら本当に動けないから、もうダメってなっちゃうんだけどね。
スピーカー 2
なんか、本当の梶場の馬鹿力じゃないけどさ、
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
いやーね、今ラグビーが盛り上がってるから、ちょっと今回はこの言葉にしました。
スピーカー 1
あ、おが太郎が疲れてるわけではない。
スピーカー 2
俺とは全く関係ない。
スピーカー 1
あ、そうなの?
スピーカー 2
まあ、今日は長まろがどんな体を反応させてくれるのか、楽しみです。
スピーカー 1
また下ネタ?
下ネタじゃない。どう捉えてるの?
いやいや、もうなんか、完全に下ネタじゃないって思って、今。
スピーカー 2
やめろ。そういう番組じゃないんだよ、本当に。
スピーカー 1
あ、そう?わかった。
定銀事件の概要
スピーカー 1
えっと、今日はリクエストなんだけれども、定銀事件やりたいと思います。
スピーカー 2
定銀事件。あ、知らない。なんだろう。なんか銀行っぽいな。
スピーカー 1
あ、そうそう。銀行の話。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
定銀事件、ちょっと概要を簡単に説明すると、時代は1948年なんだけれども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
東京都豊島区椎名町の帝国銀行、当時帝国銀行って呼ばれてて、今で言うと三井住友銀行になるんだけど、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そこで、銀行強盗事件が起きたんだよね。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
そう。で、その銀行強盗事件で、これ普通さ、銀行強盗って言うとさ、なんだろう、イメージ、銃をこう構えてさ、金を出せみたいな感じでしょ?
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあ、銃じゃなくてもナイフでもいいや。なんかそういう感じじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この事件は、銀行員を毒殺したっていうことで、なんかすごいセンセーショナルな事件として有名になったんだよね。
スピーカー 2
あー、そうなんだ。
スピーカー 1
毒殺ってすごくない?
いや、すごいね。
うん。概要だけ、ちょっと初めでは触れてるだけだから、ちょっと詳しくはこの後説明するけれども、
まあ、とりあえず犯人はそれで、銀行員なんと12名を毒殺して、現金と小切手を奪ったっていう事件なんだよね。
スピーカー 2
えー、あ、そんな事件があったんだ。
スピーカー 1
そうそう。まあ戦後すぐっていうこともあってさ、結構戦後の混乱期っていうところもあったから、やっぱり事件としてはさ、
盛り上がったって言ったらなんか言い方良くないけどさ、まあすごく話題にもなったし、
これずっとこの事件って有名っていうかさ、たびたび特集もされるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
戦後の混乱期と衛生環境
スピーカー 1
そう。まあちょっとその辺を踏まえて、時代背景からちょっと話したいと思います。
スピーカー 2
はい、お願いします。
スピーカー 1
えっと時代背景はちょっとまあ1948年って言ったからもう大体わかると思うけれども、
太平洋戦争がさ1945年に終わって、で、日本はさそのGHQの統制下に置かれて、まあ要はGHQが支配してたんだよね、日本は。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、GHQ主導のもとさ、日本っていうのは戦争に負けてもうボロボロだったし、もう内政ももうめちゃめちゃの状態だったから、
その戦後っていうのはものすごく日本中が混乱したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その混乱期っていうのをこう立て直そうと、まあもちろんGHQ主導のもと日本人がこう頑張って立て直してきて、
で、1948年だから、まああの正確に言うと1948年の1月なんだけど事件は。だからまあ3年経たないぐらいのところで起きた事件なんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、まあちょっとこう混乱してたところからはやっと抜け出せそうかなみたいなところまで来たっていうところで起きた事件なんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そう。ちょっとね、時代背景でもう一個大事なところがあって、当時の日本の衛生環境っていうのはこれ結構重要になってくるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、戦後の混乱期っていうのを考えたらなんとなくさ衛生環境悪そうじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう、これはまさにその通りで、インフラなんかもさ、もちろん米軍の空爆で破壊されちゃったっていうのもあるし、
スピーカー 2
そもそも当時の日本ってそこまでさ、まあもちろん今ってさもう世界一清潔な国って呼ばれてるぐらいじゃん日本って。
はいはい。
スピーカー 1
でも全然当時はもうそんな全然でさ、とにかくどっちかっていうと不潔な国だったわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、インフラもめちゃめちゃにされちゃってるっていうのもあったから全然整備も行き届いてないし、だからそんな不衛生な環境だから、結構こう感染症っていうのが社会問題化してたのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあコレラーだったり発信地不数だったり、まあそういった感染症っていうのがもうものすごく社会問題になってて、だからちょうどこの1948年ってあの予防接種法とかもこう制定されてるような年でもあったりするんだけれども、
そんな感じでとにかくこう日本全体がまだまださ、清潔っていうところとはもう全然ほど遠いところにもあったっていうところが結構重要なポイントなんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
事件の手口と未解決の謎
スピーカー 1
で、ちょっと事件の概要の部分に入るんだけれども、あの冒頭でもちょっと触れちゃったけど、あの事件が起きたのは帝国銀行、まあ当時の呼び名でちょっと統一するけど帝国銀行の椎名町支店で起きたんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、これ時間は閉店って当時の銀行って3時だったみたいなんだけど、3時過ぎに起きたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
閉店して、まああの銀行がこう何だろう、残無処理っていうの。いろいろまあその時にこうさ、銀行にこう入ってきたお金数えてたりとかそういう中の仕事をこうやってる時に、ある男が訪ねるんだよね、その銀行に。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、この男は厚生省の関係者に奮して現れたんだよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあもちろんこの男が犯人なんだけど、一人で現れたの。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
そう。で、腕には東京都貿易犯のワンショーを巻いてたわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ちょっとどういうワンショーか俺もちょっと見てないんだけど、多分こう、貿易犯とかこう書いてあるんじゃないの?多分。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、まあ年齢は中年ぐらいで、でこう銀行訪ねて、私は厚生省の議官ですっていう形で名乗って名刺を差し出すんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、名刺はまあ間違いなくその厚生省の名刺だったんだけれども。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そうそう。で、名刺を差し出して、まあ私はなんで来たかっていうとっていうところで、近所で集団セキュリが発生したっていうことを伝えに来たのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
その銀行の近所でってことね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、GHQがまあこの銀行の構内を消毒する前に、皆さんには予防薬を飲んでもらいたいっていうことをこう告げるわけよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
で、なんでじゃあ銀行に来たかっていうと、もう感染者の一人、そのセキュリの感染者の一人がこの銀行に来ちゃってるんですよっていうところで、
集団感染を防ぐために、まあ行員と正確に言うと、用務員の家族もいたんだけれども。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
全員で16人いたのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その16名にこの予防薬を飲んでくださいっていう形で、こう進めるわけよ薬を。
スピーカー 2
うわ、怖いなこの話ね。
スピーカー 1
そうそう。でさ、ちょっと時代背景のところでも触れたけど、当時って日本自体やっぱり不衛生な環境があって、
集団感染っていうのはすごくもう問題化されてたわけよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、厚生省の名刺を持ってきて、それっぽいことを言ってるわけよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、これは生存者もいたから、生存者の証言とかもいろいろあるんだけど、その話を聞いて疑ってる人はいなかったらしいのよ。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
まあだから和術がすごいのか、まあちょっとわからないけど、とにかくもう巧妙なんだよね。
手口が巧妙で、誰も疑わなかったわけ、その時点では。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、ちょっとパッパ言っちゃうけど、この後。
で、その男は、まあもちろんこの予防薬っていうのが、要は毒薬なわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。で、この毒薬は、いわゆる生産化合物と言われてるんだよね。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
で、この生産化合物を抗原に飲ませたことで、まあ毒殺をするんだけど、この飲ませ方もすごく巧妙なんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
手口としては、薬を1回で飲ませたわけじゃなくて、2回に分けたのよ。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
そう。1個目の薬は、犯人がこう、自分でこういう感じで飲んでくださいねって言うんでレクチャーするのよ。
みんなの前で、自分が先に薬を飲むのよ。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
で、これ、確実に飲ませるためにやったものだって一応言われてるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ベロにこう絡ませて、こう、喉の奥でこう飲み込むみたいな、なんかちょっとあまり俺の説明が上手くないんだけどさ。
とにかく、口の中に残らないようにとにかく飲み込ませるっていうような指導をするために、
私の手本見ててくださいねって言って、こうやって飲むんですよっていうのを先に男がその薬を飲んだのよ。
はいはい。
だから、この薬を飲んだことによって、あ、この薬は安全なんだなっていうのがなんとなくやっぱ雰囲気としてできたわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、孔明の手口は、この薬を2回に分けたことなんだよね。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
男は1個目の薬は飲んでるけど、2個目の薬はもちろん飲んでないわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、孔隠がこの後1個目の薬をこうみんなで飲むんだよね。みんなで飲んで。
で、それで飲んだ後に、なんかこう胸が焼けるような感覚に襲われたらしいのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
なんかこう胸が熱いみたいな。
で、我先にと、もう2つ目の薬。
なんか、一応この証言によると、大体1個目の薬から、まあ30秒ぐらいで飲んでくださいねみたいなこと言われてたらしくて、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから薬飲んで、ちょっと胸が焼ける、まあもう2個目さっさと飲んじゃうっつうんで、この2個目をみんな飲んでったら、
バッタバタ倒れてっちゃったっていう感じなんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからすごい巧妙な手口なんだよね、これって。
スピーカー 2
あ、あの男は違うのを飲んだってこと?
スピーカー 1
いや、わかんない。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
1つ目が偽物の薬を飲んだのか、1個だけじゃ効果がない薬を飲んだのかっていうのは、もう正直もうわからない。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
そう。この事件ね、ちなみにほとんどわかんないことが多いのよ。
スピーカー 2
あ、薬が残ってなかったってことか。
スピーカー 1
うん。飲んだ薬を吐いて、それが生産化合物だっていうのはわかってるんだけど、
後院が飲んだ、いわゆる死んじゃった人とかもいる。
てかほとんど死んじゃったんだけど、こう、土砂物が生産化合物こう出てたのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから生産化合物で毒殺されたっていうのはわかってるのよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
ただ薬を2回に分けて飲んだっていうところで、その1個と2個目が何なのかっていうのはわかんないのよ。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
合計したら生産化合物にはなってたわけよ、要は。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
ってことは多分1個目と2個目を合わせたら生産化合物なんじゃないのかとか、
いろいろこれも説があってもう何とも言えないのよね。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
1個目の薬は全く意味がないのかもしれないし、だから2つ目だけが本物でとかっていう可能性もあるわけじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう、でこれは本当にわかってない。
スピーカー 2
うんうん。
帝銀事件の発覚
スピーカー 1
で、まあみんなこれで1個目と2個目の薬飲んで、で、もうバッタバタ倒れて死んでっちゃうわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
もちろんさ、そんなさ、毒飲んでさ、もう生きるか死ぬかのさ、瀬戸際だからさ、もう何にもできないわけじゃん、みんな。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その間に犯人は現金、当時のお金だけど16万4,410円と、こぎって1万7,450円を持ってこう、逃走するわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ちょっとお金に関してはこれさ、あの当時戦後の混乱期っていうのもあって、まあ約18万ぐらいを盗んだわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、これがどれぐらいかっていうのはちょっといろいろ言われてていまいちなところあるんだけど、だいたい100倍ぐらいなんだって、今に換算すると。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だから1800万ぐらいを盗んだとされる、今の価値に直すと。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
っていうのがまあ事件の概要なわけよ。
スピーカー 2
へえ。あ、そのさ、銀行の中にお客さんはいなかったんだ。
スピーカー 1
閉店だから、閉店直後だから。
スピーカー 2
あ、閉店直後、あ、そっかそっか。
スピーカー 1
そう、だから誰もいないところに尋ねたわけよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあこれさ、そもそもみんなその場で倒れちゃったら事件が発覚しないじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でもね、これ生存者っていうかあの、飲んだけどなんとか動ける?まあ動けないんだけどほとんど動けなかったんだけど、もう頑張って外に入り出た人がいたのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
こう、気絶してはまた目が覚めて、またちょっと動いて、また気絶してはみたいな繰り返しで、だいぶ時間はかかったんだけど外に出ることができたのよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
そう、で、外に出たことによって、あれ、帝国銀行で何か起きてるぞっていうのがやっと知られて、それで警察官が駆けつけるわけよ。
平沢の逮捕と取り調べ
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、もちろんその頃には犯人なんかもうどっか行っちゃってるからね。もちろんいないんだけど。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、まあこの警察官が来た時に、たださ、普通にさこうパッと見た時にさ、みんな入って倒れて、まあ死んじゃってる人がほとんどだったんだけど、死んじゃってて、で、生き残ってる人ももう虫の息のわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、これを瞬時に見てさ、強盗事件だっていうのはやっぱり思えなかったわけよ、警察官っていうのは。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だってそうじゃん、あの、冒頭でも言ったけどさ、強盗事件っていうとさ、なんか銃を持ってとかナイフを持ってとかでさ、襲われたらさ、そういう怪我してる、怪我とかさ、まあそういう殺され方をしてるわけじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
普通に考えたらね、だから多分こう見た時に、なんか青い土砂物があったらしいから、これは何か飲まされたんじゃないかとか、なんか食中毒なのかとか、まあいろいろ疑いはあったっぽいんだけど、だから瞬時にとにかくこれが強盗事件だとは思えなかったわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そのことによって現場保存をしなかったのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、だから証拠が残んなかったわけ、基本的にこの、もう現場保存がほとんどできなかったから。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、そんな感じで、なかなかこの事件っていうのは全容をつかめないまま、あの進んでいくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、毒物を使った事件っていうのは確実なわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからこの毒物の扱いに長けた、例えば陸軍の関係者なんかが怪しいんじゃないかとかっていうんで、結構こう、陸軍関係者なんかがこう、なんだろ、犯人の目星としてこう挙げられていくわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そんな感じでこうね、あの、右往左往するんだけど、犯人探しっていうのは。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただそんな中さ、犯人はさ、あの、名刺を渡してたよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう、公正技官の。で、この名刺はあの、ま、本物の名刺なんだよ実は。実在する人物の名刺で。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
で、ある警察官がこの名刺から犯人を追ってたんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そう、ま、どうやったかっていうと、もちろん実在する人は犯人じゃないんだよ。当たり前だけどこの人はただただ名刺を使われちゃっただけの人なんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この人が使用した名刺っていうのは、名刺を使用したっていうのは要は名刺を渡してさ、私は何々ですみたいな感じで名刺って渡すわけじゃん。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
この時に、この持ち主は誰にいつどこで渡したかっていうのをちゃんとメモってたのよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だから、そこからこう、しらみつぶしに名刺交換をした人っていうのを潰していって、名刺交換をした人のうち平沢定道っていう人がね、捜査線上に浮上するわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
平沢の有罪判決
スピーカー 1
あ、ちなみにこの平沢定道っていう人が、ま、容疑者なんだけれども。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちょっとここから平沢ってちょっと呼び捨てにしちゃうけどめんどくさいから、あの平沢は北海道出身の画家なんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
あの画家って言っても結構しかも売れてる画家だったのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。だからまあ知ってる人は知ってるぐらいもう名前を。もう一流の画家で割と成功はしてたわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
たださ、やっぱりさ、それはあの戦前の話で、戦争になってからさ、絵なんてさとてもじゃないけどもうみんな買わなくなるわけじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからちょっとこう生活は困窮し気味になっていたとは言われてるんだよね。
その当時は。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
画家として成功はしていたけれども、まあ売れなくなってるわけだから、まあお金には困ってたんじゃないかっていうのはまあ後々言われてるんだけれども。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。で、そんな平沢が逮捕されて取り調べを受けることになったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これは何でかっていうと、その公正期間の名刺を平沢は無くしたって主張してたのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから変な話、平沢がこれで名刺持ってたら疑い晴れちゃったわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でもなかったの。名刺を出せなかったの。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、これは財布ごと刷られたっていう主張をしてるんだけれども、まあとりあえずそういう物的なありばいがなかったわけよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、あと何で逮捕されたかっていうと、もう一つが18万円ぐらいって言ったじゃん。だいたいお金。あの盗まれたお金は。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。この盗まれたお金とだいたい同じ金額を平沢が持ってたのよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
でも持ってただけじゃさ、犯人になんないじゃん。さすがに。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
もともと画家でさ、一流の画家でさ、売れてた時に試せたお金かもしんないじゃん。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
ただ、この平沢自身がこのお金の出どころをはぐらかして説明しなかったのよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
だからめちゃめちゃ怪しいじゃん、そんなやつ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
このお金はどうしたんだっつったら、あーどうしたんだっけみたいな感じで、だからはぐらかしてさ、全然その、まあ例えばさ、絵で稼いだんですとかって言えばいいけどさ、まあ全然そういうことも言わないわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから怪しくって、もうどんどんどんどんこうねほりはほり、もうあらを探してったわけよ、警察っていうのは。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、取り調べしていくうちに、実はこの平沢って過去に詐欺事件を起こしていたっていうことが発覚するんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それで、もう世間のこう風当たりっていうのも、なんだよ犯罪者かよみたいな感じでさ、どんどんどんどん、あ、こいつが有罪なんだみたいな感じに、こう有罪なんだっていうような風潮になってって、やっぱり警察もそういう風にどんどんどんどん、もうこいつが絶対犯人だみたいな感じで圧をかけていくわけよ。
スピーカー 2
はい。
で、生き残った被害者がいたから、その生き残った被害者にこう面取りもさせたのよ。
うん。
スピーカー 1
ただ、初見あの平沢を見て、いやこれが犯人ですって言った人はいないんだよ。
はいはい。
スピーカー 2
ただ、まあこう言うとちょっとなんだろうな、なんか俺が平沢の方をこう弁護しちゃう感じになっちゃうんだけど、何度もこう面通りさせられるわけ、被害者が。本当にこの人じゃないんですかみたいな感じで。
スピーカー 1
はいはい。
で、何回も顔見るとさ、記憶が捏造されていっちゃうじゃん、やっぱり。改ざんされちゃうっていうの。なんか思ってた顔があってさ、でも平沢の顔を何回も見てさ、こいつが犯人の候補なんだけどみたいな感じでずっとこう見せられるとさ、なんかだんだんだんだんそっちの顔にこうなんつーの、この記憶が寄ってっちゃうっていうの。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、最終的にその被害者があ、こいつだみたいなこと言っちゃうのよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、もうそうなると警察はいやお前がやったっていう証拠が出てんだぞみたいな感じでどんどん詰めるわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、1ヶ月ぐらい経ったら平沢自身がもう辞却しちゃうんだよね。私がやりましたって。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そうそう。その辞却が元にもう平沢っていうのはもちろん殺人罪で起訴されて、他にもね、あのこの同時期に2つ類似事件を起こしたって言われてて。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあこれも銀行強盗未遂なんだけど、まあ2つともね。銀行強盗未遂事件もこれも平沢なんだろうっていう感じで、
まあ平沢がこう疑われて、で、同時に裁判かけられて、最終的に死刑判決を受けるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ12名殺害してるってところを考えてもまあ死刑は打倒じゃん。まあ正直な話。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあそんな感じの事件なのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ただこの事件ってすごい謎が多いよね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
うん。あのまず3つ謎をちょっと説明、説明というか話すけれども、まず1個目が平沢自身に毒薬に関する知識って全くないわけよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
まあ画家だからね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
毒薬に関する知識なんてもちろん平沢にはないんだけど、でもさ、まあ犯人はさ、少なくともこの薬の飲ませ方とか、
まあ1回目自分が飲んで、まあ安全だっていうのを、まあ安全だったのかどうかわからないけど安全だっていうところの多分ある程度のさ、保証があったから飲めてるわけじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからそういうところからも、これって薬に関するある一定の知識がないとできないよねっていうのは言われてて。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、じゃあなんで平沢にそんなことできたんだよみたいなところがまず事件の謎なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、2つ目は、これ旧陸軍にもさ、こう捜査の網がこう敷かれたっていうような説明したと思うけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ捜査の途中にGHQから捜査中心の命令が下されたんだよね。その陸軍関係者への捜査。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
で、ちなみにこれ下されたって言ったけど、これ下されたと言われているが正解で。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、実際のところは不明なのよこれは。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
本当にそういう命令があったのかどうかっていうのは分からないんだけれども、ただそういう噂は少なくともあるから、
そういうところから陰謀論っていう形でGHQが裏で何かやってたんじゃないかみたいなのがすごい根強く残ってるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあこれ一説によると、例えば9731部隊とかのその毒薬製造してたような部隊の情報っていうのを漏えいさせないため、GHQが囲って自分たちの研究に役立ちたいっていうところから、
帝銀事件の概要
スピーカー 1
あんまりそう陸軍関係者をこう問い詰めてペラって言われちゃっても困るから、だからそういう情報の漏えいを防ぐために捜査中心命令下したんじゃないかとかそういうことも言われてるんだよね。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
そう、ただ真偽は闇の中。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あと謎の3つ目が、やっぱり平沢が持っていた現金の出所だよね。これ結局どこから出てきたのっていうのがやっぱりわかんないわけよ。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そう。もちろん盗んだものなのかもしれないし、そうじゃないかもしれないしって言うんで。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
もちろん盗んだものだったら別にそれはあーそうねで終わる話じゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でも盗んでなかったとしたらさ、平沢自身さ、ちょっと触れたけどさ、売れてたけど戦争になってさ、こう絵なんて売れなくなるからさ、ちょっと困窮してたとも言われてるから、じゃあそんな大金持ってるわけないよねっていうのも、まあもちろんあったわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これは同じ画家仲間が証言してるんだけれども、
平沢の立場と疑惑
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
春画を描いてたんじゃないのって、副業で。あ、春画ってあれね、あの小片郎の好きなあの絵のことね。
スピーカー 2
いやそれわかんねえだろ、なんで俺ちげえし。
スピーカー 1
え?え、春画って小片郎が好きないでしょ。
スピーカー 2
いや俺小説とかそういうの全般だから。
スピーカー 1
いやいや、ウケるわ。
まあ、とりあえずさ、あの当時ってさ、もちろんさ、写真はあったけどさ、あんまりそういうさ、いわゆる小片郎がよく見るような写真っていうのはないわけよ。
スピーカー 2
なんて俺なんて。
スピーカー 1
で、あの春画っていうのがこう裏で結構売れてたわけよ、取引されてたわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
たださ、画家がさ、しかもそこそこ名の売れてる画家なわけじゃん、平沢自身は。
春画描いてますなんてさ、恥ずかしくて言えないわけよ。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
そこ気持ちはわかる気がするんだけど、芸術家ってさ、やっぱりプライド持ってやってるわけじゃん、ある程度自分の絵とか作品に。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それがさ、まあ、春画描いてますとかさ、まあ春画画家ですみたいな感じで売り出し店ならいいけどさ、そうじゃない人がさ、こう副業でさ、やっぱそういうの描いてるっていうのはさ、
すごい恥ずかしい、まあ恥ずかしいっていうかやっぱり不名誉だったんだろうね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから言えなかったんじゃないのかみたいな説があるんだよ。
スピーカー 2
あー、そうなんだ。
スピーカー 1
まあ、とはいえもう自分死刑判決受けてるからね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
最悪そこをはっきりさせればさ、なんか疑いは晴れたんじゃないのかっていうところはあるんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、1955年に最高裁でまあ死刑判決を受けるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、その後も平沢っていうのはもう一貫して無罪を主張し続けたわけよ。
私はやってませんって。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
一度は辞経したんだけれども、裁判になってからはもう一切もう容疑は否認してたわけ。
スピーカー 2
あー、そうなんだ。
スピーカー 1
そうで、死刑判決受けてからももうずっと一貫して無罪を主張し続けたわけ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、やっぱりさ、平沢じゃないよねっていう人も多かったんだよ。支援する人も多かったんだよ。だからあの人がやってるわけないじゃんみたいな。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ平沢本人も最新請求したし、あの支援者たちも何度も最新請求したのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これね、計18回してるんだって最新請求。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
まあものすごい数なんだけど。で、これ御社も願い出てるんだよ3回ほど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だけどまあこれは全部拒否。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ただ、最新請求とかをしてることによって死刑執行っていうのはずっと阻止され続けてたのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
やっぱりね、最新請求があるような事件のあの死刑囚っていうのはなかなかね、死刑執行できないんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、時は過ぎて1974年になると、あの平沢は心臓発作で入院することになるのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この時26年ぶりに出獄できたんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
入院するからね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、まあ最高レベルの医療を施されたことによって、まあその心臓発作自体を何とかこう回復して、また刑務所には戻ることになるんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、その後十何年かして、まあ1987年になるんだけど、1987年に今度は肺炎を患って、で最終的に八王子医療刑務所で病気で亡くなるんだよ。その肺炎が元で。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、去年95歳なんだよ。
スピーカー 2
おー、長生きしたね。
スピーカー 1
そうそう。で、これ獄中に約39年間いたわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
もちろん死刑執行されなくて、そのまま亡くなったの。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
っていう、まあこの平沢自身かなり波乱万丈って言えばいいの。まあやったかやってないかはもうちょっと本当に正直わからないから、どういう扱いでこの喋っていいのかもちょっと微妙なところなんだけど。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、結局この事件って平沢が犯人だったかもしれないし、そうじゃないかもしれないしっていうところで、マジなところわからないわけよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
で、ほらGHQの話もしたけれども、陰謀論っていうのもものすごく取り出されるぐらいだし、何か大きな力があったのを揉み消されて、たまたまそれっぽいやつを犯人に仕立て上げられたんじゃない?
まあそれっぽいっていうのは平沢のことだけれども、が犯人に仕立て上げられたのかもしれないし、もちろん平沢自身がお金に困って単純に強盗しようって言って、で、たまたまどっかで薬の知識を得てやったのかもしれないし。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
全然わからないんだけれども、とにかくこの定銀事件自体は、戦後の混乱っていうのをやっと抜けるか抜けないかのところで、またさらに混乱を巻き起こしたっていうような、本当に戦後の日本を象徴するような事件として、小説家とかされてるし、もちろん映画家なんかもされたりしてて、話題性の強い事件だったから、今に至るまで語り継がれてるような大事件だったっていうところなんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そんな感じで今日定銀事件を扱ったんだけれども、じゃあちょっと小片郎の感想を聞かせてください。
スピーカー 2
はい。なんか刑事ドラマを見てるとか聞いてるような感じだった。
スピーカー 1
そうそうそう。なんかこの事件ってすごい、なんだろうね、不謹慎な言い方だけど、ちょっと小説っぽいよね。事件の概要とかさ、そういう犯人が本当は犯人なのかみたいなところもそうだしさ。
スピーカー 2
そうだよね。
なんかさ、普通さ、銀行強盗ってさ、やっぱりさ、すぐさ、その場からさ、離れたいっていう人間の心理があるような気がするんだけどさ、結構その毒殺ってことは、やっぱそれなりにこう説明をして飲ませるっていう工程がさ、時間かかるわけじゃん。
だから相当、なんだろう、慣れてるのか、なんか綿密に計画してるのかっていう、普通さ、やらないような手口だよねって思って。
スピーカー 1
うん、そうなんだよね。
スピーカー 2
そうそう。なんかその事件自体知らなかったから、こんなの本当にあったんだって思って。
あとなんだっけ、警察がさ、物的証拠とか、その場のさ、現場検証とかあんましなかったってわけでしょ。
スピーカー 1
現場保存ができなかったんだよね。
スピーカー 2
あ、保存か。
スピーカー 1
うん。だから、銀行強盗事件だっていう目で見てなかったから、あのそもそも事件、これが何の事件なのかもちょっとよくわかんなかったわけよ。もうパッと見たときに。
スピーカー 2
あー、そうなんだ。
スピーカー 1
うん。だから、いろいろ証拠とか、なんだろう、犯人が触ったであろうものとか、もうなんかもうめちゃめちゃになっちゃってるわけよ。もうよくわけがわかんなくって。
はいはい。
そう。で、結果証拠はほぼ残んなかった。
スピーカー 2
あー、謎が謎。
スピーカー 1
そう。
まあ、名刺はでもちゃんと残せたわけだから、とはいえ。
スピーカー 2
あー、そうだね。
うん。
犯人は服面とか被ってなかったのかな?
スピーカー 1
被ってない。だって、そんな服面被ってたらもう私銀行強盗ですって言いに来てるようなもんじゃん。
じゃあ、本当に顔はちゃんと見てて、あー、でもそれでもそうなんだ。
そう、なんかね、似顔絵がさ、その、描かれるのよ。ほらよくさ、昔の刑事ドラマとかでさ、犯人の似顔絵はこうですみたいなんでやるじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
生存者の証言を元に犯人の似顔絵描かれるんだけど、まあね、これはね、平沢に似てるっちゃ似てるし、似てないっちゃ似てないしなんだよね。
なんか、俺はちょっと正直何とも言いがたかったね。これはどっちだろうみたいな。
事件の影響と未解決の謎
スピーカー 2
あー、そうなんだ。
スピーカー 1
うん、まあそんな感じで、まあ所詮絵だからちょっとそこはもう、そう見えたとしか言いようがない、そう見えたんだろうとしかちょっと言いようもないしね。
それに、生存者もさ、そもそも本当死の淵まで行ってるからね、全員。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
まあ正直記憶がちゃんとあったのかどうかっていうのも微妙なのかもしれないね。
スピーカー 2
あー、いやー、ね、恐ろしい事件。少なくともそのね、十何人もその場でさ、亡くなっちゃってさ、残された家族とかもショックだろうね。
スピーカー 1
まあ、なんだろうね、結局これ国とかも全く保証はしなかったらしくって、その遺族とかに対して。
スピーカー 2
あー、そうなんだ。
スピーカー 1
うん、まあだからその被害者の遺族っていうのは結構、なんだろう、やっぱりさ、銀行に勤めてるってことはそれなりに給料もらっててさ、稼ぎ頭だったわけじゃん、きっと。
スピーカー 2
そうだよね。
スピーカー 1
そういう方がやっぱ亡くなっちゃってさ、まあ家族っていうのはやっぱ辛い思い、まあその亡くなっちゃったことももちろん辛いけどさ、単純にやっぱり生活的な部分でもそんな、ね、まだ当時日本全然貧しいからすごく苦しんだとは言われてるよね。
スピーカー 2
うん、なんかやっぱり当時の事件って感じ。だから今だったらさ、まああり得ないじゃん、これって。
スピーカー 1
うん、まあ今はこんな、逆にこれでね、誰も疑わないわけないでしょって感じじゃん、今は。
スピーカー 2
薬飲んでくださいってさ、言ってきてさ。
スピーカー 1
そうそう、それはね。
スピーカー 2
だからさ、順番に飲んだっていうよりさ、ほぼ同時に飲まないとこれってさ、多分飲んだんだろうね。
スピーカー 1
あ、そう、だから同時に飲ませたの。
そう、これ全員を集めて、で、あのまず私が飲むんで、皆さんも同じように飲んでください、で、自分が飲むからみんな飲むじゃん、バッて。
で、胸がこう焼けるようなさ、1個目の薬ってだったらしいから、早く2個目はなんかね、湯飲みに注いだらしいから、なんか液体っぽいんだけど、液体だったのよ、だからなんか胸が焼けるっぽいから2個目バッて飲んだのよ。
スピーカー 2
はいはいはい。
で、バッタバタ倒れてったっていう。
スピーカー 1
そうなんだ。
だからね、本当に巧妙に組まれてたのよ、この薬の扱いっていうか。だから、まあもちろん1個目と2個目が何なのかっていうのももう分かんないんだけど、ただ、合わせて生産化合物だっていうところだけはまあとりあえず分かってるわけよ。
うんうん。
っていうね。そんなさ、1個目と2個目を分けてさ、毒殺できるなんてさ、もうそれこそさ、旧日本軍がなんかさ、作ったさ、新兵器、まあ毒兵器なんじゃないかみたいなさ、そういう疑いも出てきてもやっぱりなんか、ああねっていう感じでしょ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう、だからいろんなことがとにかく言われてるんだよね。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
うん。
リスナーからのコメントと「帝銀事件」へのリクエスト
スピーカー 1
えっと、まあじゃあそんなわけでちょっと今日この定義事件は使ったんだけれども、最後にちょっとリクエストをいただいたコメントを読みたいと思います。
はい。
さとしさんからいただきました。
スピーカー 2
ああ、さとしさん。久しぶりだな。
スピーカー 1
はい、じゃあちょっとコメント読みますね。
えっと、いつも楽しく拝聴しております。
特に最近は他の歴史系ポッドキャストでは使わないようなテーマも増え、一層興味深く聞いております。
中でも創価学会の回は良かったですよ。
創価学会を調べるとアンチの記事か、あるいは学会員の記事ばかり目立ち、フラッタの立場で歴史を知れて良かったと思います。
あとリクエストなのですが、定義事件をやってほしいです。
戦後の大事件でありながら数々の謎が残り、石井部隊との関係すら言われている事件なので、大変興味があります。
それと近代史というよりは昭和史になるかもしれませんが、三億円事件もやってほしいです。
数々の謎を残し迷宮入りした事件で、ついでに給料が銀行振込になる切符刑になったとも言われる事件なので、良ければお願いします。
これからも楽しみにしています。
っていただきました。
今回は2つリクエストいただいていたのですが、前半の定義事件の方をやらせていただいたというところですね。
スピーカー 2
佐藤さんとかも結構リクエストくれてるよね。
確かスタッフから聞いてくれてたと思うんだよね。
最初はね。
嬉しいね。こうやってコメントをくれるっていうのは。
スピーカー 1
リクエストもこれいつのリクエストだよって言われちゃいそうだけど。
いつだったかな。
まあまあ前なんだけどさ。
全然リクエストもいっぱいいただいちゃって追いつかないんで。
ちょっとずつこうやってやってきますんでっていう。
スピーカー 2
本当に嬉しいです。ありがとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございます。
リスナーの評価への感謝
スピーカー 2
大人の近代史。
Spotifyだと評価の星がもうすぐ400超えるので、ぜひまだしてない方、評価ボタンの星を押してみてください。
スピーカー 1
満点評価でお願いします。
スピーカー 2
Apple Podcastもあと少しで200とか超えるんで、こんな数の人たちが実際に押してくれてるっていうのを想像すると嬉しいですね。
スピーカー 1
そうだよね。やっぱり普通押さないからなかなか評価ってつけてくれないと思うけれども、これだけの数が。
スピーカー 2
そうそう。だっていちいちトップ画面に行ってポチッと押さなきゃいけないから。
スピーカー 1
そうそう。やっぱ手間だしね。
スピーカー 2
その手間を今やってくれるってことでありがとうございます。
スピーカー 1
本当にありがとうございます。
スピーカー 2
それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
33:27

コメント

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