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スピーカー 2
1都9県にも及ぶ範囲で、南北で最長約300キロ、
東西で最長約120キロの地域の上空を階段上に高度区分されてるんだよね。
で、約2450メートルぐらいから最大で約7000メートルにも及ぶ広大な区域があって、
イメージ的には神奈川から群馬に向かって横田区域が徐々に高くなってるようなイメージなんだよね。
もしよかったら横田区域って調べれば立体図があったりするんで、それ見るとイメージがつくかなと思うんで。
で、群馬県のほぼ全域は高度約7000メートルってすごい高いんだよね。横田区域の範囲が。
で、日丸谷山脈級の高さで。
で、自分は今神奈川に住んでるから、家の真上ももちろん横田区域なのよ。
そうそう。でね、結構ね、軍用機とかだいたいほぼ毎日見たりとか飛んでる音も、てかちょうどね、今収録する前も音が聞こえてた。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
そうそう。結構ね、なんか通るルートなのかもしれないけど、長丸はそんなことない?
スピーカー 1
いや、うちは別にそんな遠くなく入馬基地とかさ、あるからさ、割となんだ、まあうちも横田区域に入ってるしねっていうか。
スピーカー 2
そうだよね。おそらく大人の近代史聞いてる人、一番地域で多いのが東京だから、上空が横田区域の人多いんじゃないかなと思って。
スピーカー 1
いやーでもあれじゃない?どっちかっていうと、あの、ブルジョワな人たちが多いから、もしかしたらこう、もっと都心の結構いいところ住んでて外れてるかもしれない。
スピーカー 2
あー確かにね。で、まあ影響としてはたくさんあるんだけども、あの日本の民間航空機は、その米軍の許可なしに横田区域を通過できないんだよね。
で、そのためさ、横田区域をこうわざわざ避けて飛行しているんだけども、この許可なしにって言ったんだけど、じゃあ許可があればできるのかっていうと、
許可を得るにはさ、1日ごとに飛行計画を米軍に提出して、で、事前調整した上で、まあ許可申請をするんだけど、その許可がね、降りるかどうかも不確かなんだよね。
だから横田区域内を通る民間機の定期便ルートっていうのはほとんどないんだよね。
例えば、羽田空港は東京都の大田区にあるんだけども、さっきちょっと言った、東京のほぼ全域が横田区域に入ってて、東側の羽田空港を含むごく一部分が横田区域の外になってるんだよ。
そうするとさ、羽田空港飛び立つ飛行機が西側に行く場合は、そのまま行くとすぐ横田区域に入るから、しかも高度が約2450メートルぐらいの上を行かなきゃいけないから、一旦さ、そのまま行くと越えられないんで、
急旋回して、なおかつまた急上昇して高度を稼いだ上で横田区域の上を越えるっていうことをしてるんだよね。
または、さらに迂回して横田区域を避けるっていうルートもあるんだけども、これ着陸の場合もさ、例えば西日本側から羽田空港を目指して到着する場合は、徐々に高度、飛行機だったら下げたいのに、
関東の高域にさ、こういう横田区域が存在するから、千葉方面からぐるっと回り込んで徐々に高度を下げて着陸するってことをするんだよね。
なんで、これすごく効率が悪い飛行をしてるんだよね。羽田空港へのアプローチが横田区域によって限られてきちゃってるから、上空で飛行機が渋滞する場合もあるし、ニアミスなんていうことも起こってるんだよね。
スピーカー 2
飛行時間ももちろんその分かかるし、燃料も余計にかかってるっていうのが現実なんだよね。その燃料費はさ、結果乗客の負担となってくるんだよね。
で、まさにね、自分先日山口県行った時に、羽田から西側にある山口県っていうのは横田区域が障害となってくるんだよね。
実はね、この横田区域を体験するために山口県に行きました。
スピーカー 1
嘘つき。
スピーカー 2
ちょっとそれ思ったんだけど。これちょっと言っていいんだかわかんないんだけど、飛び立つ前にね、一応ね、キャビンアテンダントさんに、大人の近代史なんですけどっていうことで、特別に横田区域に入ってもらえないかっていう交渉したんだよ。
ただちょっとね、すぐベルト着用サインが出て、会えなくダメになっちゃったんだけど。
スピーカー 1
いやいや、言ってないでしょ。
スピーカー 2
で、これちょっと横田区域の経緯なんだけども、ざっくり言うとね、戦後GHQによって日本は占領統治の時代があるんだよね。
その時さ、日本とその周辺上空の航空艦船を米軍がこう行って、自由に日本の空を飛び交ってたんだよね。
その後さ、サンフランシスコ平和条約が結ばれて、1952年にGHQの占領時代が終わるんだよね。
ただ、米軍による航空艦船はそのまま続いたんだよね。
で、これはね、日本側にはまだ航空艦船の技術とか能力がないっていうところで継続したんだけども、
その後ね、米軍による日本人航空艦船間の育成が始まって、これは米軍基地なんかで行われて、
1955年から段階的にいくつかの地方空港において、日本側に航空艦船が移管されるようになってきたんだよね。
1959年には米軍基地の飛行場とその周辺を除いて、全国の航空艦船業務が日本側に移管されたんだよね。
ここでなんだけど、米軍基地の飛行場とその周辺を除いてっていうところで、
その周辺っていうところに横田区域が入ってきてるんだよね。
本来だったらここで日本側に航空艦船業務が全面的に移管されれば何の問題もなかったんだけども、
これどうしてこういうことになったかっていうと、横田区域については日本の航空法にも日米地位協定にも実は明記されてないんだよね。
日米地位協定っていうのは日本における米軍の施設とか区域の使用とか地位なんかを取り決めたものなんだけども、
そこにも明記がなくて、じゃあどこで決められたのかっていうと、日米合同委員会っていうのがあって、そこで行われた密室での合意によるものなんだよね。
この日米合同委員会っていうのが在日米軍公館と日本の高級官僚によって開かれる機関で、
これ今でも行われてるんだけど、ここでの合意内容とか議事録っていうのは原則非公開なんだよね。
さらに国会の承認を得る必要もなく合意が行われるんだよね。だから横田区域の航空艦船を米軍に移管してるっていう合意文書は実際に開示されてない。
まさにそのブラッドピットなんだよね。あ、ブラックボックスなんだよね。
スピーカー 1
全然似てねーよ。
スピーカー 2
ただ横田区域の存在があるってことは外務省も認めてるし、それは公表はしてるんだよね。
米軍の利用目的っていくつかあるんだけども、一つにね、兵員や物資の移動を行ってるんだよね。
例えば横田空域の中心である横田基地への飛行機の飛来回数って毎年約1万回を超えてるんだよね。
その目的は横田基地ってアメリカ本土とかハワイ、グアム、日本とか韓国なんかからの米軍基地の中継地点になってるんだよね。
輸送機でその兵員とか物資を乗せてそこを行き来するっていうんで飛来回数がかなり多くなってる。
ただそれだけではあまりに広大な横田区域って広すぎるんだよね。
他に米軍は何をしてるかっていうと、ここで訓練に使用してるんだよね。
低空飛行訓練だったり、パラシュート降下訓練とか、対地攻撃訓練とか様々な訓練をやっていて、
対地攻撃訓練とかは日本のダムとか発電所なんかを標的に見立てて訓練をしてたりするんだよね。
で、これね、よくね、日本の安全を守るために行っているんだとか、そういう発言があったりするんだけども、実際ね、必ずしもそうではない場合があるんだよね。
例えばね、2003年にイラク戦争があったんだけども、この時さ、日本からもアメリカ海軍の空母が戦闘機を乗せて出撃して、ナンビャクトンっていう爆弾をイラクに投下してるんだよね。
で、その戦闘機がさ、対地攻撃訓練として群馬県の上空で訓練を重ねているっていうのがもう確認されてるんだよね。
で、これはさ、アメリカが関わる他の戦争にも言えるんだけども、大概のこの戦争に日本の空っていうのはまあ利用されているんだよね。
で、他にもさ、あと深刻なのは住民の影響でさ、やっぱり騒音被害だったりとか住宅被害、墜落の危険っていうのも伴ってくるんだよね。
で、低空飛行訓練とかもその各地で行ってきていて、群馬県の渋川市だと、これ1995年にね、複数のジェット機が上空に現れて低空飛行を繰り返して、
で、これジェット機だからさ、超音速飛行によって衝撃波が発生したんだよね。
で、この衝撃波によって渋川市周辺で住宅とか工場の窓ガラスが実際に割れちゃって、23件にも及ぶ被害っていうのも起こってるんだよね。
で、これは渋川市上空に限らずいろいろな場所で何度も米軍による低空飛行訓練っていうのは目撃されていて、
本来さ、日本の航空法では最低安全高度が密集地では300メートル、それ以外は150メートルっていう規定があるんだけども、
ただね、アメリカはそれより低い高度で訓練するっていう場合があるんだよ。
で、これはさ、航空特例法によって米軍機っていうのは国内法の適用外になってるんだよね。
で、他にもさ、航空法にはさ、夜間での飛行禁止区域なんかが設定されてるんだけど、
米軍機はさ、適用外になっててさ、夜間訓練を実際に航空法で定められた飛行禁止区域でも行ってるっていうケースがあるんだよね。
これはアメリカはさ、夜間に敵地に潜入するっていうことを想定して、こういう夜間訓練も頻繁に行ったりするんだけども、
そういったことでさ、住民からの騒音被害って多数寄せられてるんだよね。
これは横田区域に今日限って話してるけど、沖縄もそうだし、全国各地の米軍基地のその周辺でも起こってることなんだよね。
横田区域以外にも岩国区域っていうのも存在してるし、これね、山口県、愛媛県、広島県、島根県にまたがる巨大な区域もあって、
同様にさ、米軍の航空艦船の下で自由に米軍機の飛行が行われているんだよね。
で、実際にさ、米軍の訓練なんだけども、アメリカではどうだかっていうと、
例えばね、低空飛行訓練とか大地攻撃訓練は主にね、アリゾナ州とかネバタ州なんかの人工密集地から遠く離れている広大な砂漠地帯なんかで行われてるんだよ。
そういう配慮してるんだけども、それにもかかわらず日本では人工密集地の上空で訓練が行われてるって事実があるんだよね。
で、他の国見てみるとね、例えばね、第二次世界大戦の敗戦国であるドイツとイタリアなんだけども、これはね、実際にその米軍基地があって米軍が駐留しているんだけども、
ただ、あの横田区域のような米軍が航空艦船を行う巨大な区域っていうのは存在してないんだよね。
スピーカー 2
日米合同委員会っていう密室での合意によって、航空艦船を事実上米軍に移任してるっていう状態が続いてきてるんだよね。
戦後今年で80年迎えるけど、今でも日本が自由にできる空ではないっていう事実があって、
まずはこれ結構知らない人も多いと思うんで、今回ちょっとこれをきっかけに知ってほしいとか調べるきっかけになればいいかなと思って話しました。
これさ、多分教科書とかにも載ってないんだっけ?
スピーカー 1
載ってないよ。
スピーカー 2
そうだよね。だからなおさら知らないしさ、アメリカの国民なんかもなおさら知らないんじゃない?
スピーカー 1
知らないね。日本国民ですら知らないし、アメリカはもちろん知らないし。
スピーカー 2
だから少しでもこう知ってさ、これっておかしいよねってさ、言う人がどんどん増えればさ、なんかイタリアとかドイツみたいにさ、もっとさ変わってくるんじゃないかなと思って。
はい、ということでいかがでしたでしょうか。
スピーカー 1
まあ尾形郎が横田区域については喋ってくれたんで、俺から特談何かっていうのは正直ないんだけど。
スピーカー 2
いえいえ。
スピーカー 1
まああれだよね。横田区域ってすごい難しい問題でさ、じゃあ日本に返すよってなった時に、じゃあアメリカ軍どうすんのって話じゃん。
スピーカー 2
米軍の駐留ね。
スピーカー 1
駐留もそうだし、だからそもそも米軍が駐留してることにもう意を唱えるっていうところになると思ってて、俺はもうそもそもなんだけど。
じゃあ日本が独自に軍隊を持って、まあ持ってるけど、持ってもうアメリカの力は借りないで、自分らで自分の国は守っていきますよっていうスタンスに完全に舵を切るんであれば、まあ確かにいらないんじゃないかなと思うし、っていうかアメリカ軍いらないじゃんってなるじゃん。
スピーカー 2
それかさ、確かドイツみたいにさ、米軍の基地の離着陸は米軍が航空艦船やってるんだけど、それ以外は日本にさせるとかね。
スピーカー 1
まあ米軍のメリットがあんまないじゃん、それって。
スピーカー 2
まあないんだよね。
スピーカー 1
そう、だからやっぱりそういうところだと思うよ。結局日本ってアメリカ軍が駐留してる以上さ、独立国だって独立国ではないような状態なわけじゃん。
スピーカー 2
まあそうだね。
スピーカー 1
そう、だから世界的にもやっぱり日本をそういうふうに見てる国も多いしね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だからまあ日本人って結構日本のことを知らない人が多すぎるなっていうのは俺は正直思ってて。
まあ別に横田空気を俺はなくせとも思わないし、いやあってもいいんじゃないかともどっちとも思ってないんだけど正直。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからやっぱ日本のことは日本がしっかり自分のなんだろう、自分たちの国なんだから自分たちのちゃんとさ、やりたいようにやらないといけないかなっていうところが一番かなと思ってて。
別に横田空気があって日本人沿いでなんかいいって思ってるんだったら別にそれでいいと思ってるし、いやあそんなのはおかしいぞって言うんだったらやっぱりね、在日米軍全部なくすぐらいの気持ちを持たないと多分いけないと思うんだよね。
スピーカー 2
ああそうだね。
うん。
まあということで今回は横田空気についてでした。
はい。
じゃあもしよかったらあの大人の近代史音声配信もやってるんですがYouTubeの方も配信してまして、最近で言うとちょっと山口県に行った旅行の動画をちょっと映像付きでやっと作って載せてたりするので、
他にもまあ音声だけのが多いんですけどもサムネイルとかね実際に一つ一つ作ってやってるのでぜひ覗いてみてください。
スピーカー 1
いやマジで山口のやつは傑作なんであの皆さんちょっと1回は必ず再生してください。
スピーカー 2
そうか。はいじゃあということで最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。