1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #141「なぜクリスマスは定着し..
2023-12-12 38:18

#141「なぜクリスマスは定着したのか?」キリスト教と日本

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クリスマスはイエス・キリストのの誕生を祝う降誕祭だが

日本では独自の発展をとげたクリスマスが定着した。

それはなぜか?

今回はそんな話をしています。 --------------------------------- ★お便りはこちら☞ https://bit.ly/2YkUaRB ★Instagram☞ https://www.instagram.com/otonanok/ ★Twitter☞ https://twitter.com/@otonanok ★YouTube☞ https://www.youtube.com/channel/UCEbdwlrCAusVxhUv09CUO3g ★大人の近代史公式グッズ☞ https://suzuri.jp/otonanokindaishi <関連エピソード> 第95回「創価学会」日本を代表する新興宗教の教義と設立の経緯

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第96回「公明党と政教分離」創価学会の目的とは?

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サマリー

日本では、クリスマス文化が定着しています。貧富や差別の問題が現代でもあることに悲しみを感じながら、宗教観やキリスト教と日本の関係について考えます。日本では、クリスマスは国家祝祭日ではありませんが、存在感は強く、日本に根付いていることが話されています。キリスト教が弾圧されたり、鎖国政策が行われたため、日本ではクリスマスが歓迎されず、キリスト教も普及しませんでした。明治時代になって、キリスト教が受け入れられるようになり、クリスマスの文化が広まっていきました。戦後に入ると、クリスマスは一般の人々の間で広がり、商業戦略の重要なイベントとなりました。日露戦争の勝利や日本の国際社会への存在感・示威、大正時代のクリスマス祝祭日化などが、クリスマス普及の要因となりました。戦時体制下では、クリスマスイベントが中止になり、クリスマスの飾り付けも禁止されました。しかし、終戦後には、戦災孤児のためにクリスマスイブにサンタクロースがプレゼントを配るなど、クリスマスが再び人々に親しまれるようになりました。そして、1980年代以降、クリスマスは若いカップルのための特別な日として変わってきました。日本におけるクリスマスの定着理由としては、年末の行事であること、キリスト教における潜在的な救済思想と日本の薬払いの意味、経済効果とボーナスの時期の関係、国際的な認知と国際社会へのアプローチ、宗教観を取り除いた独自のクリスマスなどが挙げられます。

00:04
スピーカー 1
アメリカの政治家、プリガム・ヤングは言った、「プレゼントよりも、プレゼントをくれた人を愛しなさい。」
始まりました、「大人の近代史。」よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いしまーす。
んー、なんか、もうすぐクリスマスだから、ちょっと、「プレゼント?」って聞くと、ね、
なるほどねって、そう、感じはするけど。
スピーカー 1
たしかに。そう、まさに今日はちょっとクリスマスをテーマにしてます。
スピーカー 2
あ、そうなの?
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
ま、ちょっと先取りのクリスマスをやりたいなと思うんですけど、
これ、前にリクエストをちょっともらってたんですよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
前にというか、ほんとに1年前に、1…。
スピーカー 2
あっためたね、だいぶ。うん。
スピーカー 1
申し訳ないんだけども、まさかりさんからですね、
2022年の12月25日にお便りいただいてるんですね。
スピーカー 2
あ、クリスマスにほんとにいただいてるんだ。
スピーカー 1
そう。ま、ちょっと抜粋して読みますけども、
ほい。
クリスマスの今日、
お便りしているのですが、
日本におけるクリスマス文化の定着について、
語っていただけたらと思った次第でした。
貧富や差別は現代にもあるなと悲しみを感じつつ、
宗教って何だろう?
日本の宗教観って何だろう?
キリスト教って何だろう?
と複雑な気持ちになりました。
つきましては、お二人の視点で、
日本とクリスマスの定着、
キリスト教の関係について、
お話いただけたら嬉しいです。
思いがけず、危険なテーマでしたらごめんなさい。
っていただきました。
スピーカー 2
ま、危険ではなさそうだけどね。
スピーカー 1
まあ、そうだね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、ただ、あの、この人が望む、その、
結構深いとこまで、なんか疑問に思ってて、
宗教って何だろう?とか、
スピーカー 2
ちょっとそこまではね、あの、いけないですが、
スピーカー 1
それはちょっと深すぎるんですけど、
まあ、なんか、その、日本とのそのクリスマスの関係を、
ちょっと今日はテーマに話したら、
いいなと思ってます。
スピーカー 2
はい。
日本におけるクリスマスの定着
スピーカー 1
まあ、ということで、あの、日本ではさ、あの、
このクリスマスって、民族学とかさ、学問の領域で、
ほとんど扱われてこなかったんだよね。
スピーカー 2
ああ。
スピーカー 1
そうそう。だからね、あの、研究した資料とか、
ほとんど存在してないのが、実情なんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でもさ、日本にこう根付いて、独自の発展を遂げて、
結構あの、歴史もあるものなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
クリスマスはさ、世界で約200カ国のうち、
で、約ね、150カ国がクリスマスを国の祝祭日にしてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
その中にはさ、キリスト教国でない国ももちろん含まれるんだけども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本はクリスマスを国家祝祭日としていない、
少数派の国の一つなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう。で、それにも関わらずさ、
もうクリスマスの存在感って結構半端ないよね。
スピーカー 2
まあね、なんか休みじゃないからさ、
なおさらね、鬱陶しいなって思う時は多いけどね。
スピーカー 1
ああ、確かにね。
クリスマスがいつも平日だったりね、
まあ、たまに休みになったりはするけどね。
スピーカー 2
だから仕事帰りにさ、
こう、なんかクリスマスみたいな感じの街とか見ると、
もう疲れてるから次の日も仕事なんだよみたいなさ。
スピーカー 1
ああ。
スピーカー 2
嫌な大人になってるけどね。
スピーカー 1
確かにね。
で、えっと、これね、えっと、
2019年に株式会社クレオっていう会社が行った調査結果があるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本人が行う1年の中の行事の、
実施率について調査したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ1位なんだと思う。
スピーカー 2
お正月。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
これもうね、72%って圧倒的なんだよね。
スピーカー 2
ちょっと、実施率ってちなみに何?
お正月をするってどういうこと?ちなみに。
スピーカー 1
正月ってなんだろうね、俺もそうか。
正月雰囲気を味わったかっていう、
まあ、アンケートだから。
スピーカー 2
まあ、なんか、そういうものっていうことだよね。
スピーカー 1
そうだよね。
確かに実態がこれこそまた深いけどね。
うん。
で、2位はね、大晦日。
ちょっと、これもね、そうだね。
大晦日ってなんだよって思われるかもしれないけど、
まあ、ちょっと意識の問題かもしれないけど、
で、ここにね、3位にクリスマスが来てるんだよね。
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
この並びすごくない?
なんかもう1つだけ、もうカタカナだし、みたいな。
スピーカー 2
まあ、そうだね。
スピーカー 1
そう、で、こんな風にさ、
まあ、日本には結構クリスマスっていうのは当たり前のように浸透しているんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
クリスマスっていうのはそもそも、英語で書くと、
あの、最初、クリスのところはキリストっていう意味なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、マスっていうのがミサを表してて、
スピーカー 2
うん。
ミサはさ、教会での礼拝とか大きく取るとそういう意味なんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、そんな意味が込められてるんだけど、
クリスマスのさ、この12月25日っていうのは、
まあ、そもそもキリストの誕生を祝う高誕祭なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、
イエス・キリストって実際にいつ生まれたのかっていう記録は残ってないんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そもそもさ、あの、昔はさ、よっぽど位の高い人以外、
自分の生まれた年を記録するなんてことはしてないんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、これは近代になってさ、男子を兵士として確保するためだったりとか、
税金を徴収するために国が記録するようになったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
じゃあ、なぜ12月25日になったのかっていうと、
これ、ローマ帝国でさ、キリスト教っていうのは徐々に浸透していったんだけど、
最初にさ、その広く信仰されてたのが、太陽神ミトラ教っていうものだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この中でさ、12月25日に、陶寺の祭りが行われてた。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
陶寺っていうのはさ、太陽の力が弱まる日って考えられていて、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この日を境に、これから栄え出す日っていう風に考えて、あの、お祝いをしていたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうで、ローマ帝国ではさ、最初キリスト教は少数派で、
それからキリストのその誕生を祝う大事な日を、
ローマ市民にとって大事な日でもある、この陶寺の祭りと一緒の日にしたんだよね。
うん。
そうそう、これ、経緯はね、ちょっと詳細は分かってないんだけど、
キリスト教にとって都合が良かったからなのか、
もしくはローマ古来の伝統を残したかったのかとか、
いろいろ言われるんだけども、結果、12月25日、
12月25日にしたんだよね。
で、このね、陶寺の祭りっていうのは、
あ、陶寺ってごめんね、冬に至るって書いて陶寺って言うんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
一応、ごめん、なんか、
そうそう、もともとさ、あの、このお祭りはさ、
前日から夜通し行われてたものなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この時代さ、深夜0時が日の変わり目じゃなくて、
日没が1日の終わりっていう風にされてたの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう、だから日没が1日の終わりっていう風にされてたの。
日没後はもう次の日っていう扱いだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからさ、あの、クリスマスイブの夜って結構大事にされるじゃん。
スピーカー 2
まあ、そうだね。
スピーカー 1
そう、これは昔は日没後はすでに12月25日だったからね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これを知ってるとさ、例えば、大人の事情で25日は彼女と過ごせないけど、
24日の夜は大丈夫な人の、まあ、言い訳としてできるんだよね。
スピーカー 2
どういうこと?
スピーカー 1
いや、あの、クリスマスってさ、
かつては24日の日没だから、これもう25日だからって言えるじゃん。
スピーカー 2
いや、言ってる意味がよくわからないけど、まあ、まあいいや。
スピーカー 1
そうそうそう。
いやいや、なんで25日会えないのよ、みたいなさ。
スピーカー 2
あー、尾形郎はね、ほら、ね、ダブルブッキングとかあったからしょうがねえけどさ。
スピーカー 1
ないないない。
まあ、それぐらい君に没入してるんだっていうことが言えるんだよね。
おお。
スピーカー 2
おお。
スピーカー 1
おお。
クリスマスの起源と日本のキリスト教史
スピーカー 1
で、えっと、ちょっと日本のクリスマスの歴史を、
さかのぼるんだけども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
1549年にフランシスコ・ザビエルらが、
あの、キリスト教を布教しに鹿児島へやってきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
このザビエル自体はさ、2年3ヶ月滞在して、
日本を離れていて、
まあ、その間、クリスマスを行っていたんじゃないかって思われるんだけど、
記録としては一切残ってない。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そのザビエルとともに日本に来たコスモデ・トルレス司祭っていうのがいて、
この、
人がザビエルが帰国後、
1552年の12月25日に山口県でクリスマスを祝ってるっていう、
これが記録として残っている日本で行った最古のクリスマスなんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、それはね、えっと、ごく少人数のキリスト教徒が集まって、
夜通し、ミサを行い、イエス・キリストの話をしたりとか、
おごそかなクリスマスだったんでね。
で、その後ね、クリスマスはね、
あの、
信者たちによる演劇なんかも行われるようになっていったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう、行われた劇としては、
アダムとイブ物語とか、
ノアの箱舟、
モーゼの実会とか、
まあ、なんか、
よくちょっと聞き慣れるような、
そんな劇をやるようになったんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この頃のクリスマスは、
あくまで、
信者たちによる信仰の確認のための祭りだったんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、それから、
キリスト教徒はさ、
織田信長の時代には、
京都とかさ、
安土に大きな教会を建てたりして、
まあ、受け入れられたんだよね。
うん。
で、豊臣秀吉の時代には、
最初はさ、
大阪に教会を建てるなど、
キリスト教を優遇していた面もあったんだけど、
その後、
キリスト教徒をそれぞれの国へ帰るように、
っていうお触れを出したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ、あの、
馬天錬追放令って言うんだけど、
まあ、そういう、
キリスト教徒を遠ざけるような政策に転換したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、江戸時代になる、
それでもさ、
キリスト教徒は少しずつ信者を増やしていって、
17世紀初頭には、
75万人ぐらいっていうふうに言われてるんだけど、
結構人数が増えてきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、この徳川政権になっても、
キリスト教を排除する方針は続いて、
1614年には、
全面的にもう禁止されたんだよね。
スピーカー 2
うん。
キリスト教の弾圧と鎖国政策
スピーカー 1
で、これは、
文江とかさ、
五人組などの制度で、
キリスト教を徹底的に弾圧していったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、さらに、
三代、
将軍、
徳川家光の時代に、
いわゆる、
鎖国っていう体制に日本は入るんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これは、
鎖国令っていうおふれみたいなものは出してないんだけども、
やったこととしては、
港を長崎に限定して、
ホランダと中国だけと交易を続けたりとか、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本人の海外渡航と、
海外にいる日本人の帰国を禁じた、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これらの政策を、
鎖国っていうふうに呼んでいるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この鎖国ってさ、
近代化を遅らせたマイナスイメージを抱かれがちなんだけども、
その反面さ、
日本がアジアの中で独立を保てた理由の一つとも言われるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、
キリスト教が普及していった、
例えばブラジルとかフィリピンなんかを見ても、
長い植民地支配が続いた歴史があるわけで、
うん。
この徹底した体制によって、
日本はこのキリスト教化することがなかったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その後さ、
日本では、
キリスト教徒だと表向きはわからないように、
信仰する、
いわゆる隠れキリシタによって、
少数ながら信仰されていったんだよね。
明治時代とクリスマスの広まり
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そこでね、
クリスマスっていう行事は、
名前を変えてね、
霜月祭りとか、
おたいや、
なんてふうに呼んで、
祝ってたりしてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、幕末にはさ、
ペリーが来航して、
その後さ、
欧米の圧力によってさ、
日本はようやく鎖国をやめて、
海外との交流が、
増えていくんだよね。
うん。
ただ、
外国人は、
外国人居留地に限定して、
クリスマスも、
その居留地内で行われるっていう、
限定的なものだった。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
時代は先に言って、
明治時代になると、
西洋のさ、
このシステムを真似ることを、
徹底したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それはさ、
政治、
産業、
軍隊とか、
教育に至るまで、
あと、
日本はさ、
西洋時の習慣を真似て、
日曜日を休みにしてるのも、
この時なんだよね。
うん。
これはさ、
キリスト教国が、
日曜日を休みにするのは、
キリストが復活した日のため、
って言われてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
だから日曜日に、
教会行くために、
あの日曜日を休みとしてる。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
で、
それまでさ、
日本は、
1の日と、
6の日を休みにしてたり、
地域によって、
ちょっと様々なんだけども、
明治時代から、
日曜日を、
西洋に真似て、
休みにしてる。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
またさ、
1873年に、
キリシタン、
金星の、
鷹札って言われるものが、
撤廃されるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、
キリスト教国の、
抗議だったり、
条約改正に、
悪影響を及ぼすため、
こう、
外したって言われてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
日本はさ、
キリスト教を認めるおふれは、
その後、
出してはないんだけども、
キリスト教の不況を、
こう、
弾圧するっていう姿勢では、
なくなったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
もともとさ、
明治政府が掲げてたのはさ、
王政復古っていうのがあって、
古来のさ、
天皇中心の社会を作り上げるっていうのが、
あの理念にあって、
で、
そこにさ、
キリスト教はやっぱ、
受け入れがたいというか、
抵抗感があって、
でも、
全く受け入れないのも、
国際関係を悪くするし、
といった中で、
うまく付き合うような、
形になっていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
で、
それ以降、
なんとなく、
キリスト教の文化も入ってきて、
その一つが、
クリスマスだった、
だよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その後さ、
1899年に、
不平等条約の改正を行う中で、
外国人居留地っていうのもなくなって、
そこから、
一般の日本人の間にも、
クリスマスがこう、
徐々に広まっていったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
明治時代のクリスマスは、
にぎやってた場所って、
銀座って言われてるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
中でもさ、
クリスマス飾りを日本で初めに行った、
銀座のさ、
キリンビール明治屋っていうのが、
っていうのがあって、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
現在のさ、
明治屋本社なんだけども、
これ、
創業者である、
イソノハカルっていう人がね、
ロンドンで4年間留学していて、
その時にね、
見た、
クリスマスの飾り付けをヒントに、
あの、
日本に取り入れたって言われてんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
多くの店がこれに倣って、
クリスマスの飾りが、
盛んに行われるようになったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
あと、
明治時代さ、
クリスマスプレゼントとして、
人気があったもので、
あの、
洋菓子とかさ、
化粧品とか、
文房具っていうのもあって、
うん。
それとね、
ちょっと今だと、
それ、
プレゼントするの?
みたいなのもあって、
明治時代のクリスマス文化
スピーカー 1
これ、
なんだと思う?
え?
スピーカー 2
プレゼントに、
ふさわしくないものってことでしょ?
スピーカー 1
まあ、
今も当然のようにあるんだけど、
なんか、
あえてするのか、
これを、
みたいな。
スピーカー 2
いや、
わかんねえな。
だって、
別に、
欲しいものだったら、
もらいたいじゃん。
なんかしら。
スピーカー 1
確かに。
これ、
あくまで一つなんだけど、
歯磨きっていうのも、
プレゼントとして人気だったんだよね。
スピーカー 2
歯磨き?
へえ。
スピーカー 1
そうそう。
あの、
もともと江戸時代でもさ、
歯を磨く習慣っていうのはさ、
あったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それって、
なんか、
柳とか竹の一部を、
こう、
砕いて、
ふさ状にしたような、
まあ、
歯ブラシとも言えない、
木の枝みたいな感じなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
今のような歯ブラシとか、
歯磨き粉を使う習慣っていうのは、
この明治になって、
西洋から入ってきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
日本でいち早くね、
歯ブラシと歯磨き粉を製造販売したのが、
ライオンなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、
今でも聞くよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
この創業者のさ、
小林富次郎って人は、
キリスト教の人でさ、
クリスマスのプレゼントに、
あの、
ライオンの歯磨きを、
っていうような広告や、
新聞雑誌に出して、
効果を上げたんだよね。
スピーカー 2
おー、
なんか全然イメージつかないけどね。
スピーカー 1
確かにね。
彼女にプレゼントしたらね、
スピーカー 2
と、
歯磨き。
えぇ、
歯磨きみたいな。
スピーカー 1
ね、
もうどうなるかね。
スピーカー 2
いやー、
スピーカー 1
俺は、
スピーカー 2
少なくともいい印象は持ってもらえないと思う。
スピーカー 1
あー、
確かに。
結構ね、
勇気いるよね。
今、
今歯ブラシ上げたら。
スピーカー 2
いやー、
ちょっとなー、
なんか、
まあ、
チョイスしないな。
さすがに。
スピーカー 1
確かに。
あと、
まあ、
石鹸なんかもね、
プレゼントとして人気があったんでね、
この時。
まあ、
スピーカー 2
石鹸はね、
今もあるじゃん。
スピーカー 1
あ、
まあね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あとね、
あのー、
長丸ってさ、
子供にさ、
今、
クリスマスプレゼントって、
どう渡してる?
あー、
スピーカー 2
もうただ渡すだけ。
スピーカー 1
ただ渡すって?
まあ、
スピーカー 2
だから普通に、
入って渡す。
スピーカー 1
あ、
スピーカー 2
だから別に、
なんだろ、
な、
何かが凝ってるわけじゃない。
スピーカー 2
あ、
そうなんだ。
うん。
なんだ、
スピーカー 1
ちょっと、
望んでた答えじゃなかったな。
だって、
スピーカー 2
俺、
わかんない、
俺にそれを何を望んでるのか、
スピーカー 2
ちょっとよくわかんないけどさ。
スピーカー 1
いやいや、
あのさ、
なんか寝て起きたら、
そこにあるみたいな、
要は、
スピーカー 1
枕元とかさ、
あと、
なんかどっか、
その近くに置いてあったりとか。
あー、
スピーカー 2
そういうことね。
スピーカー 1
あ、
そうそう、
うちはそうなんだよ。
スピーカー 2
あー、
なんかそういう、
そういえばそういうもんだよね、
今思ったけど、
俺全然そんなの忘れてたわ。
スピーカー 1
あ、
そうそう。
でもこれってね、
日本独特の習慣だったりするんでね。
あー、
だって、
スピーカー 2
サンタクロースは、
煙突から入ってきて、
寝ている子供の、
靴下の中に入れるでしょ。
スピーカー 1
あ、
でもさ、
例えば、
ドイツとかは、
直接手渡しなんだってよ。
スピーカー 2
あ、
なに、
メリークリスマスって、
サンタクロースが、
こう、
コンコンって入ってきて、
スピーカー 1
あ、
違う違う。
スピーカー 2
プレゼント渡すみたいな。
スピーカー 1
違う、
親が直接、
入って。
あ、
スピーカー 2
あ、
そうなの。
スピーカー 1
よくさ、
あの、
動画とかでさ、
クリスマスは、
プレゼントする動画、
クリスマスの広まり
スピーカー 1
海外の動画とかあるけど、
大概、
直接手渡しが多いんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
俺は、
スピーカー 2
もうそれが、
スピーカー 1
普通、
スピーカー 2
普通っていうか、
なんか俺の中だと、
そっちがスタンダードだったな。
スピーカー 1
うそ、
逆にどうか、
ちょっと大人に聞いてみたいな。
俺が違うのか、
これは。
いや、
スピーカー 2
でも、
俺、
ちっちゃい頃とかは、
寝て起きたら、
式だったんだよ。
ほんとちっちゃい頃は。
スピーカー 1
あ、
そう、
そうなんだ。
スピーカー 2
うん、
でも全然欲しいもんもらえないからさ、
安い、
なんかさ、
もう、
なんだろう、
俺が欲しくないようなものしか、
食んないんだよ。
スピーカー 1
あ、
スピーカー 2
ほら、
サンタを信じてる頃って、
あれ欲しいって言うじゃん。
だから、
サンタさんに買ってもらうんだ、
みたいな。
一回も買ってもらったことないからさ、
俺さ。
スピーカー 1
あ、
そうなんだ。
スピーカー 2
うん、
うち、
ほら、
貧乏だったからさ。
スピーカー 1
ほんとに、
なんか、
で、
スピーカー 2
小学生入ってから、
金額がついたんだよ。
なんか、
いくらまでみたいな。
もう、
サンタクロースもヘッタクレもなかったからね。
スピーカー 1
あ、
ちょっと特殊なね。
スピーカー 2
ちなみに3000円だった。
スピーカー 1
マジか。
スピーカー 2
そう、
3000円までね、
スピーカー 1
つって。
で、
スピーカー 2
なんか、
これ、
完全にそれちゃうけどさ、
3500円のものが欲しかったんだよ。
スピーカー 1
めっちゃ欲しいじゃん。
もう、
スピーカー 2
俺ね、
小学2年生だったから、
覚えてるもん。
お小遣いももらえてないからさ、
お年玉とかで、
お年玉もあげちゃうじゃん。
だから、
崩したお金っていうかさ、
スピーカー 1
なんか、
スピーカー 2
ちょっと残ったお金をこう、
ずっと貯金箱に入れてて、
その500円、
ほんと500円ぐらいしかないんだけど、
それを、
親に渡して買ってもらうっていう、
なんかもう、
何がクリスマスだよって感じだもん。
俺からしたら。
スピーカー 1
そうなんだ。
ちょっとね、
この話題に触れたのは、
明治にできた習慣でね、
子供福袋っていうのがあるんだよね。
スピーカー 2
なんかその名前がちょっとな。
スピーカー 1
あ、
これはね、
12月31日の大晦日の夜に、
子供が眠った後に、
枕元に福袋を置いて、
元日の朝、
子供が目を覚ましたら、
福袋があって喜ぶっていうような、
そんな習慣があったんでね。
あ、
それは、
スピーカー 2
クリスマスじゃなくて、
元日のやつだ。
スピーカー 1
そう。
これはね、
正月にさ、
祀られる中心の神を、
年神とかさ、
シャウが、
正月様って呼んだりするんだけど、
この神様さ、
正月が近づくと、
高いところから里へ降りてきて、
幸福をもたらすっていう風に、
考えられてたんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
だからね、
正月様が、
こっそりこのプレゼントを置いていったように、
枕元に置いていくっていうのがあったんでね。
うん。
で、
ちょっとね、
これは絶対こうだっていうのは、
分かんないんだけど、
この習慣をおそらく、
クリスマスプレゼントの渡し方に、
日本は取り入れたんじゃないか、
とも言われてる。
まあ、
スピーカー 2
なんか似てるもんね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
っていう余談でした。
スピーカー 2
いやー、
素晴らしいね。
いやいや、
スピーカー 1
中丸のちょっと、
インパクトありすぎちゃって。
いや、
スピーカー 2
そこはカットで、
スピーカー 1
ちょびんって。
で、
それからさ、
商業戦略とクリスマス
スピーカー 1
急速に、
クリスマスが一般の人々の間に浸透していった要因の一つに、
日露戦争に勝利したことっていうのがあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、
ようやく、
西洋列強の仲間入りというか、
国際社会に、
さ、
スピーカー 1
日本の存在感を示すことができた出来事だったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
それから日本っていうのはさ、
積極的に、
国外市場にも参入し始めたし、
その過程でさ、
国際的な行事であった、
クリスマスも積極的に、
取り入れる姿勢を取ったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
新聞でもさ、
クリスマスの記事が増えてきたのもこの頃で、
クリスマスプレゼントは何がいいかとか、
おすすめの店なんかも、
こう、
掲載されるようになっていくんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
こうしてさ、
クリスマスっていう、
もとはさ、
伝統的な信仰が、
一般大衆に広まって、
さらに、
商業戦略の、
まあ、
重要なイベントとしても盛り上がっていくんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
大正時代にはさ、
1914年からさ、
ヨーロッパを中心に、
第一次世界大戦が起こるよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
第一次世界大戦の戦場にならなかったさ、
まあ、
アメリカとかさ、
日本っていうのは、
あの、
さらなるこう、
繁栄をしていくんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でね、
この戦時中ね、
疲弊したドイツに代わって、
日本がね、
クリスマス用品の生産国の、
1位になってる時期があるんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
それとさ、
日英同盟を結んでいた日本っていうのはさ、
敵側であるドイツ帝国が、
中国大陸にさ、
保有していた地域に進出して、
ここでさ、
チンタオで、
降伏したドイツ人捕虜を、
日本の収容所に送ったっていうことがあったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
その中にさ、
あの、
もともと、
菓子職人で、
働いてた、
ユーハイムって人がいた。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
この人はさ、
あの、
今でもさ、
バームクーヘンなどで有名な、
洋菓子屋の、
あのユーハイムを立ち上げた人なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう、
ユーハイム氏っていうのはさ、
捕虜からこう、
解放された後に、
神戸でお店を開いて、
ケーキとか、
洋菓子を販売して、
これが大好評で、
クリスマスにも、
こう、
人気のお店になったんだよね。
で、
大正時代のクリスマス
スピーカー 1
いろんなところでさ、
クリスマスイベントっていうのは、
行われるようになって、
有名なのが、
帝国ホテルとか、
これはさ、
1890年に、
当時は珍しい様式のホテルで、
ここでね、
盛大にクリスマスパーティーが、
開かれてたんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
で、
大きなクリスマスツリーに、
大ホールではさ、
ジャズが流れて、
こう、
男女が踊るっていうような、
で、
一時期はね、
多い時、
クリスマスに5000人くらい訪れたって、
言われてるんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
このね、
陽気なジャズのリズムに合わせて、
男女が踊る、
このダンスっていうのは、
当時大流行して、
クリスマスにはね、
各、
それぞれのダンスホールが、
身動きが取れなくなるほど、
人気があったんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
客はさ、
特に男性が多くてさ、
お店では、
女性の専属ダンサーを雇って、
対応してたりとか、
もはやさ、
こう、
なんだろう、
クリスマスの宗教職が、
もう一切見られないような、
ただ、
みんなで騒いで、
楽しむ、
日本の独特のクリスマスが、
流行していったんだよね。
うん。
で、
冒頭でさ、
日本は、
クリスマスを祝祭日にしてないって、
言ったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
実はさ、
1927年から、
47年まで、
20年間、
日本では、
12月25日が、
祝祭日だったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、
クリスマスのための、
祝祭日じゃなくて、
1926年の、
12月25日に、
大正天皇が、
奉行されたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
翌年から、
これからさ、
大正天皇祭として、
国家の祝祭日になってたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
これは、
今、
戦後さ、
法律改正で、
廃止になってるんだけど、
それまでさ、
クリスマスは、
偶然にも祝祭日で、
これがさ、
日本にさ、
クリスマスを普及した影響も、
大きいって言われてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
大正天皇がさ、
奉行された翌年のクリスマスは、
まだその、
自粛ムードがあったんだけど、
それ以降、
徐々に、
昭和時代も、
クリスマスは祝日になるから、
国民の中で盛り上がりを、
こう見せていくんだよね。
うん。
で、
時代もさ、
西洋風が、
こう好まれるようになっていて、
ダンスホールだったりとかさ、
あと、
カフェとか、
あの、
女性が接待する店なんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
楽しむ人も多くいて、
またさ、
映画も普及し始めて、
クリスマスに映画を見るっていう習慣が始まったのも、
この頃なんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
こうしてさ、
まあ、
どっちかっていうと、
大人が楽しむクリスマスが、
盛り上がりを見せていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
それからね、
1937年に、
シナ事変が勃発して、
あの、
日本は、
戦時体制になっていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
1938年に、
戦時体制下と終戦後のクリスマス
スピーカー 1
国家総動員体制になって、
また、
1941年からは、
アメリカとかイギリスなどの、
この連合国側との、
太平洋戦争が始まるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
戦時体制下では、
あの、
国から規制がかかって、
あの、
スピーカー 1
もちろん、
その、
クリスマスイベントは中止になって、
で、
クリスマスのね、
飾り付けなんかも、
禁止されたんだよね。
うん。
で、
そもそもさ、
生活自体が苦しくなって、
まあ、
それどころじゃ、
なかったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それはね、
あの、
終戦まで、
クリスマスっていう文字すら、
あの、
新聞は取り上げなかったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
唯一ね、
1回だけ取り上げられたことがあって、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それはね、
1944年の12月25日に、
B29が、
茨城県に、
焼夷弾を落としたんだよね。
で、
その、
落下した筒の部分に、
白いペンキで、
メリークリスマスっていう文字が、
あったっていう、
まあ、
記事があるぐらいなんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。
まあ、
ちょっと皮肉な話なんだけどね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
1945年から、
日本はさ、
連合国の占領下に、
置かれるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そんなさ、
あの戦後ではさ、
親をこう失った、
戦災孤児がたくさんいて、
この孤児をさ、
収容する施設に、
クリスマスイブの日に、
サンタクロースに奮した地域の人が、
おもちゃだったり、
甘いお菓子などを、
配ったり、
とかもして、
また、
あの海外からさ、
クリスマス救済金として、
困窮者に、
日用品が届けられるっていうことも、
あったんでね。
戦災孤児へのプレゼントと海外からの救済金
スピーカー 1
うん。
これはさ、
まあ、
みんながさ、
この時代貧しくて、
で、
せめて、
でも、
クリスマスの時だけ、
でも、
いい思い出にしてほしいっていう、
まあ、
光景があったんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
徐々にさ、
日本がこう、
復興していく中で、
クリスマスが再び、
こう、
ホールとか、
バーやキャバレーが、
にぎわったんでね。
うん。
で、
デパートのクリスマス商戦も、
加熱していって、
あるデパートではね、
レジのモーターが、
いくつも焼き切れるっていうほど、
にぎわってたらしい。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
すごいよね、
これね。
スピーカー 2
どんだけ売れたんだよって。
スピーカー 1
そうそうそう。
で、
日本のさ、
クリスマスの特徴の一つにさ、
デコレーションケーキっていうのがあるんでね。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
これさ、
あの丸いスポンジの上にさ、
まあ、
たっぷりのクリームとさ、
まあ、
フルーツが乗ってたりとか、
文字が書かれて、
あの豪華に飾り付けしてあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これって、
あの日本独特のものなんだって。
スピーカー 2
うん。
そうだね。
スピーカー 1
あ、
知ってたんだ。
スピーカー 2
だいたいそういうのは、
日本独特じゃない。
スピーカー 1
あ、
そうなんだ。
俺知らなかった。
へーって思って。
スピーカー 2
だって、
スピーカー 1
いや、
スピーカー 2
海外のケーキ屋とかさ、
ちょっとギュってみるとさ、
なんかシンプルなんだよね、
海外のケーキって。
スピーカー 1
そうなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これさ、
あの1950年に、
藤谷が、
日本独特のクリスマスデコレーションケーキを、
初めて作ったって言われてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
戦後さ、
物資統制が解除された後で、
クリスマスデコレーションケーキを、
こう、
作ってみたところ、
大反響だったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
またさ、
この時代、
食品のさ、
保存技術が発達して、
スポンジケーキがさ、
大量保存できるようになったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
それで、
日本中のこう、
洋菓子店で、
クリスマスデコレーションケーキは、
あの、
俺ね、
昔ね、
当時、
付き合ってた彼女にね、
仕事が忙しかったからさ、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
クリスマスケーキね、
買う時間なくて、
あの、
仕事の休憩中にさ、
近くにあったスーパーで買ったのよ、
ケーキを。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
その、
保冷剤に入れて、
ロッカーに入れてたんだけど、
それ夜さ、
家で、
スーパーから買ってきたクリスマスケーキをこう、
プレゼントしたら、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
スーパー買って、
すごい残念がられたんでね。
それ、
今、
スピーカー 2
今の奥さんじゃないよね。
スピーカー 1
じゃない。
じゃないんだけど、
いや、
なんか、
ね、
そんな、
スーパーって気にするんだって思って。
まあ、
スピーカー 2
俺そんな女嫌いだけどね。
スピーカー 1
いやいや、
これちょっとさ、
そういうとこあるよねって。
まあ、
俺もちょっとね、
準備が足りなかったっていうのはあったけどね。
え、
スピーカー 2
だってスーパーの、
なんか、
よくさ、
スピーカー 1
あの、
スピーカー 2
ショートケーキがこう、
2つ入ってるようなさ、
なんか300円ぐらいのやつってことじゃないでしょ。
ちゃんとしたやつを買ったってことでしょ。
スピーカー 1
悪いやつ。
スーパーだってちゃんとしてるからね。
ただ、
スーパーっていうのが、
もう、
ダメなんだよね。
スピーカー 2
だって、
それはちょっとさ、
あれだよ。
セブンイレブンとかもさ、
クリスマスケーキとか予約とかやってんじゃん。
普通に美味しいよ。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
そう、
舐めちゃダメだよ、
クオリティを。
もう、
スピーカー 1
それはね、
スピーカー 2
ちょっとね、
イメージの問題だと思う。
スピーカー 1
そうそう、
ちょっとそんな風に、
思い出したんで。
スピーカー 2
小片郎の、
10個ぐらい前の彼女の話かな。
スピーカー 1
全然そんな、
俺は、
もう全く、
ほとんど一人だったから。
ああ、
スピーカー 2
いい、
というくらい、
そういうのは知ってるから。
スピーカー 1
あとね、
もう一つ特徴で言うとね、
サンタクロースを、
サンタって呼ぶのも、
日本独特らしい。
ああ、
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
そう、
サンタっていう言葉は、
もう完全に日本語で、
サンタさんとか、
さんづけで呼んだりもすんじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。
これくらい、
なんか日本がさ、
親しみを込めて呼んでるのかな、
と思って。
スピーカー 2
ああ。
スピーカー 1
で、
それからさ、
日本って、
高度成長期になって、
まあ、
豊かになってくるんだよね。
豊かな時代と若いカップルのクリスマス
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
そうなるとね、
意外にもクリスマスで、
騒ぐっていうより、
家庭で過ごすっていうものに、
クリスマスって変わってったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
俺、
逆かなと思ったんだけど、
豊かな時代こそ、
騒ぐんじゃないかな、
と思ったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
なんか、
まあ、
時代もあったんだろうね。
落ち着きを見せてきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
で、
1980年代以降になると、
クリスマスは、
若いカップルのための日にも、
変わっていったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
今までのさ、
クリスマスって、
どちらかっていうと、
大人の場合はさ、
男がお金を払って、
女性と楽しく過ごす日みたいなさ、
まあ、
要は、
男性の意向が反映された、
クリスマスが多かったんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
スピーカー 2
これ、
スピーカー 1
時代がさ、
まあ、
変わってきて、
女性の意向が反映されていくようになるんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、
70年代後半に、
バレンタインデーが流行した影響もあるし、
女性雑誌でさ、
ロマンチックなクリスマスの記事が、
増え始めたのも影響しているんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
その雑誌のさ、
代表が、
アンアンとか、
ノンノンなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これね、
クリスマスの特集で、
例えば、
アンアンとか、
クリスマスの朝は、
ルームサービスで、
っていうのは、
もう、
すごいんだよね。
スピーカー 2
すごいね。
スピーカー 1
そう。
もう、
これさ、
ホテル行こうってことじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
しかも、
家じゃなくてさ、
ちょっとお金をかけてみたいな。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。
あ、
そっちの、
アンアンじゃないから。
スピーカー 2
さすが。
すごいね。
やっぱ、
俺全然ダメだ。
俺はやっぱ、
そういうの思いつかないんだよ。
スピーカー 1
いや、
クリスマスの定着理由
スピーカー 1
やめたそれ。
小片朗はやっぱ強い。
やめてさ、
そこ、
そこ評価しないで。
スピーカー 2
小片朗はだって、
ほら、
毎年クリスマスアンアンじゃん。
スピーカー 1
いや、
それはノンノだよ。
あ、
スピーカー 2
ノンノの方だった。
スピーカー 1
なんだこれ。
スピーカー 2
で、
スピーカー 1
だからさ、
あの、
本当にさ、
一泊5万円の高級ホテルが人気だったりとか、
予約が1年前から入るっていうような、
状況だったんだよね。
スピーカー 2
うわー、
すごいね。
5万だって。
スピーカー 1
そうそうそう。
だから、
長丸みたいにさ、
なんか言ってたじゃん。
街中の無料のイルミネーション見て、
ラブホテルで安上がりに過ごすっていうプランじゃダメなんだよ。
スピーカー 2
俺言ってないよね。
それ小片朗だよね、
多分。
スピーカー 1
言ってないよ。
俺はそうなんじゃないよ。
そうそう、
スピーカー 2
だからもう。
俺はだってまずその、
イルミネーション見るっていう発想がないもん。
スピーカー 1
いや、
だからさ、
こう、
なんか、
ロマンチックに過ごすっていう、
一緒に、
女の子、
この憧れがさ、
クリスマスって結構あったりするじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、
だからさ、
さっきも言った、
スーパーじゃダメなんだよ。
って思って。
スピーカー 2
俺多分、
女性のオトラーから嫌われる回になりそうだな。
スピーカー 1
ダメだな、
これちょっと。
どうした、
こうした。
スピーカー 2
いやいや、
どうもこうもしないけどさ。
スピーカー 1
で、
この、
恋人たちで過ごすっていうのも、
日本独特なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
最近だとさ、
またちょっと変わってきてさ、
恋人のいない、
人同士でさ、
集まってクリスマスを過ごしたりとか、
一人で過ごすクリスマスっていうのも、
増えてきてるんだって。
スピーカー 2
えぇ、
なんかそれはもう、
あんまりクリスマスのイメージじゃないけどね。
スピーカー 1
でもなんかみんなで集まってさ、
クリスマスパーティーとかするんじゃないの?
若い子とかに多いっつってたけど。
スピーカー 2
でもそれ結局男女でやってんじゃないの?
スピーカー 1
あー、
どうなんだ、
いやでも、
女性だけとかで結構やったりとかさ。
スピーカー 2
あー、
女の子はなんかそういうの好きそうだよね。
スピーカー 2
うんうん。
男ってやる?
スピーカー 1
いや、
男やって、
ちょっとね、
悲しいよね。
スピーカー 2
やんないな、
やっぱ普通に考えたら。
スピーカー 1
で、
リクエストにまたさ、
日本にこのクリスマスが根付いた理由を考えてみると、
一つにさ、
スピーカー 1
これ年末の行事だったからっていうのもあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
キリスト教にはさ、
この季節にさ、
潜在的な救済思想っていうのがあって、
スピーカー 2
うん。
あの日本にもさ、
年末はさ、
スピーカー 1
薬払いとかさ、
日常の汚れや、
罪を払う清めの意味があるんだよね。
うん。
で、
この季節っていうのはさ、
スピーカー 1
昼の時間も短くなって、
太陽の力が弱まる頃で、
西洋と日本ではさ、
昔からこう特別な季節にしてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
またさ、
日本では12月が、
まあボーナスの時期の会社が多いから、
クリスマス消費とこう結びついたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、
あとさ、
国際的に認められたいっていうのがあって、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あの明治からさ、
西洋列強にこう追いつこうとさ、
日本は、
日本はしてきたわけで、
で、
その列強はさ、
キリスト教国なわけで、
今までのこの鎖国のようにさ、
彼らのこう思想とか文化をただ否定するんじゃなくて、
こう歩み寄る姿勢も国際社会で生きていくためには、
必要だったんじゃないかなっていう。
で、
たださ、
日本の根底にあるさ、
思想はこう大切にしたいっていう、
そこでさ、
日本では宗教観を取り除いた独自のクリスマスが、
日本に根付いたんじゃないかなっていう風に思いました。
経済効果と国際社会へのアプローチ
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
いかがでしたでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
スピーカー 1
いかがでしたでしょうか。
スピーカー 2
クリスマスね、
俺あんまり遠慮いい存在だからさ、
いい感想は言えないんだけどさ、
やっぱりあれだよね、
クリスマスもそうだし、
イベントごとっていうのはさ、
商業的に見てさ、
やっぱり儲けチャンスなんだよね。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
そう、
だからね、
こういうイベントごとっていうのは結局ね、
世の中の消費もさ、
増えるというかさ、
やっぱり、
なんかクリスマスだからケーキ買ってこうかな、
でもさ、
要はさ、
普段絶対買わないわけじゃん、
ケーキなんて。
そんなケーキさん、
しょっちゅう食ってる人なんていないわけじゃん。
だから多分そういうイベントごとだからこそ、
買うみたいなさ、
ところもあったりしてさ、
やっぱりさ、
消費をさ、
後押ししてるっていうところでも、
やっぱ今後もね、
こういうイベントっていうのは結構、
力入れてやってほしいなって俺は思うんだよね。
あのハロウィンしかりだけどさ、
ハロウィンも結構こう、
経済効果で見たらさ、
ハロウィンなんてさ、
それこそ最近でしょ。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
むしろあれがなんか、
昔のクリスマスみたいにこう、
みんなで騒ぐみたいなの、
になってたりするんだよね。
スピーカー 2
そうそう。
まああの渋谷に集まって騒ぐとか、
そういうのはちょっと置いといてさ、
でもハロウィンだから売れるものって結構あるわけじゃん。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
だからやっぱりそういう形でさ、
こういうクリスマスにせよさ、
あのイベントごとっていうのはさ、
絶対さ、
文化としてもそうだしさ、
やっぱり日本の経済考えた時にも、
こういうのってすごい大事だなって俺は思ってて、
だから本当に大事にしてほしいというかさ、
ちょっとなんだろう、
独自のクリスマスの存在
スピーカー 2
え、クリスマスなんてみたいな感じじゃなくてさ、
こうちょっと楽しもうっていうさ、
その、
気持ちは持ってほしいなと思うよね。
スピーカー 1
ああ、確かにね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
逆にこう、
日本の伝統の文化じゃないからさ、
こう海外から入ってきたものだからこそさ、
気軽にさ、
こう自由に楽しめるものなんじゃないかなっていうね、
クリスマスも。
スピーカー 2
ああ、そうそう。
なんかこう、
くだらない伝統でうんたらーとか言われる感じはないじゃん。
スピーカー 1
まあね、確かに。
スピーカー 2
そう、
尾形郎が言った、
あの気楽にっていうのがもうなんかすごい、
ぴったりくるんだと思うんだけどさ、
だから流行ってんのかもしんないね。
スピーカー 1
ああ、
そうだね。
スピーカー 2
うん。
まあ、
スピーカー 1
というわけで、
今回は日本のクリスマスについてでした。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ということでもしよかったら、
Spotifyとかね、
Apple Podcastなんかにしても、
評価の星をポチポチって押すところがあるんですけども、
クリスマスなんで、
キラキラとその星を輝かしてくれたら嬉しいなって思ってます。
はい。
スピーカー 2
ちょっとプレゼントと思って、
私たちにください、評価を。
スピーカー 1
はい。
それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 2
ありがとうございました。
ありがとうございました。
38:18

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