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スピーカー 1
まあ、ということで、あの、日本ではさ、あの、
このクリスマスって、民族学とかさ、学問の領域で、
ほとんど扱われてこなかったんだよね。
スピーカー 2
ああ。
スピーカー 1
そうそう。だからね、あの、研究した資料とか、
ほとんど存在してないのが、実情なんでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でもさ、日本にこう根付いて、独自の発展を遂げて、
結構あの、歴史もあるものなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
クリスマスはさ、世界で約200カ国のうち、
で、約ね、150カ国がクリスマスを国の祝祭日にしてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
その中にはさ、キリスト教国でない国ももちろん含まれるんだけども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本はクリスマスを国家祝祭日としていない、
少数派の国の一つなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう。で、それにも関わらずさ、
もうクリスマスの存在感って結構半端ないよね。
スピーカー 2
まあね、なんか休みじゃないからさ、
なおさらね、鬱陶しいなって思う時は多いけどね。
スピーカー 1
ああ、確かにね。
クリスマスがいつも平日だったりね、
まあ、たまに休みになったりはするけどね。
スピーカー 2
だから仕事帰りにさ、
こう、なんかクリスマスみたいな感じの街とか見ると、
もう疲れてるから次の日も仕事なんだよみたいなさ。
スピーカー 1
ああ。
スピーカー 2
嫌な大人になってるけどね。
スピーカー 1
確かにね。
で、えっと、これね、えっと、
2019年に株式会社クレオっていう会社が行った調査結果があるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本人が行う1年の中の行事の、
実施率について調査したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ1位なんだと思う。
スピーカー 2
お正月。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
これもうね、72%って圧倒的なんだよね。
スピーカー 2
ちょっと、実施率ってちなみに何?
お正月をするってどういうこと?ちなみに。
スピーカー 1
正月ってなんだろうね、俺もそうか。
正月雰囲気を味わったかっていう、
まあ、アンケートだから。
スピーカー 2
まあ、なんか、そういうものっていうことだよね。
スピーカー 1
そうだよね。
確かに実態がこれこそまた深いけどね。
うん。
で、2位はね、大晦日。
ちょっと、これもね、そうだね。
大晦日ってなんだよって思われるかもしれないけど、
まあ、ちょっと意識の問題かもしれないけど、
で、ここにね、3位にクリスマスが来てるんだよね。
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
この並びすごくない?
なんかもう1つだけ、もうカタカナだし、みたいな。
スピーカー 2
まあ、そうだね。
スピーカー 1
そう、で、こんな風にさ、
まあ、日本には結構クリスマスっていうのは当たり前のように浸透しているんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
クリスマスっていうのはそもそも、英語で書くと、
あの、最初、クリスのところはキリストっていう意味なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、マスっていうのがミサを表してて、
スピーカー 2
うん。
ミサはさ、教会での礼拝とか大きく取るとそういう意味なんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、そんな意味が込められてるんだけど、
クリスマスのさ、この12月25日っていうのは、
まあ、そもそもキリストの誕生を祝う高誕祭なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、
イエス・キリストって実際にいつ生まれたのかっていう記録は残ってないんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そもそもさ、あの、昔はさ、よっぽど位の高い人以外、
自分の生まれた年を記録するなんてことはしてないんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、これは近代になってさ、男子を兵士として確保するためだったりとか、
税金を徴収するために国が記録するようになったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
じゃあ、なぜ12月25日になったのかっていうと、
これ、ローマ帝国でさ、キリスト教っていうのは徐々に浸透していったんだけど、
最初にさ、その広く信仰されてたのが、太陽神ミトラ教っていうものだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この中でさ、12月25日に、陶寺の祭りが行われてた。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
陶寺っていうのはさ、太陽の力が弱まる日って考えられていて、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この日を境に、これから栄え出す日っていう風に考えて、あの、お祝いをしていたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうで、ローマ帝国ではさ、最初キリスト教は少数派で、
それからキリストのその誕生を祝う大事な日を、
ローマ市民にとって大事な日でもある、この陶寺の祭りと一緒の日にしたんだよね。
うん。
そうそう、これ、経緯はね、ちょっと詳細は分かってないんだけど、
キリスト教にとって都合が良かったからなのか、
もしくはローマ古来の伝統を残したかったのかとか、
いろいろ言われるんだけども、結果、12月25日、
12月25日にしたんだよね。
で、このね、陶寺の祭りっていうのは、
あ、陶寺ってごめんね、冬に至るって書いて陶寺って言うんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
一応、ごめん、なんか、
そうそう、もともとさ、あの、このお祭りはさ、
前日から夜通し行われてたものなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この時代さ、深夜0時が日の変わり目じゃなくて、
日没が1日の終わりっていう風にされてたの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう、だから日没が1日の終わりっていう風にされてたの。
日没後はもう次の日っていう扱いだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからさ、あの、クリスマスイブの夜って結構大事にされるじゃん。
スピーカー 2
まあ、そうだね。
スピーカー 1
そう、これは昔は日没後はすでに12月25日だったからね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これを知ってるとさ、例えば、大人の事情で25日は彼女と過ごせないけど、
24日の夜は大丈夫な人の、まあ、言い訳としてできるんだよね。
スピーカー 2
どういうこと?
スピーカー 1
いや、あの、クリスマスってさ、
かつては24日の日没だから、これもう25日だからって言えるじゃん。
スピーカー 2
いや、言ってる意味がよくわからないけど、まあ、まあいいや。
スピーカー 1
そうそうそう。
いやいや、なんで25日会えないのよ、みたいなさ。
スピーカー 2
あー、尾形郎はね、ほら、ね、ダブルブッキングとかあったからしょうがねえけどさ。
スピーカー 1
ないないない。
まあ、それぐらい君に没入してるんだっていうことが言えるんだよね。
おお。
スピーカー 2
おお。
スピーカー 1
おお。