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今回は、朗読作品『境界が消える島』(作:ことね)をお届けします。願ったものがすべて形になる不思議な島で、次第に現実との境界を見失っていく主人公を描いた、ちょっぴりホラーで幻想的な物語です。朗読後のトークでは、夢と現実の曖昧な感覚について語るほか、我が子の寝かしつけの際によくしていた「夢の中での待ち合わせ」という懐かしく温かい思い出エピソードについてもお話しします。今夜はぜひ、夢の世界に思いを馳せながらお聴きください。
2026-09-02 10:13

今回は、朗読作品『境界が消える島』(作:ことね)をお届けします。願ったものがすべて形になる不思議な島で、次第に現実との境界を見失っていく主人公を描いた、ちょっぴりホラーで幻想的な物語です。朗読後のトークでは、夢と現実の曖昧な感覚について語るほか、我が子の寝かしつけの際によくしていた「夢の中での待ち合わせ」という懐かしく温かい思い出エピソードについてもお話しします。今夜はぜひ、夢の世界に思いを馳せながらお聴きください。

今回は、朗読作品『境界が消える島』(作:ことね)をお届けします。願ったものがすべて形になる不思議な島で、次第に現実との境界を見失っていく主人公を描いた、ちょっぴりホラーで幻想的な物語です。朗読後のトークでは、夢と現実の曖昧な感覚について語るほか、我が子の寝かしつけの際によくしていた「夢の中での待ち合わせ」という懐かしく温かい思い出エピソードについてもお話しします。今夜はぜひ、夢の世界に思いを馳せながらお聴きください。

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00:07
琴音の音カフェ
今夜の朗読 タイトル
教会が消える島 作者 琴音
ここは夢の島 あなたの願ったものが
すべて形になる場所です どこからともなく心地よい声に導かれるように
私はふと目を覚ました 視界の端はどこまでも広がる
でもどこか現実離れした真っ白な砂浜 足元に目をやると宝石が散りばめられた
ブレスレット型の腕時計がまるで貝殻のように転がっている 拾い上げて手首につけると
キラキラと輝き思わずうっとりしてしまった お腹が空いたと感じた瞬間
目の前の砂の上には思い描いた通りの絶品料理が湯気を立てて現れた そうだここは夢の島
頭の中で願えば何でもかな 最初はただ無邪気にその奇跡を楽しんでいた
孤独や寂しさを紛らわせるために理想の友人を次々と呼び出し退屈を埋めるために 砂浜を鮮やかな花畑へと変え
思い通りにならないことなど何一つない完璧な遊園地を作り上げた 私の思考がそのまま現実の形になる世界
不満の芽生える余地などそこには存在しなかった けれどいつからだろう
その完璧すぎる幸せの裏側でわずかな違和感がざらりとした感触を残し始めた 目の前で楽しげに笑っている友人の手の指がふと光につけて向こう側が見えた気がした
温かいはずのスープを口に運んでも舌の上で感じるのはどれだけ味わってもただの味のしない色がついた液体に過ぎなかった
ねえ 私はぽつりとつぶやいた
誰もいないはずの空間に自分の声だけが妙に乾いた響きを残して消えていく
03:03
私は今本当にこれは味わっているの それとも味わっているつもりなだけなの
答えは返ってこない 不安にかられた私が頭の中で何も起きないでくれ
と強く願うと世界はピタリと静止し色彩を失った
私が願うから世界が動く 私が望むからそこにものがある
ならば今私の周りにあるこの豊かな景色もこのぬくもりもすべては私の脳が作り出した原型に過ぎないのではないか
では本当の私はどこにいるのだろう
あの薄暗く狭い部屋のベッドの上で一人ぽつんと眠りこけているのではないか
いやもしかすると ふと背筋に冷たいものが走る
この夢の島こそが本来の現実で今まで私が生きてきたと思っていたあの日々はただの長い悪夢だったのではないだろうか
どちらが現実でどちらが夢かなんてもう誰にもわからない
だってどちらであっても今の私の感覚には同じようにリアルで同じように儚く感じられてしまうから
冷たい風がどこからか吹き抜け私の輪郭が砂の城のように少しずつぼやけていくのを感じた
焦燥感に胸を締め付けられ私は慌てて目を強く閉じ
心の底から叫ぶように願ったどうか私を現実に戻して
ザーッと耳鳴りのような大きな波の音がしたお客さんそろそろ終点ですよ起きてください
はっと目を開けるとそこは薄暗くすすずけた電車の座席だった
目の前では疲労の色を隠せない顔をした車掌が申し訳なさそうに私を見つめている
窓の外に目をやると冷たい雨に濡れた見慣れた夜の街の景色が広がっていた
ここはつぶやく私に車掌は苦笑いを返した
06:08
終点の駅ですずっとなされてましたよお疲れなんですねお気をつけて
私はガタガタと震える体を落ち着かせるように大きく息を吸い込んだ
むっとするような冷たい夜の匂いが鼻をかすめる
電車の床から伝わるかすかな振動が確かに私の肉体に現実の手応えを教えてくれる
そうだやっぱりこれが現実だあの島は疲れた脳が見せたただの悪夢だったんだ
ほっと胸を撫で下ろし私は安心したようにコートのポケットに手を入れた
その指先が妙に固い冷たい感触に触れた恐る恐るポケットから取り出したものを見て
私の思考は完全に凍りついた
それはあの夢の島で拾ったはずの現実には存在しないはずの腕時計だった
カチリカチリと狂いのない正確な音を立てて冷たい針が時を刻み続けている
暗い車内の中で私の背筋に一筋の冷たい汗が流れ落ちた
ねえ教えてください
今この瞬間目を開けて息をしこうして生きていると感じている私は本当に現実の中にいると言い切れますか
おしまい
ありがとうございました
今回はね夢を見てる時ってさ
もしかしてさ現実なのって思うことないですか
アリスミミちゃん
あまりにも怖い時とかね
あとドキドキする時はさ
現実に戻ってこれ夢だよねみたいなね
そんな感じになるときってあるでしょ
それをねベースにしてみました
でもさ夢で見た時のものを手元に持ってたら怖いよね
なんか9月からほのぼのしたものを書きました
読みますって言ったのに
なんかちょっぴりホラーが入っちゃったけど
まあ許して
ねえよくさ子供を寝かしつける時に前にも話したけど絵本を読むって言ったじゃない
09:03
それでも子供がなんかざわざわして眠れないときなんかはさ
あの夢の中でね待ち合わせしようって言うわけよ
それをリスミミちゃんにも今日言ってみようかな
リスミミちゃん今夜夢の中で待ち合わせしましょう
そうだないつもの道をまっすぐ行った先の公園のブランコで待ってるからね
ブランコに沿ってどっちが遠くまで靴を飛ばせるか競争しようねって感じで
あの今リスミミちゃんに言ったんだけど
我が子にね寝る前に言ってそのおやすみなさいを言う前に約束みたいな感じで
夢の中でもねお母さん待ってるからね会いに来てよみたいな感じで
よく寝かしつけをしたのをね思い出しました
懐かしいな
10:13

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