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えーと、RCサクセションのラプソディというLPですね。
はい、これはかつて今はの清志郎さんが組んでいたRCサクセションというバンドのアルバムですね。
もともとフォークバンドとしてデビューしたんですけども、
だんだん時代の流れもあって、エレキサウンドを取り入れていって、
実際このラプソディというのはライブ版なんですけど、
これがいわゆる出世作と言われてますね。
代表曲にもなっている雨上がりの夜空にという曲とか、
あとエンジェルってバラバラとかが主曲の出来ですね、このアルバムは。
あとは、上を見て歩こうのカバーとか、そういうのも入ってたりします。
そうですね、この頃になるとライブハウスどこでやってもパンパンになって、
だんだんホールの方に活動軸を映し出し始めた頃の、
一番エネルギッシュなRCサクセションが聴けるということで、
清志郎さんの声も若々しいですね。
めちゃくちゃ張りのある、張りがあってソウルフルな歌がめちゃくちゃ聴けます。
あと一緒にやっている中井戸玲一さんもこの頃は参加してまして、
中井戸さんは今ももちろん現役で活動されている方なんですけど、
いわゆるチャボさん、ファンの人たちはみんな呼んでますね。
チャボさんのギターも太い音しててめちゃくちゃかっこいいです。
RCサクセション、そうですね僕が清志郎さんすごいファンで、
初めて聴いたのは高校生の頃だったんですけど、
僕のルーツはブルーハーツなんですけど、
ブルーハーツとかジューンスカイウォーカーズってバンドとかが当時流行ってて、
その人たちのルーツとして清志郎さんの名前が上がってきて、
RCサクセションというところにたどり着いて聴き始めて、
今もやっぱり聴きますね、清志郎さん、RCサクセション。
僕の政治的な方向性ってほとんど清志郎さんの影響がものにあって、
やっぱり当時も原発反対の歌を歌って発禁になったりとか、
その後RC解散してソロになって、
ロック版君がよとかを歌ってそれも一回発禁になったりとかして、
まあそういうセンセーショナルな部分だけじゃなくて、
割とどっちかというと目線が弱者寄りというか、
そういうところがすごい惹かれる人であって、
かといってそういう歌ばっかりじゃなくて、
ラブソングとか歌わせるとすごい繊細な言葉とか、
言葉選びだったりとか歌い回しであったりとかされる人なので、
そういう二面性がすごく僕は好きですね。
メンバーはずっと最初から変わらない?
めっちゃ変わってます。
この時オリジナルメンバーは清志郎さんとベースの小林さんという人と、
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もう一人ギタリストがいたんですけど、それはフォークトリオでした。
清志郎さんがギター弾きながら歌って、もう一人のギターがリードで、
小林さんという人がベース。
そのギターの人が辞めて、
だんだんその辺からバンドという、
エレキバンド的な形になっていって、
さっき言った中江戸礼一さんとか、
ドラムの方、キーボードの方とかが入っていくと。
これ実はライブ版、
これは一応もう一人いるんですけど、
5人なんですけど、
このライブ版自体は6人で演奏されてます。
その時はツインギター編成だったんですけども、
その時のギターの人は結局脱退されて、
この写真に映っている5人で、
ずっと十何年RCサクセーションとして活動してましたね。
最終的にキーボードの人とドラムの人が抜けて、
3人だけになって、そのまま解散しちゃうという感じです。
ちょうど僕が高3かな、
の時に解散しましたね。
RCを知って、
これから聞くぞと思った時には解散したという感じでした。
それからもうソロでずっと活動。
そうですね、ソロと言いつつも、
今は清代&なんとかみたいな、
一応バンド名義で常に活動はしてて、
そのバンドがどんどんコロコロ変わっていくというのがあったんです。
基本的に自分はバンドマンだという活動をされていましたね。
最後の方はソロ名義の活動がメインになっていて、
ただバックのメンバーは基本的に固定してやっているみたいな感じでしたね。
かっこいいですよね。
私は詳しくないんですけど、
メイクとかはいつ頃からしだしたんですか?
ちょうどこの80年くらいですね。
ラプソディというアルバムの前後、
この前くらいに、
雨上がりの夜空にという7インチのシングルが出たりとか、
ちょうど日本にもパンクロックが入ってきた頃なんですよ。
そういう影響とかもあって、
髪の毛を立てたり、メイクをしたり、
こういうスーツを着てみたりとか、
ちょっとずつ派手な格好になっていくっていう。
ステージングも今まではギターを弾きながら歌っていたフォーク畑だった人が、
もちろん髪もフォークの人で、
昔髪長いのがステータスだったんですけど、
それをバッサリ切って、
短くツンツンヘアにして、
ハンドマイクで飛んだり跳ねたりしながら歌いだしたっていうのが、
ちょうどこれの前後ですね。
変化も面白いですよね。
フォークから見た目も変わって。
そうですね。
もともとブルースとかソウルとかに影響を受けている人なので、
やっぱり向こうのソウルボーカリストってやっぱり黒人の人が多いんですけど、
そういう人たちのファッションとかを真似してたりとか、
そういうところとパンクロックの過激なところとの接中みたいなところでやっている人ですね。
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後半ソロになっても、
その晩年の頃とかは割とやっぱりブルースとか、
自分のルーツをもっと色濃く出している感じが多かったですね。
日本のロックを、やっぱりそこを作って支え続けた人やなと思ってますね、僕は。
影響力が。
でかいと思います。今もあるんじゃないですかね、やっぱり。
今の若い人たちが聴いている人たちが、
未だに清代さんの名前を出したりするんで、
そういう意味での影響力っていうのは、
子、孫みたいな感じでつながっていくんじゃなかろうかと思いますね。
見た目も格好いいですね。
そうなんですよね。
ファッションもちゃんと気を使っている感じが。
しますね。独自のファッションやっぱりされてましたし。
真似したら格好悪くなるんですよ。
ああ、もうできない。
できないです。清代さん以外に似合わない格好をするんですよね。
晩年とかもこういう同じようなスーツを着てたりするんですけど、
首とかめちゃくちゃジャラジャラ色々着けたりとか、
スーツもピンク色とか派手な色味のものを着てたりするんですけど、
同じ格好をなんとなくしてみたら、
多分ものすごくダサくなっちゃうんですけど、
清代さんがステージでそれを着ると、とてつもなく格好良くなるっていう。
まあ唯一無二ですよね、この人は。
フィッシュマンズとかの歌い方そっくりですよね。
やっぱりモロに影響を受けているみたいです。
フィッシュマンズのインタビューとか読んでて、
やっぱりルーツがパンクロックだったりするんです、あの人も。
で、清代さんのもやっぱりルーツにあるっていうので、
RCのカバーとかコピーバンドとかをやってたりとか、
っていうところから始めてたらしいので、
そういう意味ではやっぱりそうですね、
そういうところにもちゃんと繋がっていける部分がありますよね。
そうなんです。
初期のまだフォークとバンドギリギリ狭間ぐらいのアルバムとかは、
フィッシュマンズみたいな曲結構ありますね。
フィッシュマンズのレゲエっぽさを抜いた感じの楽曲とか、
結構あったりします。
そういう意味ではめっちゃ影響を受けてはるんでしょうね。
繋がって、ゼバルを越えて、
井上陽水の氷の世界。
そうですね。
井上さんとの共作、2曲入って。
そうですね。
2ともすごい良い曲で、
良い曲ですよね。
なんかああいうゆったりして優しい感じ、上手いですよね。
そうなんですよね。
あの頃だからまだギリギリフォーク期で、
めっちゃ仲良かったんですけど、
井上陽水さんの方が先に売れて、
井上陽水の前座でRCが出たりとか、
そういうのをしてた頃ですね。
帰れない2人って曲が、
もうあれは清代さんの何周年だかの記念のイベントに、
陽水さんが出てきたゲストで、
2人で弾き語りやるっていうのがあったりしたんですけど、
良いんですよね。
そうですね。
引退されるらしいですね。
そうですね。
あの世代の人たち、やっぱりそうなんですね。
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陽水さんもそうだし、吉田拓郎さんもそうですし、
井上さんはもうちょっと頑張ってくれそうな気はしますけど。
死ぬまでやる人もいれば区切りをつけて引退するっていう。
引き際みたいなところをやっぱり理学にする人もいるし。
清代さんは多分もしあのまま病気が治ってたら、
死ぬまでやってたんだろうなって気がします。
なんか引き際を見せるんじゃなくて、
やってるところを見せる。
引き際を見せるな気はしますね。
清代さんは。
ただそれでも格好悪いところは見せないみたいなところはあると思うんですけど。
ちょっと早かった。
早かったですね。
ただやっぱり病気がん1回治って、
でも結局転院しててっていうので、
ある程度こっち側もなんか覚悟してた部分はありましたけどね。
急にポクッと死んだわけじゃなかったので、
ああいよいよかって思った記憶はあります。
めっちゃ悲しかったですけどね。
そうです。大好きな一枚ですから。
一回だけ見たことがあって。
あんまりですか?
道で。
道で。
代々木ってところで、
ドラゴンズの帽子をかぶって。
ドラゴンズファンらしくて。
そうですね、ドラゴンズ。
名古屋出身なんですよね。
名古屋じゃないはずなんですよね。
なんかね、一時期ドラゴンズのキャップをかぶって、
その時髪ストレートで長くしてた。
でもイメージとして、こんなに背が低いわけないと思うんですけど。
そうなんですよね。
で、顔を見たらどう考えてると思って。
今は抜きをしろって。
声をかけられないオーラみたいなのが出てて。
ああ、そうっすね。
なんかもう小さなおじいちゃんみたいな感じで歩く感じで。
超絶人見知りらしいね。
ああ、それはやっぱり遠くから見ても、
すごい小腹でした。
そうですね、あんまり大きくないです。
ただステージに上がるともうめちゃくちゃ大きくて。
実際ちょっとかかとのあるブーツ履いてなかったりするので。
そういうのもあるんですけど。
そうですね、実際は割とそんな人で。
ほんまにシャイで、人見知りで。
何度か仕事をご一緒させてもらったり。
そういうのもあるんですけど。
やっぱ優しい人ですよ。
いや、優しい人でした。それはそう思いました。
招聴させてもらって、打ち上げみたいな場に呼んでいただくこともあるんですけど、
教授さんの周りは仲良いスタッフだけでもギュッてまとまってやってて、
後のスタッフたちだけで別室で盛り上がるみたいな、
そんな打ち上げで全然喋ったりはできなかったですけど。
絶対優しい人ですよ。
優しい人でした。それはそう思いました。
気使うからこそ人見知りになるタイプの人だろうなという気はしましたね。
やっぱり破天荒に発言が目につくんですけど、
実はもっと繊細というか、歌詞とか見てたりとかいっぱいあったりとかして、
ラブソングがいいんですよね。
いろいろ言われてますけど、
実は雨上がりの夜空にとかもめっちゃラブソングがいい。
歌詞もいいです。
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ブルーハートの外の歌詞いいけど、その系統ですよね。
ものに影響は受けてますね。
シンプルであるけれど、ちゃんと当時の情勢に対しても何かというと。
清代さんはずっと言い続けてましたからね。
ブルーハーツの二人に関しては、だんだんそれを言うのが億劫になってきたというか、
そんなの聞いたことあるんですけど、
あまりに社会的なことを言うとそこばっかり言われるから、
自分たちそうじゃないの?ってなって、
だんだん抽象的な言葉を選ぶようになったみたいな。
だから逆に今やってるバンドとかは、
そんなに直接的に何かに言及してる曲って実はあんまりないらしいんですよね。
ないらしいでもないんですよね。
もうなんかめっちゃ抽象的に歌ってることのほうが多い。
そこから想像力で広げていくような曲が増えてるのは確かですよね。
清代さんはその両面使い分けてた人やったんで、
めっちゃ想像力をかきたてて、
自分その人で完結できるような言葉を選ぶときと、
攻撃相手さえ直接目指しでするような歌と、
両方歌ってたり。
タイマーズはそうっすね。
完全にあの人、あれはもう攻撃するために作ったバンドなんで。
面白かったです。
タイマーズは結局見れなかったですけど、
CDは一応全部持ってますね。タイマーズ。
RCもほぼ持ってる。清代さんソロに持ってる。
めっちゃ追っかけてたんで。
ありがとうございました。
