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  2. #76 高円寺という街のこと
2022-02-19 28:49

#76 高円寺という街のこと

21世紀に入ってもなお、60'sロックスターのようなオジサンが数多く生息していた街、高円寺。

今回は、高円寺って何? という方々のために当時高円寺に住んでいた頃の雰囲気を偏見たっぷりにリポートしたいと思います。

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00:05
おれたちライブズマター、おれまたは人生を無理やり楽しむための、人間参加キュレーション番組です。
みなさんこんばんは。今日も始まりました。おれまたです。まずは自己紹介からいこうと思います。
宮口の元シナリオライター、Shojiです。よろしくお願いします。
松田漫画家、Kiiwaです。よろしくお願いします。
最後にSagarinmanのYoshidaです。よろしくお願いします。
お二方。はい。何でしょうか。お二方。はい。改まって、はい。
最近ね、iPhoneとかパソコンに入ってるアドレスとかの整理をしたんですよ。
めったにしないよね、おれ。全然してねーや。そうそうそうそう。ほんと全然、全然してなくって、
あんまりもともとそういう整理生徒の得意な方じゃないんで、入れたら入れっぱなしで、
なんなら同じ名前の人の電話番号とメールアドレスが2つ入ってたりするのに、1つに分かってない。分かる分かる。どっちだって思うよね。そう。
で、久しぶりに見るとすごいイラッとして、わーって整理してたんだけども、
そしたらまあね、もう懐かしい20代の頃の友達の電話番号だったりとか、アドレスだったりとか出てきちゃって、
いや、みんな電気でやってんのかなーなんてね、ふうに思っちゃったわけですよね。
分かるな、その感覚。分かるでしょ。まあちょっとしんみりした話するともう、
ちょっとね、お亡くなりになっちゃった友達の番号とかもあったりしてね、
どうですかみなさん、整理してる?整理の話に言っちゃダメだけど。
なんかさ、その電話番号変えてる可能性がある人もいっぱいいるわけじゃん。
そう、いるいるいる。長いこと会ってなくて、で、変えたっていうのを連絡するほどでもないなと思われている人もいると思うんだけど、
いるんだわ。わざわざ消そうとかなと思ったりとかしてね。そうなんだよ。
全然付き合いのない仕事の人とかも入ってたりするから、消した方がスッキリするんだけどなーっていうのが1つと、
俺そうやって本当に付き合いのない人を消していくと、ほとんどないんだよってさ、寂しいぞっていう気持ちにもなったりとかして。
過去からの積み重ねがあるとね、それなりにいっぱいいる感が。
びっくりするほどないかね、付き合いのある人。
高円寺周辺でみなさん住んでたんですよね。うんうん、住んでたね。
住んでたね。
その時の友達とかっていうのは、今は連絡取ってんの?
でもね、撮ろうと思ったら撮れるんだと思うんだけど、なんかわざわざ撮ろうと思わないんだよね。
元気でいてくれよぐらいの気持ち。そうそうそうそう。
何人ぐらいなの?その当時の友達って。共通の友達。
それこそ、微妙にこのラジオ長いこと聞いてくださってる方には、ちょっとずつ時系列が繋がっていくような感じになってくるんだけど。
状況をした後、地元の友達がたまたま高円寺のワンルームに住んでたから、潜り込んだっていう。
それでなんだ。
それで高円寺に来たのね。それまで俺高円寺なんてものを知らなくて、高円寺っていうところに着いたら、当時俺も60年代キッズだったんで、
03:01
60年代キッズというか60年代リバイバルドハマリキッズだったんで、2000年初頭ぐらいにベルボトムを履いてたわけですよ。
そうだね、ベルボトム屋を探してたもんね。
で、この時代にベルボトムなんか履いてたら、大体のシティボーイにはバカにされるし、履いてるやつほぼ見たことないのに、高円寺に着いた瞬間に、あれ?みんなベルボトム履いてる。
いるんだよね。
高円寺にさ、中居屋っていうベルボトム専門の店があるよね。
そうそうそうそう。
大体その当時、俺が高校生ぐらいの時にベルボトム欲しくても、ジーンズ専門店でもブーツカットまでは売ってるけどベルボトムは売れないっていう状況が、
さっき吉田君の言った高円寺の中居屋に行ったら、もう数々のベルボトム履いてますね。
ありますね。
俺もギョッとしたね。
あそこね、ぱっと見は別にロックだからじゃなくて普通の服屋さんなんだけど、すげえベルボトムの品揃えが豊富で、俺は神だと思ったところなんですけども、
そんな中で、大阪では大学生の時俺友達が一人もいなかったとお話をしたじゃないですか。
あのね、高円寺に着いたったんね、変な人の繋がりから初めて会ったやつから、もう知るほど友達みたいな人ができて。
めっちゃ水があってんじゃん。
そうそう、だけどなんか今考えるとめっちゃ怪しい人もいたし、めっちゃいろんな人がいたから、今どうなって、普通にみんな暮らしてると思うし、すごい実は自分が知らないだけですごい人になってる人もいっぱいいると思うんだけど、
それがすごくてもいいし、悪くても別にそれはそれで当時の友達としていいんだけど、なんかそれを別に知る必要もないし、知ったところでどうなるわけでもないんだったら、
あの時の人たちっていうので、特にとどめとくのもいいんじゃないっていう気持ちが働いてて、俺の中で。
それと、そんなに密にやり取りをしてる人もいなくなっちゃったよっていうのもあるってことですかね。
まあ最後の最後に残した言葉が、彼女に彼女がいたって。
彼らね。
その後知らない人もいるし、最後の方は出会い系サイトのさくらをやってて、で、ものすごいお金持ちになって、サドウスキーのベースを買いながら、
ラムちゃんって入れるとみんな食いついてくるんだよって言い残して、っていう方もいたらしい。
変な友達しかいないね。
俺の中でいっぱいできた友達って、あの頃の感じっていうのは、なんか変な言い方だけど、それはそれでみんなね、その後いろんな、俺らだってそう言われてるかもしんないし、
ああ言って聞いていったやつの一人になってるかもしんないし、俺も誰かの中ではね。
お互いそういうのでいいんじゃないって、また何かの縁があったら、おお久しぶりっていうのがいいんじゃないかなっていうノリかな俺は。
なるほど、なんか終わりに向かってるような話になっちゃったんだけど。
今日聞きたいのがさ、本題に行くんだけど、なんで高円寺に着いちゃったの?っていうのが知りたくて。
あとさ、ラジオ、僕は東京出身じゃないですか。
06:03
で、しょうじさんもいわさんも高円寺周辺にずっと住んでたから、高円寺っていうと、ああ高円寺ねって感じだと思うんですけど、
東京に住んでない方が、この高円寺っていう話をラジオで聞いて、なんか想像ついてるのかしらっていうのはちょっと気になったんですよ。
ああなるほどね。
なんで、高円寺ってどんな街なんだっけっていうのをちょっと改めて、これは超主観で聞きたいなっていうのと、
今の高円寺は知らん。
今の高円寺は知らん。
2000年代ぐらいの高円寺っていうことの印象であると、簡単に言うとですね、バンドをやってたりとか、音楽が好きな人だったりとか、ちょっとなんか頭いっちゃった、自分のハートとかって言い張ってる人たちがよく多くいた街なんですよ。
それで、俺の印象、俺の超主観で言うと、俺は高円寺を愛してるからあえて好きかって言わせてもらうんだけど、
ぱっと見とか昔から住んでる人から見れば、普通の下町なのね。結構住みやすい。
そうだよね。
家賃もちょっと安いですもんね。
新宿からめちゃめちゃ近い割には、すごくなんか下町っぽくて、すごい住みやすいところだと俺は印象があるんだけど、
当時ね、ストリートなロックとかいろんなものが流行ってきた中で、おしゃれな人はなんか下北沢ってイメージがあったもんね。
そういうのあったんだ。
そうね。なんだけど、そこに乗り切れなくて、いまだに60年代引きずってる人とか、
ベルボトム履いちゃう人ね。
ベルボトム履いちゃう人であるとか、ちょっとこじらせすぎて、アンダーグラウンド志向な人とかが、
なんか高円寺に集まってきて、独自の文化を一部で形成したっていう感じが。
ただ、それも別に悪い意味で言ってるわけじゃなくて、
おしゃれストリートロックみたいなことをやってデビューしていく人が多分下北沢でバンバンいたと思うんだけど、
その頃高円寺でちょくちょく付き合った人でも、一部の人にはめちゃくちゃ有名なバンドとかになった人もいるし、全然。
そういう意味では、高円寺だからどうかっていう。
俺が勝手に言ってるだけだけど、わけではないんですけども、
そういう意味では、僕のような趣味の方にすごく合う人がいたっていうのと、
あと、俺が一番困ったのは、
自分もその頃ね、すごい汚い格好してたから、同類だと思われたんだと思うんだけど、
よく当時ね、ドラマっていうレンタルビデオ屋さんがあってね。
あ、俺働いてたんだ。
岩一時期ね、バイトしてたんだけど、その近くの自販機とかでジュース買って飲んでると、
似たような汚い格好をしたお兄さんが寄ってきて、世間話を始めるんだけど、
どんなタイミングか分かんないんだけど、その日会ったばっかりなのに、
なんか2,3分話したら、今からお前ん家遊び行っていい?っていう人がいっぱいいる。
怖い怖い怖い怖い。
そんな仲だっけって思って。
まあそれを断るのが大変だったなっていう。
ドラマ高円寺店あるっぽいよ。
今もあるんだ。
高円寺店単体ググッとなんか出てきましたよ。
まだあるんか。
俺ね、ドラマ高円寺店でね、多分ね、Aからね、だいぶ端の方までね、CDは借りてね、
09:01
俺の未だに持ってるiTunesの中にCDをいっぱい入れさせてたんだけど。
俺は訳わかんない映画いっぱい借りて見てたな。
そこのドラマでさ、俺バイトしてた時ね、1階が普通のジャンルのね、いろんな映画とかアニメで、
2階がね、アダルトだったのね。
で、まあ当然、バイトしてると下に行ったり上に行ったりすることがあるんだけど、
ある日ね、俺深夜で上のね、アダルトの階にレジのところでね、まあいたんだけれども、
頻繁にね、その大量に借りていく人がいるんだ。
それこそもう本当、両手いっぱいにこう何十本っていうのをガッて力技で挟んでドーンってこうレジに置いていくような人がいるんだけど、
その人っていうのがめちゃめちゃ体が大きくって、でジャージ着てて、
頭にね、それ何刀傷みたいな傷がバシッて入ってて、スキンヘッドで、すげえ怖いのね。
で、その人がこうたびたび来て、俺もたびたび対応してたんだけど、向こうも覚えてたの。
まあある日ね、こうバーンと浮いて、悪いな兄ちゃん、毎回いっぱい借りて。
丁寧に挨拶をしてくれて。
ゆっくりでいいからとか言われてさ。
いい人だな。
いい人じゃんと思って。
でね、なんかね、向かいみたいなのがどうやらあったらしくて。
そこの人だった僕って、あれ、ダビングして売ってたんじゃないかなってちょっと思うんだけど。
すげえ大量に。
っていう人もいれば、普通のOLのお姉さんにしか見えないんだけど、やっぱり大胸ネイロビデオ借りてく人とか。
なんかね、引きこもこもで。
いわさんってさ、そのしょうじさんが後援寺行ったタイミングで、いわさんも後援寺に住んでたの。
中野の方?
えっとね、その時は、しょうちゃんが高校時代、中学生時代、とりあえず同級生の家に潜り込んだ時に、
俺も潜り込んだんだよね、一時。
そうそうそうそう、だから六畳一間狭いアパートに、俺が来てお世話になって、いわも来てお世話になってって言って、すごい迷惑なことをしてたんだよね。
最悪だね。
最悪だと思う、今考えると。
で、一人は激無だしね。
一人は、矢主は朝から働きに行って、料理修行してて、夜中まで帰ってこないみたいな感じだった。
ペタペタなのよ。寝る場所がないんだよね。
そう、革の字になって、ほんと文字通り革の字で寝てたね、あの頃。
早く出てけよって感じで。
何回か切れられて出てけと言われて、夜になって彼が帰ってくる頃から、いわと二人で外に出て、彼が仕事に出る日が昇るまでは、高円寺の外の町をふらふらしてた。
そうだったね、懐かしいな。
6年前。
夜から朝までは家がないっていう状態で、お金がちょっと小銭がある時はね、漫画喫茶とかに行って、だらだらして寝たりとか漫画読んだりとかしてたんだけど、
その時ですよね、夜の高円寺、二度ずっと。
12:00
ほんとうだつが上がらないんだけども、うだつが上がってないなんて思ってもいなかったよね。
俺たちは都会人だぐらいの気持ちで。
フレッシュだった。
酒も飲めねえのに高円寺夜ふらふらはなんか厳しいっす。
そうだよ、酒も飲まずにね。
でもね、結構長い期間ね、毎日夜ふらふらしてたけど、暇してたとかつらかったとかって記憶は一切ないんだよね。
いたって普通だったよね。
あれひどい生活だな、今もうきゃ。
すごいよね、パンが液体になってたもんね。
パンだけね。
なんで高円寺にそんなについちゃったんですかね、しょうずさん。
長くいたよね。
で、その後結局、六畳一間じゃダメだってなった後も、結局俺は高円寺にいたんだけど、
昔から住んでられる方に関したりとか、高円寺でずっと住んでるって人たちに関しては、ただ自分たちが住んでる下町だよぐらいしか思ってないかもしれないんだけど、
新たに集まるサブカル層の人の空気感っていうのがちょっと心地よかったんだろうね。
仲間みたいなのがあったよね。
仲間意識みたいなのとか、空気感が自分の好みだったから、たぶん居ついちゃったっていうのがあるのと、
多少仲間に近づいても、人種っていうほどのこういうもんじゃないかもしれないけど、似たような空気感ってあったと思うんだけど、
やっぱ東京って言ってもすごいね、そんなに広くないんだけど、いろんなところに色があってさ、それで自分の範囲外って意外とわからないもんじゃん、超有名な場所がないと。
だからたぶんそれが三原寺とかあっちの方に最初に住んだんだったら、たぶんそこは気に入ってると思うのね、俺は。
なるほどね。
それがたまたま最初に何もわからず行ったのが高円寺で、その高円寺っていうその下町感とかそういうものも好きになったっていうのもありきで、たぶん高円寺にずっと行ったんじゃないかなっていうのが。
高円寺って町はなんせね、さっきしょうちゃんも言ったけれども、ベルボトム履いてさ、ピタピタの柄シャツを着て、
めちゃめちゃっこ汚いロン毛で、背中にギターを背負った50,60のおじさんがそこら中にいるわけで。
俺は高円寺のジョンロードって呼んでたんだけど、ディープパープルのキーボーディストみたいな人がいたからね。
成熟したポケモンがいっぱいそこら中に、進化しないポケモンがね、そこら中にいるわけよ。
あとは、本屋さんに行っても、普通のお姉ちゃんなのに、迷いもなくマルオスエヒロを手に取って。
買って帰るみたいなね、少女椿を手に取ってね、読むんかいみたいな。
なんなんすかね、あの空気というか、人生を呼び込むあの独特な誘引力っていうか。
その本屋さんもあって、あの小さい本屋さんがあって、高円寺の駅出てちょっと行ったところに。
で、小さい本屋だから品ぞれなんてもうたかが知れてるわけですよ、在庫でおける本なんて。
なんだけど、やっぱ高円寺の人が好きそうって思うような本ばっかりが揃えてあって。
そして買っていくやつもやっぱそれを買っていくっていうところがあって。
15:02
ある種、自分らの知ってる人知らない人っていっぱいいたと思うんだけど、そういう人たちが集まりやすい場所だったね。
ライブハウスだとかね、劇場とかイベントスペースとかもやっぱそっちの人が行くような集まりがちなノリの場所が多かったしね。
僕、阿佐ヶ谷で一人暮らししてて。
で、奥さんも中野に住んでて。
で、その辺1年ぐらい労働してたんですけど、やっぱなんかその、なんだろう、濃度というか、いかがわしさ、わいざつさはやっぱ高円寺が結構良くて。
高円寺中野間のその駅間もなんかいいじゃないですか、あの辺の。
そうそう。でも阿佐ヶ谷から奥に行くとなんかちょっと薄まっていくんですよ、徐々に。
なんか俺のすごい、本当に主観だよ、田舎者が東京にこうしてきてちょっと10何年東京を味わっただけの田舎者の意見なんだけど。
なんだけど、高円寺から阿佐ヶ谷まで行くとなんか一旦ね、ちょっとオシャレになるの。西小木窪とかあたりは。
分かる分かる。
そうですね。背筋伸びてくるよね。
背筋が伸びてきて、西小木まで行くとちょっと今度は高円寺の人たちが論劇ってからじゃないと入れませんみたいな。
オシャレなカフェとかがさ。
地主観がね、地主がやってる感じになるよね。
で、小木窪になるとまたちょっとなんかいい感じになってくるとかさ。
小木窪はなんかね、普通の街っていうかファミリーがいるみたいな感じ。
小木窪はアニメ会社が多いからちょっと。
あーなるほどね。
そうなの。ちょっとぐちゃってすると。
はいはいはいはい。
人種が。
で、さらに離れて武蔵何々まで行くとちょっとまた全然変わってきて。
そうですね。また違いますね。
だから中野高円寺間あたりがなんか一番変な空気があるんじゃないかな。
変な空気あるよね。
なんか本人たちはさ、独特なサブカルオシャレと思ってるかもしれないけど、外から見たらそれはオシャレちゃうぞみたいな。
そうですね。
でも俺中野に20年近く住んでたけど、普通だったよ。高円寺ほど特殊な感じじゃなかったと思うけど。
あー中野はね。
ブロードウェイがあるんで、どうだろうね。そういうのが好きな人は来てたと思うけれどもね。
あんまり街としては普通のイメージは中野とかも。高円寺の方が絶対濃いと思う。
あー確かにでもそういう意味では、あんなに変な友達ができたのは高円寺に住んでたからっていうのはあるかもしれないね。
高円寺だからいいじゃんみたいなのがあるのかもしれない。
高円寺でさ、できた一番独特な友達ってどんな人いるんですか。
高円寺でできた一番独特な友達って言ったら、どの人にしようかな。
どの人にしよう。いっぱいあるんだ。
これ多分話してない。過去回で話してないと思うんだけど、友達何人かで住んでたときに、お互いの友達を勝手に家に連れてくるから、家に帰ると知らない人がいるっていうのがよくあった状態だったんだよね。
ある日家に帰って、部屋真っ暗だったから電気パチンってつけたら、俺の家だよ。俺の家のはずなのに、部屋のど真ん中に入れ墨だらけのロン毛のお兄さんが座ってた。
18:05
で、え?って思って、なんで部屋真っ暗?と思って。
で、向こうもなんか電気つけたから振り返ってきて、おーって言われて、おーって子供の家なんだけどなって思って。
俺だけじゃないけど。だいぶ年も上そうだったから、それこそ20代後半ぐらいなのかな、そのとき。
で、どう思う?って言って、一応家のいぬしの一人である俺の方が端っこの方に座って。話したんだけど、その人ね、入れ墨だらけって、反社の人ではなくて、バンドやってる人だった。
おしゃれ入れ墨の和ボディとかではなくて。
あれをおしゃれと言われたら、なんでもおしゃれになってしまうから、もう間違うんだけど。
ハードコア系のバンドだった。話してみたら全然話せる人で、音楽の話とかで結構盛り上がったりして、見た目めっちゃ迫力がある感じの人なのね。
だからすごい人そうだなって言ったんだけど、だんだんだんだん仲良く喋っていくうちに、いろんなリアルな話をしてくれて。
その人はアメリカツアーとかにも行くらしくて。
すごい。
すごい大物じゃない?この人って思ってたんだけど、でも自分らみたいなめちゃくちゃ有名ってわけでもない、まだまだこれから駆け出しでやってるバンドは、アメリカツアーとか全部慈悲らしいのね。
大変だね。
だから全然アメリカツアーって言っても、本当に大勝ちだと。
もう叩き上げの修行のような生活だと、金まで払って。
なんだけど、地元の後輩とかからしたら、アメリカツアーって言ったら、もうなんかすげえ存在なわけじゃない。先輩最高っすみたいな。
で、地元の後輩とかにはちょっとやっぱイキっちゃって、アメリカツアーとかっていうのも結構でかい話として言っちゃうのね。
そうするともう先輩すごいっすみたいな感じで寄ってきて、やっぱ車もでっかいの乗ってるんですよねとかすごい聞かれるのね。
で、その時その人は、まあでかいの乗ってるよって言うんだよって言ったんだけど、俺の言うことでこそっと、まあそれってJRのことなんだけどって言ってくれたの。
かわいい。
で、この人いい人だなって思って。
そういうなんかあれだね、印象ごついけど、話してみたら本当に自分なりの道を一生懸命頑張ってる頑張り屋さんだなっていう人とかも大勢いるしね。
普通に夢追い人の若者ですね。
本当に夢を追ってた若者の人とかいたね。
そうだよね、今思うと若者だったんだよね。すごい立派だよね、そう考えると。
いや、なかなかないと思うよ、本当に。
あれは?メトロポリタの人は?
じゃあもう一つメトロポリスの話をしようか。取り留めのような話になってるけどいい?
いいんじゃない?
一緒に住んでた中で、多分俺また初期に出てきたかもしれないけど、青森の特攻隊長だった人がいますね。
21:02
あ、その人か。
俺一緒に住んでたルームメイトの一人だったんだけど、彼は元々青森の特攻隊長だったんだけど、デザイン系の学校に東京では通ってた。
なんでだ。もうなんでだって感じですけど。
なんで俺、友達の友達の友達ぐらいで知り合って。
そう言って最初の6畳1まで3人で暮らしてた時に初めて俺は会ったから。
そうだ、その時に友達の友達の友達ぐらいで知り合って、なんか喋ってるうちに仲良くなって、色々会ったりとかして結局俺のルームメイトになってるっていう状況で。
何があったんだよ。
特攻隊長で俺は別にね、特攻隊長と仲良くなるようなタイプではなかったんだけど、その特攻隊長とすごく仲良くなって、気があって。
で、その彼がある日そのデザインの学校に行ってたから、課題提出が明日までだと。
それで家に帰ってきて、家を来るけど来るけど夜中にね、もう12時も過ぎてバイトから帰ってきた時に見回してるのね、明日提出だっつって。
で、俺その時ね、たぶん映画かなんかダラダラ見てて、で、その彼が自分の周りでバタバタバタバタしてるのをうるせえなと思いながら見てたのね。
明日まで作品作るって言い出して。
で、ふとそこら辺見たら段ボールの中にもういつの玉ねぎかわかんない玉ねぎが置いてあって。
で、それ手に取ったのに。そしたらもうその玉ねぎから玉ねぎの芽がもう1メートルぐらい伸びてたのね。
長め伸びてた。
そうそうそう。そして、これだって言い出して。何がこれだかよくわかんないんだけど。それで他にまたキョロキョロ探し出したら、のりが入ってるプラスチックの壺っていうか、わかる?
すごい大量の味のりが入ってたさ、プラスチックの壺みたいなぐらいの大きさのやつあるじゃん。
あれの空箱が投げてあって、それも見てこれだって言ったのね。
で、俺、映画止めて何するのかなと思いながら見てたら、味のりの入ってたプラスチックの中に急にアルミホイルを敷き詰め出して。
それで、その中にその1メートルぐらい芽が出た玉ねぎを中にポンって置いて、で、できたメトロポリスって言いながら。
爆誕だよね。
できたんだよ、課題が。芸術作品が。
メトロポリス。
メトロポリスって言って、できたって。で、表現してるっぽくないって俺に聞いてきたから。
っぽくないって。
で、これ納得させたら、お前すごいぞっていう話したら、いや、もうプレゼンを考えてあると。
その玉ねぎから伸びた1メートルの芽は、この作品のためにだいぶ前から育てたと、自分が。
嘘じゃん、もうね。
それでなんとか乗り切るって言って、で、次の日学校行ったわけの彼は、それ持って。それ持って電車乗ったんかと思うけど。
それで、帰ってきたら、なんかすごいうつむいてるのね。メトロポリスを手に持ちながら。
24:03
さすがにボコボコにされたから、舐めんなと言われて、課題も単位も取らせてくれなかったのかなと思って見てたら。
そしたら、で、一応どうだったって聞いたのね。ボコボコされただろうと思って聞いたら、そしたらその彼がすげえ落ち込んでた顔をしながら、ボソッと評価が良かったって言って。
芸術ってなんだって言いながら、そのメトロポリスの下にバーンって投げて。むしろ彼は、それが評価を得たことで、芸術に対する不信感が高まっちゃうんだろうね。
真面目だね、意外にその特攻隊長は。
うん、真面目だった。
校隊長はね、面白いいじめっ子だったよね。
面白いいじめっ子だった。
面白いいじめっ子って。
いじめっ子なのは確かだった。
基本的にはいじめっ子で。
傘パクってやつを全部殴りに行ってたしね。
怖い。怖い怖い。
さっきの高円寺ってどんな街っていう話なんだけど、そういう感じの人たちがいっぱい集まって、僕に友達をくれた街かな。
大学時代、一人も友達がいなかった。
そうだよね、大学時代寂しかった。
そういう妖怪がいっぱい集まってくるのね。
普通に楽しそうだな。
青春ど真ん中か。
いや、青春でしょ。
そういう意味で、全然友達としてなんとなく世間話はできるけど、本当になんか盛り上がれる友達いないなって思った大学生活を送ってくれた俺に、
ドンピシャで大爆笑できる友達をいっぱい作ってくれたっていうのが高円寺だな、俺は。
いいまとめ方をしましたね。
だから俺は今でも高円寺最高なんだよね。
なるほどね。
ただ最近、最下層住んでるよね。
そうそうそう。
中でマンションが建つとかなんとか綺麗にしようとしてる。
ただ下町、ちょっと青蔵感が残るわいざつな下町感だけは残しておいてほしいなと思うけど、
それはね、よそ者としての僕らじゃなくて古くから高円寺に住んでるね、本物の高円寺族の方々の意思もあるのかもしれないけどね。
割とここ数ヶ月に高円寺に何度か行ったんだけど、
そうなんだ。
やっぱりね、いろいろ昔あったお店がなくなっちゃってたりとか、
しょうちゃん覚えてるかわかんないけれど、
商店街にさ、いつも焼き鳥出してるおじさんいたじゃん。
いたいた。
焼き鳥屋屋台のおじさん。
あれ、あれじゃない?
あのなんか、いつも友達にサラで焼き鳥くれるけど、
ケツ触ってたやつじゃない?
そうそうそう。ケツ触らせると焼き鳥をタダでくれるおじさんね。
ちょっと仲良い来いって言われて、尻を触ってくるんだけどね。
その後、当時有名だったジュークと知り合いだってずっと言わせたおじさんだよね。
そうそう、言ってた。
あれはシンプルにド変態だなと思うんだけど。
あの焼き鳥屋台もなくてね、なんか寂しい気持ちにはなりましたね。
いろんなものがなくなって、秋葉原のさ、話。
あ、そうなんですね。
そうですね。
どんどん均一化されていってる感じはあるのかね。
そうかな。
まあね、いたしかたないですね。
とんがった部分をなだらかにしていくっていうのはあるんだろうな。
特にオチもないんだけど。
27:00
ないな。
いい話が聞けたなって気持ち。
大丈夫か?この話でみんなは。
俺面白かったけどね。
面白かったけどね。
単純にいい話だなって感じではあるんですけど。
まだね、当時の高円寺の面影は残ってるんで、なくなっちゃう前にぜひみんなもね、確かめに行ってほしいですね、高円寺。
大正、焼き鳥食べてお酒飲むのもいいと思いますしね。
それゆく時代ってか、俺たちが高円寺住んでた頃に、吉田くんは秋葉原が主戦場だったっていう。
厳密に言うと、インターネットが2チャンネルなんだけどね。
外ですらないっていう感じ。
外ですらないかね。
そこも変わっちゃうんだよね。
やめろ、俺のお家に住んだよ。
俺らにさ、よくわからない話をネタフリも最初に打ち合わせもなくさせたんだから、まとめてくださいよ、吉田さん。
高円寺、俺も好きだなって思いました。
コロナ落ち着いたらね、またこの高円寺あたりで集まれるといいなって思うんですけど。
ただ俺はね、まだ最初に潜り込んだあのアパートあるかなどうかなっていうのをちょっと見に行きたいね。
本当にね、純情商店街からね、細い裏道一個入ったとこなんだよね。
獣道みたいな。
そう、獣道みたいなとこ入って回ったんだよね。
ありそうだけどね、そういうのって。
高円寺でもあるかもしれない。
夜落ち着いたらそういう探検もしに行きましょうよ。
今日はこんな感じで終わろうかな。
なんか気の抜けた回がついちゃいましたが。
すいません、よくわかんない話で申し訳ありませんでしたけど。
思い出回ですね。
みんなで高円寺行こうね。
高円寺最高ということで、今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
28:49

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