2025-08-28 05:00

レンブラント「夜景」

世界の名画ランキング第23位 レンブラント「夜景」のご紹介

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ボイスドラマ、レンブラント夜景 さあ、マリアとトミー、二人はアムステルダム国立美術館にやってきました。
目の前に広がるのは、レンブラントファンラインが1642年に描いた巨大な絵画、夜景です。
マリア、トミー、見て。いや、ごめん。 感じてみて、この絵のエネルギーを。
私が今その前に立っているんだけど、本当に大きいの。 高さが3メートル63センチ、幅は4メートル37センチもあるのよ。
目の前に立つと、まるでこの絵の中に吸い込まれそうな感覚になるわ。 トミー。
うん。 マリアの声からその大きさが伝わってくるよ。
どんな絵なの? すごくたくさんの人が描かれているんだよね。
そう、たくさんの人、約30人くらいの男性が描かれているの。
これはアムステルダムの民兵隊の人たちを描いた集団肖像画なんだって。 絵の中心に2人の男性がいて、彼らがこの絵の主役ね。
ナレーター、マリアは絵の中心に描かれた2人の男性に視線を向けます。
1人は黒い服。 もう1人は明るい色の服を着ています。
まず右側の男性、彼が民兵隊の隊長、フランバニングコック。 黒い服を着て左手を前に出して、まるで私たちを迎え入れているみたい。
黒い帽子をかぶっていて、白いレースの襟がすごく立派。 彼の顔は少し影になっているけれど、その眼差しはまっすぐ前を見つめていて、自信に満ちているわ。
そして、その隊長の左側にいるのが副隊長のウィレム・ファン・ライテンブルフ。 彼は隊長とは対照的に、ものすごく明るいオード色っていうのかな、金色にも見える服を着ているの。
白い羽飾りのついた帽子をかぶっていて、その姿は華やかで堂々としている。 へぇー
2人の服装の色が対照的なんだね。 そうなの、この2人が絵の構図の中心。
2人の間に1人の少女が描かれているんだけど、それがこの絵の面白いところなのよ。 ナレーター
マリアは中心から少し外れたところに描かれた小さな女の子について説明し始めます。 隊長と副隊長の間に小さな女の子がいるの。その子の服は金色に近い明るい黄色。
腰には死んだ鳥がぶら下がっているの。この鳥の爪が彼らの民兵隊のエンブレムなんだって。 この女の子だけが周りの兵士たちと違ってすごく明るい光を浴びているの。
彼女の金色の髪とはっきりとした眼差しが印象的よ。 たくさんの男性の中に女の子が一人だけいるんだね。
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そう、そしてこの絵は夜景という名前だけど、実は昼間の情景なんだって。 光と影の使い方がすごくドラマチックで、それが夜のように見えるからこの名前になったみたい。
絵全体を見てみると右側から光が射しているのがわかるの。 その光は副隊長の明るい服や女の子の姿を照らしているわ。
だから絵の左側や奥の方は光が届かなくて暗くて深い影になっているの。 この光と影のコントラストが絵に動きと奥行きを与えているの。
光と影が絵全体を動かしているんだね。
ええ、隊員たちの表情も一人一人違うの。 笑っていたり真剣な顔をしていたり、彼らの服や持ち物もとても丁寧に描かれている。
例えばあるものは赤い服を着ていて、その隣の人は青い服。 彼らの顔の肌の色もただの肌色じゃなくて光が当たっているところは明るくて、影になっているところは少し茶色っぽく描かれている。
目も一つ一つの視線が違っていて、それぞれが何か話しているみたいに見えるのよ。 背景には門のような建物や遠くの街並みが少しだけ見えているんだけど、あまりはっきりとは描かれていないの。
人々の姿が主役だからね。でもレンブラントは光と影を使って、そのわずかな風景にも深みを与えているわ。
マリア、ありがとう。 まるでその絵の中に僕もいるみたいだ。
光が差し込む場所、人々のざわめき、 そしてそれぞれの表情まで読み取れたよ。
よかった。この絵はただの集団肖像画じゃないの。 まるで一瞬を切り取った劇場の舞台みたい。
もしいつかこの絵を実際に見ることができたら、きっとあなたもその迫力に圧倒されるはずよ。
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