祭壇画の全体像
ボイスドラマファンエイク兄弟のゲントの祭壇画、壮大な傑作ゲントの祭壇画または神秘の子羊として知られる多翼祭壇画です。
高さ約3.5メートルに幅約4.7メートルにも及ぶ圧倒的なスケールを持っています。
マリア、ついに来たね。この絵のことはずっと本で読んでいたけれど、実際の大きさが想像できないよ。どんなふうに見えるんだろう?
tomy、本当にそうだよ。まず、全体の構図から説明するわね。
この祭壇画は普段は閉じられた外面と開かれた時の内面から成り立つけれど、今目の前にあるのは内面、つまり全ての扉が開かれた状態よ。
全体は大きく分けて上段。上段、7枚のパネルで構成されていて中央に神、その両脇に聖母マリアと洗礼者ヨハネ、そして両端には裸のアダムとイブが描かれているわ。
下段。 こちらが祭壇画の主題である神秘の子羊が描かれた中心的な5枚のパネルよ。
ここではこの世のすべての人々、聖者たちが子羊の犠牲を崇めるために集まっている場面が展開しているの。
下段の神秘の子羊の爽快の紹介。 ではまず中心となる下段の最も大きく輝いている部分から詳しく説明するわね。
中心にはミステリッコい子羊がいるんだよね。 その通り、中央パネルの真ん中に子羊が一匹、石の祭壇の上に立っているの。
子羊の首からは血が流れ出ていて、それが金色のゴブレット、聖灰に注がれているわ。 これはキリストの犠牲を象徴しているわ。
子羊の肌は白く、柔らかな毛並みが丁寧に描かれていて、見上げるような強い視線が印象的よ。
祭壇の周りには金色の衣服をまとった天使たちが跪いて、子羊の血を受け止めているの。
彼らの髪は明るい金色か茶色で、肌は健康的で艶やかに見えるわ。 祭壇の前には泉から聖水が湧き出している。
その泉はイナチの水を象徴する透明感のある水で満たされているわ。 周囲の風景は豊かな緑色が貴重よ。
遠くまで続く丘陵地帯、背の高い木々と、足元にはファンエイクが細密に描いた何百種類もの花々が咲き乱れている。
一つ一つが識別できるほどリエルで、まるで楽園の仁王のようね。 色は赤、白、青、黄色と、自然界にある全ての色が凝縮された感じよ。
そしてこの古羊を中心として四方八方から様々な柔断が崇拝のために向かってきています。 左側の手稀、旧約聖書の預言者や異教の賢者たち。
右側の手前、十二使徒や歴代の教皇、そして殉教者たち。
彼らの衣服は鮮やかな赤色や深みのある青色、そして豪華な金色の刺繍が施されていて、素材の重厚感が伝わってくるわ。
背景の左右、左右のパネルには馬に乗った騎士たちや白いローブをまとった印者や殉令者の柔断が古羊に向かって行進してくる様子が描かれているの。
そうか、人々が集まってくるという動きが感じられる絵なんだね。 色彩もとても豊かだ。
描写の精緻さとテーマ
柔断、天上の神々。 次に、柔断を見てみましょう。
色彩と光の量がさらに増して、まさに天上の輝きよ。 柔断の三連画には、中央に父なる神、両脇に聖母マリアと洗礼者ユワネが描かれています。
中央の玉座には、全能の神が描かれている。 彼は豪華な黄色のローブをまとい、頭には三重のワンカンをかぶっているわ。
顔は威厳に満ちていて、長い髭をたくわいている。 視線は正面。
私たちを見ているようにも、あるいは下段の子羊を見つめているようにも感じられる。 彼の足元には、金色の冠がとろんでいるの。
神の座る玉座の背中には、新婚や金を貴重とした、息を呑むほど複雑な文様を持つ豪華な布がかけられているわ。
神の右隣、私たちの左側には聖母マリア。 彼女は静かに本を読んでいて、表情は穏やかで内敵的。
まとっているローブは深い青色で、渋に金色の縁取りがあるわ。 髪は長い金髪で、肌は透明感のある白よ。
神の左隣、私たちの右側には洗礼者ヨハネ。 彼はキリストの先空者のらしく、やや疾走なグリーンのローブをまとっているわ。
彼の表情は真剣で、指を天井の神に向けているわ。 彼らの目つきや肌の色、服の質感までそんなにリアルにでかかれているのか。
ええ、ファンエクは油予測器の技術を駆使して、宝石や布の光沢、肌の透明感、毛皮の柔らかさを驚くほど正確に表現しているのよ。
まるでたわれるほどの立体感があるわ。 上段、木装する天使たち、アダムとイブ。
中央の三連画の両側には美しい天使たちが描かれているの。 左側のパネル、楽器を演奏する天使。
彼らは豪華な楽器を手に、鮮やかな衣装を着て真剣な表情で演奏している。 右側のパネル、歌を歌う天使。
口を大きく開け合唱している様子が生き生きと伝わってくるわ。 そして上段の最も端、左右の扉パネルに描かれているのがアダムとイブよ。
アダム、左。 非常に肉感的でリアルな男性の体つき。
少し顔をしかめ画面の外側、つまり私たちの方を見ているような視線よ。 イブ、右。
彼女もリアルな女性の体つきで、手でカタンとクボンを隠している。 視線はやや下を向けているわ。
二人の肌の色は他の聖者たちと比べて少し影があり、人間的な生身が際立っている。 そうか、天上と地上、神と人間、
そして楽園追放の象徴であるアダムとイブ。 この一枚の絵の中に聖書の物語が全て詰まっているんだね。
まさにそうよ、トミー。 この祭壇画はファンエイク兄弟が当時のフランドル絵描きの限界を超えて、色彩、光、そして人間の存在感を極限まで追求した奇跡のような作品なの。
祭壇画の前に立つと、その細密さと豊かな色彩と深い宗教的テーマに時間を忘れて引き込まれるでしょう。
