赤のハーモニーの特徴
ボイスドラママティス赤のハーモニー 午後の光が差し込む穏やかな美術館の一室
マリアは傍らに立つトミーにアンリーマティスの赤のハーモニーを説明しようとしています トミーこれがアンリーマティスの赤のハーモニーを1908年の作品で別名
赤の食卓とも呼ばれているわ 赤のハーモニー
マティスの色彩が爆発するような絵だね 一体どんな赤なんだろう
ええまさに強烈で同時に調和に満ちた赤よ じゃまずは全体の構図から説明するわね
この絵は室内でテーブルの上に置かれた果物や水差しを並べ替えている女性を描いたもの なの
画面はほぼに分割されていると言っていいわ 画面の大部分手前のテーブルと奥の壁は継ぎ目なく鮮やかな赤一色で塗りつぶされているの
この赤が室内の空間すべてを覆い尽くすかのように支配的な色になっているわ テーブルと壁が同じ赤
それは遠近感や空間の区切りが曖昧になりそうだね その通りよ
マティスは伝統的な遠近法を無視して平面的で装飾的な効果を狙っているの 赤色の巨大な面の中にテーブルの上と窓の外の風景
そして人物が配置されているわ 室内と食卓の描写赤と青の装飾
マリアが細部に目を向けながら この強烈な赤の字の上にさらに青色のアラベスク模様が描かれているの
これはテーブルクロスと壁紙が同じ布でできているという設定を示しているのよ 渦巻き状の刃のような曲線的なパターンが画面いっぱいにリズミカル
に広がっているわ テーブルの上にはいくつもの食器や果物が置かれているんだけど特に目を引くのは鮮やかな黄色の
果物と緑の水差しを 赤一色の空間に青の模様と木緑の小物がアクセントになっているんだね
そう食器は白っと食ってほとんど線で描かれたようなシンプルな形 空間全体は現実の描写というより色と模様の装飾として表現されているの
この赤と青の組み合わせが画面にエネルギーと動きを与えているわ 人物女性の描写
マリアは人物に焦点を当てて 画面の左手前テーブルのそばに一人の女性が描かれているわ
彼女は私たちの視点から見て左を向いて立っていてテーブルの上のさらに手を伸ばしている 仕草よ
服装 彼女は濃い青い丘群青色のワンピースを着ているわ
この服の青色が背景の赤色とそして青の模様と鮮やかなコントラストを生んでいるの 髪はまとめて言っているように見えるわ
色は黒か銅茶色ね 肌の色肌は写実的というより明るい薄いベージュやピンクでシンプルなタッチで描かれた
目と視線 彼女の横顔はややうつむき加減で視線は手元のテーブルの方
つまり彼女が手を伸ばしている皿の方に向けられているわ 鑑賞者である私たちとは目を合わせていない
静かに作業に集中している様子よ 青い服の女性が赤い一色の空間の中にいるんだね
そのコントラストが彼女を際立たせているんだろう 彼女の佇まいはどんな感じ
とても穏やかで静寂を感じさせるわ 派手な動作はなく彼女の存在自体がこの強い色彩の中で落ち着きを与えているようにも見えるの
窓の外の風景マリアが視線を画面上部へ 画面の奥右上の隅に窓が描かれているわ
この窓から外の風景が見えているわ 構図窓は長方形で内側の赤の空間とはっきり区切られている
色彩窓の外は明るい緑色とその奥に濃い緑色や青っこい色が見えるわ おそらく木々や庭園のような風景ね
特に画面奥の明るい空の水色が室内の赤と対比して まるで清涼剤の役割を果たしているわ
赤と青の模様の室内にいて緑と水色の外の景色が見えるんだね 閉じられた室内空間の情熱的な赤と開かれた窓の外の自然の色彩
そうその通りマティスはこの赤という色でテーブルの上を飾る喜びや家庭の温かさ そして内面の情熱を表現し同時に窓の外に自然界の調和を描き出すことで
絵画全体のハーモニーを完成しているの 色と形がただの物体ではなく感情や装飾的なリズムを表現している
それがこの絵の魅力よ なるほどマリアの言葉で目に焼き付くような鮮烈な赤の空間とその中の穏やかな女性
窓の外の風景とハーモニー
そして窓の外の清々しい風景が心の中に浮かび上がってくるよ ありがとう
それからマリアの解説に沿って2人はしばらくの間 視覚と心で異なる赤のハーモニーを味わい続けました
色彩が現実を超えた新しい世界を創造していることを感じながら