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2022-07-29 11:24

(1)竹取物語に登場する二日市温泉 「筑紫の国に湯あみ」

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歴史上の人物や出来事、文化、芸術の影で、実は「温泉」が大きな役割を果たしています。壇蜜さんのものまねなどで知られるお笑い芸人で、歴史×温泉ナビゲーターとしても活動している志真(しま)うたさんが語る新番組をお届けします。

第1回は、平安時代前期に成立した日本最古の物語、竹取物語に登場する二日市温泉(福岡県筑紫野市)。求婚した車持皇子(くらもちのみこ)がかぐや姫から無理難題を言われ、時間稼ぎの言い訳に「筑紫の国に湯あみにまからむ」と言った嘘の行き先が、今の二日市温泉と伝わっています。

志真うたさんが、ひときわ艶っぽく読み上げる志真うたのおやすみ前の百人一首も、ぜひお聴きください。(リンク)

■志真うたさん
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産経Podcast
島唄の歴史の陰に名湯あり
歴史温泉ナビゲーターの島唄がお届けします。
この番組では歴史好きのあなたにぜひ知ってほしい
歴史と温泉の深いつながりをご紹介していきます。
今回は、日本最古の物語
竹取物語と二日市温泉
本日の聞き手はこの方です。
相川優里です。どうぞよろしくお願いします。
相川さん、竹取物語って知ってます?
かぐや姫の話?
そうです。かぐや姫。すごく綺麗な美しい女性に成長して
彼女に心を奪われた貧立ち、いわゆる貴族の方たちから求婚されて
かぐや姫ってすごく無理な案題を出すんですよね。それをご存知ですか?
はい、なんとなく覚えてます。
その中の一人で、倉餅の王子っていう方がいるんですけど
その方にかぐや姫が出した条件っていうのが
蓬莱の玉の栄っていうものを取ってきてくださいってことだったんですね。
蓬莱の玉の栄っていうのは?
わかんないですよね。これ実は幻の植物で
植物なんですね。
そうなんですよ。金や銀、真珠でできているっていう植物なんですよ。
だから手に入るものじゃないんですよね。
そこで倉餅の王子が考えたのが
蓬莱の玉の栄を探しに行ったっていうふうに見せかけて
こっそり偽物を作らせて持ち帰ってきて出せばいいんじゃないかっていうことだったんですよ。
悪いですね。
悪いですね。しかもそのためには探しに行かなきゃいけないじゃないですか。
旅に出るふりをしなきゃいけないんですけど
彼は頂点に仕えてたんですね。
はい。
お仕事、休まないといけないんですよ。
そこで蚊病を使って
その蚊病の療養のために
津久市の国の温泉に行ってきますって嘘の休暇道具を出しちゃったんですよ。
それは通ったんですか?
これは通るんですね。
温泉行きますって言って休めちゃうなんていいですよね。
そうなんですよ。
今って病院とかがあるから何言ってんだって言われますけど
当時はまだお医者さんとかいないので
温泉療養っていう形をとってたっていうのが
この竹取物語から読み取れるんですけど
なるほど。
温泉は病院みたいな感じで
行っていいものだったんですね。
そう。ただ今の病院みたいにサクッと行けるものではなくて
やっぱり旅をしなきゃいけない。足で行かなきゃいけない。
そこそこ元気じゃないといけないとは思うんですけど
一応体を休めたいっていう理由で温泉に行くっていうのはOKとされていた。
なるほど。
1000年以上前にけびょうで休んでるんですよ。すごくないですか?
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すごいですし、いいですよね。温泉行くために休めますが
どうってなるか。
うらやましいですね。
ここで登場したこの温泉。筑紫の国の温泉っていうのが
今の福岡県筑紫の市にある二日市温泉っていう温泉のことだって言われてるんですけど
この二日市温泉って開刀が奈良時代。
万葉集、万葉集ってわかります?
万葉集の大友の旅人の歌にも実は出てくるんですけど
この太宰府の南にあるんですよね。
なので太宰府で働いてた人たちが利用してたって言われてる温泉地なんですよ。
平安末期に御白河法王って方がいらっしゃるんですけど
その方が変産した良人秘書っていう今代っていう歌の歌謡集にもこの筑紫温泉に登場するんですよ。
今代っていうのは何ですか?
今代っていうのは、いわゆるその当時の流行りのことをまとめた歌なので
まあ今で言うもJ-POP
ポップではないかもしれないですけど、J-POPですね。
J-POPに温泉の入り方の歌があったと。
そうなんですよ。今代の声で出てくるんですけど
水田温泉に入る入浴の優先順位が歌になってるんですね。
最優先が太宰府の役人さん。
次が観禅恩寺、安楽寺、始王寺っていうお寺の僧侶。
続いて太宰府の警備の武人、太宰府の料理人っていう風に続いていって
最後にやっと庶民が入れますよっていう風に
勤務先、寺院の格、あと職業で入浴順が決まってたっていうことなんですよね。
すごいなんか大切にされているんですね。
そうなんですよ。当時は自然輸出って言って地面から湧いている分のお湯しかないんですよ。
今ってほら、掘っちゃってボコボコ湧きますけどそんな量ではないので
大事に大事にみんなが交代で入ってたんですよね。
なるほど。
しかもユニークなのがこの歌の最後に夜になると幽霊が入りに来るっていう説があるんですよ。
なのでスイタン温泉って太宰府の官僚からお坊さんで庶民
さらにはもう死んじゃってもなお温泉に入りに来ちゃうっていうぐらい
日常に溶け込んでた存在だったっていうことなんですよね。
幽霊どうやって入るんですかね。足ないからね。
体ありますよ。
体あるか。そうですよね。足はないけど。
幽霊が療養医師だったよね。どこを元気にするんだろうって。
面白い。
この竹取物語って成立した年とかっていう作者って実はまだ分かってないんですけれども
さっきおっしゃったように堂々とサボる理由を温泉に行きますっていう風に
しかもスイタンの家に当時に行きますって名前を出してるってことは
太宰府はもちろん京の都に知られてたと思うんですけど
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その太宰府の人たちが使っていたスイタンの家も京都まで名前が届いてたっていうことなんですよね。
すごく有名だった。
そう、すごいですよね。
ちなみにこの2回挑戦。選出がアルカリ性単純温泉っていうほのかにイオンの香りが漂う無色透明の
肌触りが優しいサラッとしたお湯なんですけど
この中でいくつか入浴施設あるんですけども
中に創業が1860年の老舗で博多湯さんっていうお湯があるんですけど
そこのお湯にはラドン。ラドンって分かります?
分かんないです。ポケモン的な名前ですね。
じゃあポケモンとかにしましょう。ポケモンはいないですけど
ラドンっていうのはいわゆる放射能泉なんですけど
入浴すると新陳代謝が活性化するのですごく体にいいって言われてるものなんですね
しかも博多湯さんは厳選掛け流しなのでいつでも新鮮なお湯がバーっと流れてくるんですよ
なので成分が常にこの新鮮なものが体に吸収されるので
すごく入りやすいお湯なんですけど長湯しちゃうと湯当たりしてしまうことがあるので
もし行かれる際には気をつけてください。はい。飲ませないようにします。はい。
そしてこの二日市温泉近隣の歴史的スポットです
歴史好きの方に聞いていただいてるので歴史的スポットなんですけど
なんといってもダザイフ成長跡そしてダザイフ天満宮ですよね
あとさっき出てきた完全音寺
この辺りはやっぱり抑えておきたいなと思うんですけど
最近話題な場所がありまして
法満山と釜戸神社という場所があるんです
この法満山というのは奈良時代からこの山の中で国家的な祭祀が行われてた場所なんですけど
今その釜戸神社の舎地になってるんですね
釜戸神社ですよ
あの超人気アニメ鬼滅の刃の聖地になって
聖地として多くのファンが訪れてるんですよ今
へー
っていうのも釜戸神社、釜戸っていうのが主人公の釜戸炭治郎の苗字と同じ
あーそうなんですね
しかもこの釜戸神社はダザイフの鬼門除け、いわゆる鬼は鬼除けだったので
鬼滅も鬼じゃないですか
なるほど
ここが繋がってファンがここは聖地だってたくさん足を運ばれて
エマに自分たちでオリジナルの鬼滅の刃のキャラクターの絵を描いて奉納してるので
もしできる機会があったらエマ見てみてください
すごくあったんですよ
なんか先ほど写真見せていただいたら
皆さんがね、自分でイラストを描いて
そうなんですよ
すごい上手いですよね皆さん
上手ですよね
あの小さいエマによく描けましたよね
結構にじむんですけどね
そうですよね
すごくカラフルに描いてらっしゃって
すごいですね
はい
聖地巡りもいいですね
はい
あとやっぱりね歴史好きだったらお城が好きな方多いと思うんですけども
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もうこの近くに国の特別史跡であり百名城
そして俗百名城で呼ばれているお城が二つあるんです
一つが百名城の大野城跡
そしてもう一つが俗百名城の水城跡というのがあるんです
どちらもちょっと歴史の古い、いわゆる太宰府なので
かなり古代の方のお城なんですけれども
ぜひこちらもね歴史好きな方は外せない場所だと思うので行ってみていただいて
その際にはぜひ二日市温泉にも足を運んでみてください
はい
ということで今日は平安を代表する文学作品
竹取物語に登場する温泉をご紹介しましたが
実はね相川さん
他にもいろんな温泉が平安時代の初末に出てくるんですよ
平安時代の初末に出てくるってものすごい古いじゃないですか
そうですよ
その時から温泉はやっぱりみんなの憩いの場だったというか
大事な場所だったんですね
そこもさらに深いお話があるんですけど
それはちょっとまた別の機会ということで
楽しみにしてます
ありがとうございます
ということでいろんな時代いろんな出来事
人物と温泉がどのように関わってきたか
まだまだ話したりませんが
本日はそろそろ夕明かりのお時間
この続きはまた改めて
ということで相川さんありがとうございました
ありがとうございました
産経ポッドキャスト島歌の歴史の影に銘筒あり
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日本の歴史が好き
お城や史跡
偉人ゆかりの地をめぐるのが楽しい
というあなたにぜひ聞いてほしい
歴史の舞台に登場する温泉についてお話しします
詳しくは産経ポッドキャストで検索してください
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