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2025-08-17 07:38

With AI : Episode1〈タイニータイムマシン〉

「7分で聴ける未来物語」

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに

“池袋から新宿”に山手線で移動するくらいの時間で、まだ起きていない未来に触れる。というコンセプト。

今週は"With AI"の近未来をテーマに6つのストーリーをプロトキャストします。

 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています

 

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/nbd59fda6925a

サマリー

このエピソードでは、AIデバイス「タイニー」が個人のデジタル記録を解析し、過去と未来を繋げる可能性を探求しています。特に、過去の記憶や感情を掘り起こし、未来の選択肢を示すことがどのように成り立つのかを考察しています。

AIデバイス「タイニー」の物語
ノト丸
はい、毎日未来創造。本日も、まだ見ぬ未来のプロトキャスト、その可能性を探っていきましょうか。
ブク美
はい、お願いします。
ノト丸
今週のテーマは、With AIの未来です。
今日はですね、ある男性と彼の掌に収まるAIデバイスの物語。
タイニータイムマシン、夕焼けの年表っていうショートショートがあるんですが、
これをもとにして、AIが私たちの過去と未来をどうつないでいく可能性があるのか、ちょっと深く見ていきたいなと。
ブク美
面白そうですね。過去と未来をつなぐですか?
ノト丸
そうなんです。まず、想像してみてほしいんですけど、もしあなたがインターネットの海にずっと残してきた、自分でももう忘れちゃってるようなデジタルの足跡。
ブク美
あー、ありますね、なんかいろいろ。
ノト丸
日々の記録とか、昔のつぶやきとか、撮りためた写真とか、それが未来のあなたを示す羅針盤になるって言われたらどう思います?
ブク美
羅針盤ですか。ちょっとワクワクするような、でも少し怖いような、そんな感じですかね?
ノト丸
ですよね。この物語の主人公、沢田瞬さん、48歳。ちょっと会社を辞めて、目的もなく日々を過ごしているっていう設定なんです。
ブク美
なるほど。彼の前に、息子さんが持ってきた掌サイズのAIデバイス、タイニーっていうのが現れるんですよ。
ノト丸
タイニー、可愛らしい名前ですね。
ブク美
ある日、このタイニーが、瞬さんの膨大な過去のデジタル記録、それこそ生態データからSNSの投稿、脳波まで解析して、手のひらに3つの未来の可能性を示す光の年表みたいなものを投影するんです。
ノト丸
光の年表?
ブク美
1つは平坦で変化のない灰色の線。もう1つはビジネスで成功するみたいな、鋭く上昇する青い線。
それはそれで。
そして3つ目が、暖かなオレンジ色で波打っている線。穏やかな幸福を示唆するような。
ノト丸
オレンジ色の線。なんだか希望を感じますね。でもそれって単なる未来予測とは違うんですよね。
ブク美
そうなんです。そこがポイントで、タイニーは瞬さん自身がネット上に残してきた膨大なデジタルのパンくず。
ノト丸
デジタルのパンくずですか。上手い表現ですね。
ブク美
本人が意識してなかったかもしれない情報も含めて、それを全部拾い集めて再構築してるんですよ。
ノト丸
再構築。
ブク美
だからAIが単に過去データを整理して、「はい、あなたの未来はこうです。」って示すんじゃなくて、
本人が気づいてない、あるいは忘れてたかもしれない願望とか可能性とか、そういうものを増幅してみせる。
ノト丸
増幅ですか。具体的にはどういう?
ブク美
物語の中で象徴的なのが、瞬さんが昔撮った1枚の夕焼けの写真なんです。
ノト丸
夕焼けの写真。
ブク美
誰にも見せてなくて、特に共有も設定してなかった普通の写真ですよね。
ノト丸
普通ならそのまま埋もれてしまいそうな。
ブク美
ですよね。でもAIはその写真データだけじゃなくて、撮影した時の俊さんの脳波パターンとか、
脳波。
それと共有しなかったっていう行動、その間の微妙な矛盾みたいなものを読み解くんですよ。
ノト丸
矛盾。写真を撮ったけど共有しなかったっていう。
ブク美
そうです。そこからこの感動を本当は誰かと分かち合いたかったんじゃないか。
でも何か理由があって躊躇したんじゃないかって。
彼自身も言葉にしてなかったかもしれない、そういう隠れた思いをAIが推定するんです。
未来の選択肢と個人の意思
ノト丸
なるほど。データから記録されてないはずの感情の機微を読み解こうとすると。
ブク美
ええ。で、これがさっきのオレンジ色の年表、サンセットクロノロジーの始まりになるわけです。
ノト丸
すごいですね。でもそれってちょっと危うさも感じませんか?
AIが推定した隠れた願望がもし間違い外れだったら?
ブク美
ああ、それはありますよね。
ノト丸
あるいは本人がもう忘れたいって思ってる過去を無理やり掘り起こしちゃう可能性とか。
ブク美
うんうん、それはすごく重要な問いですね。ただ、この物語で描かれているAIの役割っていうのは何かを決定することじゃないんですよ。
ノト丸
決定ではない。
ブク美
ええ、あくまで本人の過去に基づいた可能性の地図を提示するっていうスタンスなんです。
地図ですか。
例えばそのサンセットクロノロジーへの具体的な一歩として、AIはそういえば3年前に奥さんがLINEでこの写真家の展示会見てみたいって言ってましたよみたいに提案するんです。
ノト丸
ああ、過去の発言と結びつけるんですね。
ブク美
そうそう。忘れられてた夕焼けへの感動と奥さんの過去の発言っていう点と点をAIが繋げて線にする。
でも最終的にその展示会に行くかどうか、どの未来を選ぶかはあくまで俊さん自身なんです。
ノト丸
なるほど。
ブク美
ここにいわゆるヒューマンインザループ、つまりAIは人間の思考とか選択を助けたり広げたりするツールであって、最終的な判断とか行動の主体はあくまで人間ですよっていう、そういう関係性が見えるかなと。
ノト丸
AIが出した可能性に対して人間がどう向き合って意味を見出すかが大事なんですね。
ブク美
まさに、AIが答えを出すんじゃなくてむしろ問いを深めるきっかけを与えてくれるみたいな。
ノト丸
そう考えるとなんかAIとの付き合い方もこれから変わってきそうですね。
ブク美
そう思います。そこでですね、これを聞いているあなた自身に問いかけてみたいんです。
もし、タイニーみたいなAIがあなたの、それこそ膨大なデジタル記録、日々の歩数とか検索履歴、SNSの投稿、聞いてる音楽、撮った写真、買ったもの、もうありとあらゆるものを統合して解析したとしたら、
どんなあなた自身も忘れていた願いとか、まだ気づいていない可能性の年表を提示してくると思いますか?
What if?
ノト丸
うーん、考えさせられますね。すぐにタイニーみたいなAIが手に入るわけじゃないですけど。
でもなんかこう、24時間以内に試せる未来リトマスみたいなものとして、こんな行動はどうでしょう?
ブク美
お、未来リトマスいいですね。
ノト丸
今日一日過ごしてみて、なんかふと心が動いたんだけど、特に誰かに話したりシェアしたりはしなかったなっていう瞬間とか、スマホに残ってる写真とかありませんかね?
例えば、綺麗だなーって思った空の色とか、なんか面白いなーって感じた街角の風景とか、美味しかったご飯の写真とか。
ブク美
うーん、ありますね、そういうの。
ノト丸
その写真を選んだ時の気持ちとか、言葉にしなかった思いみたいなものを、ちょっとだけメモに残してみる。
ブク美
あー、いいですね、それ。
ノト丸
その小さな記録が、AIがなくてもできる自分自身の未来年表を探るための、まあささやかだけど確かなリトマス試験紙になるかもしれないなと。
ブク美
素晴らしい。自分の内側にある小さなサインに気づくきっかけになりますよね。
ノト丸
ええ、ぜひ試してみてほしいです。
さて、明日もWith AIの未来をテーマに、まだ見ぬ未来のプロトキャストをお届けします。
ブク美
あなたが試した未来リトマスの気づきとか、もしよければ、#毎日未来創造をつけてシェアしてみてください。
ノト丸
ええ、お待ちしています。
ブク美
楽しみにしていますね。
07:38

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