生成AIキャラクターの概要
ブク美
こんにちは。今回皆さんと一緒に掘り下げていくのは、生成AIって性格を変えたら性能も変わるの?っていう結構面白い問いです。
ノト丸
ああ、それは興味深いテーマですね。
ブク美
ですよね。アイディア出しとかで、こう行き詰まっちゃった時、自分とは違う意見をくれるAIがいたらな、なんて。
ノト丸
わかります。はい。
ブク美
今回は、Daisuke Sawaiさんという方の、思考を召喚せよ、4つの生成AIキャラクターGPTsをつくる、っていう記事があるんですけど、これをもとに、AIを自分好みにカスタマイズする方法を探っていきたいなと。
ノト丸
なるほど。生成AI、特にチャットGPTなんかは、基本的にはすごく強力的というか肯定的なんですよね。いいですね、素晴らしいみたいな。
ブク美
そうそう、それです。
ノト丸
でもまあ、時には本当にこれでいいのかなとか、むしろもっと厳しい意見とか、違う角度からの突っ込みが欲しくなることもありますよね。
ブク美
ありますあります。まさに、自分と反対の意見を言ってくれるAIが欲しいって思う瞬間。
ノト丸
えー、それがないと思考が深まらないというか、同じところをぐるぐるしちゃうみたいな。
ブク美
そうなんですよ。肯定的なだけだと、本当の意味での壁打ちにならない。
ブク美
で、この記事の筆者は、AIに意図的に性格を持たせることを思いついたと。これ面白いですよね。
ノト丸
うん、非常に面白いアプローチだと思います。その性格づけのために、二軸四小元マトリクスっていう、あのシンプルなフレームワークを使ってるんですね。
ブク美
二軸四小元ですか?
4つのキャラクターの具体例
ノト丸
ええ。横軸が自分と似ているか異質か、それで縦軸が協調的か対立的か、この組み合わせで4つの異なるAIキャラクターを作るというわけです。
ブク美
へー、なるほど。じゃあ、その4つのキャラクター、ちょっと具体的に教えていただけますか。まずは、似ていて協調的なタイプからですかね。
ノト丸
その通りです。それがシンパ、シンパ。名前の通り寄り添ってくれる競争型ですね。共感したり補ってくれたり、整理するのが得意。
ブク美
じゃあ、企画の仕上げとか、考えを言葉にしたいみたいな時に良さそうですね。
ノト丸
まさに、はい。
ブク美
じゃあ、同じ協調的でも異質な方に行くとどうなるんですか。
ノト丸
それがカエル、ザッパ。これは異次元ジャンパーって呼ばれてて。
ブク美
異次元ジャンパー?
ノト丸
ええ。常識を飛び越えたり、全然違う分野のものを混ぜ合わせたり、カオスな感じが得意。
ブク美
うわー、面白そう。じゃあ発想の本当に初期段階とか、もうぶっ飛んだアイディアが欲しいみたいな時に?
ノト丸
そういう時ですね。ザッパを召喚すると。
ブク美
ザッパ、名前もすごいですね。じゃあ今度は縦軸の対立的な方に行きましょうか。
異質でなおかつ対立的。これはなんか一番手強そうですけど。
ノト丸
ええ。それが爆発、クラッシュです。
挑発系クリティカルAI。
ブク美
うわ。
ノト丸
あえて異論を唱える。否定とか逆張りとかそういうのが得意で。
ブク美
なるほど。
ノト丸
行き詰った時とか、もう一度根本から考え直したい時にガツンと意見をぶつけてもらう。
まさに自分と反対の意見をくれるAIがこれですね。
ブク美
これはAIが肯定的すぎるっていう課題に、もう真正面から向き合った感じですね。
確かに使い方によっては刺激が強すぎるかもしれないけど、ブレイクスルーのきっかけにはなりそう。
ノト丸
そうですね。そして最後、残りの組み合わせ。
似ていてでも対立的。
ブク美
自分に似てるけど対立的。
ノト丸
ええ。それが鏡型リフレックス。
本当にそれでいいのって、自分自身の考えを深く掘り下げるのを手伝ってくれる。
内省を促すタイプですね。
ブク美
はあ、なるほど。
ブク美
シンパ、ザッパ、クラッシュ、リフレックス。
ブク美
4者4用でそれぞれ役割が明確なんですね。
ノト丸
そうなんです。
単なる遊びじゃなくて、アイデアを出すプロセスの段階とか、
目的に合わせて適切な思考のパートナーを選ぶっていう考え方?
ブク美
いや、これは面白いですね。
ブク美
実際に筆者の方は、これらの性格を持つGPTs、
ブク美
つまりカスタムしたチャットGPTを作って公開してるんですよね?
ノト丸
ええ、そうなんです。だから試せるんですよ。
同じ質問を投げかけても、選ぶキャラクターによって本当に全然違う答えが返ってくる。
ブク美
ええ。シンパにはまとめてもらって、クラッシュにはあえて壊してもらうみたいな。
ノト丸
そういうことです。状況に応じて最適な思考モードを召喚するっていう感覚?
ブク美
ワークショップでの使い方も面白いって書いてありましたね。
なんかカードにして、ここでザッパー召喚みたいに宣言するって。
ノト丸
ええ、そうすると対話の雰囲気がガラッと変わる。
AIとのやりとりがもっと能動的で、ちょっとゲームっぽくもなりますよね。
ブク美
うんうん。単に指示を出すだけじゃなくて、AIの性格を意識して付き合うっていう?
ノト丸
そうなんです。AIとの関わり方が受け身からもっと主体的なものに変わっていく、そういう可能性を感じますね。
ブク美
さて、今回の話から見えてきたのは、生成AIってただの便利な応答マシンじゃなくて、
多様な視点を持つ知的仲間として私たちがデザインできるんだ、ということですかね?
ノト丸
まさに。
ブク美
あなた自身の考え方の癖とかを振り返ってみて、どのキャラクターと話してみたら新しい発見がありそうですか?
ノト丸
シンパ、ザッパ、リフレクス、それともあえてクラッシュ?
ブク美
そして最後に、ちょっとあなた自身に問いかけてみてほしいんです。
今回紹介した4つのキャラクター以外にですよ。
あなたの思考を本当にこう揺さぶったり補強してくれたりするためには、他にどんな性格のAIが必要だと思いますか?
ノト丸
あーなるほど。
あなたにとって理想の思考の壁打ち相手となるAIってどんな個性を持っていると考えますか?