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2025-07-11 06:56

超ググる時代の、もったいなさ

「生成AIって、検索の進化系でしょ?」
──そう思ってる人、まだググってるかも。

生成AIを“賢い検索エンジン”としてしか使っていない日本。
それ、本当に、もったいない。

下記note記事をNotebookLMで音声化したものです
 

図で解説しました。
→『あなたはまだ“ググって”いるのか?』
https://note.com/daisaw33/n/nef9221222215

サマリー

このエピソードでは、日本における生成AIの利用率が他国に比べて低く、その本質的な価値が見落とされている状況について考察されています。特に、生成AIを単なる検索ツールとして捉える傾向があり、共に創造するパートナーとして活用する方法が提案されています。

生成AIの現状と認知の壁
ブク美
こんにちは。今回の探究、早速始めましょうか。まず驚きのデータを一つ。総務省の2024年情報通信白書によるとですね、日本の生成AIの個人利用率、これなんとまだ26.7%なんです。
ああそうなんですね。昨年の3倍にはなったらしいんですけど、それでもアメリカの68.8%、中国だと81.2%と比べるとかなり低いなと。
ノト丸
あれだけジブリ風画像とか色々話題になったじゃないですか。だからこれ少し意外ですよね。確かに体感とはちょっと違う感じがしますね。
ブク美
ですよね。今回はですね、主にDaisuke Sawaiさんの考察記事、超ググる時代のもったいなさについて考えてみた。
これと先ほどの情報通信白書のデータ、これを手がかりにしてですね、なぜ多くの人が生成AIを、なんていうか賢い検索ツールみたいにしか捉えていないのかと。
そしてその本質、つまり"生成=創る"ことを見過ごしちゃってるんじゃないか。そのもったいなさについてちょっと深掘りしていきたいなと思ってます。
今回のミッションとしては、検索に慣れ親しんだ私たちの思考をどうやったらこう"創る"っていう方向にスイッチできるのか、そのヒントを探っていこうと、そういう感じです。
ノト丸
なるほど。確かに私たちはもう四半世紀以上ですかね。気になったら検索とか、わからなかったらググるっていうのがもう反射神経みたいになっちゃってますよね。
ただそのご提供いただいた資料が鋭く問いかけてるのは、生成AIって本当に検索の進化系なんですかね。それとも全く違うものなのかっていうそこですよね。
ブク美
そこがポイントですね。
ノト丸
まずここから考えていくのが良さそうです。生成AIの革新っていうのは、やっぱりその名の通り、ジェネレート、つまり生成する、もっと言えば"創る"ことにあると思うんです。
ブク美
"創る"ですか。
ノト丸
文章とか画像、音楽、コードなんかもそうですね。これまで専門的なスキルが必要だった領域で、AIが創造的な作業をある程度担えるようになった。これがやっぱり革命的な点ですよね。
でも資料が指摘するように、ChatGPTが登場した2022年の11月頃からですか、多くの人がこれを、より便利な検索エンジンみたいに捉え始めちゃった。
それで検索と生成の境界が曖昧になってしまったと。ここが結構大きな分かれ道だったんじゃないかなって資料は言ってますね。
ブク美
その変化、Sawaiさんの資料にある図がすごくわかりやすいですよね。特に2025年現在の図にある見えない壁、これが重要だと。
資料によると2つの壁があると。1つはグレーの点線で示されている人々の認知の壁。
認知の壁。
つまり私たちが生成AIを高度な検索、資料の言葉だと生成検索ですか、それとして便利に使っていても、その奥にある創るっていう力にはなかなか気づきにくいと。
ノト丸
そうですね、そこがまず1つ。そしてもう1つが青い斜線で示されているGoogleのビジネスモデルの断崖。
共に作るパートナーとしての生成AI
ブク美
断崖ですか⁈
ノト丸
これはこれまでの検索結果の広告で収益を上げるモデルから、生成AIの回答をトップに表示するようなモデルへの転換という企業側の巨大なシフトを示唆しているんですね。これはユーザーからは非常に見えにくい。
ブク美
なるほど、地殻変動みたいな。
ノト丸
まさにそういうことです。
ブク美
ということは私たちは知らず知らずのうちに、すごく高度な検索機能としての生成AI、言ってみれば超Google状態にはなっているかもしれない。
ノト丸
かもしれないですね。
ブク美
でもその先にある作るというもっと本質的な価値、それを見逃しちゃってる可能性が高いってことですね。
ノト丸
まさにそこなんです。そしてこの生成の本質を見過ごすっていう傾向は、個人だけじゃなくて企業にも結構色濃く出ているみたいですね。
ブク美
あー、企業もですか。
ノト丸
情報通信博書によると、日本企業で導入が進まない理由として、必要ないとか使い途がわからないっていうのがまだ多いと。
ブク美
そうですか。
ノト丸
で、たとえ導入しても目的が結局業務効率化に偏りがちだと。これに対して資料の筆者はかなり強い言葉ですけど、「完全にアウトだ!」と指摘してるんです。
ブク美
結構厳しいですね。完全にアウト。
ノト丸
つまり、価値を生まない作業をいくら効率化したってそれは意味がないじゃないかと。生成AIの本当の価値は価値創造にあるはずなのに、それを見逃してるのは非常にもったいない。という主張ですね。
ブク美
なるほど、もったいないと。では、どうすればそのもったいなさから抜け出せるんでしょうか。資料では、生成AIとの関わり方自体を変えようと提案してますね。
ノト丸
その通りです。調べるために使うんじゃなくて、共に創るパートナーとして捉え直しませんか、と。
ブク美
共に創る。
ノト丸
はい。で、重要なのは何か完璧な質問を用意するとかじゃなくて、何をつくりたいかとか、自分は何がしたいのかっていう自分の中にある漠然とした問いから始めることだと。
ブク美
整った質問じゃなくていいんですね。
ノト丸
ええ、むちろわからないままでいいと。雑談するみたいに断片的なアイディアの欠片みたいなものをAIにポンと投げてみる。
ブク美
へえ、雑談みたいに。
ノト丸
そうです。AIとの対話の中でだんだん形にしていく。このプロセスこそがググる脳からジェネる脳への転換点になるんじゃないかと述べられていますね。
ブク美
なるほど、対話しながら形にしていく。
ノト丸
そのプロセス自体が大事なんです。今回の考察でよりはっきりしてきたのは、生成AIは単なる便利な道具っていうだけじゃなくて、私たち自身の創造性を刺激したり拡張したりしてくれる共創者になりうるんだなということです。
ブク美
共創者ですか。いい言葉ですね。
ノト丸
だから検索に慣れきった思考からちょっと一歩踏み出して、不完全でもいいからAIに問いを投げかけて、何かを生み出すそのプロセスを体験してみる。それがこの技術の本質に触れる鍵になりそうだなと感じますね。
ブク美
さて、ここまで聞いてあなたはどう感じましたか?まだ情報を得るためについついググってばかりいますか?資料の最後には力強いメッセージがありましたね。人々よ価値をジェネれ!と。
ノト丸
はいありましたね。
そこで最後にあなたにこの問いを投げかけたいと思います。あなたは何をジェネりますか?あの完璧な答えなんて全然いらないんです。まずは何か小さな創る^_^試み、それをAIと一緒に始めてみてはいかがでしょうか。今回の探究はここまでです。
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