1. 脱字コミュニケーション
  2. 2024年に『夜と霧』を読む意義..
2024-04-06 1:27:32

2024年に『夜と霧』を読む意義とは #CeasefireNOW

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“人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ”

【トーク内容】

ポッドキャスト日常的に聴いてる?/東日本大震災から13年/コロナ禍おそるべき風化スピード/映画『関心領域』先行上映/『夜と霧』(原題:心理学者、強制収容所を体験する)の由来とは?/なぜ朗読をするのか/一人で読むのとは異なる感覚/ごんぎつねの音読カード/ガザの現状に心を痛める/何をどのように表明すべきか探った結果としてのポッドキャスト/戦後2年で発刊された文学作品/改訂版の翻訳を読みます/初版翻訳の経緯/今ホロコースト被害の書籍に触れる意義/池田香代子のあとがきは必読/通底する「感情の消滅」というテーマ/発疹チフスとはどんな病気なのか/運命に翻弄されるということ/非人道的だったのは“ガス室”だけではない/若い人に読まれるために小難しい表現は排除されている/新版で大半が削除された「モラル」/じゃあ僕らは何をすればいい?


収録日:2024年3月11日



【出てきた固有名詞】

速水健朗、これはニュースではない、奇奇怪怪、オスカーの話題、関心領域、アウシュヴィッツ強制収容所、ジャミロクワイ、ジョナサン・グレイザー監督、ごんぎつね、池田香代子、霜山徳爾、パレスチナ、ガザ、イスラエル、アンネ・フランク、ムスリム、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』、意識の流れ、マーシー、ブルーハーツ「1000のバイオリン」、ハックルベリーの冒険、ジャスミンティーラテ、ほうじ茶ラテ、アクエリアスのサイダー、白桃ラテ、松屋のシュクメルリ



【参考資料】

『夜と霧 新版』(ヴィクトール・E・フランクル 著, 池田香代子 訳)

…朗読で取り上げたのは以下の四節

 「最初の選別」p.16

 「飢え」p.47

 「発疹チフス」p.80

 「運命の戯れ」p.87    ・パレスチナ関連のデモ・イベント運営組織まとめ – 【公式サイト】温泉マーク-Auto-Tune Streamer-



アパルトヘイトに抗する文化(署名できます)

そもそもパレスチナ問題って?


【話者】

⁠⁠もこみ⁠⁠

⁠⁠リサフランク⁠⁠


【デザイン】

●アートワーク:⁠⁠みうら⁠⁠

●OP・BGM・ED:⁠⁠林舜悟⁠⁠


【番組アカウント】

⁠⁠Discordの招待リンク⁠⁠⁠

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連絡先:okmicommunication@gmail.com

サマリー

脱字コミュニケーションのもこみとリサフランクは、ポッドキャストのリスナー数と反応について話しています。また、夜と霧という本についても話し、その作者であるフランクルの心理学者としての体験を朗読しています。アウシュビッツ強制収容所への到着時に、神衛隊員によって左右に分けられた人々の運命の分岐点が描かれています。90%の人々がガス室に送られる運命にあることが明かされ、その衝撃的な事実について触れられています。フランクルさんが医師であることが明らかになる前に、非収容者たちが食事について議論し、飢餓との戦いについて辛い現実を経験します。収容所での劣悪な状況や個人の存在の無視、運命の戯れなどを経験したフランクルさんは、共生収容所での生活を通じて人間としての尊厌を失い、自我がない無価値な存在と感じるようになります。しかし、自分を群れの一部として受け入れず、個々の運命に関わることを懸命に避けることで生き延びようとする人々の姿も描かれています。私たちは収容所での運命の成すがままにされるしかなく、何もなかったと思った15分で82人の仲間たちは命を落とします。この本はいかに命の価値を貶めた行為なのかを描いており、生きる意味についても考えさせられます。『夜と霧』を読む意義とは、第二次世界大戦の悲劇を忘れずに教訓として受け止めることが重要であり、情報をまとめた記事や動画を通じて意識を高める機会を創造することも必要です。

ポッドキャストのリスナー数と反応
スピーカー 2
脱字コミュニケーションということで、もこみと申します。
リサフランクです。よろしくお願いします。
前回までの感想ということなんですが、
あいにく、もう特にないので、
なんか、早水健郎さんっていう、これはニュースではないっていう、ポッドキャストやってる人っていうか、
まあ、批評家の人で、いろいろ本とかもたくさん出してるんですけれども、
その人が、この間、ポッドキャストのリスナー数は増えてるんだけど、
反応は全く増えてないっていうことを言って、
まさに、あるあるなんですかね、これはね。
スピーカー 3
可能性あるね。
スピーカー 2
反応が見えづらいっていうね。
YouTubeのコメント欄ほどコメントしやすくもないし、
スピーカー 1
まあ、そうだね。
スピーカー 2
ツイートするにはちょっと内容、割とあるから、
ツイートしづらいとかあんのかね。
どうなんですかね。
スピーカー 1
そうね。
スピーカー 3
なんか、無言でシェアっていうのもポッドキャストだとしにくいっていうか、
曲とかと比べると。
スピーカー 2
僕らがじゃあ、ポッドキャストの感想をシェアしてるかって言ったら、
そんなにしてないし、
実は、ポッドキャスト聞いてます?
スピーカー 1
聞いてない。
スピーカー 2
ポッドキャストさ、聞いてないんだよな。
スピーカー 3
あんまり聞いてないですね、正直。
スピーカー 2
申し訳ないんだけれども。
野球機械会もすごい、
もう一時期は全部聞いてたからさ、
最近聞いたけど、やっぱすごいなっていうことを思いつつ、
毎回全部聞くみたいなことをちょっとしてないですね、ポッドキャストは。
スピーカー 1
難しいですよね。
スピーカー 2
そもそも聞いてないし。
聞かないとね。
ポッドキャストやるとさ、
一つ一つ聞くとすげえなって思う。
スピーカー 1
すごい、初めてから聞き方変わるよね。
スピーカー 3
変わるよね、ほんとに。
それで、たぶんこの脱コミを始めたときとかもさ、
スピーカー 2
ポッドキャスト我々あんまり聞かないから、聞かなきゃねって言ってんだけど。
夜と霧の本とフランクルの体験
変わんないな。
スピーカー 3
正直全然聞けてないですよね。
スピーカー 2
聞くと勉強になるよな。
これこういうふうにやってるんだみたいなね。
そうね。
スピーカー 3
物によっては全然違うからね。
スピーカー 2
ほんと違うしね。
我々も聞かないとね。
僕らが聞いて感想を知らせればみんなもやってくれるかな。
スピーカー 3
そうだね。
示したほうがいいかもね、我々が。
示したほうがいいな。
スピーカー 2
まあ、って言ってやんないんだろうな、どうせ。
どうせやらないんだろうな。
という感じで、待ってますので。
なんでもいいから、
Discordに書き込んでくれるでもいいし、DMでもいいし、メールでもいいし。
本当になんでも大丈夫なので。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
ということで、今回は夜と霧ということだね。
スピーカー 1
夜と霧。
スピーカー 2
夜と霧を朗読しようっていうことを思いつきまして。
これ何でかっていうのは後で言うとして、
スピーカー 1
今日ちょうどアカデミー賞受賞式というね。
スピーカー 3
オスカータイムリー。
スピーカー 2
で、感心領域っていう映画が
国際長編なんとかみたいな。
何かしらで受賞して。
受賞したんですよ。
何かしらで。
知らないけど。
具体的なところまで見てる。
まあ、いろんな賞を受賞してますよね。
カンヌ、カンヌとってんだね、これね。
スピーカー 1
そうなの?
スピーカー 2
カンヌとってんですね。
音響賞だったり。
国際長編映画賞受賞。
合ってたね、ほぼね。
夜と霧の朗読
スピーカー 2
を受賞してますよと。
これどういう映画なのかっていうと、
アルシュビッツ収容所っていう
ナチスのね、
ナチスドイツの
悪名高いユダヤ人強制収容所っていう。
ユダヤ人というだけでもさらって
そこに強制労働させて
体の弱い人はガス室で送るとかね。
大量殺戮をするという、
そういう施設ですね。
もう言わずと皆さんわかってると思うんですけど。
スピーカー 1
その隣のお家、隣で暮らしているお家。
スピーカー 2
日常ですよね。
無関心とかっていうのがテーマの映画らしくて。
先行上映会が、
今日収録日3月11日で、
スピーカー 3
3月11日っていうと、
スピーカー 2
それでなんか、
13年前か、あれね。
スピーカー 3
そうね。
スピーカー 2
13年前か、あれ。
そうだよね。
そう言われるとすごい前だ。
スピーカー 1
13年前か。
スピーカー 3
小学3年生だったから、
僕に関して。
確かにそうなんだけど、
スピーカー 1
でもなんか、
スピーカー 2
13年前か。
スピーカー 3
未だ鮮明に思い出せるから、
13年前って言われると衝撃っていうか。
スピーカー 2
この前新聞で、
スピーカー 1
その当時、小学生として被災して、
スピーカー 2
福島とかにいた子なんかな。
転校して福島から北港として育ったみたいな。
今、野党のほうで学校の先生をやってて、
で、この間の地震。
っていう、そういう新人教師。
すごい。
だから、もうだってそうだよね。
先生やってるよね。
やってるぐらいの年齢だよね。
スピーカー 3
普通に働いてるよね、みんなね。
そりゃ、てかもう、そっか。
今、中学生の子とかは知らない世代だった。
知らないもんね。
スピーカー 2
僕らにとっての阪神淡路大震災というか、
知らないじゃん、だって。
知らない。
オウムとかも知らないじゃん。
スピーカー 3
そうですね。
スピーカー 2
生まれてないし。
スピーカー 1
思ったより、
スピーカー 3
自分たちにとってはさ、
集中地位というか、
誰しもが知ってる惨劇みたいな。
そういう感じのイメージだけど、
続々と知らない世代が出てくるから、
スピーカー 1
思ってた以上に、
スピーカー 3
ちゃんとあの時のことを話さないといけないんだろうなっていうのを
すごい思いますよね。
スピーカー 2
本当にね。
コロナのことだってそうだよね。
スピーカー 3
もうみんな忘れてるからね。
スピーカー 2
僕らも忘れてるよね。
いろんなことを忘れてるよね、コロナの時のこと。
スピーカー 3
いや、本当にそうですよ。
スピーカー 2
だから、コロナの時のこともそうだし、震災のことも、
エピソード1本ずつ撮ってはいるけれども、
本当に簡単に風化しちゃうんだなっていう。
で、今日3月11日で、
昨日、関心流美の先行上映みたいなのがあって、
実は僕ら行ってないんですけど、
そうですね。
行けなかったんですけど。
スピーカー 3
誘いは来たんですけど、ちょっと行けなかったです。
スピーカー 2
行けなかったんですけれども、
5月に公開ということで、
非常に楽しみなんですけれども。
スピーカー 1
監督の人が、
ジャメル・クワイのバーチャル・インソニティの監督でもあるみたいな。
スピーカー 3
そういう意味でも気になったんですけどね。
スピーカー 2
そこだけを目的に行こうとしてたもんね。
スピーカー 3
そうだね、もともとはね。
スピーカー 2
ジョナサン・グレイザー監督。
で、今日その受賞式がありまして、
そこでスピーチをね。
受賞したからスピーチするじゃないですか、みんなね。
そこで、今のイスラエルおよびパレスティナ・ガザの戦争のお話。
非常に非人道的な行いでたくさんの犠牲者が生まれています。
コメントをしたと。
結構ギリギリのコメントというか、
ハリウッドの力が強い場所っていうのは結構、
イスラエル寄りだから。
スピーカー 3
そうだね。
やっぱり。
実際なんか反応とかも割れてたみたいですね。
スピーカー 2
ハマスを擁護するのかっていうのがすぐ飛んできますから。
みたいだから。
スピーカー 1
結構その拍手も起こったりね、みたいなことがあったみたいですけど、
スピーカー 2
そういうこともあって、今日タイムリーかなというね。
スピーカー 3
全然そんなこと知らずにこれやろうっていう話はあったかなと。
スピーカー 2
偶然にもマッチしたといえば。
スピーカー 1
夜と霧ね。
スピーカー 2
夜と霧。
夜と霧自体は知ってましたよね。
スピーカー 3
そうだよな、名前だけ知ってたけど、
ただ別に教科書とかであんまり読んでたわけじゃなかったから。
そうだよね。
スピーカー 2
絶対ね。
スピーカー 3
具体的に内容は知らないみたいな。
どういう本だけかはちょっと知ってるみたいな感じでしたけど。
スピーカー 2
アンネ・フランクの日記と並んで20世紀のユダヤ人、
教制収容所に収容されたユダヤ人の文学作品としていいんじゃないかっていう感じもするんですけれども、
この作者がフランクルという心理学者ですね。
これはあくまでも報告書であるっていう。
文学作品って言うとちょっとあれかもしれないけど、
いわゆる体験、体験だから個人の。
スピーカー 3
そうだね、だって現代が心理学者、教制収容所を体験するってめちゃくちゃシンプルなタイトルというね。
スピーカー 2
心理学者、教制収容所を体験するっていうのがドイツ語での現代。
これを夜と霧というふうに訳してというかタイトルをつけたんだね。
この夜と霧っていうのはナチスの作戦の名前。
あと書きとかにも書いてありますけど、
1941年のナチスの反ドイツ派の政治家とか思想家とか活動家とかを連行して行方不明にさらってしまうという。
その作戦の名前が夜と霧だったっていう。
もう名訳ですよ。
心理学者、教制収容所を体験するだと多分ここまで日本では残ってないというかみんなが知ってるみたいな感じではなかったんじゃないかという。
スピーカー 1
そうだと思いますよ。
スピーカー 2
気もするよね。
このフランクルという心理学者ももうこれ以上の話じゃない。
教制収容所を体験するって本当にそれだけのというか、
体験したこととどう思ったか。
どういう人が生き残ったのか。
どういう人が死んだのか。
どのように苦しみを経験したのかっていうことが綴られている本でございます。
読んだことある人も多いんじゃないかなと思うんですけど、
僕は買ってから数年間放置してました。
それは何でなんだろうね。
80ページくらいまで読んだ形跡があったんだけど、
久しぶりに引っ張り出したら放置してて、
なんかやっぱりあんまり進んで読もうという気はしないというか。
スピーカー 3
僕もこの回を撮ろうってなって初めて読んだけど、
かなりしんどかった。
本当に元気なくなったっていうか沈んだ。
スピーカー 2
でも読むと結構スルスル読めちゃいましたね。
スピーカー 1
割と本当に一瞬で読んだかな今回は。
スピーカー 2
いろんなことが書いてあるわけですね。
最初連れてこられたとかね。
今回は朗読をしてみようっていうね。
スピーカー 1
それは何でそういうふうに。
スピーカー 2
思いつきなんだけど。
思いつき。
1回やったんですよ、朗読この本。
2人で。
この本ってエッセイみたいな感じでもある。
エッセイだよね。ある意味ね。
そうですね。
小さい見出しがついてて、場面が切り替わっていくというか。
その小さい見出しごとに変わる側で交代で朗読し合うっていうのを1回やったんですよ。
そうしたらめちゃくちゃ頭に入ってきたんだよね。
なるほど。
自分一人で読むのとはまた違う入ってくる感じ。
スピーカー 3
状況がより具体的にわかりやすくなるとか。
スピーカー 2
わかりやすくなるっていうか別に読むのと聞くのとでは。
内容は同じなんだけど。
例えば村上春樹の小説とかもそうだけどさ。
小説を読んで場面が想像させられるっていうのと、それを映画化したものを見るっていうのは全く別の体験でしょ。
どっちの方が好きかとかも別れてる人によると思うんだけど。
本を読むことによって場面が想像させられるっていうのは一人でもできるんだけど、
それを人に言われて。
オーディブルとは一緒っちゃ一緒なんだけど、その人が僕に向かって語りかけてるっていうか。
僕がその人に向かって読んでるっていうか。
読むときも。
音読って小学生の頃やらなかった?
スピーカー 3
やりました。
スピーカー 2
宿題とかでめっちゃ音読させられなかった?
スピーカー 1
させられたけど、ただ結構サボってましたね。
スピーカー 3
ゴンギツネとか。
なんか音読カードみたいなのあるじゃん。
アウシュビッツ収容所への到着
スピーカー 3
あれを読んでないけど書いてくださいって言って書いてもらってましたね。
スピーカー 2
音読カードあったよね。
うん。
ゴンギツネとかめっちゃ読んだよ。
なんかあれはでも本当に僕嫌だったんだけど、なぜかっていうとめっちゃあくびえんの。
スピーカー 3
あくび?
スピーカー 2
あくびが出るの。
僕音読するととにかくあくびが止まんなくて。
スピーカー 1
そうなの?
スピーカー 2
すごいつらいの。
なんか生き止めて読んじゃうかな。
ああ、そういうことか。
音読するとあくびがめっちゃ出ちゃうから。
スピーカー 3
酸欠になっちゃうっていうのかもしれない。
スピーカー 1
あくび出てきちゃったよ。
今の。
スピーカー 2
音読すごいやだったんだけど、実際こうそういう宿題とか制約なしにやると、
なんか結構聞く側になっても違うし、読み聞かせるっていう行為も普通に読むのとは全然違う感じ。
それをポッドキャストならできるなと思って。
スピーカー 3
なるほどね。
確かにもうこのためのみたいな感じの媒体っていうか。
スピーカー 2
そうですよね。
だからちょっと今回は僕らがこの中で4つの項目を選んできたので、それを交互に選んだやつを4つ読みましょうと。
で、ちょっと感想を添えると。
で、なんで今このタイミングでこういうことをやるのかっていうこともちゃんと言ってた方がいいと思うんですけど、やっぱりガザーの現状に心を痛めてますよね。
で、なんかTwitterとかでハッシュタグをつけてツイートしてとかリツイートしてとかするけど、
ハッシュタグつけてツイートするっていうのは僕はちょっとやりにくいなという感じがしてやられてはいないんですけど、
実際デモの現場に行ってみるとかしましたし、言ってはないけどね。
言ってはないけど、Twitterで言ってはないけど、なんかいいねをするもそうだし、いろいろかかり方あると思うんですよ。
ただ、ちょっと何もしてないように見えるのもあれかなっていう。
そうだな。
防御反応としてそうしてるんじゃなくて、なんかやっぱりちゃんとこうイメージ的にやったほうがいいとはずやっぱりずっと思ってて、ただやり方がわからなくて。
スピーカー 3
そうだね。なんかツイートするのもさ、TwitterっていうかもうXという場がさ、なんかじゃん。
スピーカー 2
そうなんだよね。なんかなんだけど、でもそう言って何もしないもんなんかもうちょっとあれかなって。
わかります。すごく。
ただそれでもあるっていうのはやっぱあるので、この夜時朗読するっていうことをそれに変えるというか、何か感じ取っていただけたらなと。
僕らはこれ読んで本当に、そうだね、読んでください。
聞いてくださいという感じですね。
後書きの話もしとくか。
スピーカー 1
したほうがいいね。
スピーカー 2
この本は実はこの夜と霧っていうのはですね、初版が現著、ドイツ語の初版が1947年なんですね。
2年後か終わって戦争が。
すぐだよね。
すぐだね。相当だねこれね。
スピーカー 1
よく本当にめちゃくちゃすごい人で、もう読んでてめちゃくちゃ偉大だなっていう風に思ったんですけど。
スピーカー 2
本当にね、ただのレポート報告書っていうよりは本当に文学作品として読める。
だからこそ残るし、今後もずっと残り続けると思うし。
そういうものだと思うんですよね。
日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える。
今もっとでしょうね。
日本語の初版が1956年。
今回扱うのが池田佳代子という人の訳書で、こちらが1977年に現著のフランクルさんが改訂版を出したんですよ。
その改訂版を改めて2002年に翻訳したバージョンですね。
こちらを今回は読みました。
なので改訂版の翻訳。
新しく、最初の翻訳はまた池田さんじゃなくて別の人なんですよね。
スピーカー 3
そうですね。下山さんかな。
スピーカー 2
下山さんというのかな。
この人はこの本を訳したいっていうことでドイツに行ってフランクル先生に訳させてくださいと。
ものすごく温かく対応してくださったみたいなことが後書きにも書かれてますよね。
改めて池田佳代子さんが訳された際に寄せた後書きがですね。
まさにこのイスラエルのことも書いてあるわけですね。
2002年だから22年前。
スピーカー 1
いかに長い間イスラエルという国がパレスティナという土地をどう扱ってきたのかというね。
スピーカー 2
憎しみが連鎖してるわけですね。
前このイスラエルが建国したというのが、イスラエル建国かっこつきで言わなきゃいけないと思うんですけど。
1948年に建国が宣言されてユダヤ人をどんどん土地に引っ越してくださいと呼びかけがあったみたいなね。
それをフランクルは絶対見てたと。
それに複雑な気持ちで多分見てただろうなと絶対そうだと思うんですけど。
ある意味この夜と霧もそうだし、アンネフランクの日記も結構ユダヤ人たちの精神的な柱になっているというね。
スピーカー 3
そうですね。
スピーカー 2
被害の、ジェノサイドの記憶というか。
スピーカー 3
あの時の痛みを忘れないようにみたいな。
スピーカー 2
なんだけど、それが今じゃどういうふうにある意味利用されちゃってるのかっていうことについても、おそらく間違いなくじくじたる思いがあるはずだと思うんですよね。
みたいなことが書かれていますということなんで。
まさに今読んだほうがいいのではないかという。
スピーカー 1
間違いない。
スピーカー 2
感じですね。
この後書きもすごい短いけどすごい読みごたえがあるという感じなんで。
そうですね。
後書きから読む派の人も別に後書きから読んでいいと思うんですけど、ぜひ本文のほう全部ね。
スピーカー 3
はい。
スピーカー 2
ということで、そろそろリサフラからかな。
最初は読んでください。
ページは?
スピーカー 1
16ページですね。
16ページですね。
スピーカー 2
じゃあ僕はもう本閉じてリサフラの声だけを聞くんで。
皆さんも声だけを聞いて、たぶん途中ね噛んだりしても、読み直していいけど止まらず最後まで行くと。
ということで皆さんもできるだけ止めずにね。
スピーカー 1
じゃあお願いします。
最初の選別。
異想されてきた私たちはみんな多かれ少なかれ音者妄想にとらわれていた。
スピーカー 3
相変わらず何もかもうまくいくはずだと考えていた。
神衛隊員による選別
スピーカー 1
なぜなら今何が起こっているのかその意味をまだ捉えかねていたからだ。
それは夕方になってようやくはっきりした。
スピーカー 3
私たちはすべての所持品を置いて箇所から降り男女別々に一列になって
スピーカー 1
親衛隊の高級商工の前を歩けとの指示を受けた。
スピーカー 3
どうしてあんなことができたのか。
スピーカー 1
私は大胆不敵にもパンを入れた袋を危なっかしくコートの下に隠し持っていった。
見ていると私の列の男たちが一人また一人と親衛隊商工の前に進み出る。
私は考えた。
もしもあの商工が私の体を片側にかしげさせている重いパン袋に気づいたら
私は平手打ちの一発もくらいぬかるみに叩きつけられるだろう。
そういうことはすでに風の噂で耳に入っていた。
スピーカー 3
私はこの男に近づくにつれ荷物を隠しているのが見つからないよう
スピーカー 1
本能的に体をまっすぐに伸ばした。
男は今や私の目の前に立っている。
長身装駆でスマートで日の打ちどころのない真新しい制服に身を包んだ。
要するにエレガントで見出し並みのいい人間だった。
自由なる寝不足にだらしない姿をさらしていたみじめな私たちとは雲泥の差だ。
男は心ここにあらずという態度で立ち
右肘を左手で支えて右手を掲げ
人差し指をごく控えめにほんのわずか
こちらから見てある時は左にまたある時は右に
しかし大抵は左に動かした。
この人差し指のかすかな動きが何を意味するのかさっぱり見当がつかない。
ある時は左にまたある時は右に
しかし大抵は左に
さあ私の番だ
先ほど誰かが私に囁いた
見ている方から右は労働に
左は労働不適格者や病人の収容所にやられるんだぞ
私はなりゆきに任せることにした
これを皮切りに私は行くたびとなくなりゆきに任せることになる
パンブクロのおかげで体は左にかしげそうだ
私は背筋を伸ばしシャンとした
審栄隊員は私を探るような眼差しで眺めた
不審に思ったか疑念を覚えたかしたらしい
男は私の両肩に手を置いた
私はいかつい感じを与えようと
努めて直立の体勢をとった
すると男は私の肩をゆっくりと回転させ
私は右を向かされ
そして私から見て右の方へ走った
夜になって私たちは人差し指の動きの意味を知った
それは最初のトータだった
生か死かの決定だったのだ
それは私たちの位相談のほとんど
およそ90%にとっては死の宣告だった
それは時を置かずに執行された
私たちから見て左にやられた者は
スピーカー 3
プラットフォームのスロープから直接
スピーカー 1
焼却炉のある建物まで歩いていった
その建物にはそこで働かされていた人々が教えてくれたのだが
入浴施設といろんなヨーロッパの言語で書かれた紙が貼ってあり
人々は各々石鹸を持たされた
そして何が起こったか
スピーカー 3
それについては言わなくてもいいだろう
すでに数々の信頼できる報告によって
スピーカー 1
明らかにされている通りだ
位相談の聴衆派である私たちは
その夜のうちにことの次第を知った
スピーカー 3
私が収容所暮らしの長い被収容者に
スピーカー 1
友人のPの行方がわからないと漏らしたのがきっかけだった
その人はあなたとは別の側に行かされた?
そうだ
だったらほらあそこだ
あそこってどこだ?
手が伸びて数百メートル離れた煙突を指差した
スピーカー 3
煙突は数メートルの高さに不気味な炎が吹き出して
スピーカー 1
びょうびょうと広がるポーランドの黒い空をなめ
真っ黒な煙となって消えていく
あそこがどうしたって?
あそこからお友達が天に昇っていっているところだ
露骨な答えが返ってきた
90%の運命
スピーカー 1
私はまだ事態が飲み込めない
けれども時間の問題だ
手ほどきしてもらった途端疑問は氷塊した
話をはしょってしまった
スピーカー 3
しかし事実は先に述べた夜明けの駅から
スピーカー 1
収容所で初めての眠りに着くまで
心理学的にはまだまだ長い道のりがあったのだ
駅を出発した私たちの列は
いつでも撃てるように銃を構えた
神衛隊の監視兵に護衛されながら
高圧電流の流れる鉄縄網に挟まれた道を通って
収容所を駆け抜け消毒用入浴施設にたどり着いた
最初のトータに残った私たちには
少なくとも本物の入浴が待っていた
私たちの御舎はさらに格好の良さを与えられた
神衛隊員がやけに親切に見えたのだ
だがほどなく私たちは隊員たちが有効的なのは
私たちの手首に腕時計を認め
実に愛想よく譲渡を持ちかけるまでだと気がついた
スピーカー 3
隊員たちによるとこの先まだ持っているものも
スピーカー 1
どの道手放さなければならなくなるという
誰もが密かに考えた
どうせ無くなるものは無くなるのだ
この割と親切な奴が時計を一つ着服したって
どうってことないだろう
こいつが何かの檻に便宜を図ってくれるかもしれないじゃないか
スピーカー 2
以上です
スピーカー 3
はい これは一体どの場面?
一番最初にアウシュビッツの強制収容所に
スピーカー 1
移送されてきて到着した
スピーカー 3
というタイミングで神衛隊員が到着した人たちに
お前左行け お前右行けって
スピーカー 1
一人一人に指示していくわけですよ
スピーカー 3
それがここに運ばれてきた人たちは
最初全然意味が分からず
でも従うしかないからそういう風に行くんだけど
スピーカー 1
その後したのは
左に行った人は全員病人とか
スピーカー 3
労働には適さないと判断された人たちで
その日のうちにガス室とかに送られるっていうことになっていた
スピーカー 1
一番最初から90%の人々が
スピーカー 3
そのような結末を迎えるという
その衝撃についてすごく端的に記されているというか
スピーカー 2
そういう項目ですね
まだ恩者妄想という
食事と飢餓の現実
スピーカー 2
正常性バイアスとか
スピーカー 1
俺はまだ大丈夫なはずだっていう
スピーカー 2
残ってるよね
感情というか希望というか
楽観性というか
これがどんどんなくなっていくもんねこの後ね
何の期待もなくなっていく
スピーカー 3
この入浴施設
ガス室に送られる人たちは
スピーカー 1
これからシャワー浴びてもらうからねみたいな感じのことを最初に言われて
スピーカー 3
実際に連れて行かれるのがそういう場所だったという
スピーカー 1
そういう描写だと思うんですけど
有名な話でもありますよね
スピーカー 2
シャワーだよって言われてガス室だったっていう
スピーカー 3
本当にその瞬間までわからずっていうね
あっけなさですよね
スピーカー 2
これを今読まれながら
最近読んだところだからさ
そうだそうだっていうのもあるけど
これを全く知らない
読んだことがない人が聞いた人もいると思うんですけど
スピーカー 1
どういう状況
スピーカー 2
結構頭に浮かびますよね
スピーカー 1
ちなみにこのフランクルさんは
スピーカー 2
アウシュビッツ収容所で強制労働に従事させられたのではなく
その師匠
小規模の別の収容所に過ごしたみたいなことは
スピーカー 1
最初の方に書いてありますね
スピーカー 3
ダッハウだっけ
そういうところとかに移送されるみたいな
スピーカー 2
そちらこそがいわゆる絶滅収容所だったことが知られているということでね
ここ最初の選別っていうタイトルがある通り
本当に最初のね
スピーカー 1
まだ何が何だかわからないという状況ですよね
スピーカー 2
次の
次じゃあいきますか
47ページの上ですね
キガの上ですね
47ページ上
非収容者は考えられる限りの最悪の栄養不足に悩まされていたので
収容所での精神生活に呼び戻された幼稚な衝動の中でも
食欲がその中心になった
非収容者が大勢で作業現場にいるとき
監視の目が緩んだとする
するとすぐに食べ物談義が始まるのだ
一人が隣の溝で働いている誰それはこんなものが好きなんだとさっと始めるのだ
それからレシピの交換やら
解放され家に戻ったら互いに再会を祝ってささやかな宴を開こう
そしてこんなものを食べようとメニューを数え上げる
空想はそれこそキリがない
それは突然決まった数字などの暗号で
知らせが溝に伝わってくるまで続いた
見張りが来るぞ
私はこの再現のないほとんど脅迫関連めいた食べ物談義
収容所ではこういう会話を胃袋オナニーと呼んでいた
を常々困ったものだと考えていた
極端に少ない量やカロリーに何とか順応した体は
御馳走の連想という強烈な刺激で挑発すべきではない
ないのだ
幻想は心を束の間満足させても
スピーカー 1
必ず体に良くない作用を及ぼす
スピーカー 2
最後の頃の1日の食事は
日に1回与えられる水としか言えないようなスープと
人をバカにしたようなちっぽけなパンって
それにおまけがついた
それは20gのマーガリンだったり
粗悪なソーセージ一切れだったり
チーズのかけら、大量蜂蜜、水っぽいジャムがスプーン一杯などだろう
で、これは日替わりだった
重労働やごっかんの野外で過ごすこと
精神の維持
スピーカー 2
さらには衣服がお粗末なことからすれば
この食事ではカロリーが全く不足していた
常用中の病人、つまり寝ていることを許され
労働のために収容所を出なくてもいい人々の食事はさらにひどかった
皮下脂肪の最後の最後までを消費してしまうと
私たちは外骨が皮をかぶって
その上からちょろっとボロをまとったようなおりさまになった
すると体が自分自身をむさぼり始めたのがよくわかる
有機体が己のタンパク質を食らうのだ
筋肉側式が消えていった
そうなるともう体には抵抗力など皆無だった
居住棟の仲間はバタバタと死んでいった
次は誰か、自分の番はいつ回ってくるか
誰でもかなり正確に予見できた
いろいろ見聞きしているために確実に四季を予言できる兆候を
いやというほど知っていたんだ
あいつはもう長くない、とか
スピーカー 1
次はあいつだな、などと私たちはささやき合った
スピーカー 2
そして夜は寝る前に白身をとるのだが
その時自分の裸の体を見て考えることは皆同じだった
これが私の体か、これはもう死体じゃないか
私とは一体何だ
スピーカー 1
人の肉でしかない大群衆のけちな人切れだ
スピーカー 2
鉄条網の中でいくつかの掘った手小屋に押し込まれている群衆
スピーカー 1
毎日きちんきちんと決まった割合で命を失い腐っていく群衆のけちな人切れだ
スピーカー 2
非収容者たちが暇さえあれば、あるいは考えるゆとりさえあればすぐに飛びついた
食べることをめぐる、あるいは個々の好物をめぐる
少年の脅迫関連じみた性質は既に語った通りだ
こんな有様だから私たちの中のかなり良質の人たちでさえ
再び曲がりなりにもマシな食事ができる時がくればと
絶望したのも無理はない
それは決して微食をしたいからではない
その時がくれば食べることしか考えられないような
スピーカー 1
人間としての尊厳にふさわしくない状況がついに終わるからだ
スピーカー 2
飢えたものの心の中で起こっている
魂をすり減らす内面の葛藤や意思の戦い
スピーカー 1
これは身をもって経験したことのない人の想像を超えている
スピーカー 2
彼らにはこういうことは到底理解できないだろう
溝の底に立ち、ツルハシをふるいながら
九時半か十時を告げるサイレンが鳴らないかと
スピーカー 1
四六時中耳をそば立てている
スピーカー 2
食事時間の号令で始まる
30分の昼休みにならないかと四六時中待っている
スピーカー 1
食事時間が設けられていた間の話だ
スピーカー 2
現場監督が嫌な奴でなければ現場監督に
あるいは通りすがりの市民に
四六時中何度でも今何時ですかと尋ねる
上着のポケットに手袋をしていないので
かじかんだ手を突っ込み
小さなパンのかけらを糸押しそうになっている
スピーカー 1
ほんの一かけむしって口に持っていく
スピーカー 2
だが最後の意思の力を振り絞ってポケットに戻す
なぜなら今朝誓ったからだ
スピーカー 1
昼まで我慢しようと
スピーカー 2
最後の頃には一日一回
ほんの小さなパンが配給されるだけだったので
それをどう食べるのがいいとか悪いとか
私たちは延々議論した
意見は大きく二手に分かれた
一方はもらったらすぐ全部食べるという
これには二つの利点がある
一つは少なくとも日に一度は
忌々しい空腹をいっときなりと
紛らわせることができること
もう一つは盗まれたりして
配給のパンをなくすこともないということだ
だが反対の陣営にもまた別の言い分があるのだった
私はこの反対側の陣営に組みしていた
それには私だけの理由があった
収容所で暮らす24時間のうち
最もおぞましいのは朝、目を覚ます時だった
まだ明けあらぬ時刻
気象を命ずる豪敵が三度鋭く響き
私たちは疲労困憊の眠りから
切ない憧れの夢から
スピーカー 1
無慈悲に引き離す時
スピーカー 2
傷だらけで飢餓不死のために張り上がった
足を濡れた靴に無理やり押し込もうと
スピーカー 1
悪戦苦闘する時
スピーカー 2
目覚めた途端に靴紐代わりの針金が折れたりして
思わぬトラブルが生じ
嘆いたり悪態をついたりする声を耳にする時
いつもはしっかりしている仲間たちが
濡れて縮んでしまった靴を手に
雪の積もった天庫状に裸足で出ていかなければならないと
子供のようにすすり泣いているのを聞く時
この殷惨な一時
私には微かな慰めがあった
夕べ取り置いたパンのかけらをポケットから出し
それを一心不乱に
スピーカー 1
むさぼり食うのだ
スピーカー 2
というわけでね
上でした
スピーカー 3
食事は我々にとっても
身近というか
スピーカー 1
より何というか
想像しやすい
スピーカー 2
そうですか
こういうのは
いや
食べ物を残すなんて考えられないですね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 3
先ほどちょっと油そばを注文しすぎて
大盛りにしすぎちゃった
スピーカー 2
ドカ盛りにしてたもん
スピーカー 1
これ収録した後だったら
スピーカー 3
絶対こうはなってなかった
本当に
スピーカー 2
いや
なかなか上っていうのは
すごいこう
なんだろうな
この本全体としてさ
スピーカー 1
何も
スピーカー 2
ある意味何も共感できないじゃないですか
そう
すごいちょっと変な言い方だけど
スピーカー 3
実体験とリンクしない
スピーカー 2
けどこの項目に関しては
割と
なんだろうな
想像しやすいというか
食事がパン一欠片しかないっていうのはちょっと
それをポケットの中で慣れて
スピーカー 3
そうだね
スピーカー 1
慰めるというか
スピーカー 3
辛い
悲痛な朝の
唯一ちょっとでも気を紛らわせたものだっていう
スピーカー 2
という人もいればフランクルさんは
スピーカー 1
フランクルさんはそれか
スピーカー 2
朝のね
辛い時に食べると
スピーカー 1
なんていうか
人としての尊厳とか
スピーカー 3
なんかそういう
ワードで出てきましたけど
本当にまさにそう
スピーカー 2
そうだよなっていう風に
この本ずっと通廷してるのが
最初の方の
感情の消滅っていう項目があるじゃないですか
アパシー
アパシー
無気力とかね
スピーカー 1
もう無気力になっちゃうんだっていうね
スピーカー 2
ここまで
もうだって
ボクボクに殴られてる人が隣にいようが
もうなんとも思わなくなっちゃうという
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 3
別の項目だけどさ
その
作業とかから休むために
スピーカー 1
なんか小屋の中に
スピーカー 3
入って座るみたいな感じ
そこの小屋には
遺体とかが置いてあるんだけど
でもそんなの全然気にも止めないで
でもここでなら休めるからみたいな
我慢するとかじゃなく
本当に気にしてないみたいな感じでね
そういう描写とかも
この後の方で出てきたけど
スピーカー 2
もっと
えげつない描写とかもありますね
そうだね
だから本当に
これマジですかっていうことも思うけれども
フランクルさんの医師としての存在
スピーカー 2
そんな状態の中で
どういう
そういう非人間的な状態の中で
どういうふうに精神を保っていたのかとかね
特にこのフランクレスは
ここ読まないですけど
学者だからさ心理学者だからさ
最初アウシュビッツに連れて来られた時に
原稿を持ってたんだね
自分の論文用かなんか研究のね
それをちょっと返してくれませんかみたいな
返してくれないからっけ
スピーカー 3
ちょっとだけ交渉して
スピーカー 2
ちょっとだけ交渉してたけど
何言ってんだお前みたいな感じに言われるっていう
1日だけ発熱して
強制労働から休む
休める日が1日だけあったみたいなね
その時に思い出して
速記術で原稿を再現するみたいなね
スピーカー 1
すごい
学者としてもとんでもないですよね
スピーカー 2
どうやってそういう精神を維持していたのかというか
それは後書き
最初の役者の後書きにも
その原稿を実際に見せてもらったみたいな
それで反省したとか
スピーカー 1
そのレベルで衝撃を受けたみたいな
スピーカー 2
この運営については
そのところですかね
読んでる側の時って
タイムラグがない?理解できるまでに
分かる分かる
文字を声に出してる時は
何も理解してないんだけど
スピーカー 3
遅れてなんかだんだん
スピーカー 2
自分が言った声を聞いて分かるっていうか
スピーカー 1
いう感じがそこもちょっと不思議ですよね
スピーカー 2
まあいいや
スピーカー 3
じゃあちょっと次
スピーカー 2
次が80ページですね
スピーカー 1
80ページの
スピーカー 2
発信地複数収容所に行く?
これはちょっと出だしがあれなんで
その前までがどういうあれだったのかっていうと
このフランクレスさんが医師であるっていうことが
収容所での劣悪な状況
スピーカー 1
割とこういい方向に働いたというか
スピーカー 3
医師だから生き残れたっていうところもあるみたいな
スピーカー 1
かなりあると思うんだけど
スピーカー 3
この発信地複数っていうのが
スピーカー 1
知らみを媒体として出る病気
スピーカー 3
感染症なんだけど
この収容所がとんでもない衛生環境
スピーカー 1
すごい寝床とかも詰め詰めだし
毎晩なんていうか
幸せなことがあるとしたら
スピーカー 3
ベッドと呼ぶにもお粗末な
藁とかのところから知らみを取り除くことができたら
それがもうこの収容所内の最大の幸福だみたいな感じのこととかも
スピーカー 1
言ってましたけども本当に
スピーカー 2
発信地複数 健康
戦争とかで流行することが多い病気みたいですね
第一次世界大戦ではヨーロッパだけで
数百万の死者が出てるっていう
戦争は病死も多量に出す
知らみでだってこんなに死んじゃったんだから
スピーカー 3
この人自身も一回感染
フランクルさん自身も感染してるけど
回復してっていう状況
その中で収容所に
医師として行かないかっていう
あれが来たとき
スピーカー 2
そういう幸運な出来事とかが
その前に書いてあった上で
広告に入るよっていう感じで
スピーカー 1
発信地複数 収容所に行く
私の幸運はこれに留まらなかった
スピーカー 3
4日後に夜間シフトの労働中退に配属されることになったとき
スピーカー 1
私の死はもう決まったようなことだった
ところが医庁がふらりと西洋島にやってきて
発信地複数患者が集まっている収容所に
医師として勤務することを志願しないかと言ったのだ
スピーカー 3
友人たちが懸命に止めるのを聞かず
また他の平らな同業者の打算的な振る舞いを知りめに
スピーカー 1
私はその場で志願した
労働中退に入れば間もなく死ぬことは目に見えていた
どうせ死ぬなら意味のある死に方をしたい
スピーカー 3
どう考えても医師として少しでも病気の仲間の力になれることは
スピーカー 1
腕の悪い土木作業員として辛うじて生き
あげくくたばるよりも意味がある
これは単純な比較の問題であって
英雄的な犠牲的行為ではなかった
その軍医は発信地複数患者がいる収容所に勤務することを志願した
私たち2人の医師に移動するまで西洋島にいられるよう
密かに手を回してくれた
スピーカー 3
確かに私たちはあまりに憔悴していたので
そうでもしなければ医師2名が使い物にならなくなり
スピーカー 1
収容所に死体が2体増えただけだっただろう
スピーカー 3
共生収容所の写真を見せられたとき
スピーカー 1
記憶はこうしたすべてのことをまるで魔法のように
私の心の目にありありと描いてみせた
私がすべてを語ると相手は
スピーカー 3
私がその写真をちっともひどいとは思わないことや
スピーカー 1
そこに写っている人々がこれっぽっちも不幸と感じていない
と私にはよくわかるということを理解してくれた
すでに述べたように
価値はガラガラと音を立てて崩れた
つまりわずかな例外を除いて
スピーカー 3
自分自身や気持ちの上でつながっているものが
スピーカー 1
生き凌ぐために直接関係のないことは
すべて犠牲に組みされたのだ
この没価値化は人間そのものも
また自分の人格も容赦しなかった
人格までもがすべての価値を
懐疑の奈落に叩き込む精神の大渦巻きに
引きずり込まれるのだ
人間の命や人格の尊厳など
どこ吹く風という周囲の雰囲気
人間を意思など持たない
絶滅政策の単なる対象とみなし
この最終目的に先立って
肉体的労働力をとことん利用し尽くす
搾取政策を適用してくる周囲の雰囲気
スピーカー 3
こうした雰囲気の中では
ついには自らの自我までが
スピーカー 1
無価値なものに思えてくるのだ
強制収容所の人間は
スピーカー 3
自ら抵抗して自尊心を奮い立たせない限り
スピーカー 1
自分はまだ主体性を持った存在なのだ
内面の自由と独自の価値を備えた
精神的な存在であるという自覚などは論外だ
人は自分を群衆のごく一部としてか受け止めず
私という存在は群れの存在のレベルにまで落ち込む
きちんと考えることも何かを欲することもなく
スピーカー 3
人々はまるで羊の群れのように
スピーカー 1
あっちへやられこっちへやられ
集められたり散らされたりするのだ
スピーカー 3
右にも左にも前にも後ろにも
スピーカー 1
なりは小さいが武装した
スピーカー 3
狡猾で刺激的な犬どもが待ち受けていて
スピーカー 1
どなったり長かのかかとで蹴りつけたり
スピーカー 3
あるいは重傷で殴りつけたりしながら
スピーカー 1
ひっきりなしに前へ後ろへと追います
私たちはまるで犬に噛みつかれないようにし
好きさえあればわずかばかりの草をむさぼることで
スピーカー 3
頭はいっぱいの
スピーカー 1
欲望といえばそんなことしか思いつかない
羊の群れのようだと感じていた
そして怯えて群れの真ん中に殺到する羊そのままに
誰も彼もが五列王隊の真ん中になろうとし
スピーカー 3
さらにはできるだけ
スピーカー 1
全中隊の中ほどにいようとした
そうすれば中隊の横や戦闘や
心狩りにいる監視兵から殴られにくいから
さらには中ほどにいれば
風がまともに吹きつけないという利点もあった
強制収容所に入れられた人間が
スピーカー 3
集団の中に消えようとするのは
スピーカー 1
周囲の雰囲気に影響されるからだけでなく
様々な状況で保診を図ろうとするからだ
非収容者はほどなく
意識しなくても五列王隊の真ん中に消えるようになるが
群衆の中に紛れ込む
つまり決して目立たない
どんな些細なことでも
スピーカー 3
陣営隊員の注意を引かないことは
必死の思いでなされることであって
スピーカー 1
これこそは収容所で身を守るための要定だった
以上です
スピーカー 2
これが何でしたっけ
スピーカー 3
保診事務室収容所に
スピーカー 1
ちょっと補足なんですけど
スピーカー 3
途中で強制収容所の写真を見せられたとき
スピーカー 1
これに関しては
スピーカー 3
1個前のページとかで
収容所から解放された後で
スピーカー 1
普通の生活に戻れてから
スピーカー 3
かなり経ったときに
誰かが収容所の写真をフランクルさんに見せて
こんな広かったみたいな感じのことを言ったらしいんです
スピーカー 1
ただフランクルさんはそれを見て
そうですかっていう風に
というのが
それが西予党という保診事務室から
にかかって休んでいる人たちの写真で
スピーカー 3
外に労働に活かされている人たちなんかと比べたら
全然楽だし
実際自分がここに入れられていたときは
とても嬉しかったみたいな
そういったことをその人に説明して
その人がそういう状況だったんだったら
確かにそうだったんだろうなみたいな感じで
理解してくれたっていう
スピーカー 2
そういうくだりだったんですけど
スピーカー 1
だから本人的にはすごい嬉しいことだったんだけど
他の人から見るとすごいひどい状態に見える
スピーカー 3
麻痺しちゃってる
スピーカー 1
ここの項目は
収容所での劣悪な部分がすごい見えてるっていうか
自我までが無価値なものに思えてくるっていうね
ここでは人間が個々として扱われない
スピーカー 2
この五劣妨体の真ん中になろうとするっていう
できるだけ目立たないように
消えようとするっていう
これは理解しやすいところでも
自分もそうしそうだなっていう
スピーカー 1
もうどうやったって殴られるわけだからね
スピーカー 2
ちょっとそれ以上がないというか
スピーカー 3
ここに書いてあることが全て
スピーカー 1
本当にこういう状況だったぞっていう
個人の存在の無視と運命の戯れ
スピーカー 3
まさに家畜扱いっていうかね
スピーカー 2
いかに人間として扱われないかみたいなところが
もうちょっと僕的にここはすごい書いてあるなって思ったところがあるんで
スピーカー 1
じゃあそっち行きますかね
スピーカー 2
87ページの運命の戯れという項目ですね
スピーカー 1
運命の戯れ
スピーカー 2
収容所では個々人の命の価値はとことん貶められた
これはその状況を自ら体験した人にしかわからないだろう
しかしそんなことには慣れっこになった者でも
個人の存在がないがしろにされていることを
したたかに思い知らされるのは
スピーカー 1
収容所から病気の被収容者が移送される時だった
スピーカー 2
移送と決まった病気の被収容者の痩せ細った体が
二輪の貨車に無造作に積み上げられた
貨車は他の被収容者たちによって
何キロも離れた他の収容所まで吹雪をついて押して行かれた
死んでいても一緒に運ばれた
スピーカー 1
リスト通りでなければならないからだ
スピーカー 2
リストが史上であって
人間は被収容者番号を持っている限りにおいて意味があり
文字通りただの番号なのだった
死んでいるか生きているかは問題ではない
番号の命はどうでもよかった
番号の背後にあるもの
この背後にあるものなど
これっぽっちも重要ではなかった
一人の人間の運命も来歴もそして名前すら
例えば私が医師としてバイエル地方のとある収容所から
別の収容所に付き添った病気の移送団には
一人の若い仲間がいた
仲間は兄弟を元いた収容所に置いていかねばならなかった
リストに入っていなかったからだ
仲間は収容所の上巻にくどくど探眼し
上巻もついに折れて
どたん場でリストから一人を外し
代わりにこの仲間の兄弟を入れた
しかしリストは守備一貫していなければならない
だが絶やすいことだ
仲間の兄弟が身代わりに収容所に残ることになった仲間と
被収容者番号も氏名を取り替えれば済む
なぜなら既に述べたように
収容所の私たちは全員身元を証明するものを特区に失っており
とにかく息をしている有機体のほかには
これが自分だと言えるものは何一つないこの状況を
誰もがありがたいと思っていたからだ
土毛色の皮膚をした骸骨同然の
人間の身に備わっているものといえば
垂れ下がるボロの類でしかなかったが
それすらが収容所に残る者たちの関心の的だった
スピーカー 1
靴があるいはコートが自分のようにマシかどうか
スピーカー 2
磯を待つムスリムたちはギラギラとした眼差しの吟味に晒された
ムスリムたちの運命は決まったのだ
けれども収容所に残るまだなんとか労働に耐える者たちにとっては
生き延びるチャンスを少しでも増やすとに役立つ者は何でも歓迎なのだ
感傷的になっている場合ではなかった
主体性を持った人間であるという感覚の喪失は
共生収容所の人間は徹頭徹尾
監視兵の気まぐれの対象だと身をもって知るためだけでなく
自分は運命の戯れの対象なのだと思い知ることによっても卑怯をされた
普通5年あるいは10年経って初めて
人生何が幸いするか災いするかが分かるものだ
私は常にそう考えまた口にしてもきた
ところが共生収容所で学んだことはそれに訂正を迫った
化伏が10分あるいは10分あるいは5分も経たないうちに判明する経験を
私たちは嫌というほどしたのだ
アウシュビッツにいた頃私はすでに一つの原則を立てていた
その妥当性はすぐに明らかになり
ほとんどの仲間がそれを採用した
つまり何かを尋ねられたらおおむね本当のことを言う
聞かれないことは黙っている
いくつだと聞かれたら年齢を答える
職業を問われたら医師ですと言う
スピーカー 1
ただしはっきりと専門を聞いてこなければ専門医であることは言わないのだ
スピーカー 2
アウシュビッツに向かえた最初の朝
親衛隊の将校が店舗にやってきた
仲間は40歳以下はこっちへ異常は向こうへと分けられた
さらに金属化工工と自動車整備工が別にされた
それから私たちはズボンを下ろされてヘルニアウムを検査され
スピーカー 1
そこでまた数人の仲間が跳ねられた
スピーカー 2
1グループは別の収容棟に連れて行かれ
そこでまたしても店舗のために整列させられた
私もその中にいた
さらなる選別が行われ
例えば私は年齢職業という短い質問にきびきび答えた後
小さなグループに入れられた
運命の成すがままに
スピーカー 2
私のグループはさらに別の棟に連れて行かれ
そこですぐさま新たなグループ分けが行われた
そんなことが数回あって
しまいに私たちはとんでもない貧乏苦情をひいたと感じた
スピーカー 1
周囲は異実な私にはさっぱりわからない外国語を話す人々ばかりだったのだ
スピーカー 2
ところが最後の選別で選抜され
私は最終的な居住棟に追いられた
そこで私は思いもかけないことに
旧地の仲間や同じ町の出身者や同僚に囲まれた
元の棟に戻っていたんだ
みんなは私が今まであちこち追い回されていたことに全く気づいていなかった
だが私はほんの短い間に
なんと様々な運命がかすめたことが
スピーカー 1
そのどれもが現実になってもおかしくなかったのだと感じていた
スピーカー 2
さっきの病人収容所への患者位相談が編成されたとき
私の名前と番号がリストに上がっていた
スピーカー 1
医師が必要だったのだ
スピーカー 2
だが位相談が向かう先が
スピーカー 1
本当に病人収容所だと考えているものはいなかった
とっくに血をつけていたからだ
スピーカー 2
すでに2週間前
スピーカー 1
同じような位相談が編成されたのだ
スピーカー 2
しかしすでに大型の人々は位相談は病人収容所には向かわない
スピーカー 1
これはガス室行きだと受け止めていた
スピーカー 2
ところが不意に告知がなされた
希望すれば病人収容所行きのリストから外される
ただしそのものは恐れられていた夜間シフトに志願すること
スピーカー 1
というのだ
スピーカー 2
82人の仲間たちが直ちにこれに応じた
その15分後位相中止が告げられた
だが82名は夜間シフトのリストに組み込まれてしまった後だった
スピーカー 1
その対話は1週間以内に命を落とした
スピーカー 2
ムスリムというのは
いわゆるイスラム教信者という意味ではなくて
栄養失調でものすごく細くなってしまって
ガイコツの皮をかぶっただけのような
そういう体の弱った人のことをムスリムという風に
あだ名をつけて呼んでいた
そういうことが収容所内であったらしくて
本文ではカギかっこつけでムスリムって書いてあるんですけど
本物のムスリムではないから
ムスリムって思った人いるかもしれないけど
そういう意味でした
この書というのは
最初の病人というか
スピーカー 1
番号ですね
スピーカー 2
人間は番号があることが意味がある
それが生きていようが死んでいようが
スピーカー 1
番号が一番大事だから
スピーカー 2
人間を運ぶ収容者を運ぶってなったら
番号通りに運ぶ
生きている死んでいるは関係ないですよ
スピーカー 1
それがいかに
スピーカー 2
命の価値を貶めた行為なのかっていうことを
すごい感情が
アパシーの感情が喪失した状態
スピーカー 1
消滅した状態の人々からしても
スピーカー 2
がっくりくることだった
スピーカー 1
ここはもういかに
スピーカー 3
運命の成すがままにされるしかないかっていうのが
分かる章ですよね
スピーカー 1
フランクルさんが
スピーカー 3
いろんなところにぐるぐるたらい回しにされてあげく
スピーカー 1
結局元の場所に戻れるっていうのがあったけど
スピーカー 3
その途中でもね
フランクルさんには全然わからない外国語を話す人々のところに
スピーカー 1
そのまま入れられてもおかしくなかったし
スピーカー 3
結果としてはなんとかなったけど
ここにフランクルさんの意思とかは全く意味がなかったという
スピーカー 2
別にそれはこのショーでそうだったわけじゃなくて
ずっとそうっていう
スピーカー 3
そういうことね 象徴的ではある
スピーカー 2
象徴的なあれですけどね
スピーカー 1
最後もね
スピーカー 2
もうちょっともう15分待ってれば
移送中止が告げられたから
何もなかったんだけど
この82人の仲間たちは
スピーカー 1
夜間シフトに志願してしまったがゆえに
スピーカー 2
命を落としてしまったっていうね
スピーカー 1
移送中止が告げられたときに
この人たちはどんな顔をしてたのかなみたいな
スピーカー 3
考えると
スピーカー 2
この本を読んでて一番レベルで答えた場所かもしれないですね
がっくりくるというかね
この15分で
番号が重要
スピーカー 1
だからいかに
スピーカー 2
融通も当然効かないし
そういう本当にいかに
僕らが持ってる収容所のイメージというのは
ガス室をクリにして
水田卸しにしたっていうのは
民族浄化
そういうイメージが一番強いし
強制労働っていうのも
正直何をしてるのかそんな知らないし
ここにも具体的な仕事は一体何してたか書かれてないんだけど
ガス室に送られて殺される
殺したっていうことだけでは全くないというか
どれだけ命の価値を貶めたものと書いてありますけど
いうことだったのかって感じますよね
ただこの本が
スピーカー 1
今4つの章項目を取り出して読んだんですが
スピーカー 2
全然本当にごく一部の一側面でしかなくて
これさ全部読むとさ
やっぱりこれいかにひどい空間だったのか
っていうことでもあるんですけど
この強制収容所っていうのが
いかに生きるかっていうことでもあるというか
結構さ後半はさ
だんだん人生論って言うとちょっとすごい
安っぽい感じの言葉になっちゃうけど
そういう話になってるわけ
で 死刑隊の中にも
善意の人はいたっていうことも書かれていたりして
ものすごい本当に奥行きを持った本ですよね
単に収容所の生産相を描いた作品だけだったら
やっぱ絶対に残ってないし
スピーカー 1
そうね
スピーカー 2
こういうふうにはね
スピーカー 3
この本の背拍子のところとか
この本を象徴する文だと思うんだけど
人間とはガス室を発明した存在だ
しかし同時にガス室に入っても
毅然として祈りの言葉を口にする存在でもあるのだ
スピーカー 2
これ こういうことですよね
ものすごい精神の持ち主ですよね
フランクル先生といえばね
ぜひ順番に最初から最後まで読んでほしいですね
結構話がなんかその備わってるから
ずっと項目ごとに分けられてるけど
いまいち分け方がよく分かんないところもあったり
よく分かんないというか分かるんだけど
スピーカー 3
またいでるところとかもある
スピーカー 2
全然あるから
だから本当に順番通りにバーって読んでほしいですね
すごい読みやすいしね
めちゃくちゃこの訳もすごいよね
スピーカー 3
若者に読んでほしいみたいな感じの意味合いも含めて
スピーカー 2
意味合いも含めてこういう風な新訳を出版したっていう風な話はあったし
スピーカー 1
もうまさにそんな
いま朗読しましたけど
モラルとユダヤ人
スピーカー 3
聞いていただければ分かる通り
スピーカー 2
全然小難しいような表現とかは使われてない
本当に難しい言葉は全然出てこないし
聞き慣れない言葉があるぐらいで
すごい読みやすい訳なんで
ぜひ
スピーカー 1
9番の訳とかもちょっと読んでみたいね
スピーカー 3
そうだね
スピーカー 1
どういう感じ
スピーカー 3
9番は要するに47円版
一番最初に出た方を訳してるんだろうから
どういう風にフランクルさんが
具体的に改定したのかみたいなのを
スピーカー 2
実際に比べてみたいところであります
池田さんの後書きに書いてあったので言ったら
モラルっていう言葉がめちゃくちゃ
9番にはたくさん出てたんだけど
新版では2箇所しかない
戦争が終わった直後は
やっぱりあんなモラルのない場所はみたいな
感情的な側面もあったんじゃないか
だけどやっぱり30年経って冷静に考え直してみて
スピーカー 2
モラルじゃなくてもっと原理として
そういうモラルっていう不明確なというか
ある意味揺れ動く基準じゃなくて
描こうとしたんじゃないかっていうことを
分析後書きでされてるし
あとはユダヤ人って言葉が
スピーカー 1
実は9番には一切出てこないっていう
スピーカー 2
らしいですね
新版ではユダヤ人って言葉が
2回か3回か出てくるみたいな
それは冒頭に言った通りイスラエルの話
スピーカー 3
もともと普遍的な話として受け止めてほしくて
ユダヤ人っていうのをあえて避けてたけど
スピーカー 2
実際ユダヤ人だけじゃないからね
同性愛者とか障害者とかも
スピーカー 1
収容所送りにされたわけだから
スピーカー 2
なんでじゃあユダヤ人って言葉をあえて
復活というか入れ込んだのかっていうことも
的確に分析がされてて
後書きも含めて
素晴らしいですね本当に
これは是非一度ね
本屋絶対あるもんね
スピーカー 1
どこで買いました?
スピーカー 3
遊輪堂の本店です
スピーカー 2
遊輪堂の横浜のね
遊輪堂でしか本買わないよ僕は
スピーカー 3
なんで?こだわりがあんの?
前々からお世話になってるから
今後ずっとここで生かしてもらおうって
謎のこだわりがあってね
スピーカー 2
僕は2018年の第33版読んでますね
僕のはね
スピーカー 3
2023年の12月に発行されたやつで
第44版です
スピーカー 2
だから僕2018年
これ6年前に買ったのか
6年越しに全部読みましたね
読んでて思ったのは
バージニアウルフっていう
イギリスの女性の作家がいて
すごい有名な著名な作家なんだけど
その人が東大へっていう
東大日の代っていう小説があって
それは意識の流れっていうのが
スピーカー 1
ウルフの小説のキーワードとしてあるんだけど
スピーカー 2
すごいね字の文が
ある人の字の文が
いつの間にか別の人の心情に変わってるっていうか
すごい読みづらい
読めるんだけど変わるみたいな
動揺しちゃう
僕は中学生の時にその本買ったんだけど
意味がわからなすぎて
マーシーがブルーハーツの
ブルーハーツの手紙っていう曲で
バージニアウルフって単語が出てくるんだよ
それでバージニアウルフってなんだろうって思って調べて
千のバイオリンではトムソーヤ
ハックルベリーに会いに行くっていうフレーズが出てくるから
ハックルベリーフィンの冒険をブックオフで買って
手紙ではバージニアウルフが出てくるから
バージニアウルフの東大へ
可愛いファンだ
全部知りたかったから
マジでわかんなくて中学生の時
でも去年10年越しに買ってから10年経って
ようやく読み終わって
めちゃくちゃ良かったです
それと同じような読語感というか
全然違うんだけど
全然違うものなんだけど
こういう小説
スピーカー 1
本当に小説みたいな感じで読む
スピーカー 2
だから本当に現実話してるんですよね
あんまり本当にあったこととして受け止めにくい
別に否定するわけではなくて
スピーカー 3
そのレベルのことが行われていたという話です
スピーカー 1
じゃあ今一体
スピーカー 2
世界でどういうことが行われているのかっていうことにも
当然思いが行くというか
もっと直に流れてくるじゃん
インターネットに
グロテスクっていう言葉が
適切な気はしないんだけども
スピーカー 1
そういう精査の現場の動画画像が
たくさん流れてくるわけですから
なんていうか
スピーカー 2
抗いたいですね
抗いたいですねっていうのは
スピーカー 3
なんていうの
今の時代は
この頃と比べると
我々にとって
今戦争が行われているパレスチナとかっていうのは
スピーカー 1
全然遠いし
スピーカー 3
実際個人的にパレスチナと関係があるかって言われたら
全くないんだけど
こういう
第二次世界大戦の悲劇
スピーカー 1
第二次世界大戦の頃と比べると
スピーカー 3
まだ関わる方法があるじゃないですか
スピーカー 2
繋がってるという感じはすごいするよね
スピーカー 1
だからこの本の後書きで
スピーカー 3
訳してくれた池田さんも言ってましたけど
悲劇を繰り返してはならない
まさにイスラエルのことについて
悲劇を繰り返してはならない
すでに悲劇が起こってしまったわけですけど
できる限り
そこについてちゃんと意識を向けて
スピーカー 2
起きたいなというふうに思うんですね
本当そうだよね
実際にどういったアクションが我々にできるのかっていうのは
情報をまとめてくださる方というのが結構いるので
わかりやすい記事なり動画なりっていうのが
情報の重要性
スピーカー 2
いっぱい上がってるので
いくつかそういったURLなどを
概要のところに添付しておきましたので
そちらを見ていただいて
やっぱり人と話すのが一番だよな
話せる人がいると一番いいと思うし
いなくても本を読むっていうのは
対話行為だと思うので
なのでぜひこの夜と霧
じゃなくてもいいですけど手に取っていただいて
せっかくなんで夜と霧を手に取っていただいて
というのをお勧めしたいと思います
ということでお便りのコーナーに行きますか
スピーカー 3
神奈川県在住ペンネームリサフランクさんからのお便りです
スピーカー 1
もこみさんリサフランクさんこんにちは
スピーカー 3
僕が好きな飲料の一つに
伊東園のジャスミンティーラテがあるのですが
いつの間にか温かいもの以外売られなくなっていました
生産終了って悲しいですよね
スピーカー 1
ということで
ジャスミンティーラテって
スピーカー 3
ティファニーブルーみたいな感じの
ラベリングされてるめちゃくちゃ白い飲み物が
一昨年とかまでは結構ミルクティーと並ぶような感じで
冷たいやつが売ってたんですけど
温かいの売られてるみたいな感じだったんですけど
スピーカー 1
最近よくよく見てみたらあれ全然ないんだけどと思って
でも本当にどこ行っても売られてないんですよ
スピーカー 3
温かいほうが残ってるんだけど
温かいほうだけホットだけ残ってる
悲しいなって思ったという話でございます
スピーカー 2
でもホットなら冷ませるからいいね
スピーカー 3
そうなんだけど
ホットとアイスの味の違い
ホットのほうがより粘ついたっていうか
すごい舌に残るような嫌な甘さがあるんです
だからなくなっちゃって悲しいっていうか
ミルクティー関連の飲料
こういうふうになくなることが多い
スピーカー 1
ほうじ茶ラテとかもね
スピーカー 3
結構ブームとかだったので
スピーカー 1
去年とかまではあったかな
それこそ茶色っぽい感じのそちらラベルで
スピーカー 3
キャップももみじ色みたいな
そんな感じのやつで
僕基本的にそれをローテーションして飲むみたいな感じだったんだけど
僕毎日ミルクティー関連のものを飲まないと
禁断症状が出てしまう体質なので飲んでたんだけど
もう最近それらが売られなくなってしまったから
クラフトボスの贅沢ミルクティー以外
飲めるものがなくなってしまって
スピーカー 2
自分で作ろうとかは思わない?
スピーカー 3
自分で作ろうとかは
思うっていうか
スピーカー 1
実際ロイヤルミルクティーとかは全然自分で作るんだけど
それはそれとしてやっぱり製品として出されたものは
それを再現することは難しいんだよ
スピーカー 3
だから悔しいという
生産終了されて悲しかったものとかありますか?飲み物で
スピーカー 2
いやでももう別に悲しくないな
いろいろあるけど
スピーカー 1
本当?
スピーカー 2
別に悲しくないな
いろいろあるよ
例えばアクエリアスサイダーとかね
スピーカー 3
アクエリアスサイダーね
スピーカー 2
アクエリアスサイダーとか
スピーカー 3
ありましたね炭酸バージョンのやつ
スピーカー 2
あれまじで衝撃的だったから
試食試飲会
おばちゃんが配ってるジャスコでね
ジャスコで配っていた
で配られてさ
アクエリアスも炭酸ですよって言われて
わーなんだと思って飲んだらめっちゃ美味しかったから
スピーカー 3
すぐ買ってもらって
スピーカー 2
でも別に悲しくないな
スピーカー 3
本当?
スピーカー 2
もう別にいいや
スピーカー 3
なるほど当時は悲しかった?
スピーカー 2
当時はっていうか
知らぬ間に終わってただけだから
スピーカー 3
なるほどじゃあ飲まないくなってから気が付いた
スピーカー 2
別にもういい
だからそういう人が増えたからもうないんだよね
スピーカー 3
そう僕なんか取り残される側なんだよね毎回
スピーカー 2
なんかでもスタンダードになるのってやっぱ難しさあるのかね
スピーカー 3
絶対あるね
フードドリンク製品の消滅
スピーカー 3
そのほうじ茶ラテに関しては確実に流行りがあったじゃん
今も普通にカフェとかではさ
ぼちぼちちゃんとほうじ茶ラテっていうメニューがあるから
ある程度定着したにはしたかなっていうのはあるんだけど
スピーカー 1
それでもああいうペットボトルのやつは残らなかったという
スピーカー 3
あとこれは定着しようにないだろうっていう商品だったんだけど
スピーカー 2
その手のやつで午後の紅茶で白桃ミルクティーっていう商品売ってたんです
スピーカー 3
あれマジで初めて飲んだ時さ
なんだこの飲み物はって思ったんだけど
2回目飲んだ時にこれ以上美味しい飲み物はないの
気付くのに若干時間はかかるけど美味しい飲み物みたいな感じだったんだよ
ただもう明らかにさ企画ものじゃん
だから残るはずもなく普通に2、3ヶ月くらいで終わっちゃったんだけど
未だに再販しないかなってずっと思ってるからね
スピーカー 1
あれ2年前のように
スピーカー 2
季節ものにするっていうのは結構
にしちゃうっていうので生き残ってるものっていうと
松屋のシュクメルリ
スピーカー 1
シュクメルリね
スピーカー 2
あれ季節ものだよね
スピーカー 3
なるほどね
スピーカー 2
なんかああいう感じのが飲み物業界にないですかね
スピーカー 3
どうだろう飲み物だとどうだろうね
でもそれこそアクエリ系でありそうだよね
スピーカー 2
ありそうだよね
スピーカー 3
一時期さアクエリゼロとか夏しか売られてなかった気がするんだよね
スピーカー 1
今はもうオールシーズン置いてあるけど
スピーカー 2
昇格したのか
スピーカー 3
確かにその枠が惜しいですね
スピーカー 2
だからその枠になっちゃった結果ホットしか売られなくなっちゃったのか
スピーカー 3
そうか冬季芸術
悔しいですね
まあそれはもうファンレターを書くしかないよね
確かに有効ではあり
ここでなんかくねくね奏でるよりは絶対ね
ファンレターを書いて
スピーカー 2
ファンレター届きますからね
スピーカー 3
そうですねそうすべきかもしれない
スピーカー 2
僕の友達がとある省庁で働いてるんですけど
やっぱレターがたくさん届きます
その要は結構嫌われてる省庁だから
ウファサハ問わずものすごいバリ雑言が書かれたものだったり
意見が書かれたものだったり
あとなんかめっちゃ応援の手紙が来たりとか
そういうことがあるらしい
それを管理する専門の係
専門のっていうかその係がいたり
スピーカー 3
めちゃくちゃ大変そうだよね
スピーカー 2
でもさすがにそれで一人立てるわけにはいかないから
代わり番号でやったりするらしいんだけど
届いてますよ
送る人もいるんだろうね
省庁とはちょっと話別だろうけど
スピーカー 3
そういうさ省庁に送るやつとしてさ
この法案を通してはダメだみたいな感じの話題が出た時にさ
この文章を送るだけでもいいからみんなで送ろうみたいな感じでさ
これをコピー&ペーストして送ってくださいみたいな感じで
ありますね
スピーカー 2
ありますよね
スピーカー 3
あれが送られてきたら大変だよね
確認するの
相当な数送られてるでしょ
スピーカー 2
絶対そうだよね
1000とか2000とか
スピーカー 3
でもそれは国相手だから
なんていうかもはや同時ないだろうけど
これを伊東園にやったらさすがに再版してくれるかもしれないなって
今ちょっと思ってる
スピーカー 2
この文章をコピーして伊東園に送りつけてください
お客さんフォームのリンクこちらですって
スピーカー 3
女性に聞いたってのやつ
可能性を感じました
やらないですけど
スピーカー 2
昔うまい棒の歴史を調べるみたいなことをやったことがあって
小学生の時に
うまい棒ってあれ会社どこだ
スピーカー 1
どうなんだ
スピーカー 2
うまい棒の会社に電話して
最初に発売したの何味か教えてくださいとか
なんか聞いた気がする
すごい困ってた
スピーカー 3
困ってた
スピーカー 2
困ってた
でもつないでくれた教えてくれた
スピーカー 3
そういうのを相手にしてたらもうかわいいもんだよね
スピーカー 2
小学生の時に学校の課題でやりましたよ
素晴らしい
麦田くんと一緒にやったよ
麦田くん
麦田くん家でやってた
スピーカー 1
作った作った
スピーカー 3
麦田くん元気かな
スピーカー 2
麦田くん元気かな
聞いてくれてることを願ってね
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
という感じでQ&Aとかどうしましょうかね
Q&A
なんかやっぱお題を決めた方がいいかなと思って
僕考えたんですけど
ちょっと一気にさっきの真面目な感じのムードに戻りますけど
今のガザとかパレスティナの状況に関して
こういう情報がありますよとか
情報を教えてくれるというよりは情報源として
どういうものを見たらいいのかとか
そういうのは僕らだけでは限界があるので
何かそういうのが普段見てるものとか
人でもいいんですけど
あればぜひQ&Aに送っていただけると助かります
よろしくお願いいたします
という感じで今回1時間半ぐらいありますけど
Q&Aじゃないわ
お便りいらなかったな
スピーカー 3
なんでそんなこと言うの
実際この収録前に作ってなかったから
今間に合わせでベシャベシャパスクッと作った
スピーカー 2
お便り
いらなくはないんだけど
別に今回じゃなくてもよかったな
普段どおりやらなきゃ
普段どおりやるのが大事だから
変にお固くって言うとちょっといやらしい
スピーカー 3
賢まらずに
スピーカー 2
普段からこういうことやってますよっていうね
スピーカー 3
絶対そっちのほうが健全ですからね
スピーカー 2
ということでまた朗読に味をしめて
読んでみたいなとかあるんで
今回はガッツリめに読むパート多かったけど
これちょっと反応欲しいですね
良かったのか悪かったのか
もうやらないで欲しいのか
この3択でね
スピーカー 3
もうやらないで欲しいわ
スピーカー 2
傷つくっていうのは教えてください
ありがとうございました
スピーカー 1
ありがとうございました
01:27:32

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