スピーカー 2
を受賞してますよと。
これどういう映画なのかっていうと、
アルシュビッツ収容所っていう
ナチスのね、
ナチスドイツの
悪名高いユダヤ人強制収容所っていう。
ユダヤ人というだけでもさらって
そこに強制労働させて
体の弱い人はガス室で送るとかね。
大量殺戮をするという、
そういう施設ですね。
もう言わずと皆さんわかってると思うんですけど。
スピーカー 1
その隣のお家、隣で暮らしているお家。
スピーカー 2
日常ですよね。
無関心とかっていうのがテーマの映画らしくて。
先行上映会が、
今日収録日3月11日で、
スピーカー 3
3月11日っていうと、
スピーカー 2
それでなんか、
13年前か、あれね。
スピーカー 3
そうね。
スピーカー 2
13年前か、あれ。
そうだよね。
そう言われるとすごい前だ。
スピーカー 1
13年前か。
スピーカー 3
小学3年生だったから、
僕に関して。
確かにそうなんだけど、
スピーカー 1
でもなんか、
スピーカー 2
13年前か。
スピーカー 3
未だ鮮明に思い出せるから、
13年前って言われると衝撃っていうか。
スピーカー 2
この前新聞で、
スピーカー 1
その当時、小学生として被災して、
スピーカー 2
福島とかにいた子なんかな。
転校して福島から北港として育ったみたいな。
今、野党のほうで学校の先生をやってて、
で、この間の地震。
っていう、そういう新人教師。
すごい。
だから、もうだってそうだよね。
先生やってるよね。
やってるぐらいの年齢だよね。
スピーカー 3
普通に働いてるよね、みんなね。
そりゃ、てかもう、そっか。
今、中学生の子とかは知らない世代だった。
知らないもんね。
スピーカー 2
僕らにとっての阪神淡路大震災というか、
知らないじゃん、だって。
知らない。
オウムとかも知らないじゃん。
スピーカー 3
そうですね。
スピーカー 2
生まれてないし。
スピーカー 1
思ったより、
スピーカー 3
自分たちにとってはさ、
集中地位というか、
誰しもが知ってる惨劇みたいな。
そういう感じのイメージだけど、
続々と知らない世代が出てくるから、
スピーカー 1
思ってた以上に、
スピーカー 3
ちゃんとあの時のことを話さないといけないんだろうなっていうのを
すごい思いますよね。
スピーカー 2
本当にね。
コロナのことだってそうだよね。
スピーカー 3
もうみんな忘れてるからね。
スピーカー 2
僕らも忘れてるよね。
いろんなことを忘れてるよね、コロナの時のこと。
スピーカー 3
いや、本当にそうですよ。
スピーカー 2
だから、コロナの時のこともそうだし、震災のことも、
エピソード1本ずつ撮ってはいるけれども、
本当に簡単に風化しちゃうんだなっていう。
で、今日3月11日で、
昨日、関心流美の先行上映みたいなのがあって、
実は僕ら行ってないんですけど、
そうですね。
行けなかったんですけど。
スピーカー 3
誘いは来たんですけど、ちょっと行けなかったです。
スピーカー 2
行けなかったんですけれども、
5月に公開ということで、
非常に楽しみなんですけれども。
スピーカー 1
監督の人が、
ジャメル・クワイのバーチャル・インソニティの監督でもあるみたいな。
スピーカー 3
そういう意味でも気になったんですけどね。
スピーカー 2
そこだけを目的に行こうとしてたもんね。
スピーカー 3
そうだね、もともとはね。
スピーカー 2
ジョナサン・グレイザー監督。
で、今日その受賞式がありまして、
そこでスピーチをね。
受賞したからスピーチするじゃないですか、みんなね。
そこで、今のイスラエルおよびパレスティナ・ガザの戦争のお話。
非常に非人道的な行いでたくさんの犠牲者が生まれています。
コメントをしたと。
結構ギリギリのコメントというか、
ハリウッドの力が強い場所っていうのは結構、
イスラエル寄りだから。
スピーカー 3
そうだね。
やっぱり。
実際なんか反応とかも割れてたみたいですね。
スピーカー 2
ハマスを擁護するのかっていうのがすぐ飛んできますから。
みたいだから。
スピーカー 1
結構その拍手も起こったりね、みたいなことがあったみたいですけど、
スピーカー 2
そういうこともあって、今日タイムリーかなというね。
スピーカー 3
全然そんなこと知らずにこれやろうっていう話はあったかなと。
スピーカー 2
偶然にもマッチしたといえば。
スピーカー 1
夜と霧ね。
スピーカー 2
夜と霧。
夜と霧自体は知ってましたよね。
スピーカー 3
そうだよな、名前だけ知ってたけど、
ただ別に教科書とかであんまり読んでたわけじゃなかったから。
そうだよね。
スピーカー 2
絶対ね。
スピーカー 3
具体的に内容は知らないみたいな。
どういう本だけかはちょっと知ってるみたいな感じでしたけど。
スピーカー 2
アンネ・フランクの日記と並んで20世紀のユダヤ人、
教制収容所に収容されたユダヤ人の文学作品としていいんじゃないかっていう感じもするんですけれども、
この作者がフランクルという心理学者ですね。
これはあくまでも報告書であるっていう。
文学作品って言うとちょっとあれかもしれないけど、
いわゆる体験、体験だから個人の。
スピーカー 3
そうだね、だって現代が心理学者、教制収容所を体験するってめちゃくちゃシンプルなタイトルというね。
スピーカー 2
心理学者、教制収容所を体験するっていうのがドイツ語での現代。
これを夜と霧というふうに訳してというかタイトルをつけたんだね。
この夜と霧っていうのはナチスの作戦の名前。
あと書きとかにも書いてありますけど、
1941年のナチスの反ドイツ派の政治家とか思想家とか活動家とかを連行して行方不明にさらってしまうという。
その作戦の名前が夜と霧だったっていう。
もう名訳ですよ。
心理学者、教制収容所を体験するだと多分ここまで日本では残ってないというかみんなが知ってるみたいな感じではなかったんじゃないかという。
スピーカー 1
そうだと思いますよ。
スピーカー 2
気もするよね。
このフランクルという心理学者ももうこれ以上の話じゃない。
教制収容所を体験するって本当にそれだけのというか、
体験したこととどう思ったか。
どういう人が生き残ったのか。
どういう人が死んだのか。
どのように苦しみを経験したのかっていうことが綴られている本でございます。
読んだことある人も多いんじゃないかなと思うんですけど、
僕は買ってから数年間放置してました。
それは何でなんだろうね。
80ページくらいまで読んだ形跡があったんだけど、
久しぶりに引っ張り出したら放置してて、
なんかやっぱりあんまり進んで読もうという気はしないというか。
スピーカー 3
僕もこの回を撮ろうってなって初めて読んだけど、
かなりしんどかった。
本当に元気なくなったっていうか沈んだ。
スピーカー 2
でも読むと結構スルスル読めちゃいましたね。
スピーカー 1
割と本当に一瞬で読んだかな今回は。
スピーカー 2
いろんなことが書いてあるわけですね。
最初連れてこられたとかね。
今回は朗読をしてみようっていうね。
スピーカー 1
それは何でそういうふうに。
スピーカー 2
思いつきなんだけど。
思いつき。
1回やったんですよ、朗読この本。
2人で。
この本ってエッセイみたいな感じでもある。
エッセイだよね。ある意味ね。
そうですね。
小さい見出しがついてて、場面が切り替わっていくというか。
その小さい見出しごとに変わる側で交代で朗読し合うっていうのを1回やったんですよ。
そうしたらめちゃくちゃ頭に入ってきたんだよね。
なるほど。
自分一人で読むのとはまた違う入ってくる感じ。
スピーカー 3
状況がより具体的にわかりやすくなるとか。
スピーカー 2
わかりやすくなるっていうか別に読むのと聞くのとでは。
内容は同じなんだけど。
例えば村上春樹の小説とかもそうだけどさ。
小説を読んで場面が想像させられるっていうのと、それを映画化したものを見るっていうのは全く別の体験でしょ。
どっちの方が好きかとかも別れてる人によると思うんだけど。
本を読むことによって場面が想像させられるっていうのは一人でもできるんだけど、
それを人に言われて。
オーディブルとは一緒っちゃ一緒なんだけど、その人が僕に向かって語りかけてるっていうか。
僕がその人に向かって読んでるっていうか。
読むときも。
音読って小学生の頃やらなかった?
スピーカー 3
やりました。
スピーカー 2
宿題とかでめっちゃ音読させられなかった?
スピーカー 1
させられたけど、ただ結構サボってましたね。
スピーカー 3
ゴンギツネとか。
なんか音読カードみたいなのあるじゃん。
スピーカー 3
あれを読んでないけど書いてくださいって言って書いてもらってましたね。
スピーカー 2
音読カードあったよね。
うん。
ゴンギツネとかめっちゃ読んだよ。
なんかあれはでも本当に僕嫌だったんだけど、なぜかっていうとめっちゃあくびえんの。
スピーカー 3
あくび?
スピーカー 2
あくびが出るの。
僕音読するととにかくあくびが止まんなくて。
スピーカー 1
そうなの?
スピーカー 2
すごいつらいの。
なんか生き止めて読んじゃうかな。
ああ、そういうことか。
音読するとあくびがめっちゃ出ちゃうから。
スピーカー 3
酸欠になっちゃうっていうのかもしれない。
スピーカー 1
あくび出てきちゃったよ。
今の。
スピーカー 2
音読すごいやだったんだけど、実際こうそういう宿題とか制約なしにやると、
なんか結構聞く側になっても違うし、読み聞かせるっていう行為も普通に読むのとは全然違う感じ。
それをポッドキャストならできるなと思って。
スピーカー 3
なるほどね。
確かにもうこのためのみたいな感じの媒体っていうか。
スピーカー 2
そうですよね。
だからちょっと今回は僕らがこの中で4つの項目を選んできたので、それを交互に選んだやつを4つ読みましょうと。
で、ちょっと感想を添えると。
で、なんで今このタイミングでこういうことをやるのかっていうこともちゃんと言ってた方がいいと思うんですけど、やっぱりガザーの現状に心を痛めてますよね。
で、なんかTwitterとかでハッシュタグをつけてツイートしてとかリツイートしてとかするけど、
ハッシュタグつけてツイートするっていうのは僕はちょっとやりにくいなという感じがしてやられてはいないんですけど、
実際デモの現場に行ってみるとかしましたし、言ってはないけどね。
言ってはないけど、Twitterで言ってはないけど、なんかいいねをするもそうだし、いろいろかかり方あると思うんですよ。
ただ、ちょっと何もしてないように見えるのもあれかなっていう。
そうだな。
防御反応としてそうしてるんじゃなくて、なんかやっぱりちゃんとこうイメージ的にやったほうがいいとはずやっぱりずっと思ってて、ただやり方がわからなくて。
スピーカー 3
そうだね。なんかツイートするのもさ、TwitterっていうかもうXという場がさ、なんかじゃん。
スピーカー 2
そうなんだよね。なんかなんだけど、でもそう言って何もしないもんなんかもうちょっとあれかなって。
わかります。すごく。
ただそれでもあるっていうのはやっぱあるので、この夜時朗読するっていうことをそれに変えるというか、何か感じ取っていただけたらなと。
僕らはこれ読んで本当に、そうだね、読んでください。
聞いてくださいという感じですね。
後書きの話もしとくか。
スピーカー 1
したほうがいいね。
スピーカー 2
この本は実はこの夜と霧っていうのはですね、初版が現著、ドイツ語の初版が1947年なんですね。
2年後か終わって戦争が。
すぐだよね。
すぐだね。相当だねこれね。
スピーカー 1
よく本当にめちゃくちゃすごい人で、もう読んでてめちゃくちゃ偉大だなっていう風に思ったんですけど。
スピーカー 2
本当にね、ただのレポート報告書っていうよりは本当に文学作品として読める。
だからこそ残るし、今後もずっと残り続けると思うし。
そういうものだと思うんですよね。
日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える。
今もっとでしょうね。
日本語の初版が1956年。
今回扱うのが池田佳代子という人の訳書で、こちらが1977年に現著のフランクルさんが改訂版を出したんですよ。
その改訂版を改めて2002年に翻訳したバージョンですね。
こちらを今回は読みました。
なので改訂版の翻訳。
新しく、最初の翻訳はまた池田さんじゃなくて別の人なんですよね。
スピーカー 3
そうですね。下山さんかな。
スピーカー 2
下山さんというのかな。
この人はこの本を訳したいっていうことでドイツに行ってフランクル先生に訳させてくださいと。
ものすごく温かく対応してくださったみたいなことが後書きにも書かれてますよね。
改めて池田佳代子さんが訳された際に寄せた後書きがですね。
まさにこのイスラエルのことも書いてあるわけですね。
2002年だから22年前。
スピーカー 1
いかに長い間イスラエルという国がパレスティナという土地をどう扱ってきたのかというね。
スピーカー 2
憎しみが連鎖してるわけですね。
前このイスラエルが建国したというのが、イスラエル建国かっこつきで言わなきゃいけないと思うんですけど。
1948年に建国が宣言されてユダヤ人をどんどん土地に引っ越してくださいと呼びかけがあったみたいなね。
それをフランクルは絶対見てたと。
それに複雑な気持ちで多分見てただろうなと絶対そうだと思うんですけど。
ある意味この夜と霧もそうだし、アンネフランクの日記も結構ユダヤ人たちの精神的な柱になっているというね。
スピーカー 3
そうですね。
スピーカー 2
被害の、ジェノサイドの記憶というか。
スピーカー 3
あの時の痛みを忘れないようにみたいな。
スピーカー 2
なんだけど、それが今じゃどういうふうにある意味利用されちゃってるのかっていうことについても、おそらく間違いなくじくじたる思いがあるはずだと思うんですよね。
みたいなことが書かれていますということなんで。
まさに今読んだほうがいいのではないかという。
スピーカー 1
間違いない。
スピーカー 2
感じですね。
この後書きもすごい短いけどすごい読みごたえがあるという感じなんで。
そうですね。
後書きから読む派の人も別に後書きから読んでいいと思うんですけど、ぜひ本文のほう全部ね。
スピーカー 3
はい。
スピーカー 2
ということで、そろそろリサフラからかな。
最初は読んでください。
ページは?
スピーカー 1
16ページですね。
16ページですね。
スピーカー 2
じゃあ僕はもう本閉じてリサフラの声だけを聞くんで。
皆さんも声だけを聞いて、たぶん途中ね噛んだりしても、読み直していいけど止まらず最後まで行くと。
ということで皆さんもできるだけ止めずにね。
スピーカー 1
じゃあお願いします。
最初の選別。
異想されてきた私たちはみんな多かれ少なかれ音者妄想にとらわれていた。
スピーカー 3
相変わらず何もかもうまくいくはずだと考えていた。