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こんにちは、OKファームです。このラジオでは、脱サラして農業歴11年を超えた私が、新規就農者やフリーランプの方向けに、マーケティング情報や、ちょっと気持ちが楽になる話をしております。
はい、今日の話はですね、やることを絞れば絞るほど、成果が上がっていきやすいというお話をしていこうと思います。
皆さんもね、日々やらないといけないことっていうのがたくさんあると思います。農家の方でいうと、この作物、人参を育てて、ジャガイモを育てて、
その前にトラクターの整備をしなきゃいけないとか、その前に確定申告、確定申告僕もやらないといけないんですけども、そういう感じでやらないといけないことがすごいたくさんあって、
そのために選択肢が多いがゆえに、枯れているみたいな状況が結構起こりやすいんじゃないかなというふうに思います。
減らすと、選択肢というかやるべきことを減らしていった方が楽になるよっていう話の具体的な例で、私の場合は作物をごぼうオンリーに絞っております。
農業を始めたときは、自分の実の祖父ですね、おじいちゃんがやってた10種類、15種類ぐらいの作物を一緒に育てていたので、
年間15種類ぐらいの野菜を、何月にはジャガイモを植え、ジャガイモを植え終わった頃にまた里芋を植えみたいな感じでね、
ルーティーンがじいさんの真似していたので、何とかをやるけ、次はこれの準備をするぞみたいな感じで、
道をもちろん示してくれてたので、迷って仕方がないという状態ではなかったんですけども、はっきり言って効率がめちゃくちゃ悪かったんですね。
僕がじいさんのところに農業を教わりに行ったのが、当時じいさんも82歳なんで、全然ガッツリ稼ぐぞっていう世代の農家じゃなかったので、
年金をもらいながら地元の産直市と地元の方向けに野菜を出すというスタイルなので、できていた農家のスタイルなんですね。
もちろん今も現役でやってる方の中で年間20種類30種類の野菜を作りながら、それを見事にさばいて収益をしっかり上げていらっしゃるっていう農家の方もいらっしゃるので、
それはそれで多数のものを育てて売るという選択をしているという感じで、やることは増えてるんだけども集中してやってるっていうふうに考えることもできます。
話を元に戻して、じいさんがやってた15種類ぐらいのものだと、はっきり言って人気のない野菜は露骨に売れ残っていくし、畑にすき込まなきゃいけないとか、近所の人に配ってばっかりで全然利益にならない。
そのくせめちゃくちゃ少ない、例えば人参とか茄子とかトマトとかですかね、そういう野菜を作るがために収益性が高いと思われていたごぼうとか当時里芋とかの栽培面積を広げられないというこのジレンマに陥っていました。
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10種類、15種類ぐらいの野菜を育てたのを、この野菜はないなということで少しずつ少しずつ減らしていき、そこから確か最後4つ残ったんですよね。ごぼう、キャベツ、白ネギ、里芋みたいな。
これはまだ収益性が割と自分の中ではいいよねというか、やる価値があるよねみたいな感じで思ってた作物なんですけども、それでもやっぱり4つあるだけでやるのがすごい効率が悪い。
自分自身はソロ農家でやりたいというか、大規模化する気もないし、他の人を雇うつもりもあまりなかったので、その中でやっぱり絞っていったら結局やっぱごぼうが一番人気だし周りにライバルも少ないし、収益性もいいよねということでごぼう1本の農家になりました。
それが確か2017年とか18年あたりだと思うんですけどね、手作りで名刺を作っていたんですけども、その中にごぼう専門農家っていう単語も入れましたね。
広島県では珍しいごぼう専門農家っていうのを入れることにより、この人はごぼうの人だねみたいな感じで、SNSなんかでも覚えられやすいし、イベントとか、最近はいけないんですけどイベント出展とかしたときもごぼうのお兄ちゃんねみたいな感じで名前を覚えられやすくなったので、
やっぱり何か自分はこれに特化していますっていうものを一つに絞るまでにいかなくても少しでも減らして尖らせるっていうのはかなり大事なことだと思います。
ちょっとジャンルが変わってね、フリーランスの方でブログとかYouTuberをやっている方とかでも同じで、やっぱり複数アカウントを運用するとか複数の情報発信をするっていうのが結構大変だと思います。
本当に自分自身も何回も挫折してるんでわかるんですけども、TwitterとインスタとFacebookと、前に言ったYouTubeと3つ4つぐらいを同時に違う企画のものを進めるというのはすごい労力がかかると思うんですね。
僕もYouTubeをやりながらTwitter、インスタで情報発信をやっているみたいなことをやってた時期があるんですけども、はっきり言って最終的にはアプリを開くのが嫌になったんですよ。
これやってもまたしんどいしなとか、次のネタ考えるのがしんどいなみたいな、やってて楽しくないっていう状況になったので、せめて苦しむべき場所を一つにするというのも選択肢だと思います。
前向きにお金が稼げるポジションを増やしたいとかいう考え方もできるんですけども、また収益化する前とか仕込みの段階っていうのはすごい苦行が続くんですよね。
全然伸びないしお金にもならないのに、でもここのステージを突破しないと次のお金が稼げるとか人気が出てくる作物、自分の商品が売れるステージにはいけないっていう苦行が続くステージなので、なるべく苦行を減らすというのもある意味選択と集中ということなんじゃないかなと思います。
話を一旦農業の方にまた戻すんですけども、農業の方で選択と集中という話になると、まずやっぱり目に見えて機械に対するお金のかけ方が変わってきます。
複数作物を育てていると何にでも使える、とりあえずトラクターにしておこうかとか軽トラにしておこうかとかいうそういった投資はできるんですけども、この作物にしか使えない専用機械みたいなのに投資することにすごい躊躇してしまうと思います。
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それに絞って特化して機械とかを投入すれば間違いなく効率が良くなったり、作物のクオリティが上がるのに、それでもやっぱり他の作物のことも考えないといけないからなということになって躊躇してしまうというのが一本化することにより、その作物に対して全集中で投資することができるようになります。
機械以外でもお金の使い方がシンプルに考えられるようになるっていうのが一つミソですね。
次に作物を売る際のコミュニケーションコストが下がるというのがあります。
ネット通販とかで作物を売るときに複数種類作物があるというのはやっぱり収穫の手間がすごいかかってしまって、
今日はいっぱいごぼうを掘りたいぞと思っていても、一件だけ今日はニンジンを1000円分だけお願いしますみたいな注文が実際に入ることがあったんですね。
今日はごぼうの日と決めているのにちょっとだけニンジンを掘らないといけないというのが作業効率としてめちゃくちゃ悪いんですよね。
畑の場所が違うとか持っていかないといけない機械が違うっていうのが一番分かりやすいと思いますし、
スケジュールを少しのお金のとか自分がやりたくない作業のためにすごい時間を取られてしまうというのはめんどくさいというかね。
本当はお客さんが悪いわけじゃなくて自分が看板出してるから悪いんですよそれは。
ニンジンもやってますみたいなことでやってたんでごぼうをやりたいのにニンジンをやらないといけないというか。
極端な話をしたら今日は種まきをしたいのに収穫があるから種まきができなくて、
やっぱり雨が降っちゃったから種まきが遅れるよねみたいなことになっちゃったりっていう。
作業スケジュールとか出荷スケジュールが全然変わってしまうっていうのが複数作物をやってる場合のデメリットが大きくなるかなという感じですね。
自分はごぼう専門の農家ですっていうことにより他の野菜はないのねっていう風になったりとか、
スケジュールは種まきはいつで収穫はいつからいつまでですっていう風な感じで説明がしやすいというのもメリットの一つですね。
特にインターネット関係とかSNSを使って物を売りたいという風に考えている方だと、
やっぱり最初にこれもあります、あれもあります、これもありますみたいな感じで、
どんどんどんどん作物の種類を増やすことにより相手の印象にはどんどん残らなくなります。
いろいろ言ってたけど、あいつ結局メインの野菜何だったっけみたいなことになっちゃうので、
僕の場合で言ったらごぼうです。ごぼうしかできないですけど、ごぼうはありますみたいな感じで言ったら、
あいつは広島県でごぼうを作ってるやつかみたいな感じで覚えてもらいやすいという、
記憶に残りやすいというのも隠れたメリットかもしれないですね。
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ということで、作物を減らすことのメリットみたいな感じで話してきたんですけども、
やっぱり一応リスクの面も触れておくと、その作物、一つの作物にしてしまうことにより、
病気が出たりとか、災害が起こったりした時に収入源が激減してしまうというか、
下手したら1年後まで収穫できるものがないよっていうようなケースも考えられます。
極端なお話で言うと、お米とか果実とかですね、リンゴ園がうちの近所にもあるんですけども、
リンゴ収穫時期になったけど台風が来てほとんどリンゴが落ちちゃったみたいなことがもしあったらですね、
リンゴだけしかやってない農家さんからしたら、次のお金が入るのが来年まで1個もなくなっちゃうよということになっちゃうので、
そういうデメリットも一応把握しておいたほうがいいかなとは思います。
すごい大規模な農家さんになるとやっぱりこういうところ身動きが取りづらいんですよね。
リンゴ農家で従業員が50人、100人いるっていう感じなのに、来年まで給料ないからっていう状況になったら、
さすがにそれはおいおいということになるので、どこからか借金をしたりだとかですね、
全然違う仕事を見つけてこないといけないっていうデメリットがあると思うんですけども、
やっぱりソロ農家のいいところは、こういう困った時とかトラブった時に小回りが利きやすいっていうのは間違いなくメリットだと思うので、
変な話、副業でこれでできるよとか、半年間これだけしのぎる貯金があるよっていうものがあれば、
一つに作物を絞るっていうことのデメリットもかなり低くできるというかね、リスクを減らせると思いますので、
他にも探し出したらデメリットはあると思うんですけども、個人がソロでやる分には、
作物を減らしてとんがっている農家の方が印象にも残りやすいし、価格交渉とかも優位に進められるケースが多いと思いますので、
参考の一つとして、私は合房専門農家でやってますということなので、こんな農家もいるんだよということで覚えておいてもらったら嬉しいなと思います。
はい、こんな感じでですね、農業関係とかフリーランスの方向けにの情報発信とか、
ちょっと気が楽になる話みたいなものを織り交ぜつつしておりますので、
音声配信とかTwitter、インスタとかのフォローもぜひよろしくお願いいたします。
以上、OKファームでした。