00:00
こんにちは、PitPaの富山です。暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は、公文式と中学受験についてのお話になります。
公文式について、リスナー様より今回ご質問をいただきましたので、まずそちらを読ませていただきます。
初めまして。いつも小川先生の出版物を読んだり、このポッドキャストを聞いて子育てに前向きに取り組めるようになりました。
我が家には、現在小学校3年生の子供がおり、いわゆる都内の上位校と言われるある学校の生徒や校風に魅力を感じ、
夫婦、親子でその学校を中学受験で目指してみようという話になり、この夏の夏季講習会から塾に通い始めました。
それとは別に、幼稚園から算数の公文式に通わせておりまして、そちらも続けているのですが、この夏の様子を見ていると、両方続けるのは大変な気がしています。
勉強の習慣がついているのは良いと思っているのですが、続けるかやめるのか、他のお子様のご経験等がございましたら教えていただけると嬉しいです。
ということで、みくさんありがとうございます。現在小学校3年生のお子様をお持ちということで、
クモを習っていて、中学受験もしていこうと思っている中で、今後クモを続けていくべきかどうかというところについてのご質問になります。
こちらについて小川先生に聞いてきました。
クモ式という学習法で何が身につくかというところを見ていけばいいと思うんですね。
このみくさんが自分でもおっしゃっている通り、1つは学習習慣作りとして1枚1枚の負担が少ないクモ式の特徴を生かすと、
日々例えば10分の勉強とか15分の勉強といった小さなサイズの勉強を続けるには便利ですよね。
それを幼少期からされてきたということで良かったと思います。
すでに学習習慣という点でいうともう続いてきているわけだから、今度塾学習が始まってきたんだったら、
習慣作りをその塾の勉強のサイクルで切り替えていけばいいでしょうから、その点ではクモの役割は終わったのかもしれないですね。
ただお子さんがクモ式が好きで問題を解いて丸をつけてもらうことで気分が上がるとか、やる気が出るとか、
そういう自分の自信につながっていたり学習に対するモチベーションの一環としてクモが生きているんだったら、
急にプチッと止めちゃうと勉強のリズム狂うかもしれません。
なので少し続けていきながらも塾学習の方で手応えを感じ始めたらクモ式を手放していくということでいいんじゃないかなと思うんですよね。
03:06
この方はそういう発想でいいと思うんですけれども、
クモ式についてもうちょっと補足的にお話しすると、よく小学校低学年の間に中学校内容まで入ったとか、
どんどんどんどん進むことを頑張るお家なんかもありますけれども、
どんどん進むことで本人が数に関することが好きになったり計算が好きになって、それが強みになっていくっていう良さがある一方で、
クモ式っていうのはあくまでドリルトレーニングの積み重ねなので、問題物事を段階的に考えて分解したり、全体を統合的にまとめて考えたり、
という力の方は育たないわけですよ。
計算はできているけど、それは一体何を求めているのか、どういう問いに対して答えようとしているのかを考えない癖がついてしまいがちでもあるんですね。
これもクモの長所が短所にもなりうるって話で、
例えば高校内容までどんどん進んだからすごいとかですね、いうふうにさきさき進むことにあまり価値を求めてしまうと、
肝心の一つ一つの問題を吟味する、読み取っていく、そういう力が落ちるかもしれないんで、バランスを考えて付き合っていくのがクモンはいいんじゃないかなと思いますね。
なるほどですね。実際に上位校に値する中学受験をする場合に、クモンと塾を並行してやりながら合格されているお子さんとかも結構いるものなんですかね。
クモンは小3ぐらいまででやめる方の方が多いでしょうね、上位校狙いのお子さんは。
両立をさせていく負担が大きいっていうことと、塾でも計算するんで、あまり併用する理由がない。
ただ、数学算数がすごい好きな子は続けたいということで、受験までずっとやっていく子も中にはいます。小数派ですけどね。
じゃあ、お子さんの様子を見ながら楽しそうに自分からやりたいって言ってるうちは通わせてもいいんじゃないかというところと、
あと塾の方も勉強料、学年が上がるにつれて上がっていきますもんね。
その辺りをどこまで両立できるかっていうのを見ながらっていう。
そうですね。一般論としては4年生あたりがもう最後かな。
5年、6年はクモンはむしろやめた方が受験学習としてはバランスが取りやすいんじゃないかとは思いますね。
なるほどですね。このみくさんの場合ですと、今3年生でこの夏の塾とクモン両方通わせてみてるところ大変な気がしているっていうところなので、お子さんと話しながら。
そうですね。様子見ながら徐々にフェードアウトさせていくようなイメージで、いつぐらいにクモンを卒業しようかを決めていくといいんじゃないですか。
なるほどですね。分かりました。
今日も岡田先生ありがとうございます。
ありがとうございます。
いかがだったでしょうか。今回はクモン式と中学受験についてリスナー様みくさんからの質問にお答えする形でお話しいただきました。
06:07
結論としては、中学受験で上位校と言われるところを狙う場合、塾の勉強と重複する部分も出てくるので、基本的にはクモン式は徐々にフェードアウトするのが良いのではないかというお話だったんですけれども、
もちろんそのあたりですね、お子様のペースというものもあるかと思うので、お子様の様子を見ながら大変そうなら塾の方に寄せていく。
多少余裕があるということであれば、リズムを感じているのであれば様子を見ていくというスタンスで良いのではという話でした。
あとですね、現在の中学受験に求められている自分の頭で考え抜いて答えを導くという思考能力がクモン式の場合だとなかなか身につきにくいというところもあったりするようなので、そのあたり注意しながらですね、タイミングを見計らうと良いのではということもお話しされていました。
クモン式というのはですね、確かに一つ一つ課題をこなしていくというゲーム感覚で勉強する、机に座るというような習慣が身につくことが非常に良い側面ということもありますので、今までやっていて損をしたということはないのではないかなと思います。
ただ本格的に中学受験をするためにはどこかで塾モードに切り替えなければいけないという感じでしょうかね。
今回はですね、そのクモン式の具体的な内容については割愛させていただきますが、この問題をですね、ゲーム感覚でこなしていくというところは第23回ですかね、のやる気のお話のところで出てきた、やっているうちにやる気になるという話に通じるところがあるのかなと思いました。
子供が勉強するモードに移るのに非常によく考えられたシステムかなと思いますので、小学校の低学年あるいは小学校に入学する前あたりからコツコツやっていくというのは、中学受験にもいい効果が期待できるんじゃないかなと思います。
さて、お育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、また今回のようにですね、小川先生のご質問もお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。