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  2. #72 スターバックスはテック企..
2021-06-24 47:18

#72 スターバックスはテック企業である〜ロイヤリティプログラムの凄さ〜

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こんにちは!今週は、スターバックスがなぜテック企業と言われているのかについて話しました。

 ◎今週のトピック
ロイヤリティプログラムを開始 / アメリカに住む人って朝コーヒー飲みますよね / エンゲージメント率の高いアプリ・AIプラットフォーム・ネオバンク化 / 習慣づけとチャンレンジシステム / 店舗戦略も「デュープブリュー」を活用 / 店舗設計を考え直す / 中国でも店舗拡大 / スタバの未来ってどんなだろう? 

◎関連リンク
・Starbucks, a Tech Company | The Generalist
https://www.readthegeneralist.com/briefing/starbucks
・Starbucks turns to technology to brew up a more personal connection with its customers | Transform
https://bit.ly/2T1Ns0H
・Starbucks Isn’t a Coffee Business — It’s a Data Tech Company | by Was Rahman | Marker
https://bit.ly/3gPX8of
・Starbucks Corp. (SBUX) Q2 2021 Earnings Call
https://bit.ly/2TVBlCy
・Starbucks says nearly a quarter of all US retail orders are placed from a phone - The Verge
https://bit.ly/2U0Ts9V
・How Bill Gates Sr., late father of the Microsoft co-founder, helped Howard Schultz buy Starbucks - GeekWire
https://bit.ly/3gOVwLi 

【Spotifyオリジナルで新番組がスタート】
bytes by Off Topic http://spoti.fi/bytesPodcast 

◎ひとこと by Miki Kusano
ポッドキャストを編集する度、自分のへなちょこな相槌に「もっとちゃんと会話してくれ…!!自分…!!」と後悔しながら作業しています。次回こそがんばるぞ!(すみません)

 ◎記事も書いています 
https://offtopicjp.substack.com/ 

\ Youtube /
https://www.youtube.com/c/offtopicjp 

◎Twitter
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Miki Kusano https://twitter.com/mikikusano
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00:06
皆さん、こんにちは。草野美希です。 宮武哲郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に、最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報を緩くかぼれしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、なぜスターバックスはテックカンパニーと言われているのか、について話していきたいと思います。
はい、ということで、前回に引き続き、スターバックスについて話をしていきたいと思います。
前回は、マーク・ベニオフさんに、スターバのテックどうしようって相談するみたいな感じで。
そうですね、サイトを作ってくれと。
結構な大物に、スターバもそこで大物ですもんね。
そうですね。
そこで、マイスターバックスアイディアという、スターバックスにお客がアイディアを提案できるサイトを作って、
それは元々、デルコンピューターを販売しているデルも似たようなことをやってて、
それをスターバもやって、それでいろんなアイディアが来たっていうところなんですけど、
今回その中でも、特に面白かったテックアイディアでしたり、そこをどう実施して、
それによって、スターバって2008年から10年ぐらいの間って、すごい変わったんですよね。
それが変わったのが、いわゆるコーヒーカンパニーからテックカンパニーになったと思っていて、
なぜ彼らがテックカンパニーだっていう、そこのテック要素をちょっと解説していきたいなと思います。
テックカンパニー?アプリをやっているっていうことぐらいしか私は全然知らなかったんですけど、
テックカンパニーなの?
そうですね、個人的にはテックカンパニーだと思います。もちろんコーヒー屋さんでもありますけど、
でもそもそも、SNSとかもその時期ぐらいから、2008年にCEOのハワード・シャルツが戻ってきたんですけど、
彼がマーク・ベニオフさんとかに相談して、スターバをもう一度盛り上げるためにテックカンパニーしようと思って、
2008年にフェイスブックとかツイッターの戦略をもう一度作り直して、それで結構数ヶ月以内に100万人のフェイスブックファンを獲得して、
2010年にそこから2700万人まで上がるので、結構アグレッシブにSNS戦略をハワード・シャルツは取りましたと。
本当に初期にめちゃくちゃ張ってますね。
そうなんですよね。2008年ってまだそこまでSNS、スマホも出てきたぐらいのタイミングなので、
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結構そのタイミングでちゃんとそのチャンネルに乗っかったということですね。
残念ながら後々TikTokとかはちょっと遅かったんですけど、実際にチョインするのは。
むしろユーザーが盛り上げてくれたって感じですもんね。
そうなんですよね。ユーザーが結構TikTokでは勝手に頑張ってくれてたり、バリスターが頑張ってくれてたりしてたんですけど、
そういうSNSの活用もあったり、あとは実際にプロラクトもいろんなイノベーションをやってまして、
ちょうど1993年にハワード・シャルツってある科学者を採用してて、
彼にハイクオリティなインスタントコーヒーを作ってくれというオーダーを出したんですよね。
1993年になったんですけど、その16年後にようやくスタバがインスタントコーヒーをローンチしまして、
結構時間かかりましたね。
結構時間かかりましたね。
多分1回やめたりとか、いろいろあったと思うんですけど、
難しい。確かに。
そこでスターバックスビアっていうプロラクトがアメリカでローンチしたんですけど、
それでローンチして10ヶ月で売り上げ100億。
それは本当にスタバの店舗で売ってるっていう商品なんですか?
スタバの店舗で売ってたり、それ以外のところでも売ったりとかしてましたね。
特に多分スーパーとかそういうところとかで結構売ってたのかなと思うんですけど、
それ以外にスタバでそのあたりにリワードシステムを入れてくるんですけど、
いわゆるロイヤリティープログラム的なものですね。
これが非常に重要に今後なってくるんですけど、
もともと2001年からスタバってギフトカードを売り始めてまして、
ただそれ以上にロイヤリティープログラムが欲しいっていうユーザーの声がすごいあったんですよね。
へー、ギフトカードってことですか?
ギフトカード以外の、いわゆるポイントシステム的な。
日本でもよくあるじゃないですか、ポイントでポイントを貯めると、
ポイントカード?
そうですね、ポイントカード制度。
確かに、毎日行く人も多いですもんね。
まさにそうなんですよね。
今までだと2001年までギフトカードの概念しかなかったので、
2001年からですね。
それを2008年にスターバックスリワーズっていうプログラムをローンチしまして、
それがその次の年にアプリとして提供し始めて、
それが今のスタバのアプリになってるんですけど、
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そこがスタバが本当にテック展開したきっかけになるのかなと思いますね。
やっぱりこう、何度も毎日毎日スタバに行くユーザーが多いから、
これを何か常連の人がハッピーになる仕組みを作りたいねっていうことなんですよね、きっと。
まさにそうで、やっぱりコーヒーって過去のインフルエンサーの回、
エマ・チェンバレンさんの回とかでも話しましたけど、
やっぱり毎日のように購入するものなので、
中間付けするプロダクトとしてはすごい良いんですよね。
本当アメリカの人はさ、マイボトルとか持って、
スタバとかコーヒー屋さん行って入れてもらって、
車の飲み物入れるとこに入れるみたいな、
そういう人多いですよね。
ニューヨークとか映像を見ると、
マイカップみたいなの持ってる人たち多いですよね。
結構並んでますよね、だいたい朝。
そういうイメージありますね。
父が、私ニューヨーク住んでたんですけど、
たまに遊びに行くときに朝出かけると、
もう超だですよね、コーヒー屋さんの前がスタバとかで。
自分で入れないんですか?やっぱり。
自分で入れるっていうのは?
自分でコーヒー、家で入れて持っていくとか、
家で作ったりとか、オフィスで作ったりとかですかね。
他のコンビニみたいなとこで買ったりとか。
そうですね、オフィスとか家で作る人も全然いるとは思うんですけど、
やっぱり、それこそ習慣になってるっていう意味合いで店舗に行って、
そこで毎日朝会うバリスタと挨拶をして、
そういう習慣になっちゃうみたいなところは一部ありますよね。
スタバって日本ですとちょっと高めのコーヒーとして見られると思うんですけど、
実際アメリカも別に安くはないんですよね。
ただ、それ以下の単価のもので、すごいおいしいものっていうのが割と少ないんですよね。
スタバが一番、コスパがいい値段ではあるんですね。
そうなんですよね。そこも場所によって若干違うんですけど、
例えばアメリカの東海岸、ニューヨークとかボストンとかに行くと、
ダンキンドーナツとかはコーヒーだしてるんですけど、
あとマクドナルド、全米だとマクドナルドのコーヒーも意外とおいしかったりするんですけど、
安いのに。なんですけど、やっぱり各社のイメージがあって、
ダンキンってブルーカラーで、
なるほど。
マクドナルドもどちらかというとブルーカラー、もしくはお金あんまり持ってない人みたいなイメージが強いので、
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そこに行くより、やっぱスタバに行きたいっていう欲求が高いですよね。
ダンキンもそうなんですね。
もちろんダンキンもいっぱい行く人はいますけど、
やっぱスタバっていうイメージは強いですよね。
確かに、なんかファーストフードとはまたちょっと違いますもんね。
確かに。
コーヒー屋さんでやってるスタバに行きたいっていうのは、ちょっとわかる気がします。
そうなんですよ。そこがやっぱり1つあるのかなっていうところですよね。
それを言っても、やっぱり他の会社だと、例えばコーヒー専門店とかいっぱいあるので、
それでよりおいしいコーヒーでしたり、場合によってはおいしい食べ物でしたり、
店舗内の環境がすごい良かったりとかするかもしれないんですけど、
スタバが優位性を保てる1つの理由は、やっぱりこのアプリで。
で、アプリとその裏にあるテクノロジーが非常に重要で、そこをこれから話すんですけど、
そもそも今現在2021年のスタバって、ハワード・ショルチとかもう運営してないんですけど、
今のCEO、ケビン・ジョンソンさんという方なんですけど、彼もテックバックグラウンドの人なんですよ、そもそも。
えー、もともと何されてたんですか?
もともとIBMで働いてて、その後マイクロソフトに行ってて、
で、その後、ジュニパーネットワークスっていう大手の会社の大手テック企業のCEOをやってたんですよ。
めちゃくちゃテックの人ですね。
そうなんですよ。なんで、そういうのもあって、これだけのテック企業になったのかなと思うんですけど、
スタバって3つのテック要素があると思ってまして、
これから1つずつ説明するんですけど、まずめちゃくちゃエンゲージされてるC向けアプリを持ってます。
で、2つ目が、そのC向けアプリのエンゲージメントを支えるAIプラットフォームを持ってます。
うーん、それは知らない。
で、3つ目は、それに追加っていうかして、スタバでネオバンクになってますと。
へー。
っていう3つの要素から、この会社はテック企業だなと思ってるんですけど、
まずアプリのほうからいきましょう。
で、アプリ自体は、わりとシンプルな機能があって、
オンラインでオーダーができます。リワードシステムが入ってます。
いわゆるポイントシステムですね。
で、商品のピックアップができます。
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で、商品の閲覧ができます。
大体そういう、そこがメインの機能となってくると思うんですけど、
実はこのアプリが、スターバックスリワードアップって確か呼んでるはずなんですけど、
アメリカですと、アメリカのスタバの売り上げの半分以上って、
このリワードメンバーから来てるんですよ。
へー。
もちろん全員アプリではないですけど、
でも、スマホのオーダーが全体の26%なんですよ。
へー。すごいですね。
すごいんですよ。
で、そもそもスタバのリワードメンバーの何人いると思います?
えー。全然わかんないです。
2300万人ぐらいいるんですよ。
うわー。え、それは世界で?
えっと、たしか世界だったと思います。
はー、すごい。
アメリカかもしれないですけど、たぶん世界だったと思います。
世界でも全然すごいですね。
しかも、毎年伸びてて。
へー。
で、コロナ期間中に350万人増えてるんで。
わー。
で、それを他の会社もリワードプログラムって持ってたりするんで、
例えば、実際にダンキンドーナツとチポトレート、マクドナルドって持ってるんですよ。
はい。
で、そこと比較すると、ダンキンは540万人なんですよ。
うわー、全然違いますね。
そうですよね。で、チポトレは1950万人ぐらいなんですよね。
うーん。
で、マクドナルドは2000万人ぐらいなんですよ。
おー。
で、普通にマクドナルド超えてるんですよ。
へー。しかもちゃんと使ってるユーザーもいて。
そうなんですよ。いわゆる2300万人はアクティブのメンバーなので、
うおー。なんでそんなに使うんですか?
あのー、そもそもやっぱりオンラインでオーダー、みなさんしてるんですよね。
でもその他のマックとか、チポトレでもオンラインでもそれできるってことですよね。
でもできるんですけど、やっぱりスタバの方がクオリティが高いっていうイメージがあるんで、
やっぱそこに行くって、特にスタバが好きな人はそのアプリを使って、
毎回注文するよりはもうアプリで頼んでピックアップするだけみたいな。
へー。
そっちの方が時間短縮できるし。
で、やっぱりスタバとしてはダイレクトにユーザーとのつながりを得られるっていうのが非常に重要で、
しかも先にオーダーしてくれるので、ユーザーが。
そうすると、スタバのスタッフ側も事前に注文の対応ができるんですよね。
あと、どれくらい、だいたい毎日みなさん先にオーダーするので、どれくらいのスタッフが必要とか、そういうのも全部わかってくるんですよね。
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そっか、確かに。
効率的ですもんね。
そうすると、事前に一部作って、最後の仕上げだけやったりして、その空き時間を他のお客さんの満足度を上げるために注力できるみたいな。
効率的ですね。
そうなんですよ。
で、もちろんアプリのインターフェースとしてはすごいシンプルなんですけど、実はシンプルですけど、すごいデータが飛び交ってるんですよね。
で、そのデータを活用して、スタバはいろいろユーザーの消費行動を変えたりとか、新しい習慣づけをしようとしてて、
で、それをするために、実はC向けアプリっていうより、彼らの優位性の部分って、その裏のAIプラットフォームなんですよ。
で、そのAIプラットフォーム自体は名前があって、ディープブリューですね。
コーヒーっぽい。
そうですね、コーヒーっぽいですね。
多分ディープマインドとコーヒーっぽいブリューをかけているのかなとは思いますね。
ここからちょっとスタバが、スタバのAIプラットフォームの話をするんですけど、
そもそも、スタバのこのAIプラットフォームの目的っていうのは複数あるんですけど、
まずはユーザーの平均注文額を上げること、
来店する頻度を上げること、
それ以外のオペレーション周りの効率化をすることという3つのことをやろうとしているんですけど、
それをやるためにダイレクトでユーザーのデータが必要になってきて、
それをやるためにこういうアプリを持っていますと。
例えばなんですけど、スタバのアプリっていろいろいろんな提案をしてくるんですよね。
それは彼らがリワードプログラムを持っているからできるもので、
インセンティブをポイントで提供して、それで新しい行動をとってみませんかっていう提案をしてくるんですよね。
例えばですけど、
どっか朝散歩に行って、週末散歩に行って、
家に戻るタイミングで、
週末なんでちょっとおやつでもどうですかっていうおやつのクーポンをスタバが出してきたり。
その散歩してるっていうことをわかって、週末だから。
週末の何時で、あとGPSのトラッキングとか一部使ったりすると近くにいるかとか。
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すごいですね。
あとはそれ以外の、例えば今日雨降ってますと。
で、平日で雨が降っているので、多分店舗の売り上げって下がったりするので、
どうやってオフィスからスタバの店舗まで行かせるかっていうところなので、
特殊の、いわゆる彼らのメインアイテム、今限定商品のディスカウントを提供したりとか。
新作のフラペチーノのクーポンとか。
あとは、過去の購入履歴全部わかってるので、この人は毎日あるフラペチーノを頼みますと。
で、どうやって平均注文額を上げるかっていうところをスタバも考えてるので、
それに合うスナックとか、それに合うフルーツはどうですかとか、
っていうのを提案したりとかするんですよね。
で、それ以外に、例えばですけど、過去の注文とかアプリの行動履歴を全部わかるので、
この人はホットなドリンクしか頼まないですと。
じゃあ、そのコールド、冷たい飲み物のメニューをどうやって見せるかっていうのをすごい考えたりするんですよね。
で、そのために、例えばディスカウントでしたり、ポイントをもっと提供したりとかするケースをちょこちょこ見かけますよね。
確かに、冷たい飲み物の方が高いですもんね。
そうなんですよね。
確かに。
あとは、お店のキャパですね。
例えば、月曜日の朝9時にスタバのある、例えば今住んでる場所の近くのスタバが、
もう人が行列で並んでますと、朝9時なんで、仕事行く前にみんな並んでますと。
となると、それをどう改善するかというと、スタバがアメリカのを頼みませんかっていう提案をしてくるんですよね。
で、なぜアメリカのっていうこと言うと、ラテよりアメリカのの方が作る時間が短いんですよ。
もうすぐお湯とか入れるだけですもんね。
そうなんですよ。
なんで、そういう提案をして、お店の時間、人が入る時間制限とか、そういうのを全部コントロールできるんですよね。
すごい。
あとは、彼らって面白いのは、それを単発的だけではなくて、やっぱりその週間付けをしたいので、
1週間単位でチャレンジとか出してくるんですよね。
チャレンジ。
で、例えばなんですけど、彼らがある人に提案したのが、3つチャレンジを出してきて、で、その中から1つ選んでくださいと。
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で、例えばですけど、1週間で3回アイスティーを試す。
で、もしくは、それがチャレンジ1ですね。
で、もしくは温かいお茶を3回購入してくださいと、この1週間以内に。
もしくは、ある新しく出した食べ物を4回買ってくださいと。
で、それっておそらくなんですけど、そのチャレンジを提案された人って、スタバでお茶を頼んだことがない人なんですよ。
多分コーヒーしか頼んでなくて、そこでお茶もどうですかっていう、お茶の週間付けを試しに出してるんですよね。
で、それをもしコンプリートした場合には、スタバってスター制度、ポイントがスターになってるんですけど、100スターをあげますと。
で、100スターってだいたい1つのドリンクが無償でもらえたり、あとは朝ごはんのアイテムがもらえたりするので、まあまあなボーナスなんですよね。
確かに。
なので、そういう形で、その短期だけではなくて、長期的にもその週間付け。
別の飲み物にもチャレンジさせるっていう。
それでどうやって平均注文額、頻度を上げる、そういうのを全部考えてたりするんですよね。
すごい。
で、昔はこれが、ある程度その人間が考えてたりしてたんですけど、どんどんどんどんこのパーソナライズされた提案っていうのが、このディープブルーが出してきてるんですよね。
もう自動的に。
自動的に出してくる。
それぞれに出してくれるんですね。
で、ディープブルーの目的は、その売り上げを上げるためっていう話なので、それでいろんなABテストをしてくるとかですよね。
それは、それでもなんか、使い続けてるユーザーもすごいですね。
なんか、私もそんなになんか飲食店のアプリ入れないんですけど、
なんか、そのチャレンジとか来たら、お!って思えそうなんですけど。
でも確かになんか、スタバに行く習慣があって、クーポンももらえて、クーポンなんかいっぱい無料で飲めるかもしれないって考えたら。
ちょっとじゃあ、お茶試してみようかな。
結局これがワークするのは、スタバだからっていうところで、いわゆる毎日買いに行く人たちがいるからっていうところなんですよね。
確かに他のところじゃ、そのまま真似しても難しいですね。
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そうなんですよ。なので、ある程度頻度が高いビジネスじゃない限りは、ちょっと厳しいかなと思うんですけど、
スタバのすごいところって、このディープブルーのすごいところって、
今まで話した話って、どうやってユーザーの行動パターンを変えるかじゃないですか。
でも、それ以外にディープブルーってインテグレーションされてて、
実は、従業員のスタッフのスケジューリングとかも、AIが関わってるんですよ。
どのタイミングで忙しくなりそうかっていうのを全部計算してる。
わかってますもんね。
いわゆるデマンド側がわかるじゃないですか、彼らって。
確かに。
となると、スタッフのスケジュール、在庫レベル、機械のメンテナンス、
それ機械のメンテナンスって結局、今スタバの多くの機械ってIoTでつながってるんで、
そうなんですか?
IoT化されてたりするんですよ。
コーヒーのコーヒーマシーンみたいなのとか。
コーヒーマシーンとか、はい。
となると、全部そのデータがAIのプラットフォームに入り込むんですよ。
なんか急に怖い。
全然、なんか普通、コーヒー屋さん、本当にテクノロジーの会社ですね。
そうなんですよ。
しかも、そういうデータがいろいろあると、ユーザーがどこにいる、どういうものが流行ってる、
そういうのが分かると、どこに店舗を置くかとか。
へー、そっかそっか、分かりますね。
そういうのも全部提案できるんですよ。
へー。
なので、意外と多くの、例えばD2C企業とか、以上にソフトウェアをめちゃくちゃ使ってるんですよ、彼らって。
D2C、めっちゃD2Cですもんね、これも。
そうですね。
なんかテクノロジーを駆使した、D2Cとか。
そうなんですよ、ちょっとシーンっぽい感覚はありますよね。
確かに、なんかアプリの感じとかはそうですよね。
そうなんですよ。
なんか、クーポンとか、こう、はまらせる仕組みがあるというか。
そうなんですよ。
へー。
そうなんですよ。しかも、今は、やっぱコロナでいろいろ、やっぱり新しい店舗を開けるとかって、なかなかできなかったりするじゃないですか。
はい。
でも、そのタイミングも、全部今、AIを見て判断してるんですよ。
へー。
で、これって実際に、スタバの社長が言ってることなんですけど、
今、ディープブリューのAIテクノロジーをモニタリングして、各国のワクチンの状況を見ながら、それによって、いつごろリカバリするかっていうのを予測してて。
27:12
へー、スタバのデータ。
それをベースに、海外展開をどのタイミングでやるべきか、どのタイミングでアクセルを踏むかっていうのを予測してるっていう話をしてます。
へー、ほんとにテクノロジーの会社ですね。
そうなんですよ。
へー。
そこが結構、特にスタバがテックカンパニーと呼ばれる一番の要素だと思うんですけど、実はもう一つ、新しいっていうか、もう一つ要素がありまして、それがスタバがネオバンクになってることっていうところで。
で、ある数字が2018年あたりに出てきたんですけど、スマホの、いわゆる店舗とかで使うスマホの決済アプリを2018年時点で見ると、最もユーザー数が多かった会社ってスタバなんですよ。
へー。
まあ、最終的に今はアップルペイが、今アップルペイって3000万人ぐらいいるんで、一応今1位になってるんですけど、実はスタバって今2500万人ぐらいいて。
へー。
で、例えばグーグルも決済とかできるんですけど、今1200万人ぐらいしかいないんですよ。
おー、あんまりいないですね。スタバと比べちゃうと。
そうなんですよ。2倍ぐらい下がって。
へー。
なんで、実はスマホ決済ってめちゃくちゃされてて、スタバって。
それはもう本当に初期から、そのアプリを進めてたっていうことがやっぱ強いんですかね。
そうですね。しかもそのアプリの中で、これこそリワードプログラムを使ってやってることなんですけど、あるインセンティブ付けをしてるんですよ。
で、それって決済をもちろんやると、ポイント、スターをもらえるっていうことなんですけど、それ以上に、スタバのアカウントにお金を入れると、いわゆる使うっていうところではなくて、単純にデポジットをすると、2倍のポイントがもらえるんですよ。
おー。へー。
これってすごい重要なポイントで。
それってスタバでしか使えないポイント?
スタバでしか使えないポイントです。
30:00
そこ、その実際にデポジットしてる額って、とんでもない額で。
へー。
今、直近の市販機の数字見たときに、確かそうだったと思うんですけど、1.75ビリオンなんですよ。
おー。
なんで、いわゆるスタバって1.75ビリオンのキャッシュを持ってるんですよ、そこだけで。
利子なしの借り入れですよ、これ。
へー。
いわゆる。
確かに。
しかも、そのマイナ市販機が1.56ビリオンなんて上がってるんですよね。
この数字って結構すごくて、で、例えば2016年、ちょっと今現在の数字ちょっとわかんないんですけど、2016年時点の数字だと、当時スタバって1.2ビリオンぐらいのデポジットがあったんですよね。
で、キャッシュデポジットのアメリカの他の、例えば銀行とかってキャッシュ入れたりするじゃないですか。
はい。
比較すると、6位ぐらいに入るんですよ。
わー。ネオバンクですね。
はい。ちなみに1位、ペーパルなんですけど。
わー。ペーパル。
でも当時、アメックスって3ビリオンぐらいしかなくて。
なんで、もちろんアメックスには及ばないほどの、アメックスとそこまで差がないっていう。
へー。コーヒー屋さんが。
コーヒー屋さんが。
すごいですね。
はい。
へー。でもその、なんか、アメリカの人のそのコーヒーの収集感というか、いや驚きですね。
いや、そうなんですよね。やっぱ本当に毎日行くんで、みんな何回も行くんで。
へー。
そうなんですよ。
しかも、それって、いわゆるキャッシュをスタバが使えるので、やりたければそれを使って投資をして、いわゆる銀行っぽいこともできますし。
で、もちろんアプリに入れてるので、ユーザーはもちろん使う人もいれば、忘れちゃう人もいるんですよね。
例えば、スタバ行かなくなったとか。
で、それって、いわゆるスタバからすると、無償でキャッシュもらえるっていうことなんで。
で、例えばなんですけど、それって2020年いくらあったかっていうと、145ミリオンぐらいあったんですよね。
わー。
え、もちろんスタバって去年20ミリオンぐらいの売上ある会社なんで、別にそんな145ミリオン必要ないと思うんですけど、
まあ、でも勝手に入ってくるキャッシュとすると悪くないので。
すごい。そんなにみんなスタバのアプリ入れてるんですね。
スタバのアプリ入れてるんですね。
そうなんですよ。やっぱアメリカは、日本はちょっと違う戦略を取ってLINEを使って伸ばしたらしいんですけど、
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日本ですと確か500万人ぐらいスターバックスリワードズのメンバーがいるらしいんですけど、
へー。
やっぱLINEベースでやってるらしいですね。
へー。
やっぱり決済アプリというか、お店のアプリを入れるみたいな習慣がないんですけど、
そもそもコーヒーをスタバで毎日飲むっていう人がいないっていうのも。
多分どっちもですよね。
多分草野さんが言う通り、スタバが当時日本に入ってきたタイミング、いわゆるリワードズを日本でリリースしたタイミングでは、
多分PayPayとかそういうアプリがそんなに存在してなかった時期だったはずなので、
それでどうやってリワードズを増やすっていうことになると、
やっぱり既存でユーザーがいっぱいいるところに乗っかるっていうのが、
多分一番いい戦略だったと思うので、そういう意味でLINEを選んだのかなと思いますね。
日本だともっと全然安くコンビニとかで買えちゃいますもんね。
そうですね。
それもあると思いますね。
そこがアメリカだと、コンビニの同じレベルのものがないっていうところですよね。
なんでなんですかね。
コンビニのイメージが悪いので、そもそもあっちは。
CBSのコーヒーを飲んでおいしいかって言われると、多分おいしくないってなるんですよね。
じゃあ本当にマックのコーヒーがおいしいって感動的な話ですね。
運良く日本ですと、コンビニってすごい信頼されてるので、
高いですし安いですし、そこがコーヒーを出すって、
日本のスタバからすると結構強敵ですよね。
確かに。
今までC向けアプリ、AIプラットフォーム、ネオバンクっていう話をしましたけど、
そこから今の中でどういうふうにスタバが今後変わるかっていう話なんですけど、
実際に40年ぐらい前には、ハワードシャルツってスタバの店舗を店舗に長生きさせるために、
いわゆる座って、そこで店舗内で飲んで、
エンジョイしてもらうっていうのを結構重要視してたんですよね。
いわゆるサードホーム化ですよね。
サードプレイス的な。
そうですね。
なんで結構ソファーを置いたりとかしてた時期があったんですけど、
今は真逆の方向性いってて、特にアメリカでは。
できるだけどうやって早く外に出すかっていうところで。
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回転率、マクドナルドみたいじゃないですか。
固い椅子にして早く出てもらうみたいな。
でもそれがユーザーの方がそれを重要視してるんですよね。
下まで別に長くする必要ないよねっていう。
それ違いますね、日本となんかちょっと。
そこは若干日本と違いますよね。
もちろんアメリカも一部のところはやっぱコーヒー屋さんでゆっくり飲むとかっていうところあるんですけど、
特にスタバとかはどちらかというとビジネスマンが行ったりするところなので、
朝コーヒーを買ってそのオフィス行くっていう感覚ですね。
でもなんかやっぱ、確かに日本だとテイクアウトよりも、
スタバに行って採用したり、お茶飲んだり、人に会ったりみたいな用途が多いかなと思うんですけど、
テイクアウト、それユーザーが求めてるっていうのは面白いですね。
そうなんですよ。なんで実際に2020年の6月あたりですかね、
スタバのCEOが一応400店舗を閉じるっていうのを言ってて、
で、その400店舗を店舗のデザインを考え直すっていう話をしてて、
いわゆるインタラクションをほぼゼロでコーヒーをピックアップできるような仕組みを作りたいっていう話をしてるんですよね。
なんでやっぱり、しかもそれが結構人気になってきていて、
それで今年、それをさらに400店舗から760店舗、
そういうよりスピード重視のサービスを提供するっていうのを言い出してるんですよね。
ドライブスルーみたいな感じってことなんですかね。
そうですね。ドライブスルー的な要素も入れたり、あとはもう本当に、
実際に自分の足で行く人も多いので、
その人たち用にどうやってよりスピード感あるサービスを提供できるかですよね。
なんで、スタバもいろいろ実は試しているので、
それこそダークキッチンとか、ゴーストキッチンとかですね、
デリバリーサービスとか実は試していて、
もともと2015年ぐらいからポストメーツと一緒に提携してやってたんですけど、
2019年からウーバーイーツと提携して、日本でも確かやってると思うんですけど、
多分海外だと日本しかやってないのかな、今。
だと思うんですけど、まだパイロット時期だと思うんですけどね。
39:00
で、中国でもやり始めてるんですけど、それはリバムの子会社でやってて、
中国ではゴーストキッチンを検証中っていう話なので、
結構最近だと中国展開をかなり重要視してるのかなっていうところですね。
特にラッキンコーヒーってあったじゃないですか。
ありましたね。
いろいろ上がって燃えましたけど。
でももうめちゃくちゃなスピードでお店を拡大していくっていう。
そうですね。
でも上場して、いろいろ社内報告、
社内報告というか財務署の報告がいろいろ間違いがあったりとか詐欺があったりとかして、
いろいろ今多分大変なことになってると思うんですけど、
一時期ラッキンってスタバ超えたので中国では。
で、そこをやっぱりスタバも意識し始めていて、
中国ってすごい伸びてるので、スタバにとってもすごい伸びてるところで、
例えば2020年ですと、
やっぱアメリカが今スタバとして一番の売り上げの場所なんですけど、
アメリカだと16.8ビリオンぐらいの売り上げなんですよね。
で、中国って2.6ビリオンぐらいの売り上げなんですよ。
で、ちなみにその他全世界のスタバの売り上げって4ビリオンなんですよ。
で、今中国ってすごい伸びてるので、下手すると2、3年後かわかんないですけど、
少なくとも5年以内にはたぶんアメリカ以外の国の累計を全部超えるっていう。
そんなに盛り上がってたんですね、中国でスタバ。
そうなんですよ。
なんかアメリカの企業が中国でこんなにやってるの、あんまり珍しいですよね。
めちゃくちゃ珍しくて、
しかも、昔はスタバって中国展開したときにコントロールできてなかったんですよね、全部。
で、どうやって中国展開したかというと、
ジョイントベンチャーで入ってきたんですけど、
そのジョイントベンチャーの残り50%スタバが持ってたんですけど、
その残りの50%分を2017年末に買ったんですよ。
なんでスタバが100%コントロールすることになって、
それってすごい珍しいことなんですけど、
それで結構スタバが中国でコントロールしだして、
今5000店舗あるんですかね、中国だけで。
5000、すごい。
そうなんですよ。しかも、中国ってアプリで購入する国じゃないですか。
42:08
めちゃくちゃスタバにとっては、うれしい情報がたくさんありますね。
そうなんですよ。で、中国のリワードメンバー数って、1600万人以上なんですよ。
で、中国の売り上げの72%がリワードメンバーから来てるんですよ。
でも、リワードメンバーってことは、結構リピーターに近いみたいなことでもありますよね。
すごい。
そうなんですよ。しかも、ちゃんと中国のローカライズをしてて、スタバのアプリ以外にも、
WeChatとか、アリババとか、JD.comとかから、ちゃんとオーダーができるような仕組みを作ってるらしいですね。
へえ。アメリカの企業がこんなにできるのすごいですね。
いや、珍しいですよね。
珍しいですね。
一番、あれですね、難しかったのはイタリアだったっていうことなんですね。
結構、上陸して、本当、2018とか19年にイタリアを初めてできたみたいな感じですもんね。
そうですよね。
へえ。中国でそんなに広がってたとは。
あとはやっぱり、この、ネオバンクを持ってるので、そこからどういう展開をするんだっていうところなんですよね。
いわゆる決済アプリとして考えると、次の展開ってスーパーアプリなんですよね。ロジック的に考えると。
そこから違う決済手段をさせるとか、場合によっては、スタバのアプリでギフティングとかってできるので、いわゆるピアトゥーピアの決済とかですよね。送金とか。
確かに。
場合によっては、スタバのアプリで、違うスタバと全く関係ない店舗で支払いができたらどうなるのとか。
なんかスーパーとか、一緒にやって。
まさに。
ありそう。
ありえるじゃないですか。
ありえますね。
そうなんですよ。なので、もしくは、わかんないですけど、そのディープブリューを他の事業にホワイトレベルで展開するとか。
確かに。テクノロジーの企業ですね、本当に。
そうなんですよ。特に、草野さんが例に、多分スーパーとかレストランとか、いわゆる飲食系。
確かに。
飲食×コーヒーって強いので、そこはすごい相性が良さそうだなと思いましたね。
お酒とかバーとか。
そうですね。
全然いいですよね。
45:01
まさに。
へー。
なので、結局そのスタバって、このリサーチをする前に、スタバって言ってもやっぱりコーヒーなので、コーヒー屋さんなのかなと思っていたら、実は裏ではテック企業でマネタイズがコーヒーからやってるっていうだけでしたっていう。
そう今回したかったっていうところですね。
いやー、本当にコーヒーでマネタイズっていうのは聞いて本当にそう思いましたね。
なので、なんか本当に、よくオフトピックとかシリアルトークとかで、DtoCの話とかしますけど、やっぱりDtoC企業ですと、やっぱりブランドとプロダクトが重要だったりするんですけど、マーケティングとか重要だったりするんですけど、
あまりそのテック要素が強いDtoCブランドって少なかったりするじゃないですか。
そのいわゆるシフト、その進化がちゃんとできた会社ってすごい少なくて、そのうち一社がスタバかなと思ってるんですよね。
なんか私が多分気にしてなかっただけだと思うんですけど、本当に一番そのスマホの転換機とか、SNSの盛り上がりとか、もう絶対最初から張ってるなっていうその、今日話聞いて思いましたね。
本当に。
いやそうですよね。
本当に初期からやってるっていうのは気づかなかったですね。
いやそうですよね。僕も全く気づかなかったですね、今まで。
へー。
そうなんですよ、なんでやっぱそのブランドとしてはやっぱ、そのコンシューマープロダクトとして強かったりするんですけど、意外とそれ以上の会社だったっていうところですね。
いやー、面白かったです。
はい、今回も聞いていただきありがとうございました。
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さよなら。
47:18

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