宮武 徹郎
草野 みき
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宮武 徹郎
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草野 みき
宮武 徹郎
皆さんこんにちは、草のびきです。 矢崎哲郎です。
草野 みき
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。今回のトピックは、2024テーマ、偉大なるギークの時代について話していきたいと思います。
はい、年末。
宮武 徹郎
はい、年末テーマ。先週も言った通り、先週と今週にかけて、このいつも通りの、ちょっと来年やるかわかんないですけど、去年も同じこと言ったような気がするんですけど、年末テーマについて話していきたいですと。
今年の年末テーマは、もう冒頭で言っちゃいましたけど、偉大なるギークの時代というところで、なぜこの名前にしたのかっていうところは、実は結構今回のエピソードでも話すんですけど、
先週から引き続き、今日はこのリスクの話、全体に今年のテーマに関してはリスクの考え方、見直し、リスクの考え方の見直しっていうところに結構フォーカスを当てたいなっていうところで、
先週はスポーツ関連でここの話っていろいろしたと思うんですけど、今週に関してはもうちょっと企業家の話とかソフトウェアの話で、そこの続き事例をいろいろ紹介しながら、最終的にまとめで、なぜこのテーマにしたのかみたいな話をできればなと思います。
なんで、まずちょっとスタートとすると、過去の雑談会でもちょっと話したことがあると思うんですけど、僕がよく見るドキュメンタリーで、アルファゴっていうEGOのAIを開発したGoogleのディープマインドがあるんですけど、そこの中、ドキュメンタリーを僕はよく見るっていう話をしたと思うんですけど、そこですごい重要なドキュメンタリーの中のパートがあると思っていて、
アルファゴが世界チャンピオンのリー・セドルさんに対して、すごい重要な一手を打つんですけど、その一手の説明をしている間に、同時にそのディープマインドのチームがアルファゴの考え方っていうか、どういうふうにそのAIは情報プロセスしているのかみたいな話をしていて、そこの全体として、
その下りがすごい個人的には面白いなと思っていて、何回もその部分特に見てたりしているんですけど、なんかその部分で結構、何ですかね、その人間の今現在の限界でしたり、なんか捉えているスタンダードが見えて、それをなんか超えた瞬間、なんかちょっとブレイクするできそうな瞬間を見えたのかなっていうところがすごい個人的に面白い。
草野 みき
どういう気持ちになるんですか、感情的には。
宮武 徹郎
感情的には、ちょっと恐怖があるのと、でも同時にちょっとワクワク感があるっていう、その2つですかね。
AIみたいな技術によって、その人の行動だけではなくて、考え方もいろいろ変わるんだって、なんか知れるような瞬間かなと思うので、これもなんかインターネットみたいなものが出てきたときも、なんかより多くの人が繋がったりとか、よりコミュニケーション取ったりしていたっていうのも、なんか行動変更みたいなものはあったんですけど、なんか同時に多分その考え方とかも変わったと思うんですよ。
なんかオンラインで匿名で、そういう安全性を持った形で、より多くの人たちにコミュニケーション取っていいんだと思う人も出てきたりとかしたと思うんですよね。
で、なんかアルファゴのドキュメンタリーの中ですと、このすごい重要な一手の話をしたと思うんですけど、その一手が結構そのオーディエンスにいるそのコメンテ、以後のコメンテーターとかをすごい困らせたんですよ。
その一手を理解できなかったんですよね。ちょっとアグレッシブすぎたっていう。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
もうちょっと引いたほうがいいんじゃないかみたいなことをほぼ全員の解説が言ってたんですよね、その時に。
リーセルールさんはちょうどその時に、ちょっとタバコ吸いに休んでたので、戻ってきた時にその一手見た時のリアクションがもう、なんだこれはみたいなリアクションだったんですけど、なんか同時にそのドキュメンタリーの中の彼の解説で、なんかこの一手が美しいっていう表現をしたんですよね。
で、なんかもうアルファ5はクリエイティブだみたいなことを言ってたんですけど、なんか多分彼もなんか割と先を、まあEGOとかチェスとかいうものってその先をどんどん見ないといけないので、多分先を見えてたと思うんですけど、最終的にその一手がすごい重要になってたんですよね。
で、なんかこの図の人間よりもアグレッシブなところ、なんかそういうAIのシステムって、同じディープマインドが作ったアルファスターっていう別のモデルがあるんですけど、それはあのeスポーツ、スタークラフトっていうeスポーツのゲームでのAI、でそれもなんかアルファ5と同じくプロ選手と対戦をさせたんですけど、
その時もやっぱり、なんか普通の人間だとこれちょっとやりすぎじゃないかっていう、なんか手を打ってくるんですよね。
なんかそれってでもすごい、なんか思い返すとなんかすごい重要な、なんか心理の、その人間の心理を表してる部分だなっていうふうに思っていて、なんかやっぱりそのどういうふうに人間は勝ちたいのかっていうのが現れると思うんですよ。
草野 みき
その反応によって?
宮武 徹郎
その反応もそうですし、そのAIが出す手と人間が出す手の、その、その多分プロセスの、プロセスが違うんですよね。なぜそれをやってるかっていうのが。
だからやっぱり人間って多分、物を失いたくない部分ってやっぱり強いと思うので、で、なんでその、勝利をするにはリードを広めないといけない。
リードが広いと、差がより大きいと勝てるチャンスが上がるんじゃないかっていう多分仮説をほとんどの人は立てると思うんですよ。
でもこれって必ずしもそうじゃないじゃないですか。
例えばですけど、スポーツの中、例えばバスケの試合をやりますと、で、えっと、もうとりあえずリードを広げたいので、もう全選手が、その一つのチームの選手が、もう100%の力を使って、もう走りまくって、で、えっと、前半で20点差をつけますと。
でもめちゃくちゃバテてしまいましたと。なので後半出て全然動けなくなって、結果的に20点差で負けることってあるじゃないですか。
なんでいわゆる、その最初からリードを広めるイコール100%勝つわけではない。むしろそれが間違いの時だってあると。
でもやっぱり人間としてはそこが読めなかったりするので、基本的にはそのリードを広めたいっていう思いで動いてしまうことが多いですと。
でもなんかこのアルファゴのドキュメンタリーで、やっぱりこのアグレッシブすぎる一手と、あとは時には守りすぎてるんじゃないかっていう一手を出す時があるんですよ。
それはなんか、EGOの場合ですと、終盤、自分の陣地を固めるためのテッティのブロックシューが大体打つんですけど、
それをアルファゴが試合の途中でやるんですよ、終盤ではなくて。
それプラスこのアグレッシブさっていうところが、結構アルファゴと普通の人間での大きなプレイスタイルの違いがあるんですけど、
宮武 徹郎
最初のアグレッシブすぎるところっていうのは、やっぱりこのリスクを異常に取るっていうところなんですけど、
でも同時にちょっとパッシブに動くところって、このコンビネーションによってアルファゴが勝つチャンスを上げてるのかなっていうふうに思うんですよね。
草野 みき
それって人間のプロ騎士の人もそうなのかなと思ったんですけど、それはどう違うってことですか?
宮武 徹郎
基本的に終盤にしかやらないことをアルファゴは試合の途中でやるっていう。
当たり前がないっていうことなんですかね?
当たり前がないっていうよりも、プロの人から見るとあんまり意味がなさそうと、今それを打つには、後でもいいじゃんっていう。
草野 みき
今までの経験からってことなんですか?
宮武 徹郎
今までの経験からとかですかね。
それをだいぶ無視して、試合の途中で打ったりとかする傾向にもあると。
結果的にアルファゴとしては勝つのが目的なので、リードを広めようが、一点差だろうが、異語だと一目差だろうが半目差だろうが二重目差だろうが関係ないんですよね。
草野 みき
人間もそうじゃないですか。勝てばいいって話じゃないですか。
宮武 徹郎
勝てばいいんですけど、やっぱり勝つためのプロセスとしてはリードを広めるっていうのが一般的な考え方なんですよ。
やっぱりより多くの陣地を持っているように見えたら、より勝つチャンスが上がるんじゃないかと。
でもそれって結局先が完全に読めないからこそ、安心感を得るためのものなんですよ。
草野 みき
そうなんですね。
宮武 徹郎
だったとは思います。でもこれはスポーツでも多少ないそうだと思いますし、スポーツだともうちょっと計算はしてると思うんですけど、試合の流れとか、試合の時間帯が見えるので。
でも例えばビジネスでもそうじゃないですか。結局未来が読めないので、今とりあえずリードをいっぱい広めた方がいいって思ったりするわけなんですよ。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
だから追いつかれても余裕がある。
草野 みき
確かに。スポーツだと結構最後勝てばいいっていうのはめっちゃ理解してたんですけど、
EGOとかだと結構時間も制限はありますけど、結構長場だからリードを広げるっていう考えになりそうだなと。
宮武 徹郎
スポーツでも基本的にリードを広めるっていうのが基本スタンスだと思うので、接戦だと逆転されちゃう可能性があるじゃないですか。
草野 みき
でも最初もうちょっと色々試行錯誤して最後攻めるみたいなこととかありそう。
宮武 徹郎
カウンターをするとかそういう戦略みたいなものはあるんですけど、基本スタンスとしては多分リードを広めないと、そもそもそのリスクをどこまで追うのかっていう話だと思うんですよね。
逆転されるリスクを。基本的にどのチームも逆転されたくないので、リードを広められるほどを広められた方がいいですよねっていう考えだと思うんですよ。
それはそれで一理あると思うので、でもこういうEGOとか将棋とかチェスとかもそうだと思うんですけど、そこをAIは別に見てなくて、リードを広めるイコール勝つっていうわけではなくて、
どの手が勝利により影響力を及ぼすのかっていうのを基本的に見てるんですよね。でもやっぱり人間だとそこまで計算ができないので、
なので全部の手でこれを打ったら勝率が1%上がるとか0.5%上がるってどうしても計算ができないので、だからこそAIができることで人間がやりにくいことだと思うんですよ。
AIのこのプレイスタイルを見て人間がいろいろ学べることは多いと思っていて、なんかそのアグレッシブさとかを特に、なんかそのAIからすると多分そのちょっと無謀な言ってかもしれないんですけど、
なのでまあそれがその石が死ぬ確率はまあまあ高いかもしれませんと。でもその石が取られたとしても、まあ1死2死ぐらいで済むわけなんですよね。でもそのうまくいった場合はすごいペイオフがありますと。
結局AIからすると多分そこのリスクバランスをすごい考えてるんですよね。これだとなんかちょっとうまくいけばすごいペイオフがあるから、とりあえずでもロス率がそこまで悪くないですと。っていうところで計算しているんですけど、基本的に多分人間ってそういう考えではなくて、ベースとしてはあのちょっとずつリードを広めたいっていう方がありがち。
別に全員そうではないと思うんですけど、だからこそそういうそのリスクの考え方としてはAIの方が実はその勝率につながるプレイスタイルってかそのリスクの考え方を持ってるのかなっていうふうに思うんですよね。
これによって、だからとりあえずAIのプレイスタイルをコピーするべきとかそういう話ではなくて、そこの根本的なリスクの考え方の見直しっていうのが必要だと思うんですよ。
これはさっきまでちょっとAIの話ですけど、なんかこれをたぶんすごいある意味理解してるかもしれないのがイーロン・マスクで、なんか昔ピーター・ティールさんが言ってたことなんですけど、ピーター・ティールさんとあのペイパルマフィアのもう一人のメンバーのデイビッド・サックスさんが一緒になんかペイパルについての本を書こうとしてた時期があったんですよ。
その本だったらすごい読みたいと思うんですけど、なんかその時にイーロン・マスクをフィーチャーしたショーを書こうとしてたんですけど、そのショーのタイトルが英語で言うとThe Man Who Knew Nothing About Risk。リスクについて何も知らない男っていうタイトルを考えてたんですよね、彼は。
ピーター・ティールさんが今ちょっと振り返った時に、なんかそのタイトルの付け方が実はちょっと間違ってたのかもしれない。なんかイーロン・マスクがペイパルの後に、まあテスラとスペースX、まあそれ以外もいろいろやってますけど、まあ主にこのテスラとスペースXを立ち上げて、
もちろん何を成功として呼ぶかあれですけど、基本的にある程度この2社を成功してるって呼んでもいいのかなと思うので、まあこの2社とも成功させているわけじゃないですか。
宮武 徹郎
でもなんか、このそのうち1つしか成功しなかった場合、でもなんかテスラだけ成功してスペースXが結局、なんかロケットの打ち上げと、まあそのような着陸を失敗させてしまって、なんかうまくいかなかった場合、もしくは逆でもいいんですけど、なんか1つしか成功しなかったら、おそらく周りからイーロンはすごい人だけど、
ただラッキーだったって多分言われると思うんですよ。
まあ運が良くて、まあもちろんスキルセットも当然なんで、あると思うんですけど、でもなんかまあとりあえずちょっとうまく、ちょっとラッキーでうまくいきましたよねと。
きびしい。
まあまあ別になんか、基本的に外部からって厳しいじゃないですか。
草野 みき
ラッキーで片付けられてましたね。
宮武 徹郎
まあ色々タイミングが良かったとか、多分色々あると思うんですけど、でもどっちも成功させてるので、しかも2000年代にこれを始めた時って誰も彼がクレイジーだと思ってたわけじゃないですか。
でもどっちもそれを成功させられたっていうところって、なんかある意味イーロンの方が他の人よりもリスクの考え方を理解できてるんじゃないかと。
だからこそこれだけのリスクを張ってできたんじゃないかっていうのがピーター・ティールさんの今ちょっと振り返っての気持ちだったらしいんですけど。
まあイーロンだからあれができたっていう話かもしれないですし。
結果論かもしれないですね。
結果論かもしれないですけど、でもなんかこのやっぱりリスクの考え方圧倒的に違うなっていうふうに思うので、なんかある意味そこには考え方としてはずっとそのイーロンの事例を見てリスクの考え方を見直さないといけないのかなと思うんですよね。
今年すごい話題になりましたけど、草野さんもあれ見ました?スペースXのキャッチ。
草野 みき
橋でキャッチしたみたいな。
宮武 徹郎
橋でキャッチしたやつ。あれ橋なのかなっていうのはあったんですけど。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
でもキャッチした動画って結構すごかったじゃないですか。あれを成し遂げたっていうことは。
で、なんかあれがいろいろ動画でバズってた時に、X上でもう1本の宇宙関連の動画がバズってたんですよ。
で、それが2013年のある宇宙関連のカンファレンスの時の動画なんですよ。
で、それがシンガポールサテライトインダストリーフォーラムっていうイベントだったんですけど、そこであるパネルの動画が出ていて、
モデレーターが一人のパネルにいた元ヨーロッパのロケット企業、アリアンスペースっていう会社なんですけど、そこの元経営者に質問をしていて、
これ2013年なので、一応スペースXは打ち上げとか多分既に成功しているんですけど、
ただまだ全然もう1回使えるみたいなことを成功してなくて。
で、その時スペースXが言ってたのが、打ち上げのコストが15ミリオンぐらいのところになることが見えてきたみたいなことを言ってたんですよ。
で、当時は多分もう何百億円っていうレベルのコストだったんですよね。
で、それについてどう思いますかって、そのヨーロッパのロケット企業の経営者が聞かれたんですよ。
で、その時にもう彼はずっと言ってたのは、これは夢だっていうのをひたすら言ってたんですよね。
草野 みき
そんなの無理だっていうことですね。
宮武 徹郎
そんなの無理だと。こんなの夢で、再利用なんかそんなのをただの夢で。
で、万が一スペースXがそれをできたとしても、我々はすぐにキャッチアップできますよと。
彼らは別にそこまですごいことをやってるわけじゃないですと。
人間、同じ人間なのでみたいなことを言ってたんですよね。
で、今現在のスペースXのファルコン9の打ち上げコストって大体67ミリオンぐらいなんですよ。
なので、元々2013年に言ってた15ミリオンよりもまだちょっと高いんですよ。
ただ、このヨーロッパのこのロケット会社のアリアンスペースは、
去年出したロケット、アリアン5ロケットの価格が、これコストっていうか販売価格が178ミリオンなんですよ。
なので、3倍まではいかないですけど、2.5倍ぐらいスペースXの。
で、やっぱりスペースXとどうしても高くしないといけない理由が再利用ができないからっていうところなんですよね。
なので、これはもう2014年にそういう再利用することを諦めて違う方向に行ったからこういう結果になってるんですよね。
で、なんかやっぱりこのめちゃくちゃ大きな違いがあるのを、なんかすごいうまく表現してるグラフがあって、
打ち上げコストの、いろんな宇宙中期の打ち上げコストをグラフで出してるものがあって、
昔のサタン5ロケットとかスペースシャトルから今のファルコン9とかスペースXのものとかが点で出してるんですよね。
そのコスト感とあと時間軸で。
で、そこで、その中で2つの線を引けるんですけど、
1つがスペースX以外の打ち上げコストの変動と、もう1つはスペースXの打ち上げコストの変動を見れるんですけど、
明らかに線が違うんですよ。
草野 みき
スペースXが下がってるんですか?
宮武 徹郎
どっちも下がってるんですよ、実は。
スペースX以外のところですと、1950年とか60年代から見てるので、そこと比較すると、たぶん4分の1ぐらいになってるんですよ。
なので、徐々に徐々に下がってはいるんですよ。
でもスペースXがもうめちゃくちゃ落ちてるんですよね。
なので、今現在ですとすでに100分の1、しかもより短期間の時間で100分の1のコストにできていて、
で、直近のこのキャッチした話は、それのさらに安くするための施策なんですよ。
今、100分の1の価格を出してるんですけど、こういうスターシップとか、
でかいロケットとキャッチできるっていうのが、今後も成功した場合、1000分の1のラインが見えてくるんですよ。
草野 みき
へー、めっちゃ安くなる。
宮武 徹郎
めちゃくちゃ安くなるんですよ。
これこそ、火星に行けるようなコスト感になり始めるっていうのが、やっぱりすごいことで、
これだけのリスクを取ったイーロンは、やっぱりもうめちゃくちゃすごいとしか言えないのかなっていうふうに思うんですけど、
多分イーロンからすると、これをやるのって当たり前でしょっていうぐらいの考え方だと思うんですよ。
失敗したら失敗したで、ただやっぱりこれだけの違うことをやらないと、
そもそも小さく改善しても大きな進歩が得られないって多分彼が感じて、これ結果こういうことをやってると。
やっぱりちょっとおかしい要素を取り入れないといけないっていうところですかね。
でも、スペースXは規模がめちゃくちゃ大きく見えちゃうので、誰にでもできないだろうって思っちゃうかもしれないですけど、
やっぱりほとんどの会社とかサービスって最初はこういうちょっとおかしく見えたりとか、
いろんな意味でのリスクを張ってた部分があると思っていて、
それこそ例えばSNSとかでも、FacebookでもスナッチャーでもミュージカリーでもTikTokでも最初にローンチした時って、
そのコンテンツだったり、そのユーザー層だったり、そのサービスの意味合いについてすごい問われて議論されたと思うんですよ。
社会の中で、特にそれがどんどんスケールした上で。
例えばFacebookとかだと、大学生がこんなに個人情報を出していいのかみたいな話が多分最初出たりとか、
スナップチャットだったのはセクスティングみたいなエロ写真を送り合うみたいな文化が、
これっていいんですかみたいなことをすごい言われたり、
ミュージカリーの場合だと、7歳から13歳の女性が踊る動画をいっぱい公開したプラットフォームが、
そういうのっていいんでしたっけみたいなことを問われたりしたと思うので、
でも今だと割と一般普及されてる行動じゃないですか。
当時はやっぱり違かったので、それこそLinkedInとかもそうじゃないですか。
今だとすごい普通に見えますけど、LinkedInがアメリカでローンチしたときってすごい嫌われましたからね、会社側からは。
かこっておきたいですもんね。
そうですね、かこっておきたいですし、そもそも従業員が何のプロジェクトに関わってたのかを書くのって機密情報なんじゃないかとか、
そこら辺の情報の可視化と、あと自分たちがコントロールしてた市場のところの民主化じゃないですけど流動化っていうところをすごい嫌って、
やっぱり権力が移ったからっていうのはすごい大きいポイントだと思うんですけど、
こういうエッジが効かないとそこの権力ってなかなか移らなかったりする部分があるので、
ちょっとエッジが効いたものとかおかしいものって、いろんな意味でアドバンテージがあると思うんですよ。
スタートアップがこういうおかしいって思われたり、競合だと思いづらい部分があると思っていて、
Facebookが最初に出た時って、おそらく既存の大手メディア企業からすると、
これってただのオンラインコミュニティなので、別にうちらにあんま関係ないですよね。
むしろちょっと相乗りしましょうみたいなレベルでみんな思ってたりとか、
仮想通貨を最初に見たら金融業界って、これがまさかどっかのタイミングで金融業界とライバルするようなものになるって誰も思ってなくて、
今だと既存の教育システムみたいなものが、最初に例えばドリンゴみたいなサービスが出た時に、
いや、これがまさか我々の毎年提供してるオンライン授業とかインパーソンの授業みたいなものをリプレイスするようなことは起きないと。
ただのゲーム化された遊びのアプリだみたいなことを思ってたはずなんですよね。
なのでやっぱりそれぞれめちゃくちゃエッジが利いた、当時はですよね。
今は多分そう思わないですけど、そこの重要性、そこのリスクの取り方が重要だと思っているからこそ、もしかしたら2,3年前からこの次世代SNSみたいな会社ってちょこちょこ出てきたわけじゃないですか。
クラブハウスとかパパラッチとかディスポとかBDRとか、もしかしたらリスクが足りなかったのかもしれない。
既存のアプリと似すぎていた部分があったのかもしれないですよね。
やっぱり、もしかしたら次の大きなSNSとか、これはSNSだけではないですけど、今回のここの部分の話だとSNSに限って言うと、
既存のSNSがそういうサービスを見たときに、これはもうコピーするまでもないなって思うようなサービスじゃないといけないのかもしれないと思うんですよね。
そういうものが出てきて、さらにエンゲージメントがあった場合は、もしかしたら次のSNSになれるようなサービスかもしれないなと思うので、
これも結局リスクをどこまで、どういうところで取るかっていう話になってくるかなと思いますね。
やっぱりこういう新しいテクノロジーとか、特に直近だとAIみたいなものがどんどん発展する中で、
人間とは?みたいな質問がより問われるようになるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
草野 みき
そうですね。
宮武 徹郎
特にAIはそうですよね。過去2年間で、多分だいぶ人としてこの質問に対して苦戦し始めたなと思うんですけど、
その前の60年間だと、そもそもAIってチューリングテストを超えられないってずっと言われてたので、
いわゆる自分が話してる相手が人間なのか機械なのかわかんないっていうテストを別にクリアできてなかったので、
そこで境目が生まれていたんですけど、チャットGPって多分ある程度のチューリングテストを達成できちゃうので、
昔だと人間はストーリーテラーだみたいな、新しいナラティブとかストーリーを言える生き物が人間だと、
人間と動物とか人間とAIの違いだと言ってたのが、チャットGPTにお願いすればすぐにストーリーなんか作れちゃうので、
なんで結局じゃあ何が違うのかっていうところをいろいろ問われる中で、
これってその答えを別に今日話したいわけではなくて、その質問の根本としてあるのが何かっていうところだと思うんですよ。
その質問の根本としてあるのは、これはリード・ホフマンさんが言ってたことなんですけど、
人のエージェンシー、いわゆる自分の判断をコントロールできるかっていうのが、その質問の中心にあるんじゃないかと。
AIのトピックになると、やっぱりどうしても職を失うんじゃないかと。
でも、それってやっぱり自分の職に対するコントロール権をAIによって取られるんじゃないかっていう恐怖感を持ったりとか、
宮武 徹郎
なのでやっぱりリスクを取らないっていうリスクっていうのを、多分もっと考えないといけなくて、どうしてもそれが見えないからこそ、それって多分考えづらいことだと思うんですよ。
それこそ、マーク・ザッカーバークがピーター・ティルさんからもらった一番のアドバイスってこの話で、急変化してる世の中の中では、一番のリスクはリスクを取らないリスクだっていう話をされて、
それで、より多分マークさんとしてもいろいろ判断の仕方が変わったっていう話をしてるんですけど、やっぱりどうしてもみんなダウンサイドリスクのことを考えがち。
でも、それってもちろんダウンサイドはあるんですよ。
でも、その判断をしなかったときのダウンサイドをなぜ考えてないのかっていう、リスクを取る、取らないっていう軸で考えたときに、リスクを取ったときのダウンサイドリスクってもちろんあるじゃないですか。
でも、その仮説の中だと、リスクを取らなかった場合って何も変わらないっていう仮説になるんですよ。
それが多分根本として間違ってる。それがこのまま進むとどうなるのかっていうのを多分考えないといけなくて。
なんで、結果的にどっちもわかんないんですよ。
草野 みき
前に、オフトピックでファンドやりましょうってやったときも、私言いました。リスクを取らない、ファンドやりましょうって宮田さんに言って、リスク取らないのがリスクですよって言ったのを思い出しました。
宮武 徹郎
僕もそのアドバイスを受けてる。
草野 みき
いやいや、どっちに転ぶかわからないときは、トライしてみるのもいいのかなっていうのは、現状維持も結局現状維持できないじゃないですか。
さっきの話とかはまた別で、それは本当に思いますよね。このままずっと同じことが続くとは限らないので、
それは何か変化を起こすとか、何か辞めるとかもそうかもしれないですけど、それもなんかありますよね。
宮武 徹郎
そうなんですよ。そこって何も選ばないっていうのが、なぜかそれが一番楽なんですよね。選んでるのに、選んでないふうに。
選んでない、最終的に判断を放棄してる?
草野 みき
うまくいってるからねって話だったんですよね。今うまくいってるから、未来がうまくいくとは限らないけど、うまくいってるしなっていうことですよね。
いろんな判断って。今、それ重要じゃないからっていう。よくある優先度のマトリックスのやつで、優先度大だけど、今やらなくていいやつみたいなのが、ちょっと後々響いてくるみたいな。
宮武 徹郎
これがでも本当に何ですかね、僕もこの話とか、いろいろ考えた中で、自分の過去の判断とかもいろいろ振り返ってたんですけど、やっぱり何か選ばない、リスクを取らないほうが何ですかね、
やっぱり取る取らないのをどうしてもマインドセットになっちゃいがちなんですよ。
それを変えるにはどうしたらいいかっていうのが、すごい難しいだろうなっていうのを思っていて。
草野 みき
難しいですよね、これは本当に自分もそうだと思うんですけど、でもなんか、もっと軽く考えればいいのかなとは思いますね。
宮武 徹郎
それこそ、
草野 みき
死なないしって。
宮武 徹郎
そうなんですよね、でもそれってすごい大事だと思いますし、なんか先週話した、スーパーマリオ効果みたいなものがここにすごいつながるマインドセットだと思っていて、
どっちも実験なので、何か判断をすると、それをやらないっていう判断も、どっちも決断なので、どっちも検証ではあるので、なんでそれをどんどん楽しむっていうところをやらないといけない。
草野 みき
ちょっと全然違いますけど、昔、ビリー・アイリッシュが、なんかその世の中こう、人を気にしちゃうとか失敗するのが嫌だみたいな人に対してアドバイスしてたのが、
だって100年後、みんな死んでる、周りの友達も親も、もうみんな死んでるんだから、やりたいことやんなよみたいな。
誰も気にしてないよ、その100年後、それやったことに対してみたいな話してて、そうだなって思って。
宮武 徹郎
結局なんか、それ失敗したところで、死んじゃうんだし、ちょっとそれ言い過ぎかもしれないですけど、でも、そんなに気にしなくてもいいんだよっていうのは、なんか思ったし、なるほどなって思いました。
そうなんですよね。でも、やっぱりそれを気づくのにもすごい時間かかりますし、気づいたとしても、なかなかそれを抜け出せないっていうのが、やっぱりあるんですけど、
そういう意味だと、今回のその年末テーマとしては、それの再認識じゃないですけど、っていう意味合いでも、こういう話を続きしたかったっていうところなんですけど、
でもやっぱり、そういうイノベーションとか、リスクテイクする場所として思われてるシリコンバレーでさえ、めちゃくちゃリスクテイクしてないですからね。
みんな同じトレンドに乗るじゃないですか。
草野 みき
トレンドに乗るのは、やっぱり。
宮武 徹郎
もちろん、それも一判断なので、別にそれを、何ですかね、それが間違いっていう話ではないんですけど、やっぱり、違うこと、リスクテイクをするっていう意味合いだと、それはリスクテイクではないっていう。
もちろん、多少ないリスクテイクでもあるんですけど、それを、そこから違う方向に行くっていうリスクテイクよりも、リスクを取ってないっていう。
草野 みき
その、なんか、モメンタムとかトレンドとか、その、ビッグウェーブに乗るみたいなのって、こっち行った方が、確かにリスクは高いけど、大きなリターンが得られるかも、みたいなのって、ちょっとあるじゃないですか。
なんか、でも、その選択肢の中に、こう、新しいものを追加して、それに乗っかるみたいなのって、ほんと難しいですよね。
宮武 徹郎
いや、そうですね。自ら波を作れるかっていう話じゃないですか。
しかも、めちゃくちゃ小さい波から始まるので、それに対してめちゃくちゃでかい波、逆方向から来ていたら、それはなんか、飲まれちゃうのもおかしくないと思うので。
でも、やっぱりそれを、なんか、まあ、これも何をしたいかにもよってだと思うんですよ。
別に、なんか、その、AIのウェーブに乗るなっていう話ではなくて。
草野 みき
人力でいけ。
宮武 徹郎
人力で、人力で中央と全部やれっていう話ではなくて。
そういうオプションももちろんありますし、別にAIの流れに乗るっていうのもあるんですけど、それが自分の中でどれだけリスクテイクしたいかっていうのを認識しましょうっていうところ。
別に、どの道のりも間違いはありますし、間違いはないので。
インターネットに乗ったGoogleとかAmazonは大成功はしましたし。
でも、その中で大量の会社が死んでますし、なんで、AIも全く同じことが起きるわけなので。
なんか、そこが、なんですかね、ただやっぱり、なんか、AIに乗るっていうことってリスクテイクではそんなにないですよねっていう。
で、シリコンバレーは特に、なんかリスクテイクしてるように見えながら、リスクテイクしてない人たちが実はめちゃくちゃ多い。
その中でリスクテイクしてる人たちはいるので、別になんか全員っていうわけではないですけど、やっぱり、なんか思う以上にリスクテイクしてない企業家だったりVCはいるので。
草野 みき
IT、そのやっぱAmazonとかGoogleが出てきたときって本当に、これをやったらビジネス的にスケールして儲かるみたいなのって結構、市場としてまだできたばっかりだからできましたけど。
なんか、今だったらもう競合が多いし、ビッグテックが牛耳ってるし、もう何なんだ、何なんだってかもうやりたいこと結構、やり尽くされてる感じがして。
その中で、なんかもっと新しいこととか、ちょっと変なことというか、リスクの大きいものにベッドしてみるみたいなのは、より重要な気がしますね、聞いていると。
宮武 徹郎
めちゃくちゃそうだと思います。なんか、特に例えば日本ですと、やっぱりSaaSを作るのが基本スタンス、多分一般的な企業家で言うとSaaSを作るっていうのが普通だと思うんですけど、別になんかそれ自体は別に悪い話ではないんですけど、
なんか、例えば業界を変えたいとか、何か全く新しいことをやりたいってなると、多分SaaSを選ぶべきではなかったり、場合によってだとわかんないですけど、ECリテールブランドを選ぶべきではなかったりとかするわけなので、やっぱり難しいのがエコシステムが、エコシステムをどんどん強化していくので、
SaaS企業が生まれます、VCをSaaSに入れたがります、SaaS企業を儲かります、VC企業としてはもっとSaaSに入れたいです、そうするとSaaS企業しか生まれませんみたいな、別にこれ極論で言ってますけど、なんかお互いそれを支え合ってお互いそのハイプを作りに行くので、そこからブレイクスルーできるかっていうのも一つの勝負になると思うんですよ。
別にそれが今カテゴリーベースって言ってますけど、場合によっては手法だったり、ビジネスモデルかもしれないですし、別にSaaSが悪いっていうわけではなくて、SaaS一事例でしかなくて、やっぱりどうしても同じことを、他の周りの人たちと同じことをやってしまうっていうマインドセットってすごい強かったりするので、そこから何かしらのリスクテイクをする、別に小さい部分でも大きな面でもいいと思うんですけど、
それが多分違いを生み出す。今年に関してはやっぱりこのリスクの考えって多分結構エピソードとしてしてきたと思うんですよ。リスクを取ることによって新しいものを作ったり業界を作ろうとしたりとか、L2とかも新しいハードウェアコミュニティを作るとかそうですし、
宮武 徹郎
で、この最終的なこの名前の方にちょっと行きたいと思うんですけど、今回の2024年テーマ。
で、この英語で言うとGreater Geeksって読んでいて、日本語だと偉大なるギークの時代っていう話なんですけど、なんかこれをちょっと考えたきっかけが2つあって。
1つが個人的に好きな、すごい好きなドラマがあるんですけど、それがニュースルームっていうドラマで。
何回かオフトピックも言ってましたけど。
多分何回かメンションしてると思うんですけど、アラン・ソーキンさんが作った番組なんですけど、だからそこのシーズン1の冒頭のシーンと、あと多分ほぼラストシーンかな、エンディングのシーンがすごい個人的に好きで。
オープニングシーンは結構YouTubeとかでもSNSとかでもバズって、時々バズるんですけど。
草野 みき
日本だとAmazonプライブとかで見れる気がします。
宮武 徹郎
そうですね、確か。でも今だとユーネクストかもしれないです。
草野 みき
が。
宮武 徹郎
残念ながら。
草野 みき
でも私もその冒頭のシーン、宮武さんが言ってたんで見ました。
宮武 徹郎
大学でイベントをやっていて、主人公がキャスターなんですけど、ニュースキャスター。
見れなかった。
やっぱりユーネクスト。
すみません。
ユーネクストキャスターなんですけど、3人登壇していて、プラスモデレーターというパネルをやってたんですけど、ある大学生がアメリカはなぜ世界一の国なんですかっていうのを聞くんですよね。
それに対して3人が答えるんですけど、1人目が民主党派の人だったので、彼女がダイバーシティと新しい機械づくりという話をしましたと。
もう1人が共和党派の人だったので、彼は自由と自由っていう発言をしていましたと。
3人目の主人公の方が、最初は答えを避けようとしていたんですけど、でもモデレーターにすごいちゃんと答えてくださいみたいなことを言われて、結果的に彼が言うのはアメリカは世界一の国ではありませんと。
そこからバーってなぜそうなのかみたいな答えるんですけど、色字でも数学でも科学でも世界一ではなくて、平均寿命も世界ランキングで49位だったりして、アメリカが世界一なら3つのカテゴリーしかありませんと。
それは週間率、人が刑務所に入る割合と、天使を信じている大人の数と、あとは防衛予算の3つしかありませんと。
昔はやっぱりアメリカ一番だったんですよっていう話をして、でも今はいろんな課題を持っているのでアメリカはもう一番ではないですっていう発言をして、課題認識するのが重要ですよっていうレッスンで最後締めているんですけど、その動画がありますと。
で、その後に最後の方に、最後のエピソードの方である経済用語が出てくるんですけど、それがグレイターフールセオリーっていうものが出てくるんですよ。これが日本語だと多分大バカ理論みたいなものだと思うんですけど、
この理論の中だと、過剰評価された株を誰か違う人、違うバカの人が買ってくれるから今買っておけばいいじゃんっていうその株を。それでどんどん儲かりますよねと。
で、結果的に一番高い株価で買ってしまった人が大バカなんですよっていう。なので、この単語は基本的に大バカにならないようにしましょうっていう話なんですよ。
ちゃんとリサーチをして、ちゃんといろいろ調べて、上で大バカにならないように変に高い値段とか、モメンタムで投資しないようにしましょうっていうのがこの大バカ理論の基盤としてあるレッスンなんですけど。
そのGreater Fool、大バカは、大バカになるにはやっぱりすごい自己疑問とかエゴがないとできないんですよね。いわゆる、これは絶対うまくいくって信じて投資するわけなので、高い株価で。
他の人たちが失敗した中で、いわゆるこれ以上株価上がんないって言ってる中で、わざわざ投資しに行くんですよね。でも、これって実はすごい重要な考え方だと思っていて。これを、もちろん株式市場の中でやるべきかっていうのはわかんないですけど、リスクを取る上だと、これってGreater Foolになるのが大事だと思っていて。
スタートアップのエコシステムがどう成り立ってるのかっていうと、Greater Foolの人たちで成り立ってるんですよ。
すごい悪い言い方をする大バカの人たちがいっぱい夢を語って、こんなことができますっていうのを言って、それを実現させられたからこそ成り立ってる事業で、業界で。
アメリカもそうで、アメリカが作られたのも、多分日本もそうだと思うんですけど、作られたのって、やっぱりこういう変に夢を持ってた人たちがいて、その人たちが実行力があったからこそいろいろできた。
アメリカも結局、ちょうどこの収録してるのが大統領選挙の前日なんですけど、毎年4年ごとにアメリカとしては大きな実験が行われるわけじゃないですか。誰を次の大統領にするかっていう。
でもこれもやっぱり、こういうビジョンを持っていて、こういうことをやりたいから私を選んでくださいっていう、そういう大バカな人たちが集まって、悪い言い方をするんですよ。
でも、だからこそ、すごいアメリカをリスペクトしてる部分はそういうところにあって、そういう大バカな人たちがいっぱいいるからこそ、なんかいろいろ変わると思っていて。
で、なんでこの、そのシーズン1の終わりの方に、このグレイターフルの話が散々出てくるんですけど、最シーズンの冒頭で、アメリカはなぜ一番の国なんですか?という質問をした大学生の子が、そのニュースルームでインターンとして入るんですよ。
で、その主人公が気づいて、もう1回同じ質問を聞かせるんですよ。もう1回俺に聞けと。で、もう1回聞くんですよね。アメリカはなぜ世界一の国なんですか?って言ったときに、その主人公が答えたのが、君みたいな人がいるからだっていうのを言って言ったんですよね。
そういうグレイターフルがいるから、アメリカは世界一の国なんだと。
まあ、いい話ですよね、それは。
で、なんか、ただやっぱり、このグレイターフルっていう言葉自体は、経済用語なのであれなんですけど、あんまりちょっとネガティブ、ちょっと捉え方が大きすぎるかなと思って。
大バカなので、別にバカになれって言おうとしてるわけじゃないので、僕としては。
どちらかというと、勇気を持たないといけない。
で、別に、ただただバカになるっていう話ではなくて、勇気を持つっていうところなので、そういう意味だと、そのグレイターフルの考え方って重要なんですけど。
でも、同時に、ただただ何も考えずに新しいことをやるっていう話ではなかったりするので、
それをうまく捉えた言葉ってないのかなっていうのをいろいろ考えたときに、調べたときに、このフール、このバカっていう言葉の違う捉え方がいろいろないかってなったときに、実はこのギークっていう言葉を見つけたんですよね。
で、ギークって実は、今だとオタクみたいな捉え方をする方が多いと思うんですけど、実は昔オタクではなかったんですよね。
もともとドイツ系の言語から来た言葉なんですけど、英語に。
当時はフールとかクレイジーな人っていう意味合いだったんですよ。
で、後々アメリカで、どう使われてたかっていうと、サーカスでニワトリの頭をかじる人みたいな、すごいやばいことをやる人みたいなことをギークって呼んでたらしいんですよ。
草野 みき
そのドイツ語のときはってことですか?
宮武 徹郎
アメリカで。
宮武 徹郎
で、そこから徐々に徐々に変わって、ようやく1980年代ぐらいで、パソコンにすごいパッションを持ってる人たちがギークとして呼ばれるようになったんですけど、コンポッツであったのが、結構クレイジーな人。
草野 みき
ギークと、例えばナードってよく比較されると思うんですけど、それの違いはどういう違いなんですか?
宮武 徹郎
コンポッツ、多分意味合いとしてあんまり違いはないです、今は特に。
草野 みき
日本語で言うとオタクみたいな意味合いに近いんですかね?
宮武 徹郎
今は多分そうですね。多分昔はもっと多分、もうちょっと違う言い方とか、特定の人とかに言われたりとかしてた可能性はありますよ。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
ギークとは一時期サーカスの人みたいな、しかもその中でめちゃくちゃヤバい人みたいなことを呼ばれてたわけなので。
でも今だとギークって、オタクっていう言い方もいいと思うんですけど、結果メインストリームの人たちが気にしないほど何かのパッションに興味を持ってる。
そういう捉え方もできるのかなっていうふうに思うので。
なので、個人的にフールってクレイジーっていう意味合いも兼ねて、同時に自分のパッションとか自分の何かやりたいことに周りを気にせず没頭できるような意味合いもあって、ギークっていう言葉が正しいのかなと思って、
グレイターギークにしていて。
で、そのグレイターっていうのは大バカみたいな、すごい大きなっていう意味合いもあるんですけど、同時にニーチェが言ったような偉大なる人、グレイター面を彼を目指し、そういう人たちを作りたいっていう話と同じように、
そういう偉大なるギークを作るのがオフトピックとしても一つのやりたいことでもあるかなと思うので、だからこそ今回はこのグレイターギークにしたっていうところで、
全体的にこのリスクをちゃんと見直して、でも同時に勇気あることをやりながら何かに没頭できる。そういうような人が今後絶対重要になってくるっていうところですね。
草野 みき
うーん、でも本当ギーク大事ですね。
宮武 徹郎
大事ですね。
草野 みき
なんかそこに戻ってくるのがいいですね。
なんかその、よく結構テック業界の人すごく、なんだろうな、トレンドを抑えたりとか、見せるのがめっちゃ上手いみたいな人とか結構、いい意味でなんていうか、マーク・ザッカーバーグのイベチェンとかもそうかもしれないですけど、
ギークさがちょっとなくなってる感じがしたんですよね。
宮武 徹郎
確かに。
草野 みき
ある意味、でもギークな方だと思うんですけど、もともとギークの象徴、ギークの神様じゃないですか、うちらにとっては。
宮武 徹郎
確かに、マーク様もそうですよね。ザ・ギークっていう感じですよね。
草野 みき
ザ・ギーク早口でめっちゃテクノロジーオタクみたいな。
宮武 徹郎
ロボットっぽい感じですよね。
草野 みき
なんかそういう感じもあったんですけど、なんか今だともうちょっとスタイリッシュな感じがして、でもそのギークっぽさってやっぱ大事ですね。
本当に好きだから、それをずっと続けられて、そのディープに、でもやっぱそういう人には勝てないなって思いますよね。
これが儲かるからやってますっていう人と、それが本当に好きだからずっと続けてますって人が出てくると、なんかかなわないなって思うというか、そういう人ってすごいですよね。
宮武 徹郎
草野さんはなんかないんですか?私はこういうギークです。
草野 みき
スタートアップは好きな方だと思います。学生の頃からインタビューとかはしてるので。
宮武 徹郎
確かに。
草野 みき
なんか最近なんか、選挙に関連した動画で、めちゃくちゃ政治に詳しい学生が、民主党と共和党、民主党の意見に共和党の人100人みたいな、共和党支援者100人にディベートするみたいな、忠実反対派と賛成派でディベートするみたいな動画見て。
宮武 徹郎
あれですかね、周りに輪になって、みんなテーブルで座っていて、そこが例えばみんな民主党派の人で、1人だけ共和党の人が真ん中に座って、意見を言って、そこにバーってみんな駆け寄ってディベートするみたいな、あれですよね。
草野 みき
そうそう、なんかそれ見てすごい、口論になると喧嘩とかじゃなくて、そのテーマになったら早い順に座って、はいスタートですみたいな、なんかめちゃくちゃ紳士的なゲームで、でも言ってることはすごく冷静に議論していくみたいなのって、なんかやっぱそのディスカッションする文化と、その知識のレベルの、あれがみんな全員できるとは思わないんですけど、
なんかそれが若い世代でこんな話ができてるのって面白いなって、日本だとあんまりないコンテンツだなって思いました。
宮武 徹郎
まあなんか、しかももちろんなんか口論になったりとか、なんかすごいとなりあったりとかするケースも全然あるんですけど、でもやっぱりなんかそれを、なんかそれをまずコンテンツにするところから、それにボランティアして出たい人もいれば、なんかそれをしっかりやり遂げるっていうところって、なんか本当にアメリカの良さだなって思いますし、なんかもっとそれをなんか取り入れてもいいのかなっていうのは思いますよね。
でもこれってやっぱりベースに良い、なんか全員が一致する目標がないといけないと思ってるので、でもその中でなんかいろんな道のりがあるっていう。
まああのゲームスーパーマリオ効果だと、いろいろなパターンで死んで、それでいい道のりを見つけるっていうところと同じ形で、スポーツだと進化して、そのどんどんその自分のリスクを考えながら、そのよりいいその結果を出す、そこの確率を上げるための施策を打つっていうところだと思うんですけど。
なんかこのよりコンフリクトを受け入れる文化っていうのが、なんか今後重要になってくるのかなって思っていて、なんか今までですとなんか逆の方向の考え方が多かったと思うんですよ。平和に過ごそうっていう。
それはそれで正しいと思うんですけど、なんかちょっとカオスな環境を入れることによって、なんかめちゃくちゃ状況が変わったり、めちゃくちゃアップサイドが見えるようになる。
なんで、なんか俺もアメリカの憲法も作られるときって、なんか全員全部の情報に合意してたわけじゃなくて、実は。めちゃくちゃコンフリクトがあって、みんなめちゃくちゃ揉め合って、3ヶ月間ぐらいずっと揉め合って。
で、最終的にベンジャー・バリー・フランクリンが、なんかこれは完璧なものを求めてないんですよと。でもこれだけそのパッションを持って話し合っていて、それを受け入れるのが大事っていうのを言って、で最終的に憲法があの承認されるようになるんですけど。
なんかその考え方をもっともっとアメリカすごい上手く取り入れていて、でそれをなんか目的作りもすごい上手いですし、なんかアメリカファーストみたいな。
で、なんかアメリカの国民になるとよく、まあうちに僕は国民じゃないですけど、僕もやりがちなんですけど、アメリカ人がアメリカのことを言うと、一人称で呼ぶんですよね、アメリカを。
あの、weとかusっていう言い方でアメリカのことを言うんですよ。そのアメリカが例えば戦争に入った時に、we are at warって言う。そのアメリカは戦争に行ってるのではなくて、我々はって言うんですよね。
なんかそこの言葉遣いからもすごい重要だと思っていて、なんだ、なんかそこ、それ一つの目的にみんなが縛ってやるからこそ、よりその中でのリスクテイクがしやすい。
なんで、なんか先週も言いましたけど、今年のネーマステーマですと、やっぱりアウトライヤーの話とかを元々考えていたんですけど、なんかそれだけだとやっぱりいろいろ足りてない部分があったなっていうふうに思いますし、
なんかアウトライヤーって本当に一部の人の話でしかないので、でもなんか今日この話、そのリスクテイクする、その見直すっていうところ、よりみんながグレイターギークになるっていう話っていろんな形でできると思うんですよ。
別になんかみんな今日この話を聞いて、なんか今の会社辞めて起業しろっていう話ではなくて、自分の今取ってるリスクバランスを考えて、その中でもうちょっとリスク取りましょうっていう話なんですよね。
別にそれが仕事面でもいいかもしれないし、場合によってはパーソナル面かもしれないし、パーソナルの一部分かもしれないですけど、思った以上に多分人間ってそのリスクをもうちょっと取っていいんですよ。思った以上に。
草野 みき
そうですね。
宮武 徹郎
それを何かしらの形でその今年を伝えたくて、それで今回こういう形で年末テーマとして伝えようとしてるっていう感じ。
草野 みき
リスク、でも本当になんかその自分でなんか見ててそういう人いますよね。映画のグッドウィルハンティングとかで、なんかその才能があるのに使わない。
宝くじ持ってるのに現金買いしないようなもんだみたいなシーンありましたけど、なんかこうすればめっちゃいいのにみたいなちょっと踏み出して挑戦してみてたら絶対その人いいのにみたいなのとか見るとそういうの思いますね。
宮武 徹郎
そういう意味だとあれなんですかね。もちろん自分でそれを認識するっていうのも重要ですけど、自分が周りの人にそれをもっともっと言うのが大事なのかもしれないですよね。
草野 みき
でもなんか前に宮武さんがこの話ちょっとしたことある気がするんですけど、なんかそれを一言言ったくせいでそれをやってしまったら、やばい、やばいっていうか、
自分がそれを言ったことで、企業の話で前言ってたんですけど、自分がなんか私も結構軽く絶対企業した方がいいよって言っちゃったりするんですけど、それ本当にでも思ってて、
それを言ったことで企業をして、ファイナンスを組んで、長期的にやっていかなきゃいけないっていう未来を描いてしまったらどうしようみたいなことを宮武さん言ってたと思うんですけど、
それについてはどう思いますか?
自分は言ってもいいのかなって行動するのは向こうのチョイスなのでって思うんですけど、
宮武 徹郎
まあやっぱり責任を若干感じちゃうのは人はありますよね。
でもなんかまあでも草野さんが言うように、結果的にそれを選ぶのは僕じゃないので、
でもなんかこういう可能性もありますよっていうのを伝えるっていうのがオフトピックの仕事でもあると思うので、
それを選ぶかどうかはいろいろ任せるんですけど、周りの人たちに。
ただなんかそれを知る知らないで大きいと思ったりするので、
そういう意味だとなんか前に雑談会でしたっけ?草野さんが話したの。
AIがなんか自分の可能性を伝えてくれるみたいな。
なんかあれって意外とすごい重要な発明になるのかなと思うんですよね。
草野 みき
なんか気づかないですもんね、そういうのって。
なんかよく言うのはそのみんなが苦労してるけど自分はあんまり苦労してないでできることみたいなのが才能だみたいな言いますけど、
でもそれってなんか性格的な話もそうですし、
なんか人と話すのが意外とみんなより苦じゃなかったみたいなそこの才能の見出し方みたいなのって、
確かにAIのアシスタントが教えてくれたりとかしたら分かりやすいかも。
宮武 徹郎
なのでそのきっかけづくり、リスクを取るきっかけづくりっていうのが、そこの答えは多分正直今回では、
一番は多分自分で気づくことなんですけど、
何よっては周りから、何よっては周りに伝えるっていうところも認識するっていうのは大事かなと思うんですけど、
未来向けてはやっぱりもっとギークが欲しい。
もっと出てきてくれと。
もっとなんかよくわかんないことについてめちゃくちゃ熱く語る人たちを見たいなっていうふうに思うので、
それが若干欠けてる部分はなんか少なくなってる部分はあると思っているので、
それを再度取り戻してほしいなっていうふうに思います。
草野 みき
一方で、いろんなことを点と点をつなぐジェネラリストみたいな人も重要みたいな話もあったと思うんですけど、
逆に今そのギークみたいなちょっとオタク、オタク日本もそうですけど、ちょっと肯定されるような社会になったじゃないですか。
自分のことを突き詰めるとか、何々オタクみたいな分析するみたいなのって結構コンテンツになりやすいし、増えたのかなと思うんですけど、
宮武 徹郎
そこの何かを繋いで横断して見てるみたいな人ももっと、そういう意味でもそういうギークも必要だと思いますし、
バイネットはどっちも必要?どっちもっていうか、両方持ってる人が?
草野 みき
本当にでも普通の人がもうトータされちゃう。
宮武 徹郎
でも全員ギークになれる可能性を持ってるじゃないですか。
草野 みき
そうですね、そうなんですよね、確かに。
宮武 徹郎
だからこそ、何かなれるのかなと思うんですけど、やっぱり今の特に、例えばさっき横田さんもコンテンツになりやすいっていう話をしたと思うんですけど、
それって本当にギークなのかなっていう疑いは出てきちゃうんですよね。
草野 みき
そういう意味で私言ったのは、もしプロデュースするならっていう意味なんですね。
何かコンテンツとして作るなら、めちゃくちゃ仕事を振るいっていうとかでいう意味で、その人に喋ってほしいとかありそうだなっていう。
でも本当に好きでやってるっていう意味ですよね。
宮武 徹郎
そうですね。
草野 みき
コンテンツを目的じゃなくて。
宮武 徹郎
何かやっぱりどうしても、何かこれ多分どっかのエピソードの後にちょっと僕と草野さんで話してた話ですけど、
群れの力ってすごい強いので、どうしても何か群れに流されてしまう。
それは僕ももちろんそうですし、多分草野さんもそうだと思いますけど、やっぱりそういう何かそれに流され続けると多分ギークになり難くなるんですよ。
ずっと流されてるので。
TikTok見てるとまさにそう思っちゃうので。
トレンドからトレンドへずっと飛んでる人たち見ると。
それは悪い話ではないんですけど、ギークにはなりにくいなっていうのは思いましたね。
草野 みき
来年は面白いギークにいっぱい出会えるように。
宮武 徹郎
頑張りましょう。
草野 みき
頑張りましょう。
はい、じゃあそんな感じですかね。
はい、じゃあ今回も聞いていただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
宮武 徹郎
さよなら。