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宮武 徹郎
みなさんこんにちは、草のみきです。 宮武哲郎です。
草野 みき
Off Topicは、アメリカを中心に最新テクニスやスタートアップ、ビジネス情報を 緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、スーパーマリオ効果とスポーツ戦略から学ぶ リスクの進化について話していきたいと思います。
宮武 徹郎
はい。 今日に関してはですね、
Off Topic、恒例になってるんですかね、一応これは。 5年連続やってるので、年末テーマのエピソードになっていますと。
今回前半で、来週後半をやりたいと思ってるんですけど、
この年末テーマのコンセプトって、ちょうど2020年なので、
4,5年前から始めたもので、基本的にOff Topicで話している内容、
通常回と呼ばれるような、 出しているエピソードが、実は一つのテーマで繋がっていますっていうところで、
それは毎年、新しいテーマをベースにして、いろいろエピソードをお届けしているっていう。
毎年恒例で、年末にそれを発表しているんですけど、 ちょっとリキャップすると、
2020年からやっているので、2020年のテーマが、 Attention and Trust Economy、
2021年が Composing Culture、 2022年が System Renaissance、
2023年が宗教OSっていう形でお届けしているんですけど、
今年に関しては、去年末あたりからこういうテーマにしようかなって思ってたんですけど、
それがアウトライヤー的な話、世の中がアウトライヤーで思った以上できてますよ、みたいな話で、
アウトライヤーがいろいろ世界を変える人たちなんですよ、みたいなことを考えてたんですけど、
なんか、全体的に、まあそうそう、そういう系のポッドキャストのエピソードを我々一回やっちゃったっていうのもありますし、
あとなんか、アウトライヤーがすごいよっていう話をだけをしても、あんまり役に立たないのかなと思いまして、
草野 みき
そうですか?
宮武 徹郎
なんかまあ、もちろんそれを知るのは大事だと思うんですけど、
じゃあどうやったら自分自身がアウトライヤーになれるのかとか、
なんか何を、何があるともっとアウトライヤー的な人たちがより生み出しやすくなるのか、みたいな話をした方がいいかなと思ったので、
ちょっとテーマを変えて、今回と次回いろいろ話すんですけど、
一応今年で言うと、今現在、あと数回、年内エピソード残ってるんですけど、
一応今年は49エピソードぐらいオフトピックの方では出しまして、
そのうち8回が雑談会、2回が番外編、1回がニュース関連、
でまあちょっと政治系のやつもちょっとあったので、
まあ多分全体って言うと35エピソードぐらいがこのテーマに沿って話していたんですけど、
実はちょっと今日はそこまで年末テーマを発表はしないんですけど、
宮武 徹郎
一応このリスク、リスクの進化についての話をしたいというところで、
まあそれのすごいわかりやすい事例が、スポーツとか、あと企業の中であるので、
今日に関してはスポーツを軸にしていきたいなというふうに思います。
でまあちょっと、まずなんかスポーツのところから今回話すんですけど、
個人的にまあいろんなスポーツを見ている中で、
まあ主にバスケとか多少ないサッカーとか多少ない野球とか見てたりするんですけど、
スポーツを見ている時にどういうふうに進化するのかっていうのがすごい面白いと思うんですよね。
でなんか過去のポッドキャストでも話したと思うんですけど、
平均的に見るとその選手のスキルセッターがどんどん上がっているんですよね。
選手個人だけではなくてチームとしてもどんどんレベルが上がっている。
なので、これってなぜそうなってるかというと、もちろんなんかより多くのデータを集められるようになったりとかもするんですけど、
なんか根本的にそのデータもあるからこそ、そのスポーツの根本がより理解できるようになったっていうところもあって、
草野さんももしかしたらマレーボールっていう映画もしかしたら見たことあるかもしれないですけど、
野球の話でスポーツデータを取り入れたチームによって根本的にそのプレースタイルが変わったみたいな話があったと思うんですけど、
なんかそれって重要なコンセプトがなんかそのデータによって変わるっていう話ではなくて、
どちらかというと個人的にそこのところで重要だと思ったのが、なんか今まで作り上げたスタンダードがそもそも正しかったのかどうかっていうのを問わないといけない。
でもそれがなんかスタンダードになりすぎて、なんかこういうバッターがいいとか、こういう人がこういう選手がより優れてるとか、こういうチームを作るのが大事みたいな。
場合によってこういう戦略を取るのがより勝利につながるっていう根本的な考えを、マレーボールの場合ですとデータを通じて変えていった。
なので基本的には、ここはまあ一部仕方ない部分はあると思うんですけど、見た目で判断しすぎている。
なんかこの選手はうまそうとか、でもなんか野球の特にスカウトの人たち、まあ別にこれ野球限らずなんですけど、なんかセンスがあるっていう言い方とか、なんか打ったときの音がいいとか。
草野 みき
そんな感じなんですね。
でもそういう表現をする人って少なくはないでしょ。
宮武 徹郎
で、それがこの選手がいい選手っていう評価につながったりとか。
なんかそこら辺をやっぱり、なんか見た目とかそのすぐ見えるもので判断してしまう部分って、別になんかスポーツだけではなくて仕事もそうだと思いますし、なんかこの人はなんか良さそうな経歴とか、なんか見た目的になんかネガティブじゃなさそうだから採用しようとか。
そういう概念も多分スポーツの領域でも別に仕事でも人生の中でよく出てくるパターンだと思うんですよね。
でもなんかスポーツの場合ですと明確にその勝つっていうのが目標としてあるので、だからこそそれをよりKPIに落としやすい。
で、まあそのマネーボールの話だと、より得点を取るためには失類をしないといけない、まあ類に出ないといけないというところで、失類率を軸としたプレイスタイルを行いましょうっていうところで、まあいろいろ変わったっていう話なんですけど。
なんで、なんかこれ別に野球だけではなくていろんなスポーツで似たようなことが起きていると思うんですけど。
これもなんか単純にそのプレイヤーの健康管理とか、なんかいろんな形でデータが使われているんですけど、なんかそれ以上にやっぱりその戦略的なシフトがすごい面白いと思っていて、でこれからちょっといくつか事例を出すんですけど、
なんかここで重要なのって、その戦略シフトを行ったことによって、なんかどういう結果とかどういうトレードオフをしたのかっていうのが実は結構同じなんじゃないかなっていうふうに思っていて、それが今回のテーマとすごいつながっていますと。
宮武 徹郎
なんでちょっと今日はちょっと野球、バスケ、アメフト、サッカーみたいなその順番でいくんですけど、草野さん的にどれに一番興味があるかとかってあります?
草野 みき
うーん、でも確かにそれの3つってすごく戦略が、でもスポーツのスポーツそうかもしれないんですけど、チーム戦だからすごくいろいろ戦略考えるのありそうですね。
宮武 徹郎
なんか草野さんって代表レベルでもいいですけど、なんかそれぞれ、まあちょっとアメフトは日本代表って多分ないと思うんですけど、あのそれぞれ見てはいます?多少なりは。
草野 みき
ワールドカップとかそれぐらいのレベルですね。
宮武 徹郎
じゃあそういう意味ではサッカーは多少なり見てたりとか。
草野 みき
それを見てると言うのであれば。
宮武 徹郎
まあ軽く軽くなんとなく見てるって感じだと思うんですけど。
まあちょっとじゃあ野球から始めましょうか。まあ野球ですと、あの今日本でもすごい話題になっていると思うんですけど、あの大谷とかがいるので、あのなんか野球ってすごいいくつかなんか変わっている部分がありまして、その戦略面でいきますと、一つがえっと打順なんですよね。
あの基本的にあの9人いる中で、まああの打順が決まってるんですけど、なんかあのこれ別になんか今年とか去年とか変わった話ではなくて、多分5年前ぐらいとかから結構変わり始めたものなんですけど、なんか昔の打順ってなんかある程度スタンダードがあったんですよ。
でよくあるのまあ一番バッターはあのめちゃくちゃ足が速くてヒットが打てる人みたいなまあだから一郎が多分一番わかりやすい事例だと思うんですよね。
なんでまあとりあえず1類に出ろと。
で1類に行ったら2類に投類できるっていうそういう人が一番バッターとしてまあだいたい置かれてたんですよね。
で2番バッターは誰かというと基本的にバットコントロールが上手い人だったんですよ。
草野 みき
バットコントロール。
宮武 徹郎
なんでえっと、バントしてまあちょっと自分を犠牲にしてもその1類か2類にいるランナーを2類か3類に生かせる。
でそれでまあより得点に近づけるための人、でも足も速いので場合によってはバントしてももしかしたら1類にセーフになるかもしれないみたいな。
草野 みき
確実にいける人みたいな確実にボールを当てられる人みたいなことなんですね。
宮武 徹郎
まさにそうですそうです。
でそれで3番4番バッターが一番いいバッター。
でよく4番バッターホームランバッターみたいな感じでよく言われていたんですけど、それがなんか今までのスタンダードの打順だったんですよ。
今のまあ多分日本でもそうだと思うんですけどアメリカのメジャーリーグベースボールを見るとその打順じゃないんですよ今のスタンダードって。
今ですとまあえっと1番バッターに関してはあの今までとほぼ同じでただ多少ないスピードを犠牲にしてパワーを優先にしたりとかしているんですけど、
一番変わったの2番バッターで基本的に今のあのあの多分日本でもアメリカでもそうですけど野球に関しては2番バッターが一番いいバッターを置く場所。
なんであの大谷もあのエンジェルズの時代は2番バッターだったりしてた時期も多かったですけど基本的に一番いいバッターを2番手に置く。
草野 みき
へー。なんかすごい野球初心者からするとこの順番でこう来るだろうなっていうのがもう常識になってたらなんか一番最初にめっちゃ打てる人入れた方が良くないですか。
入れたりこうちょっと変えた方がカオスに。こいつ強いんかい強いんかいって。こいつめっちゃフォームラン打てるんかいみたいな。でもみんな知ってるか。その選手の情報知ってますもんね。
宮武 徹郎
まあそのそうですよね情報はあの基本的にはもう公開されているものでしめちゃくちゃ研究されちゃうので。でもなんか2番バッターに置くと基本的に打順があのより多く回ってきますし
あとはその2アウトじゃない状況で打順が回ってきやすくなったりするので。でもそういう一番いいバッターなので基本的にバンともせずに本当に勝負しに行ってヒットとかフォームランを打ちに行くっていう話で。
でその次に3番4番バッターまあそれぞれ良いバッターを置くっていうのがあるので。でもこの全般的に結構概念変わっている。
その誰を先に、誰をどの打順で置くかっていうのは。でやっぱりなんかこの全体的にスピードとかをちょっと
犠牲にしてパワーをもうちょっと優先するっていうのがえっとその特に1番2番バッターだと今まで以上にあるのかなと。でまあスピードがあるとよりセーフになりやすい
ですけどパワーがあるとより得点が取れるかもしれない。よりフォームランが打てたりとかより2ベースヒットとか3ベースヒットを打てたりする可能性が高まるので
あの若干そのセーフになる安全性を犠牲にしてより得点を取れるだろうっていうところに重きを置いてる。
なんかここの詳細の中どういうふうにその今までのそのスピードパワー打率みたいなところが打順によって変わったのかって
なんかあのあるサイトがなんか結構うまく分析しているのでそれをあの概要欄に入れとくのでそれを見てもらえたらいいんですけど
でもやっぱりそういう打順が変わっているっていうのがあるのと、あとまぁさっきその今までの昔のラインナップだと2番バッターがバントするみたいな話ってしてたと思うんですけど
野球の中ですと特にアメリカの野球の中ですとバントする率がめちゃくちゃ落ちたんですよ
宮武 徹郎
で実際にこれ数字でも出ていて2003年のMLBのアメリカのプロ野球のシーズン中に786回バントされたんですよね
シーズン中で合計、それが2006年ですともう3年後には693回、2016年には567回、2019年では386回、去年ですと345回まで落ちているので半分以下になってるんですよ
なんで結局そのバントすることによって1類から2類に、その今1類に人が出ていれば2類に行かせる確率がすごい上がりますと
ただワンアウトを取るっていうコストが高すぎるっていう判断に今なってる
草野 みき
それはそのホームランバッターみたいな優秀な人がさらにできててきてるからっていうことでもあるんですか
宮武 徹郎
そうですねまああとはそのあのもう一つあるのがやっぱりその全体的に今の野球のそのバットの振り方でさえすごい変わっていて
だからそれもこのバントの話も打順の話もそうなんですけど全部同じ結果を目指しているのかなっていうふうに思っていて
あの昔この野球子供頃やってた時にはあの基本的にみんな教わってたのは
バットを上から上から叩けってよく言われるんですよ
あのボールが来る中で上から叩いて確実にヒットを狙えと
なので上から下に行くのであのなんか遠くに遠くには飛ばないんですけど確実に打ちやすくなる
っていうのが基本的に昔のまあよくコーチから言われてた言葉なんですよ実際僕も言われたことあるので
草野 みき
でも最近の人たちは逆なんですよ下から上に打ってるんですよ
宮武 徹郎
で下から上に打つと万が一ちょっとでも変にずれるとあのフライボールになっちゃうので
アウトになりやすいんですよでもあのもちろん逆言うとホームランが打ちやすいんですよねそっちの方が
もしくはなんかより遠くへ飛ばすことは可能性が高いんですけどでもなんか最近まあここも多分10年10年ぐらい前からそうなんですけど
野球の場合ですと打ち出し角度っていうものがどんどん高くなればいいっていうのは別になんか
必ずしも一番高いのがいいわけではないですけどあの今まで以上に高くえっと打てとでそれによって何がえっと
特にアメリカのプロ野球で起きたかというと全体的に打率落ちてるんですよでもその代わり打った時の
打った時に必ずヒットにはならないじゃないですか でもあのよりたく高く打った場合ボールに当たっボールにバッターが当たった場合より
ヒットになりやすいんですよ 確率的に
でそれよってより得点につながりやすい平均をちょっと下げても結局得点がより上がれば それでいいじゃんっていう結論になったなってるんですよ
草野 みき
それをやっぱり野球のどこかのチームがリスクを取ってそっちの方向に行ったことによって他のチームもそうなっていくみたいな流れなんですかね
宮武 徹郎
そうですねやっぱり誰かがだいたい初めてでみんなコピーし合うみたいな だいたいスポーツそんな感じでみんな戦略あの盗み合うので
でもなんかその打順もそうですしこのバントの概念もそうですしこの打ち上げるっていう話も同じなのが安定を一部捨てるんですよね
安定的なパフォーマンスを捨ててよりアップサイドを狙いに行く なんでよりボラティリティがあるんですけどよりそのアウトになりやすくなっちゃうので
ボラティリティはあるんですけどそれでもその分のアップサイドがあるからそれでそういう環境を受け入れる
草野 みき
それはチームの能力が上がったことによってリスクを取り始めているのかリスクを取っているからチームの能力が上がったのかというとどっちだと思いますか
宮武 徹郎
難しい質問ですねどっちなんですかね全体的にパフォーマンスはスキルは上がっていると思います
全体にスキルが上がってさらにこういうことをやってるからこそさらにより良い結果が出ているのかなと思うんですけど
打率ベースで見ると実は下がってたりするのでなんで若干そのいろいろ犠牲にしている部分はあったりはしますね
宮武 徹郎
なんでじゃあこれのバスケットボールのバージョンで言うとバスケの話になると長くなっちゃうので一つだけ戦略的に変わったもので言うと
明確に変わっているのはより多くのチームが3ポイントシュートを打ってるっていうことですね
昔の本当に最初の初期のバスケって3ポイントラインってないので
3ポイントラインとはどういうものですか
3ポイントシュートいわゆる3点入るシュート普通は2点なので
草野 みき
ちょっと遠くから入れるみたいなやつですよね
宮武 徹郎
ちょっと遠くから入れた場合3ポイント3点になるんですけど
その3ポイントラインは1979年に作られたんですよ
最初はなくて別に遠くから打ってもどこから打っても2点だったんですよね
1979年から3ポイントラインが設けられてその線の後ろから打つと3点になりますと
でも最初にそれができた時にほとんどの人はそこから打たなかったんですよ
草野 みき
難しい
宮武 徹郎
まあ難しいからっていうのは一つありますよね
やっぱりより遠くから打たないといけないので
でもなんかそもそも決められないだろうっていう
草野 みき
そんなに
宮武 徹郎
まあやっぱり遠いので当時は特に
そこから誰かがシュートした場合にみんなびっくりするぐらいの多分初期はそうなんですよね
すごいみんなびっくりしてたっていう
草野 みき
なんかバスケあんまり私も見ないんですけど
なんか学校とかでやってるバスケのコートとガチのバスケやってる人のコートの見ると
宮武 徹郎
でかみたいな
草野 みき
サッカーとかもそうですけどこんな広大なとこでやってるのってなりますよね
宮武 徹郎
やっぱりデカいですからねコート
デカいですね
プロとかの場合ですと
草野 みき
そう考えるとやっぱ3ポイントシュート決めるのすっごいですよね
宮武 徹郎
まあやっぱ遠いので実際に
特にアメリカのプロバスケの場合ですと普通のヨーロッパよりもちょっと遠かったりするので
なんかさらに難しいんですけど
やっぱりいろんなイノベーションと同じように
その3ポイントを打つっていうのが全然普及しなくて
新しい技術ではないじゃないですか
一応そこから打てるっていうのは
しかも3点なので2点ではなくて
一応エキストラなポイントが1つついてるんですけど
例えばですけどマイケル・ジョーダンでさえ全然打たなかったんですよね
彼が1984年から2003年の間にプレーしてるんですけど
一番その3ポイントを一番打ってたときは
1試合3.6本ぐらい平均で打ってたんですよね
そのうち半分以下
多分彼だと35%32%ぐらいしか決められてないんですけど
比較すると今現在今シーズンが始まったばっかりですけど
NBAのリーグでその1試合で1人でですよ
1人の選手が10本以上3を打ってる人って10人いるんですよ
自ら10本打ってそのうち
だいたい3本から5本ぐらい決めるんですけど
でもやっぱりここも僕も特に中学生の時とかの時には
やっぱり3を打つなってコーチに言われていて
基本的決めないだろうと
そこから打ってもあんまり意味ないから
だったら打つなと
草野 みき
無理だから無理すんなって
宮武 徹郎
そこを打っても結局ミスするだけなのであれば
より確実なシュートを打ちに行けと
なので3は諦めろと
これは別にいろんなコーチが多分言ってたことだと思うんですけど
やっぱり入る確率が圧倒的に普通の2ポイントシュートと比べると低いので
絶望的なあと1秒しか残ってない時に仕方なく打つとか
そういうのが割と普通だったんですよね昔は
実際に例えばNBAでも実はいろいろ数字トラッキングされてるので
1試合中何割のシュートが3だったかっていうのをトラッキングしてるんですよね
1980年代ぐらいですとだいたい5%未満なんですよ
それが2000年になった時に17%ぐらいまだ上がっていて
2010年ですと22%
2019年ですと39%まで上がってるんですよ
なので試合の中で3回に1回は3を打ってるっていうことです
今の今シーズン見ますと
だいたい3割ぐらいから5割ぐらいのチームによってなんですけどレンジがあるので
3割ぐらいから5割ぐらいの1試合のシュートが3ポイントなんですよ
それぐらい3ポイントシュートを打つように今はなってます
草野 みき
すごいですね向上してる
宮武 徹郎
めちゃくちゃ増えてますよね
3を打てないといけないみたいな環境に今はなってるんですけど
ここもすごい単純計算すると3の方が実はいいっていう話で
例えばなんですけど3ポイントシュートとそれ以外
3ポイントからちょっと1歩入ったところでシュートする場合ですと
やっぱり1歩入った場合も2点じゃないですか
1歩入った中でシュートするいいシュート率決める成功率ってだいたい5割ぐらいなんですよ
2本打ったら1本ぐらいを決まるっていう試合中の中ですと
3ポイントの場合ですといいシューターじゃなくて
たぶん平均的なシューターだとだいたい35%ぐらい入るんですよ
普通に単純計算すると期待値ベースで見ると2点で50%なので
だいたい1点毎回シュートすると平均で決まるっていう話じゃないですか
草野 みき
掛け算すれば
宮武 徹郎
3ポイントで35%あった場合に1点以上になるんですよ
なんで単純計算するだけでも3ポイントの方が実はいいんじゃないかと
さらにバスケの中ですと
副次的効果もありまして3ポイント打つのって
遠くから打ってるのでよりディフェンスが広まっちゃうので
そうするとより中に入りやすいよりオフェンスが組みやすくなるっていう効果もあるので
結果的に各シュートの期待値が高いっていうだけではなくて
オフェンス全体のオフェンスとしてもより高いペイオフがあるんじゃないかと
しかもこの3ポイントシュートのスタイルっていうんですかね
3ポイントシュートのやり方も変わってるんですよ
昔だとスペシャリストみたいな人がいて
3ポイントをめちゃくちゃ上手い人みたいな
そういう人たちが何をしてたかというと
オフェンス攻撃してる時にどこかコートの中でずっと待ってるんですよ
動かずに
フリーになった時にパスをもらって打てるように
常に待ってる
そっちの方が何も動かなくて
待ってボール来てパス受けてシュートした方が成功率って高いんですよ
当然ながらそうだと思うんですけど
それが徐々に進化し始めて
その次に行ったのは走りながら
草野 みき
ディフェンスを避けて走ってボールをキャッチしてそのまま打つ
宮武 徹郎
キャッチ&シュートみたいなことを呼ばれるんですけど
それってよりリスクが高いわけじゃないですか
より動いてるので色々計算しないといけないので
より成功率はちょっと下がるんですけど
でもそっちの方がより良いオフェンスを作れたので
そっちの方が良いですよねって言って
そのスキルセットを学ぶ人たちが増えたんですよね
それにさらに今現在でいきますと
そもそも3ポイントの線から遥かに遠くから打てる人たちが出てきたりとか
あとはドリブルしながら打てる
3ポイント打てるような人たちが出てきてるので
そこもリスクをとって若干成功率を下げてでも
そういうことをやることによって
よりディフェンスが困惑したりとか
より良いオフェンスを作れるようなトレードオフがあったりするので
ここも結果的に何が起きたかというと
3ポイントって今言える35%とか45%ぐらいしか入らないので
成功率は決める確率は下がるんですけど
結果的により点を取れるようになるんですよ
ここも野球と同じなんですよね
草野 みき
その何か3ポイントシュートに特化した人みたいなのって
そのスペシャリティーをこの人はこの役目みたいなのって結構育てやすいっていうか
その人それをずっと練習するみたいなパターンも
方がより分かりやすいのかなと思ったんですけど