1. Off Topic // オフトピック
  2. #262 時間の操作と遅いAIとは?
2025-04-10 1:10:21

#262 時間の操作と遅いAIとは?

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<目次>
() 死にそうになったとき長く感じる?
() 長く記憶に残るものって?
() 四季、ディズニーの体験
() スローであることがいい人間関係
() 意味を見出しただけなのか?
() パランティアがめちゃくちゃな数イベント打ってる
() ソフトウェアをどう売り込むか
() 効率的であることもいいが時間をかけることもいいこと
() 返信くるかな〜のワクワクとタスク感
() 待ち時間を重要な体験にできるか

<参照リンク>
https://offtopicjp.notion.site/262-1aac8b57e114807a8061c40aeb80f1c0?pvs=4

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サマリー

このエピソードでは、時間の感覚や時間を遅めることの可能性について探ります。特に、デイビッド・イーグルマンの研究を通じて、危機的状況における時間の知覚の変化が語られ、記憶の形成や振り返りのプロセスにどのように関与しているかに焦点が当てられています。このエピソードでは、スピード社会の中で時間を遅める力について考察されます。特に、新しい体験が記憶に与える影響や、人間関係における無意味な時間の重要性についても論じられています。また、時間を遅める力の重要性についても考察され、エッセイの作成やアウトプットの過程における無駄の意味、記憶作りに関する効果的な手法が紹介されています。このエピソードでは、スピード社会における時間の重要性と、待ち時間を価値ある体験に変える方法について議論され、AIやソフトウェアのカスタマイズが企業の成長にどのように寄与するかに焦点が当てられています。スピード社会において、時間を遅める力を活用し、より深い体験や記憶作りの重要性が議論されます。

時間の操作について
宮武 徹郎
みなさんこんにちは、草のみきです。 宮敵哲郎です。
草野 みき
Off Topicは、アメリカを中心に最新テクニスやスタートアップ、ビジネス情報を緩くかぼりしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、時間の操作と遅いAIとは、について話していきたいと思います。
宮武 徹郎
2週間前の話の続きになるんですかね。
1週間前だと、時間の操作というか、ラルフ・ローレンのこのポッドキャスターと何回言うんだよっていう話になると思うんですけど。
草野 みき
いやいや、でもちょっと全員全部聞いてくれてとは限らないので、その話は振り返りたいです。
宮武 徹郎
そうですね、ラルフ・ローレンがあるニュースデータを書いている人から聞かれた質問で、
どういう風に、なぜブランドが成功しているのかみたいな話を聞かれた時に、彼が時間を遅められたんだという話をして、
その言葉が個人的にすごい引っかかる言葉で、その後ラルフ・ローレンさん自身はそこの説明をしたわけではなくて、
そのニュースデータの人も自分なりの解釈を出してたんですけど、
個人的にはないかもしれないなと思って、自分なりにいろいろ考えながら2,3年経ったっていうところですね。
草野 みき
考えましたね、結構。
宮武 徹郎
結構考えましたね。でもこういうのって、草野さんはないですか?
別に常に考えてるわけではないですけど、すごい引っかかって、ちょっともやもやしながら2年ぐらい経って、ようやくそこで、もしかしたらこれが答えかもっていうのを。
草野 みき
でも、あれがこういうことだったんだみたいなのを繋がる時ってありますよね。
確かに。
宮武 徹郎
それがすぐその瞬間で繋がる時もあれば、違うコンテンツを読んでそこで紐づく時もあれば、
自分で構想しながら考えてる中で、ようやくそれが閃くかとか、いろいろパターンがあるんですけど、
僕は大体いろんなコンテンツを読みながら、それが降ってくるんですかね。よくわかんないですけど。
そういう、これってあの話に関係するかもっていうのを思ったりするんで、それが今回のいろいろリサーチしてる中で出てきたっていうところですね。
時間の感覚と研究
宮武 徹郎
実際、この時間を遅めるっていうのが何なのかっていう話だと思っていて、実際に時間を遅めるっていうのって基本的に不可能じゃないですか。
同じ時間軸を平等に過ごしてますもんね、大体。みんな。
今の科学としては結構難しい。唯一あるとすると、飛行機に乗って、日本からアメリカに飛行機に乗った時に、場合によっては時間を遅められたっていう言い方はできるかもしれないですけど。
草野 みき
確かに。1日増えたとか、1日丸々減ったとか。
宮武 徹郎
逆のパターンがあるので、若干早まる時もあるんですけど。でも、それはそれではないと思うので。
だとすると、多分感覚的な話。その感覚値的に時間が遅くなったと感じる。
で、時間の感覚について研究してるスタンフォードの研究者がいるんですけど、
彼の名前がデイビッド・イーグルマンという方なんですけど、
彼がある動画を出していて、そこでこの時間の感覚について、彼の研究について話してたんですけど、
彼がいろんな人と話す中で、死ぬと思った瞬間、
例えば、交通事故にあった時とか、
例えば、自分の家の屋根から転んで落ちちゃった時に、
後々、記憶を振り返ると、スローモーションのように感じる。
草野 みき
それって、日本とかだと、走馬灯って言葉知ってます?
宮武 徹郎
知らない。
草野 みき
走馬灯って、死ぬ間際に人生の記憶がよみがえるみたいな、
ああ、こういうことあったな、こういうことあったな、っていうのを走馬灯っていう、走る光った明かりって書くんですけど、
英語だとそういう言葉ってあるんですか?
宮武 徹郎
いや、ないと思います。
でも、同じ概念はあると思うんですよ。
それって、草野さんが言ってるのって、実際、例えば、屋根から落ちた瞬間にそれを感じるっていうことなんですか?
草野 みき
そうですね。死にそうになったりとか、死を覚悟した瞬間にそれが思い出すみたいな感じです。
宮武 徹郎
なので、英語だとその専用の言葉はないんですけど、よく言われるのは、
your life flashes before your eyes.
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
っていうのは言ったりはしますね。
たぶん、そこはすごい似た、いわゆる一瞬、頭の中に入ってくるみたいな。
草野 みき
それは、死にそうになったときっていう状況は一緒ですか?
宮武 徹郎
だいたいそういうときに言いますね。
草野 みき
へー、それ面白いですね。どこの言語圏でも言われてるんだ。
宮武 徹郎
そうですね。そこは似たような、そこの、その瞬間、そのスローモーションに感じるっていうのもあるんですけど、
なんか、面白いのはやっぱり、まあ、そのときにスローモーションで感じてたからこそかもしれないんですけど、
草野 みき
後々振り返った場合、実際起きた、その、例えばその落ちた瞬間が1秒だったとしますと、
宮武 徹郎
でも、それを後々振り返ると3秒に感じたみたいな。
っていう、なんか、そこの時間の間隔のずれが生じる。
っていうのが、すごい面白いっていうのを彼が言っていて。
記憶の形成と体験
宮武 徹郎
じゃあ、なんでその実際の時間帯と、そのそこのずれが生じるのか?
っていうときに、まあ、この、この研究者がその1個の仮説として立てたのが、その、
まあ、その脳の考え方として、その常にその、世の中のワールドモデルを作っていますと。
草野 みき
ワールドモデル。
宮武 徹郎
まあ、いわゆる何がどういうふうにワーク、まあ、世界がどういうふうにワークするのかっていうのを理解しようとしています。
いろんなパターンを、いわゆるその認識しようとしていますと。
なんで、まあ、あの、前に進むと何が起きるかとか、すごい簡単に言うと、
例えば、熱いものを触ると、まあ、あの、熱いと感じて、あの、火傷するとか。
草野 みき
うんうんうん。
宮武 徹郎
だから、そういう、なんか、いわゆるその、世の中のルールをいっぱいたぶん覚えようとしていて。
で、まあ、それを覚えることによって、より、あの、生き残る可能性が高まるので。
で、まあ、だからこそ、その脳はそれを覚えようとしているんですけど、
あの、で、まあ、基本的にその世の中、その人生の中だと、そんなになんか、新しいルールってあまり出てこないはずなんですよ。
でも、なんか、そういう新しいものが出てくると、それを脳は駆け起こしているわけなんですよね。
あ、こういうことが起きた。で、じゃあ次回、この同じことが起きたら、もしかしたら同じ結果になるかもしれないと。
草野 みき
頭の中でパターンを作り出しているっていう。
はい。
うーん。
宮武 徹郎
でも、そのパターンを書くときに、やっぱりそこの書く詳細は、えっと、新しい記憶のほど、その、より書くものが多いんですよね。
草野 みき
新しい情報が多いから。
宮武 徹郎
はい。
で、そこが、その、まあ、例えばその死ぬ間際の状況に立ち入った場合に、やっぱり書くことが多い。
草野 みき
死んだことないですもんね。
宮武 徹郎
死んだことないですからね。
まあ、一回の話ですからね、基本的には。
草野 みき
うん。死にそうになったこともあんまりないから。
宮武 徹郎
そうですね。
なんで、そうすると書く回数、書くものが増えるので、それを、あとあと記憶を、あの、まあ、振り返るときに、それを、その記憶を、その記憶に、より多くの詳細が書かれているので。
うーん。
その瞬間は、えっと、それを、まあ、いわゆる脳がそれを思い出すときに、その詳細が多いからこそ、それが長く感じるんじゃないかと。
草野 みき
それって、自分以外の死とかにも感じることはあるんですかね。
なんか、よくその、自分の身近な人だったりとか、災害があったりとかすると、その記憶ってちょっと長めに感じるような気もしてて。
うんうん。
それはその、自分の身体的な痛みとかよりも、心理的にも、それが作用されるんですかね、と思います。
宮武 徹郎
うん。なんか、特にその、死ぬ間際とか、そういうところだけじゃないと思っていて、ただ、そこの方が、より、なんか、より多くの記憶が書かれているだけ。
と思うので、基本的に、新しい記憶、新しい体験であれば、多分、書く量は増えるはずなんですよ。
草野 みき
はあ。これ、でもなんか、たぶん日々その、同じことはしてるじゃない、同じことはしてるんですけど、
新しいこともたまにあるじゃないですか、たとえば、わかんないですけど、まあ、子供の子初めてパソコンを触ったとか、初めてゲームしたとか、初めて知らない人に会ったとかで、
その時のでも、記憶ってあんま残ってないのはその、
宮武 徹郎
えっと、たぶんこれって、残る残らないの話よりも、
草野 みき
ああ、長く感じるか。
宮武 徹郎
振り返った時に、長く感じるかどうかっていう話なんですよ。
草野 みき
ああ。
宮武 徹郎
でも、それこそ、くさなさんが言ったように、多分、初めてパソコンを触った瞬間だったり、初めて、わかんないですけど、スポーツをした瞬間とか、
何か新しいものを体験した、子供の時に感じた時と、それを後々、大人になって同じ体験をした時に、
多分、思い出し方が違うと思うんですよね。
草野 みき
うーん。
宮武 徹郎
で、多分なんですけど、子供の頃の夏休みとか、別に夏休み、夏の間の期間って多分、今だと長く感じるんですよ。
草野 みき
我々が子供の頃を振り返ると。
宮武 徹郎
うーん、なるほど。
その瞬間を短いと思ったかもしれないですけど、
振り返ると、長く感じて、今だと大人の、例えば去年の夏を、我々が振り返ると早く感じると思うんですよ。
草野 みき
今、感じると。
宮武 徹郎
例えば、去年の夏を、今、我々が振り返った場合。
草野 みき
長く感じる。
宮武 徹郎
短く感じる。一瞬で終わったなって思って。
でも、子供の頃は、もっと長く感じたのにな、みたいな。
で、多分、思う人が多いと思うんですよ。
でも、これってやっぱり、子供の頃の夏休みって、結構いろんな新しい記憶を作ってた。
それって、いわゆる、より新しい記憶だけではなくて、より濃い記憶。
より密度の高い記憶を作ってたからこそ、後々振り返ると、それが長く感じる。
これは、一つの仮説でしかないので、なかなか、これを証明するのって結構難しいと思うんですけど。
個人的に、すごい面白いなと思っていて。
逆に、変化が起きるからこそ、新しい記憶がそこに書かれていて、
それによって、時間の調整が行われる。振り返るときに。
それって、例えばですけど、これ、ちょっと僕も確認はしてないので、本当かどうかなんですけど、
例えば、サンフランシスコに住む人って、あそこってあんまり季節性ないんですよ。
草野 みき
ちょっとずっと寒い感じはしますよね。
宮武 徹郎
ずっとちょっと寒いっていう感じじゃないですか。
草野 みき
でも、日本って四季がしっかりあるじゃないですか。
宮武 徹郎
多分なんですけど、四季がちゃんとしている場所の方が、
例えば、9月と1月の差分がよりわかったりとか、
それが違う時間帯だっていうのが、より認識しやすかったり。
草野 みき
それは、認識を変えましょうって、
認識を変えようって、9月はこういう楽しむ、
野菜を食べましょうとか、季節ですね、読書なきですね、
みたいな、そういう行事があるからなんですかね。
それとも本当に、四季、季節、天気的な意味で、季節の意味でなんですか。
宮武 徹郎
多分、どっちもあると思います。
ただ、多分、サンフランシスコと東京の違いで言うと、
多分、そこの四季があるないっていうのは一つ大きなことではあると思うので、
四季がない場所の方が、何月と何月の差分がわかりにくくなったり、
そこで、より時間が決まってるからこその、
体験のズレが生じるっていうか、
振り返りの体験ですよね、これはどちらかというと。
草野 みき
他のベクトルもありそうですよね。
興味、なんか新しい、例えば、なんかゲームとか、
多分、子供の頃初めてやったゲームとか、
初めてやった遊びとか、初めて知らない人に話しかけたみたいなのって、
すごい大きいチャレンジな気がするんですけど、
なんかあんまり覚えてなくて、
その、なんていうか、新しいけど興味が、
興味っていうベクトルもありそうじゃないですか。
新しいけど、興味がないものはあんまり覚えてなさそうな気がするし、
興味があって、プラス新しいことだと強い記憶に残るとか、
あと衝撃度というか、
いい意味でも悪い意味でも。
宮武 徹郎
なので、たぶん、記憶に残るものと、
あとはその長さを、どれだけの、
草野 みき
実際の本当の長さ?
宮武 徹郎
長さっていうところの、たぶん、
その2つの掛け合わせで、
いい体験作りっていうのも、
作れるっていうことですよね、たぶん。
この研究を聞いたときに、すごい、
そうかもなっていうのは、
これは個人的な感覚でしかないですけど、
そう思ったのと、より濃い記憶を作る。
うん。
やっぱり、いい体験につながる、
草野 みき
1つの重要過程だなっていうふうに思っていて、
宮武 徹郎
だからこそ、匂いとかって、
体験作りにすごい大事って言うじゃないですか、
フィジカルの体験とか。
うん。
それって、やっぱり新しい、
匂い自体は新しくないかもしれないですけど、
その場所と組み合わせての匂いが新しい。
新しいし、なおかつそれで、
追加情報があるので、
脳としては、より各情報が多くなる。
新しい体験の影響
宮武 徹郎
によって、より濃い密度の高い情報として、
覚えやすくなる。
しかも、振り返ったときに、より長く振り返る。
草野 みき
うーん。
宮武 徹郎
わかんないですけど、
いい体験でも悪い体験でもそうだと思うんですけど、
やっぱり、より長く振り返る気はするんですよ。
その瞬間を。
草野 みき
それはさっきの、新しいもの理論と同じの話ですか?
宮武 徹郎
新しい体験。
新しいっていうよりも、
振り返ったときに、より長く感じるかどうかっていう、
いい思いでも悪い思いでもそうだと思っていて、
例えば、怒られた記憶がもしあったとすると、
例えば、1時間説教されてたのに、
でも、それを3時間として感じたとか、
多分、そういう感覚を持つ人って、
割と多い気がしていて、
逆も同じで、すごい楽しかった体験は、
振り返ると、
想定、そのときよりも長く感じると思うんですよ。
宮武 徹郎
どっちも濃い体験、
密度の違いだと思っていて、
宮武 徹郎
振り返って長く感じるものと長く感じないもの。
そこは、やっぱり情報量の差分なのかなっていうふうに思いましたね。
草野 みき
情報量の差分。
宮武 徹郎
それこそ、ディズニー行くときが多分、
すごい分かりやすいアレだと思うんですけど、
より多くの情報量を取り入れると思うんですよ。
それこそ、臭いの体験もそうだったし、
あそこって、
馬車でしたっけ?馬車が走るときも、
馬の靴って何て言うんでしたっけ?馬手?
馬の靴。
分かりやすく言うと、馬の靴に、
特殊なポリウルタンのコーティングをしていて、
音がより鳴るようにしてるんですよ。
それも、よりそれを記憶の中に埋め込ませるため。
情報量のインプット量が多分、ディズニーとかに行くと、
結構多いと思うんですよ。
靴の濃さが多分、普通の他の体験よりも違うと思っていて、
だから、その体験をより思い出したくなるし、
しかも思い出すと、長く感じる。
草野 みき
理論で言うと、新しくて、
いい体験、悪い体験もそうかもしれないですけど、
新しい音、匂い、見た目、
みたいなもの、味なのか、
それが全部混じると、それはすごく記憶に残りやすくなるんですかね。
宮武 徹郎
そうですね。
必ずしも、全部が新しくなくてもいいと思っていて、
その組み合わせが新しいっていう話かもしれないですし、
それによって、多分、完全に新しいものをどんどん出すのって、
結構難しいと思うので、
でも、それを組み合わせることによって、より強い印象づけっていうか、
草野 みき
でも、大人になったら旅行に、
一人旅みたいなのって、結構大学生とか学生のときはすごい楽しかったけど、
だんだんこの街、見たことあるみたいな風になってきて、
行ったことない場所でも、なんかこういう感じだろうなっていうのが分かっちゃって、
だけど、誰かと一緒に行くことによってとか、
それによって体験が変わってくるみたいなのって、ちょっとまたありますよね。
宮武 徹郎
そうですね。そこは、なんかその、
その体験も、ソーシャルな要素を入れることによって変わるっていうことですかね、多分そうすると。
草野 みき
そうですね。ソーシャル、新しい、
自分だけじゃない意思決定の要素ができるわけじゃないですか。
もう一人の視点も、その街とか、触れ合うときに出てくるから、
記憶に残りやすい、新しい体験につながりやすいのかなって。
宮武 徹郎
そうですね。あとは、なんかそこの、
例えば、なんかすごい面白かった話を、
記憶と人間関係
宮武 徹郎
一緒に、二人で会話をしてたりとかすると、
なんかそれも、多分振り返ったときに、
なんですかね、より長く感じてたのかもしれないですし。
草野 みき
うん。
宮武 徹郎
なんかそこら辺の、なんですかね、
なんか完全に新しいものっていう話ではないと思ってるので、
草野さんが言ったように、その違う人とか、
なんかいろんな形で微妙にその違う体験って作れると思うので、
ただそこが、なんかどこまでそのユーザーにとって新しいと感じてもらえるのか。
っていうのが結構大事かなっていう。
草野 みき
そう考えると、やっぱりそれをオンラインとか、
ソフトウェアで作り出すのってめっちゃ難しそうですね、そういう体験。
宮武 徹郎
うんうんうん。
草野 みき
なんかこのサービス使って、
そのまあ、記憶に残るなみたいなのって本当に少ないじゃないですか。
宮武 徹郎
うんうんうん。
草野 みき
それこそ相馬灯で、あのサービスいいUIだったみたいなことなんでも絶対。
宮武 徹郎
あまり死にかけるアプリないですから。
草野 みき
なんかその、自分がもし開発者だったとしてもそれも思うか、
結局やっぱフィジカルな体験とかになってくるなとか、
それが一人であっても複数人であっても、
宮武 徹郎
なんかそっちの方が優先やっぱされちゃいそうだなって。
一つのデジタル領域とかコンテンツ領域で多分使いやすいものだと、
なんかリファレンスとかイースターエッグとか。
とかってもしかしたら、
なんかそのより密度の高い記憶を作るための一つの良い要素なのかもしれないですよね。
草野 みき
うんうんうん、確かに。
宮武 徹郎
なんかそこの、このリファレンスだっていうのを頭の中で考えないといけなくて、
そこの記憶に追記されるみたいな話なので、
なんかそこは多分一つの、別にフィジカルじゃなくてもできるような要素。
草野 みき
でもなんかそのオンラインのインターネットの古き良きインターネットのノスタルジーを感じる、
思いを馳せる人って一定数いるじゃないですか。
私も一部そうですけど。
なんかそれも記憶に残ってますもんね、なんかみんな。
宮武 徹郎
まあでもそこもやっぱりインターネットそのもの自体がたぶん新しかったっていうのがあるので、
で、たぶん、たぶんなんですけど、あれたぶん過ごしてる時間って、
今草野さんが振り返ったら、
結構長いこと触ったとか、
例えば何かのサービスとかも、
なんか出た時に何時間も遊んだなとかって思うかもしれないですけど、
実際で言うとそこまで長くなかったかもしれないですし、
でもなんかそれがそこの、
確かに記憶の濃さがあるからこそ、
ノスタルジーマーケティングってすごいうまくワークすると思いますし、
なんかそういうのがたぶんうまく組み合わせてるのかなっていうところですよね。
草野 みき
その濃さを、濃さがある私ですよっていう、
見せたい、今見せたいっていう欲もありそうですよね。
ちゃんとその濃さ知ってますよっていう、
それはオンラインの話もそうだし、思い出の話もあるし、
こんなにいい思い出あったなって語りたくなるような話だったりとか、
宮武 徹郎
っていうのもありそう。
それが若干あれですね、ステータスとかそういうところにつながる話ですよね。
この瞬間にいたんだっていう話もそうだし、
場合によってはあと時間の操作って、
これちょっと記憶の話じゃないですけど、
普通に時間を遅めるとか時間の操作の話でいくと、
よりそのトピックとか、例えばアーティストに、
単純により多くの時間をかけたっていうのを証明したい。
例えば、テイラー・スウィフトを一番誰よりも聞いたんだっていうのを見せたい人って、
多分めちゃくちゃいると思いますし、
自分が本当のファンだっていうのを証明するためのあれですよね。
ここも2週間前に話し始めてた、
なんでも効率化するとか、スピードアップするっていう文化、
ありつつ、同時に真逆も必要だったり、
逆に何に時間をかけてるのかっていうのを見せるっていうのって、
すごい自分の自己表現にも今よりなっていると思いますし、
あえてその時間帯をもっと大事にしないといけない。
長くてゆっくりなもののほうがいいものって、
草野 みき
人間関係ってそうじゃないですか。
結局、薄く浅く付き合うことの重要性も一方であると思うんですけど、
薄くつながっていくことの良さもあると思うんですけど、
長くゆっくりつながってる、
マイナスに働くことってあんまないですよね。
たしかに。
それがいいっていうか。
たしかに。
宮武 徹郎
そこに対しての時間の投資じゃないですけど、
それが評価されますよね。
そうですね。
なんでなんだろう。
草野 みき
めっちゃ同感なんですけど、
宮武 徹郎
その逆、
草野 みき
それこそ2週間前にもちょっと話したと思うんですけど、
宮武 徹郎
どんどん人間関係のつながりの部分がどんどんスピードアップしてしまうと、
結局、機械と話してると同じことになっちゃうみたいな。
だから、よりトランザクショナルになると、
どんどん人間関係のつながりの部分がどんどんスピードアップしてしまうと、
結局、機械と話してると同じことになっちゃうみたいな。
だから、よりトランザクショナルになるっていうか。
草野 みき
でも、それもそれでいいじゃないですか。
別にそれを、
宮武 徹郎
でも、それでいわゆる人間味っていうのが失われるっていう話なんじゃないですかね。
草野 みき
たしかに。
それで、長くゆっくりするのって難しいことだから、
それができてるっていうことのすごさもありますよね。
宮武 徹郎
あと、長くゆっくりとか、
いわゆる無意味な時間も多くなるっていうことだと思うんですよ。
草野 みき
法律の反対ですもんね。
宮武 徹郎
その無意味があえていいんじゃないかっていう話ですね。
そこが人間味じゃないですけど、
その人をそもそもある程度好きじゃないと、
あまりそこまで無意味な時間って過ごさないので。
それによっての、
その人と一緒にいてよかったりとか、
サービスといているのがいいとか、
そういうのにつながるのかもしれないですよね。
草野 みき
前に宮武さんが、
友達がそんなにできなくて、
自分がバリューが出せないみたいな話とか、
一緒にいて利害があるほうがないと、
でも、大人ってだんだんそうなっていくみたいな言うじゃないですか。
無意味で時間がどんどん家族できたりとか、
仕事も増えるだろうし、
その中で等価できるところに無意味なものをたくさん、
ランダムに新しい友達作るのもだんだん難しくなるし、
それってしょうがないですかね。
しょうがないというか、それについてどう思いますか。
宮武 徹郎
本来であれば、よくない話なのかもしれないですよね。
でも、世の中によりキャッチアップするとか、
スピードと無意味な時間
宮武 徹郎
より失敗を恐れたりとか、
去年も話しましたけど、リスクテイクをどんどん削減してしまう。
年齢過剰に。
そこにもつながってくる話ですよね。
草野 みき
確かに確かに。
でも、どっちにも良い面、悪い面、
良い面、悪い面って言うんだなっていうか、
それは言い方良くないな。
長く付き合ってゆっくりその時間を投下することによって、
関係は築けるけど、
同時に新しいチャンスはなくなっていて、
なくなっていてというか、
そこのバランスですよね。
新しい人に出会うところと、
長く付き合う人とのバランスというか、
宮武 徹郎
人もサービスも。
いろんな人がコミュニティを求めたりとか、
より意味合いを求めてる人って増えてると思うんですよ。
2年前ぐらいに、
アメリカだと宗教に入ってる人が少なくなってるとか、
でもそういうのを求めてるみたいな話をしてたんですけど、
宗教とかコミュニティとかの一つの良さって、
意味がある中で同時に無意味さもあるっていう、
そこに単純に一緒にいる時間が長くて、
例えば友達とどういう関係性を結びたいかとかって考えたときに、
やっぱり大学のときに、
友達と夜中朝までめちゃくちゃ無駄な話なんですけど、
普通に未来どうなるかみたいな話とか。
草野 みき
めちゃめちゃ真面目な話してるじゃないですか。
宮武 徹郎
いやいや、真面目な話が。
草野 みき
ゲームしてたとかそういう話かと思ったら、
宮武 徹郎
未来どうなるか。
草野 みき
めちゃめちゃ有意義なディスカッション。
宮武 徹郎
ふざけた話をひたすらするのをやっぱり恋しく思う。
そういう部分は絶対あると思っていて、
自分の中ではあると思っているので、
でもそれって言われる、
その無意味な時間がある余裕っていうのもありますし、
それを共感できる人、
一緒に体験してくれる人っていうのを求めているのかなっていうところですね。
草野 みき
宮武さん、人間になりましたね。
宮武 徹郎
人間になった。
人間じゃなかったでしたっけ。
草野 みき
いやいや、なんかすごい、
効率効率タイプのイメージだったんで。
ようやく人間になりました。
無駄を愛すっていうところ。
今だったらあんまり言わなそうだったから。
宮武 徹郎
でもなんか、何ですかね、
エッセイと無駄の意義
宮武 徹郎
例えばですけど、学生でも宿題を与えられたとき、
例えばエッセイを書くときって、
エッセイのアウトプットって正直、
先生読まないときも多分あると思いますし、
先生が読んだとしても、
一回評価して、
多分学生は二度と読まないんですよ、エッセイを。
多分ですけどね。
おそらくですけどね。
でもなんか、そのエッセイを書いたのが無駄だったかっていうと、
無駄ではなかったと思うんですよ。
そのアウトプット自体は正直無駄かもしれないんですけど、
いわゆる誰ももう一回読まないっていう意味合いでの無駄。
ただそこに対しての努力だったり、
そこに対しての自分の考え方っていうところはすごい大事だったりするので、
そこがより教育の中だと重要だったりするので、
別にエッセイをAI生成技術でリプレイすること自体は全然、
個人的には問題ないと思うんですけど、
ただ同じ、どういうふうに考えさせるのかっていうところ、
そこに対してどういうふうに時間と努力をかけてもらうのか、
っていうのを多分、
そこがシフトするっていうところになるのかなっていう。
草野 みき
なんかその意味を見出したいっていう人間の欲があるじゃないですか。
結局無駄だと思ってることが、
結局これに繋がってたんだっていうふうに、
実際に思うし、思いたいっていうところも半面あると思ってて、
それってそっちからそうなってるんですかね。
それとも本当に、何ていうかニワトリと卵じゃないですけど、
そう思いたいから思ってるのか、
宮武 徹郎
本当に無駄じゃなかったのか。
無駄ではなかったと思います。
ただそれを、
でもこれを無駄を、どういうふうに無駄っていうのを思うかだと思うんですよ。
経験からの学び
個人的には、
宮武 徹郎
例えば、それによって自分の考え方をよりトレーニングできれば、
それはそれで良かったなっていうのは、
後々振り返ると、多分学生の頃はすごい嫌だと思ってたんですけど、
でも後々振り返ると多分すごい良かったなと思いますし、
これこそスティーブ・ジョブズとかも有名な話ですけど、
フォントの勉強とか、
カリグラフィー、
習字?
筆記。
草野 みき
フォントとか、書体の勉強というか、書体のデザインですかね。
宮武 徹郎
押した時に、別に何か、
それが何に繋がるかっていうのは全く見えてなかったですけど、
後々点と点が繋がって、Macでそれが反映されたりしたと思うので、
難しいのは、将来的な話になってくるので、
何が無駄かっていうのは正直誰もわかんないっていう部分ですよね。
草野 みき
なんかその、関心を持っているトピックとか、
興味、好奇心の点と点が繋がるみたいなのは、
なんかすごい明確な気がするんですよね。
デザインが好きで、
カリグラフィーに習ってて、
コンピューター作る時に役に立ったみたいな、
すごく偶然のようです。
スポンティニアスな感じもするけど、
偶然な気もするし、
なんか絶対必然な気がするし、
だけどその、記憶を掘り起こした時に、
これとこれ、めっちゃ似てる状況だ。
過去にこの学びあったみたいなパターンもあるじゃないですか。
今まで全然忘れてたのに、
そういえば、過去にもこういうことあったなみたいなとか、
全然思い出してなかったけど、
その状況って大事だったなみたいなのとか、
なんかそういう体験持ってほしい。
でもそれって、ウェブサービスとか一人でやってたりとか、
チャットとかだとあんまり思いつかなくて、
対面で一つ喋ってた時に、
こういう状況とか、こういう環境とか、
こういうチャンスあったなみたいなので、
思い出したりとかしないですか。
ずっと忘れてたのにみたいな。
宮武 徹郎
ずっと忘れてたのに。
なんかまあ、そうですね。
ぱっと思い浮かばないですけど、
なんかある気はしますけどね。
草野 みき
でもそれこそ誰かと旅行行ったりとか、
なんか自分は見てなかったけど、
その人の視線でこういうことあったよねって、
ああ、そういえばみたいなのとかって、
なんかそこで新しい発見があるのもいいな。
全然違う話になったんですけど、
なんかそういう、なんだろう、
忘れてたけど思い出すみたいなのって、
宮武 徹郎
面白いですよね。
草野 みき
そこを引き出す何かが?
それを引き出す質問をできるのって、
その人がいるパターンか、
宮武 徹郎
偶然にそれが出てくるかしかないから、
めっちゃ難しいんですよね、それって。
草野 みき
掘り起こす人がいない。
掘り起こすチャンスがあんまりないから、
余計そういう意味だと、同じ時間を過ごしている人とか、
環境とか組織があると、
楽しいですよね、新しい視点というか。
宮武 徹郎
でも同時に違う、
どっちも必要になってきますよね。
同じ組織とかに、例えば同じ同僚とか、
例えば家族でもそうかもしれないし、友達でもそうかもしれないですけど、
やっぱり同じ共通認識を持ち始めると、
そこで一部制限されちゃうじゃないですか。
その世界観の中にしかいなかったりするので、
だからこそ時には違うところからの意見だったり、
情報をベースに、
こことつながりを作るっていうか。
どっちも必要な気はしますけどね、そこは。
草野 みき
そうですね、バランスですね。
宮武 徹郎
これをどういう体験として作るのかって、
すごい難しいと思うんですけど。
草野 みき
そういうわけでどう実装するかっていう。
宮武 徹郎
でも実際にやっているサービスってあると思うんですよ。
草野 みき
はい。
宮武 徹郎
で、これちょっとBtoB的な体験になっちゃうんですけど、
パランティア。
ピーター・ティールさんが共同創業した防衛テック系の会社になるんですかね。
去年めちゃくちゃ株価上がりましたけど、
そこでやっぱり時間をより密度の高い記憶作りをするための動きをしていると思っていて、
別に彼らはそういう目的でやってるわけではないと思うんですけど、
で、多分スーパーヒューマンとか、2週間前はちょっと話しましたけど、
オンボーディングのところがあえて30分間対面、1対1のミーティングで行うっていうのがすごい大事だっていう話をしたと思うんですけど、
それと似たようなことをやっているんですよね。
それのいわゆるBtoB版なんですけど、
パランティアって、パランティアアーティフィシャルインテリジェンスプラットフォーム、パランティアAIPって呼んでるんですけど、
そのプラットフォームを販売していて、一部のプロダクトとしては。
簡単に企業とか政府機関のワークフローに合わせて、自動化されたAIプロセスを導入できるとか作れるっていう話になってくるんですけど、
彼らはこのAIPが去年とか一昨年すごい成長してるんですよ。
一部、もちろんAIブームっていう話はあるんですけど、売り方がちょっと独特で、
パランティアって昔、営業マンを一切抱えませんっていうのをCEOが言ってたので有名な会社ではあるんですけど、
ほぼ全員エンジニアだみたいなことを言ってて。
そこからちょっと方針変えて、実際営業マンっているんですけど、今は。
ただ彼らが見つけたのは、AIPっていうプロダクトを売るときに、
営業マンを抱えて、それで一対一で売りに行くっていうか、
普通に営業しに行くパターンではなくて、ソフトウェアのブートキャンプを走らせてるんですよ。
そこでAIPの紹介をしていて、そこでリード獲得してる。
それが実は、彼らの売上成長、AIPの売上成長の中で一番重要な、いわゆるマーケ要素になっているっていう話をしてるんですよね。
草野 みき
へー、どういうものなんですか?
宮武 徹郎
彼らはAIPブートキャンプと呼んでるんですけど、一部ハッカソン、一部カンフォレンス、一部パーティーみたいな感じで、
一回のイベントで、大体1日から5日間、マックス5日間ぐらいのイベントになるんですけど、
そこで、パランティアのエンジニアが新しい機能とか既存の機能の紹介をするデモがいろいろあったり、
あと、実際お客さんのデータを使って触ってみるっていうワークセッションがあったり、
あとは既存顧客がどういう風にツールを使ってるのかっていうプレゼンをしてるんですよ。
で、これが2023年では年500回開催したんですよ。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
で、去年は実際、もしかしたら直近シャンキー屋さん発表で話してたかもしれないんですけど、
僕が最後調べた時だと、一応平均1日5つのブートキャンプを開催する。
草野 みき
そんなに?すごい。えー。
宮武 徹郎
毎回満席になるみたいな話をしてるので。
草野 みき
えー。それは、みんな新規なんですか、それって。
宮武 徹郎
新規もいれば既存顧客も呼んでるので。
草野 みき
あー。
宮武 徹郎
なんで、既存顧客は新規にも教えてますし、そこのネットワークでコミュニティ作りも一緒にできますし、
そこのエンジニアとかもいるので、そこで新しい機能の発表もあれば、
あとは実際にインテグレーションまでしてくれる、その場で。
へー。
普通の営業サイクルだと何回連絡して、そこでフォローアップミーティングを何回かして、
ようやくそこで導入みたいなことを決めると思うんですけど、
ここはもう一気にその時間を短縮、短縮っていうか、
それを一つの時間帯に全部入れることによって解決しようとしてる。
うーん。
草野 みき
イベントって本当に、なんか、会いに行きて、みたいな。
いろいろと教えるから、みたいな感じですよね。
新機能も一応教えるし、みたいな。
みんな仲間がいるよ、っていう。
宮武 徹郎
そうなんですよね。しかもそれをうまく、既存顧客とかも活用してるのはすごい上手いなって思いますよね。
そこで実際のユースケースとかも見せながら、
パランティアのビジネスモデル
宮武 徹郎
でも既存顧客のユースケースだけ見せても、
ただの、じゃあうちらはどうすればいいんだっていう話になるじゃないですか。
新顧客からすると。
でもそこで実際もうエンジニアも現場にいるので、
そこで実際、あなたのデータを使って実際やってみましょうと。
草野 みき
ふーん。
宮武 徹郎
で、だったらこういう結果が出ましたっていうのが全部見れるので、
なんか普通の彼らが、なんかその普通に営業したら、
1ヶ月から3ヶ月かかるものを、1日、5回以内で行うっていう。
草野 みき
確かに。めちゃくちゃ濃度的な営業みたいな感じですね。
宮武 徹郎
なので一見、これを時間を遅めたっていうのか早めたっていうのは
若干難しいところではあるんですけど、
個人的には遅めたっていうふうに思っていて、
めちゃくちゃ長い時間一緒にクライアントといるので、この期間中。
そこの場を提供する。
でもそれによってより濃い記憶を作れる。
草野 みき
ふーん。
宮武 徹郎
だからこそ、そこに導入しやすさがそこで生まれるっていうところだと思うんですよね。
草野 みき
ふーん。
それ本当にリアルの場所で開催してるんですか?
宮武 徹郎
リアルの場所で開催してます。
草野 みき
それすごいですね。
頻度がやばすぎる。
そうですよね。
オペレーションが本当にすごいですね。
それもやってるのもすごいし、毎回来てる人がいっぱいいるのもすごいし。
へー。
宮武 徹郎
なんかCOはそれをロックコンサートのようだみたいなことを言ってるので。
それはCOが言ってるので、だいぶプラスに見てると思うんですけど。
でも半分パーティーっていうのもクライアントとしてはすごいいいじゃないですか。
再導入までしに行って、同時に飲みに行けるみたいな感じなので。
それは多分すごいみんな喜ぶものですし。
でもそれを実装するために、パランティアって特殊なエンジニアを採用していて。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
結局ただコードをかけるエンジニアではなくて、実際クライアントと話せて、実際そこの導入までできる人。
ふーん。
なので結構面倒くさいですよね、このインテグレーションの部分って。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
その企業のワークフローとか細かいところに合わせてやらないといけないじゃないですか。
それをしっかり理解しようとして、その中で導入までできるようなエンジニアを採用してるんですよね、彼ら。
それを彼らがFDE、フォワードデプロイドエンジニアって呼んでるんですけど。
草野 みき
確かに。でもあんまりいなそうですね、そういう人材。
宮武 徹郎
でもなんか、これってちょっと日本風だなっていうのを思いました。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
エンジニアの話っていうよりも、よりハンズオンでの導入の話なので、半分コンサル、半分ソフトウェアみたいな感じかなと思っていて。
これってすごい日本がわりと、日本のサース業界とかよくやってるパターンだと思うんですけど、
コンサルティングとカスタマイズ
宮武 徹郎
半分ソフトウェアを提供しながら、半分導入の仕方とか運営の部分のお手伝いをするっていうコンサル業務を一緒にやりながらやってる会社って割と多いと思うんですけど、
それと結構似てるなっていうのを思いましたね。
草野 みき
確かに。
サービスのことなんでも、この人に頼んだらなんでもできるよっていう人ではなくて、
Appleのジニアスバーとか、Appleの説明する方って、めっちゃプロじゃないですか。
だから、まず商品についての知識がまず、もうなんでも知ってるのと、プラスプレゼンテーションがめちゃくちゃうまかったりとか、
それのプロの人っていらっしゃいますよね、本当に。
宮武 徹郎
そうですね。クライアントのニーズを理解した上で、どういう解決案を出せるかっていうのを、プレゼンを出せるかっていうのを、そこをうまく揃えてるっていうところですよね。
それを全員ができるわけではないので、やっぱり外注するパターンも多いですし、
この考えって、ソフトウェア業界の中ではすごい大事になってくると思っていて、
単純にソフトウェアを販売するだけではなくて、それをどういうふうに売り込むのかっていうところで、
今後そのAIの発展によって、よりソフトウェアがコピーされやすくなってくるじゃないですか。
そうなった時に何が重要なのかっていうと、その組織に合わせたソフトウェアをよりカスタマイズできるかっていう話にどんどんなってくると思うんですよ。
今だと割と自由自在に変化できるソフトウェアってやっぱり少なくて、その機能はあるかもしれないんですけど、それをやる方法がすごい難しい。
すごい複雑だったりするので、いろんなタイプがあると思うんですよ。
まずライト版だけ基盤のソフトウェアを提供して、第三者アプリエコシステムっていうのを作って、そこでカスタマイズできるようにする。
これショピファイですよね、完全に。
ショピファイだとショピファイアプリっていうアプリエコシステムがあって、より構造なサブスク管理をしたいとか、返品の管理システムを導入したいとかってなると、
その第三者にお金を払って、そこでショピファイの基盤ソフトウェアと一緒に連携しながらそれを実装するというパターンもあるんですけど、
あと、セールスフォースモデルですと、セールスフォースって第三者のアプリエコシステムもあるんですけど、
すごい複雑なソフトウェアではあるので、いろんなことができるっていうすごいいい面なんですけど、
ただやっぱりそうすると使いにくくなったりとか、何をすればいいかわからなかったりとか、
カスタマイズはできるんだけど、それをどうやればいいかわからない人が多いので、
そうすると何をやるかというと、セールスフォースと一緒に、一例としてアクセンチュアルしたり、
コンサル企業が一緒に動いて、セールスフォースを導入すると同時にコンサルを採用して、そこでカスタマイズしてもらう。
そういうパターンってすごい多いと思うんですけど、
あとは社内ツールみたいなパターンもいろいろあると思うんですけど、カスタマイズの方法でいいと。
ストライプとかめちゃくちゃ社内ツール作ってたりするので、
でもこのカスタマイズをどう行えるかっていうのが、
たぶん今後のソフトウェア業界の中ではすごい重要になってくるかなというふうに思いましたね。
AIと待ち時間の価値
草野 みき
過去に話したラグジュアリーソフトウェアみたいなところに近いんですかね。
つながってくるんですかね。
宮武 徹郎
そうだと思いますね。
ここも企業にとって、そもそも外部のコンサル企業と組んで、それで一緒に提供してカスタマイズを可能にするのか。
社内でコンサル機能を持つのか。
もしくは第三者アプリエコシステムを頼むのか。
草野 みき
将来的にはクライアント側が多分その機能を持ったりとか。
宮武 徹郎
あとはそれをAIにいかに任せられるか。
っていう話にはなってくるかなと思いますね。
草野 みき
よりでも大きな会社が強くなりそうですね。
そうでもないですか。
宮武 徹郎
いや、でもここはいかにそこのオンボーディングのところをうまくできる会社が勝てる可能性はあると思うので、
そこの体験づくりに限るかもしれないですね。
草野 みき
日本のクラフトマンシップをデジタルに消化できるかっていうところは鍵かもしれないですね。
宮武 徹郎
結構重要だと思います。
しかもそこのクラフトマンシップの一つのすごい良さって、
やっぱりこの時間を染めるじゃないですけど、
そこに対してめちゃくちゃこだわってるとか時間をかけてるっていうのがすごい重要だったりするので、
草野 みき
そこをうまく生かせる方法があるかどうかっていう話になるのかなと。
宮武 徹郎
なんですかね、この時間をかけるっていう概念が悪いことではないっていうのを、
2週間前と今回のエピソードでは話したかったなっていうところで。
そもそもエピソードのタイトルにもありますけど、
遅いAIとは何かっていうのをもっと考えるべきなのかなと思ったり。
例えばですけど、今チャットGPTに何か質問をした時にすぐに回答返ってくるじゃないですか。
でも分かんないですけど、場合によっては今すぐその回答は必要ないですと。
ただちゃんと考えてほしいですと。
となった時に、1ヶ月後でもいいので1ヶ月間ひたすらこれについて考えてくださいと。
いろんな人に質問しに行ったりとかでもいいかもしれないですし、
でも1ヶ月間この問題について考えてください。
その結果を1ヶ月後に教えてくださいと。
草野 みき
AIに長期目線を持ってもらう。
宮武 徹郎
そうですね。
草野 みき
それは確かにめっちゃ分かります。
AIの話しててもまとめてくれて、ある程度推論はしてくれるけど、
もっと考えてほしいみたいな、もっと欲しいなみたいなのってありますよね。
そういう意味だと、これからインプットしていくから、1ヶ月後もっと面白い話というか、
いいインプット、アウトプット欲しいなっていうことですよね。
宮武 徹郎
でも本当にそうで、今推論モデルとかいろいろ流行ってますけど、
それがどんどん速くなるっていう、5分以内で長文レポートできますよっていうのって、
5分以内で欲しいのか、個人的には1時間かけて、1日かけてもいいので、めっちゃいいレポート作ってほしい。
草野 みき
わかります。
宮武 徹郎
そっちの方が需要が高いと思うので、今の正直言うと推論モデル見てると、
その結構危険性のあるものだと思っていて、
そのトピックのエキスパートだと推論モデルを活用するべきだと思うんですよ。
逆にエキスパートじゃないときに何が間違ってるかわからなすぎて、結構大変だと思います。
例えば何か図を作ったときに、その図のソース元がどこで、それを何を示していたのかっていうのを把握するだけでもすごい大変だったりするので、
結構ミスがあるっていうのは正直使っていますけど、思うので。
逆に多分皆さんも使うときに、自分のエキスパート領域で1回使うべきだと思います。
草野 みき
ちゃんとチェックができるものをやってから。
宮武 徹郎
それで、いかに課題はいっぱいあるんですよ。素晴らしい部分もいっぱいあるんですけど、正直多分今のレベルってインターンなんですよ。
ただ唯一違うのって、人間のインターンがいた場合って、これは間違ってるとか、これはこういうふうに考えるべきだっていう指示ができるじゃないですか。
それって推論モデルに対してできる限界ってあって。
草野 みき
なるほど。
それがそのレポート内だけだったらまだ多少内容できるかもしれないですけど、その次の新しい推論してもらうときに同じことを覚えてるかというとあんまり覚えてなかったりするので。
宮武 徹郎
なので、そこの例えば情報ソースの見方とか、どれを信頼するべきか信頼しないべきかって、そこら辺までどう教え込むのかっていうのは一つ課題としてあるんですけど、今だとそれが伝えられない状況なのでなかなか。
そこが多分一つ大きな課題にはなってくると思いますね。
でもなんかそれを解決するために1ヶ月間でもいいので、ひたすらリサーチしてくださいっていうのを逆にお願いしたいですけどね。
スピードアップするっていわゆる待ち時間をゼロに、限りなくゼロにするっていう話でもあると思うんですけど、その待ち時間自体を良さにする方法ってないのかとか。
体験デザインとコミュニケーション
草野 みき
でもなんか返信が来ない、返信来るかなーみたいな時間が楽しかったりしませんか。
宮武 徹郎
あーそういう時もありますよね。早く来いっていう時もありますけど。
草野 みき
あーそうですね。なんでインスタ更新してるじゃねえかって。
ツイッター更新してるくせにみたいな。
でもそれはなんか、それはさっきのレディーと自分もやっちゃうんで、私は気にならないんですけど。
でもなんか、それは別にその人が好きだからっていう話もあるのと、それが関係なくても、たくさんすぐに返信が、仕事のメールとかでも来ると、また打ち返さなきゃっていうのもあるじゃないですか。
それで、ゆっくりラリーしてる方が楽だなみたいなパターンとかもないですか。
宮武 徹郎
でもそれはすごい、やっぱり思うところあって。
草野 みき
こちらのタイムラインもあるじゃないですか。
明日決められないから、今日送ったらまたすぐ帰ってくるみたいな。
こっちでも日にち調整してるから、ちょっと置いときたいみたいな。
宮武 徹郎
なんかやっぱり、コミュニケーションが即時にできるようになっちゃったからこそ、重要じゃないメッセージを送れるようになって、それは良い意味でもあり、悪い意味でもあり。
なんかそれって結局、受け取った側の責任になるんですよ、最終的には。
草野 みき
責任。
宮武 徹郎
いわゆるそれを返信しなければいけないっていう責任が出てくるんですけど、重要なメッセージしか送れないときは、たぶん送り手の責任なんですよね。
草野 みき
あー、なるほど。
宮武 徹郎
そこの考え方の違いが、メールとかスラックとかの発明というか、それの普及によって生じたものでもあるので、
それが良いのか悪いのかは、コミュニケーションのあり方次第だと思うんですけど、そこの体験コントロールっていうのもすごい面白いかもしれないですし、
組織とかでそういうのやってる人もいると思うんですけど、電話しちゃいけないとか、逆に電話しか連絡取れませんみたいな話をする人もいれば、
電話にした瞬間、たぶんだいぶ変わると思うんですよ。送り手側がより考えるようになるっていう。
草野 みき
電話の方がでも好きだな、仕事においてで言うと。
宮武 徹郎
でも、いわゆる経営者層でそれをやる人っていて、
それはやっぱり、メールとかチャットだといっぱいメッセージが来ちゃうので、社長待ちのものが多すぎるんですよ。
そうすると社長が返信する責任をいっぱい持っちゃうんですけど、電話ベースにすると送り手側の責任なので、
これの判断をしてくださいって言うほど重要なことじゃないと連絡しない。
草野 みき
面白いですね。その責任の話は考えたことなかったです。
宮武 徹郎
でも、ここのどういうコミュニケーションの体験フローを作るのもすごい大事だと思いますし、
あと、待ち時間を一つの重要な体験にできないのかなっていうのは思いますね。
草野 みき
何か作ってもらってるとかはすごく、前回の話で言ったクラフトの部分はそうですよね。
宮武 徹郎
でも、待ち時間中に誰かとコミュニケーションできるとか。
草野 みき
コインランドリーとカフェが併設してるみたいな。
宮武 徹郎
例えばそういうことかもしれないですし、
例えばですけど、インターネットが切れると、
Google Chrome上だとゲーム遊べるじゃないですか。
草野 みき
龍?
宮武 徹郎
ドラゴンのジャンプしてる。
あれってすごい良い体験だと思うんですよ。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
インターネットが復活してる間にとりあえず遊ぶっていう。
草野 みき
確かに。
シンプルなゲームですけどね。
宮武 徹郎
そんなに複雑な体験じゃなくてもいいかもしれないんですよ。
いわゆる待ち時間をいかに楽しくさせるとか、
逆にでもその瞬間を思い出したりとか、
その瞬間が良かったりっていうのを思い出すっていうのはすごい良いなっていうのを思うので、
草野 みき
その体験作りの中で。
宮武 徹郎
で、あるアーティストの人が2005年に作ったアート作品として、
スペインのある街で行ったアート作品なんですけど、
その周りのいろんな街に新聞で広告を出して、
参加してくださいっていう連絡を出したんですよ。
そしたら結構な人が来てくれたんですけど、
車である小さい街に来て、
T字路っていうんですかね、道路のところにみんな集まって、
そこで渋滞を作るっていうアート作品なんですよ。
結局そこにただ駐車するだけなんですけど、
で、上からその写真を撮ったりとか、撮るようなもので、
草野 みき
4時間ぐらいみんな駐車してるんですよ。
宮武 徹郎
で、その間にアーティストの人とスタッフが食べ物を用意して、
そこでみんな集まって話すっていう。
草野 みき
でも重要なのが目的が待ち時間。
宮武 徹郎
アート作品自体が目的っていうよりも、
人を何かの形で集めて、
そこでみんな待ってる間に楽しく話したりとか過ごすっていう体験を作るのが、
そのアーティストの一部の目的だったと思うんですけど、
時間を遅める力の探求
宮武 徹郎
それによってすごい友達を作れたりとか、そういうのもあったりしたらしいので、
待ち時間自体が目的だったらすごい面白いなっていうのは思ったりしますね。
草野 みき
言い訳?
宮武 徹郎
言い訳とかもそういうことですよね、たぶん。
草野 みき
待ってるイコール同じ目的の人がみんなで集まるみたいなのは、
何か確かにできそうですね。
宮武 徹郎
でもそれってデジタル上の体験もできそうじゃないですか?
草野 みき
確かに。なんかツイッターが落ちた時にみんなインスタ行くみたいな。
ありますよね。逆もありますけど。
押してる押してるみたいな。
みんなそこに急に集まってるんだろうけど、みんな発信して湧くみたいな。
宮武 徹郎
でもそれこそアマンガスとか、
ゲームの中だと最初にロビーにみんな集まったりとか、
したりするのも一つのそういう体験でもあるなって思いますね。
草野 みき
オンラインでもできますね、じゃあ。
宮武 徹郎
オンラインでも、何かの体験が終わった後にみんな集まるみたいな瞬間って作れると思いますし、
場合によってはゲームの途中でもできるかもしれないですし。
何かしら、リーダーボードとかってわりと分かりやすい人の集め方でもあると思うので、
何かしらそこの、でもそういう実感をあえて入れて、あえてそこに時間をかけさせる。
っていうのも何か一つの面白さかもしれないですよね、プロラクトを作りの体験の話だと。
まあ何かこういう感じで、特に今日何か最終的にこういう体験作りをするべきっていう話ではなくて、
何かこの時間の操作によってより密度の高い記憶を作ることによって、
より印象的だったり、より記憶に残る、より楽しく思えるような何かプロラクトサービスっていうのができるんじゃないかっていうのを、
何かちょっとディスカッションしたかったっていう感じですね。
体験の多様性
草野 みき
オフトピックを聞いている方は時間を遅く感じていらっしゃるのでしょうか?
宮武 徹郎
すでに長いですからね。
草野 みき
ちょっと今回は長めになっちゃいましたけども、ちょっとそうですね。
宮武 徹郎
振り返ってもらう時にですね。
草野 みき
確かに何かいろんな匂いとか見た目とか、ビデオポッドキャストやってるか。
でも何かそのいろんな要素があると楽しいかもしれない。
まあだからイベントとかそういうのがあるかもしれません。
確かに。
はい、じゃあ今回も聞いていただきありがとうございました。
気になった方はオフトピックJPのフォローお願いします。
そしてメンバーシッププログラムオフトピッククラブもノートでやっているので、そちらも気になる方はぜひチェックしてみてください。
はい、ビデオポッドキャストでSpotifyとYouTubeでも配信しているので、ぜひ登録お願いします。
4400人ぐらいいきました。
なので、ぜひまだしてないという方はぜひお願いします。
ではまた次回お会いしましょう。さよなら。
宮武 徹郎
さよなら。
01:10:21

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