みなさん、こんにちは。草野美希です。
宮手偉哲郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、メタのメタバース戦略について話していきたいと思います。
はい、メタ、メタ。
そうですね。これは前回に引き続きっていう感じですけど。
メタの最後におそらくなりますと。ちょっと長すぎたらカットするんですけど。
今日は、メタのメタバー戦略について話していくんですけど、前回はもうちょっとデバイス系の話をしたと思うんですけど、
やっぱりバーチャル世界、バーチャル空間はVRヘッドセットを別に必要としてないので、
VRヘッドセット以外の話ももちろんしないといけないっていうところで、
特にメタはこのメタバースのストラクチャーをどう考えているかとか、
そこに対してどういう思いを持っているかとか、何を重要視しているのかっていう話をしていく中で、
オープンvsクローズドとかパーソナルvsソーシャルとかプレゼンスの話とか、
そういう話をしてからメタがどういう形でメタバース展開をしていくのかっていう話をして、
最後にメタバース全体の話をしてクローズするっていう感じでいきたいなと思います。
はい、じゃあ、まずはじめにメタとしてはメタバースを3つの大きなレイヤーとして見ていますと、
これは過去のメタのメンバーがブログでも書いていることなので、それを読めばいいんですけど、
まず基盤レイヤーがありますと、ここがいわゆるハードウェアとかプロトコルとかスタンダードですよね。
次にプラットフォームとかネットワークのレイヤーがあって、最後に体験っていう大まかに言うと3つのレイヤーがあるんですけど、
多くの人はやっぱりメタを見るとそのホライゾンワールドとか、今ですとSNSアプリとかを出しているので、
その体験レイヤーに結構強化しているのかなって思いがちなんですけど、
実はより最初の2つのレイヤーを強調しているというところで、
この3つのレイヤーを全てメタはいろいろ取り組み合っているんですけど、
結構一つ共通のテーマとしてあるのが相互運用性の話をメタはすごいしていて、
その各レイヤーごとにその相互運用性っていうのが重要っていう話をしてたんですけど、
実際にオフトピックでも去年の5月とかですかね、
にこのメタバース内での相互運用性の重要性と課題について話したと思うんですけど、
いまだにその課題解決のソリューションが残念ながら見当たってないっていう。
ここの空間をまたぐときにどういうルール付けをするのかとか、
そこのスタンダードとかプロトコルとかどうするのかっていう話は、
なんとなく技術があったりするんですけど、
例えばブロックチェーンの技術とか、
ただそこの実態として成り立つためにはいろんなハードルがあって、
これは去年の5月のポッドキャストを聞いてもらえば分かるんですけど、
まだちょっと解決策がいろいろないっていうところで、
ただメタとしてはここのこういうところを解決するための
メタバースチームを作っているというところなんですけど、
このまず1個目のレイヤー、基盤レイヤーでいくと、
もちろんデバイスはメタを作っていますと、
ただそれ以外にスタンダードとかプロトコルもいろいろ作ってるんですよね。
スタンダードとかって例えばインターネット上ですと、
例えばHTMLとか、いわゆる開発者が簡単に開発できるようなものを、
基盤のツールですよね。
ツールとか言語とか出してたりとかするんですけど、
このHTMLも実はすごい面白い考えの中で作られたものなんですけど、
そういうものもあれば、ハードウェアのスタンダードとかでいきますと、
USBポートとか、複数のデバイスをつなげ合わせるような形を取ったりとか、
そういうのがありますし、あと例えばGIFとかあるじゃないですか。
GIFともいうやつですか。
そうですね、どっちなのかっていう話ですよね。
画像のスタンダードですけど、
実は1980年代くらいまで各コンピューター会社、
コンピューターを製造してる会社が自社の言語を出していて、
いわゆる画像を表示する言語を個別で作ってたんですよ。
そうなった時に何が起きたかというと、
違うブランドのパソコンと画像共有がすごい難しかったっていう。
それを解決するために1987年にコンピューサーブのあるエンジニアが、
GIF、どっちなのかわかんないですけど、
っていうユニバーサル画像共有言語を作ったっていうところで。
こういうようなスタンダードとかプロトコルっていうのが重要になっていて、
今までのオープンインターネットと呼ばれるものではすごい重要なイノベーションでしたと。
JPEGとかPINGとかMP3みたいなのもそういう言語になると。
そうですね。まさにそういうところがいろんなデバイスが使える、
対応できるっていうところですとすごい重要なプロトコルですと。
その中でやっぱりGoogleも、Googleで数ヶ月前に、
オープンAIとかBirdがオープンソースのAIシステムに負けるんじゃないかという話を、
っていう社内の論文を出していたんですけど、
それこそメタのラマっていうAI言語モデルとかも完全オープンソースにしてますし、
メタは実はそういうところに結構投資を、
先週もちょっとやりましたけど、
このオープンなことをどんどんやっていきたいと言ってますと。
オープンソースにするかクローズドでやるかっていうのは、
インターネットの初期からすごい議論されてることで、
それこそインターネット自体もクローズドなのかオープンなのかっていう戦いが昔行われていて、
それこそサンマイクロシステムという会社がソラリスとJavaを作っていて、
マイクロソフトはWindows ASPを作っていて、
結果的に独自インフラを作っている会社は負けて、
結局オープンソースのLinuxとApacheが勝ったので、
結局今のインターネットは基本的にLinuxがすごいベースとしてあるんですけど、
だからこのオープンソースっていうのが基本的に多くの人たちを集めて、
一つのプロジェクトに向けてより普及しやすいものを考えたときに、
実はメタってこういうベーシックなインフラを作る実績がありますと、
例えばリアクトっていうウェブとかモバイルアプリを作るフレームワークもそうですし、
あとPyTorchっていうこれは機械学習のフレームワークなんですけど、
ここに関してはもっとすごくて、
もともとメタが作ったものなんですけど、
もうメタが持ってないんですよ。
Linuxにオーナーシップを移行して、
ちなみに例えばChatGPTってPyTorchで開発されたりとか、
Googleのシステム以外の人たちは大体PyTorchとか使ってるんですけど、
特にAI関連のものとかは。
それくらいメタって実はいろんな意味で開発者コミュニティとかに貢献はしていますと。
それ以外にも、例えばこのAI関連でいくと、
先々週ですかね、いろんなAIモデルとかを提供してるっていう話もしたんですけど、
数ヶ月前にMassively Multilingual Speech、MMSっていうAIモデルを出していて、
これはテキストから言語と言語からテキストを、いわゆる翻訳のAIを出していて、
これもオープンソースで出していますと。
なんで、いろんな意味でこのオープンソースの基盤インフラを提供しています。
あんまり気づかない。開発者の方はFacebookすごいなってなってるんですかね。
あんまり気づかなかったでした。
そうですね。特に最近より気づく方が増えたのかなと思うんですけど、
それはやっぱりAIモデルを結構多くのオープンソースのモデルを出してるかなっていうところですかね。
そこで確かに気づきました。
そうですよね。僕もそこでようやくメタって結構やってるんだっていうのを思ったので、
でも実は過去にある歴史の中からやっていたところなんですけど、
そういう基盤のインフラはそういうところをやっていて、
もう一つメタとして多分メタバース内で重要視しているのが、
どういう形でメタバースのポジショニングを取るかっていうところで、
ここが結構Appleとの違いがあって、先週もちょっとこの話はしたんですけど、
AppleはやっぱりパーソナルコンピューティングデバイスとしてVision Proを出していて、
メタに関してはQuestをソーシャルプロダクトとして出していますと。
なのでAppleに関しては、ユーザーが世界とインタラクションするためのツール。
なので本当にパソコンのリプレイスみたいな感じですよね。
なのでAppleからすると他人とか他の人が関わるかもしれないですし、
関わらないかもしれないですと。
でもメタに関しては人と人のインタラクション。
そこを強調したテクノロジーなので、
なのでやっぱりそういう意味だと作るプロダクトも違いますし、
そういう考え方とかも違うんですけど、
個人的にすごいAppleとメタのいろんな発言を見ていて面白いと思ったのが、
両者とも相手を若干同じことで批判していて、
自分たちはそうではないって言い切ってるんですけど、
お互いのデバイスは孤独さがより生まれるっていう発言をしてても、
完全に違うアプローチからの発言で。
どういうアプローチなんですか?
さらにやっぱりクリエイターにインセンティブを提供しないといけないんですよね、そのコンテンツ作るのに。
もちろん楽しいとかステータスとかそういうものもあるんですけど、最終的にはマネタイズが必要ですと。
メタからするとこれはすごい慣れたことではあると思うんですけど、そのクリエイターファンドを作ったりとか。
ありましたね。
ありましたよね。その時代もありましたよね、みんなが作ってた時代もありましたけど。
もう一つがレベルシェアみたいな、いわゆる広告のスプリットとか、そういうようなものですよね。
YouTubeとかそういうことですね。
そうですね、YouTubeとか。
メタバス上ですと、例えばフォートナイトもやってますし、ロブロックスもやっていますよね。
実際経済系の一部をクリエイターに渡すっていうところで、
フォートナイトに関しては最近4割まで提供しますっていう話をしているので。
やっぱりロブロックスとかに関してはいろんなハードルがあって、
やっぱりそのiOS上で結構ユーザーがいるので3割取られてしまう。
だからこそやっぱりメタは自社のOSとかヘッドセットを作って、
Appleの手数料を避けたいっていうところがあります。
次にあるのがブランドの提携ですよね。
いろんなブランドとか会社と提携して、いろんなユースケースを作ってもらう。
ロブロックスとか場所を作るみたいなことですか?
そうですね。
ロブロックスだとナイキーランドとかバンズとかいろんなフォレバー21とかいろんなブランドと提携してますけど、
もちろんリテールブランドはこういうのに慣れてますけど、
メタからするとおそらくメタクエストの中とかメタバースの中ですごい重要な提携がマイクロソフトの提携だったりして、
これも結局オフィス利用、そこのユースケースを作るためっていうところだったんですけど、
ちょっとメタとして残念ながらあったのが、マイクロソフトはAppleとも提携したので。
マイクロソフトからするとどっちも取りたいっていう話なので、
特にそこを選ぶ気はないと思うんですけど、そういうブランドとの提携があるのと、
あと最後にはそのプラットフォームを拡大する、いわゆるその自社のプラットフォームだけではなくて、
他のプラットフォームでも使えたり遊べたりするっていうところですね。
メタからするとクエストのヘッドセットだけではなくて、いろんなヘッドセットで彼らのコンテンツを楽しめるっていうところを多分やっていきますと。
そういうなんとなくな戦略がある中で、やっぱりメタの全体の動きを見ていると、