始まりました。normalize.fmの今日は第73回になります。
ちょっと久しぶりの収録になりましたけども、すっかり季節も冬に近づいてきている感じでね。
私も毎朝散歩してるんですけど、もう寒くて普通に手袋をしながら歩いたりしてるんですけど、今日も元気に撮っていきたいと思います。
今日のゲストはWebのフロントエンドの制作されている方であれば、何かしらの機会に案件を見たこともあるだろうし、
インタビュー記事とかも出てたりする方ではありますので、多分皆さん知っている方なんじゃないかなと思うんですけど、
今日のゲストはトートインクのデザイナーの谷井さんに来ていただきました。谷井さん今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
実は谷井さんには結構前に出ませんかっていう話をしてたんですけども、
うよ曲折ありまして、いろいろあってね、今日やっと収録できるということで、私はすごい楽しみにしてましたので、
今日も早速本編の方入っていきたいと思います。
じゃあ谷井さんちょっと早速なんですけど、まずは簡単に自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか。
はい、どうございます。トートの谷井と申します。よろしくお願いします。
私たち2人で、エンジニアの山口と2人で制作してまして、実績として音楽業界が多いのが特徴となっています。
今日はよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
いやちょっと、もう待ち遠しかったですよ、今日が来るのが。
すみません、本当緊張しなんで本当に。
いやそうですよね、だから初めて声かけたのもう1年以上前ですかね、一番最初にお声掛けしたのって。
はい、一番最初に声掛けいただいたのが去年の8月でしたね。
そっか、じゃあもう1年以上経ってる感じですか。
そうですね、本当に嬉しくてありがたくて、でもちょっと本当にしゃべるのが苦手なので、すみません。
いやいやいや、もうそんな謝るようなことではないんですけど、当時思い返してみると、たぶん私の中ではなんていうか、谷井さんご本人はどう感じてらっしゃるかわかんないんですけど、
私の中では別になんていうか、グレードみたいなのはなくて、私にとって話してみたい人に声かけてるっていう感じなんで、たぶんそれで単純に谷井さんと話してみたいなっていう感じでお声掛けしたんじゃないかなと思うんですけど。
いや本当嬉しかったです。
普通にでも接点全然ない時にいきなりDM来たらびっくりしますよね。
いやでも本当に嬉しくて、ただでも本当に頭真っ白いになりました。何をしゃべれるのかなとかっていう気持ちになったんですけど、でも以前からラジオ聞いてたので、すごい嬉しかったです。
そうですね、当時は本当に今谷井さんがおっしゃれる通りで、何話していいかわかんないですみたいな感じで、一旦ちょっとじゃあまた今度にしましょうかっていうことになったんですけど、
そうですね、つい先日私の方から、ちょっとそろそろどうかなと思ってもう一回声をかけたっていう感じだったんですけど、
今回は何で出てくれることになったんですか?さすがに2回目だからなみたいな感じなんですか?
そうですね、本当にいつかはって思って、やっぱり1回目はお声掛けいただいてから、いつかはしゃべれるようにっていうふうに参加させていただきたいと思ってたんですけど、
ちょうどお声掛けいただいて、苦手から逃げ続けるのも良くないなっていうのもありますが、正直。
なるほど、そっか、なるほど。これ完全に私目線の話ちょっとだけしていいですか?
私目線だと、ノーマライズFM、すごく緊張しちゃうんで、1回ちょっと延期させてくださいってなったこと自体は、私は全然不満に思ったりは全然してないし、
当然だと思うんですよね、緊張もすると思うしびっくりすると思うんで、そういうふうになるのも当然だなと思うんですけど、
その数ヶ月後にIDIDさんのインタビュー記事が出たときは、あれ、なんか俺もダメだったのにって。
すいません。
ちょっと思いましたね、あの時は。
本当に生放送っていうんですかね、私本当にプレゼンもすごい苦手で、っていうのもやっぱりデザイナーって職業から、
言葉で、そのオンタイムで言葉で会話するっていうところではなく、絵として込めるみたいなところが、
そもそもデザイナーになったのが、言葉で会話するのが苦手だったので、デザイナーになったって経緯があったので、
IDIDさんのインタビューに関しては、オンタイムじゃないっていうところがあって、テキストで後でいろいろやりとりさせていただきながらできるっていう。
そうですね。
そこの本当に、オンタイムじゃないところっていうところで、参加させていただいたって経緯になります。
本当そうなんだろうなって思ったので、それも別に悪く言うつもりではないんですけど。
確かにそれもあって、今回どこかでラジオには絶対参加させていただきたいなという気持ちもありました。
なるほど、ありがとうございます。私の方も別に他人さんに限ったことじゃないんですけど、ゲストの皆さんすごい方ばっかりなんで。
本当ですよね。
お願いするときも、断られても仕方ないと思って最初から声かけてる部分はありますし。
逆に言うと、本当に出てくれるってなったらありがたいなっていう気持ちで毎回望んではいるんで。
なので今回お声掛けして出てくれるってなって、本当によかったなって思いました。
ありがとうございます。
やっぱり言葉で会話もできて、喋ることもできて、いわゆる言語化もできて、絵もできてみたいな方って本当すごいなと尊敬してます。
そうですよね。でも俺なんかからすると、口からデバカセはいくらでも出せるんですけど、逆にデザインしたりみたいなことはできないからすごいなって思っちゃいますけどね。
逆にそうなんですね。やっぱりなんというか、日頃本当に、私たち2人でずっとやってるっていうのもあるので、会話というかあまり、会話はするんですけど、それよりかも自分でギュッて集中して絵にしていくみたいなのが当たり前になってるので、話してても面白くないんですよね。
面白さを言葉に込めるっていう習慣があまりないというか、言葉で人を盛り上げるみたいなのが日頃あまりないので、そういう意味で本当にこうやって大丈夫かなっていう不安ばっかりになっちゃうところがあるので。
なるほど、まあそうですよね。でも、ポッドキャストってなったら絵でどうにかするわけいかないから。
そうなんですね。
そうですね。声だけでどうにかしなきゃいけないですもんね。
確かにそれ、そうですね。私に置き換えたら、多分、口でどうにかするんじゃなくて、絵だけでどうにかしなきゃいけない番組に出なきゃいけないってなったら、それは確かにちょっと、ペンと筆しか使えませんよみたいな。
口で喋っちゃダメですよってなったら、確かにちょっと身構え中かもしれない。
本当そうです。やっぱり杉本さん、すごいいい声されてるじゃないですか。
いやいや、まあまあよく言われますけど。
なんか私も音楽業界長くやらせていただいてると、やっぱり音楽業界の方って本当ちょっと恐ろしいほどにいい声されてる方が多くて、本当にちょっとしたこういうミーティングとかでも、
すごい層が詰まった声をされているっていうか、ちょっと言葉でうまくお伝えできないんですけど、聞いてた時にすごい耳心地がすごい良いっていう方が本当に多くて、
そういう意味でやっぱりそういう方はやっぱりこうやって言葉の会話とかそういうところはやっぱりどんどんやられるべきですし、
なんで杉本さんの本当に声いいなっていつも聞きながら、すごいと思って。
そうですか、ありがとうございます。
いやでも、ノーマライズFMは本当にそういうふうに言ってくれる方が多くてありがたいなとは思ってますけど、
まあ自分では所詮自分のことなんで、何ていうかあんまりいいんだか悪いんだか自分ではわかんないんですけど。
いやすごい本当にそこの才能ありきというか、本当に羨ましいです。
なるほど、いやまあでも別に話してて普通ですけどね、谷さん、なんだろうな、なんか緊張しやすい方なのかなっていう感じはしますけど、
別に喋ってて普通に喋れてるなとは思いますけど、なんかちょっと苦手意識があるんですか、自分の中にも。
すごいあります、いまいろんなことをごまかしながらやってます。
本当に、杉本さんのこの流れをうまく作っていただいてるおかげで、いまどうにか喋れるような感じです。
そこはもう全力で乗っかっていただければ私がいい感じに、編集もどうせしますので、きれいないい感じにしますんで。
お願いします、本当すいません。
いやいや大丈夫です、大丈夫です。
なるほど、そっか、さっきもちょっと谷さんご自身もおっしゃられてましたけど、そのお仕事はご夫婦でいいんですよね、私そこらへんちょっとうまく把握できてないんですけど。
大丈夫です。
夫婦で役割分担しながらウェブ制作をやってるみたいなイメージでいいんですかね。
はい、そうです、2人で丸ごと1つのサイトを作っていくっていう形でして、私の方が最初の企画とかそういうところから入っていて、山口がエンジニアなので、全般的に2人で作ってはいくんですけど、結構そこは独特な作り方になるかもしれないです。
そうですよね、なんかあんまりだから多分外部のエンジニアさんたちと連携してとかっていう感じじゃなくて、本当に制作会社を2人で回してるみたいなそんなイメージなんですよね、きっと。
そうなんです、そこが本当に特徴でして、なので大きいサイトとかすごい複数ページ、大量なページがあるみたいなサイトをほとんどさせていただくことがなくて、本当に単発の演出系のサイトみたいなのがほとんどです。
なるほど、なんかそれは結構私IDIDさんの記事とかも拝見したんで、なんとなくどういう経緯があって今に至っているのかってなんとなく私は把握しているつもりではあるんですけど、それに至るいろんなストーリーがあったとは思うんですけど、
今、それ全部また言葉にしてもらうの大変だと思うので、一つ一つ聞こうとは別に思わないんですけど、結局、今、音楽業界とかに割と特化した案件が多いっていうとこですけど、それ自体はやっぱり谷井さんの中では馬が合うというか、好きでやってこれてる結果っていうふうな感じなんですか、それって。
そうですね、私もデザイナーになって前半って結構コーポレートサイトとか、堅いサイトみたいなのをやってたんですけど、やっぱりなんか自分の中に持っている色使いとか演出的なところが、やっぱりエンターテインメントというか、ちょっと色も鮮やかな方とか、多色使いみたいなところの方が強いところがあって、だんだん適性を合わせることによって、
だんだん音楽業界に行き着いて、もうそこにべったりはまっちゃったみたいな。
実際、音楽がもともと好きだったとかっていうわけではなくて、制作のスタイルが業界にマッチしてるみたいな感じなんですか、それって。
多分私、好きっていうレベルが普通の人にちょっと高かったと思います。音楽業界に関しては。ずっとそうなんですけど、自分が音楽やってたとかそういうことは全くないんですけど、やっぱりちっちゃい頃からずっとラジオを聴いたりとか、音楽番組にずっと親しんできたっていうのもあって、今に至るっていう形になります。
なるほど、そっか。じゃあ、すごく今仕事を好きなことやれてるっていう感じなんですね、きっと。
ああいう田舎ってこう、何もない中で迷わずどこかに行くみたいな能力が勝手に育つんじゃないかなって個人的には思ってます。
うーん、なるほど。はい。
景色の中に何もないけど、この東西南北とか全部把握するみたいな能力みたいなのは田舎育ちだと強いんじゃないかなっていうか、
生存能力って言うんですかね。
はいはい、本能的な。
そういうところなのかなって思ったりもしますね。
へー、面白いな、なるほど。
その数学好きになったのは結構その小さい時からって感じなんですか、数学は。
私、実はその算数が苦手で、計算とか引き算とかが本当苦手で、
なんでこれを勉強というか、これを小学校で勉強する意味がどこにあるのかみたいな、計算機使えばいいじゃんみたいな小学生だったんですけど、
そうですね、中学校で幾何学始めたところで、そこでどっぷりハマったっていう感じですね。
なるほど、でも幾何学にもそのいわゆる算数的なことって出てくるわけじゃないですか、
それはセットになったら別にできたっていう感じだったんですか。
はい、そうですね、確かにそうかもしれないです。
モチベーションがやっぱあればできるみたいな感じなんですかね、もしかすると。
そうですね、本当にいろいろ得意なことが本当少なかったんで、
なんか小学校やったときに突然なんかちょっとできるかもって思って、そこでなんか天狗になってしまって、いろいろいろなことをやってたのかもしれない。
ちょっとそういう能力、そういうところが大切だったのかもしれないですね。
なるほど、そうですね、多分なんか私も結構あんまそういうふうに見えないかもしれないんですけど、なんか私も結構成功体験に引っ張られやすいっていうか。
あー、確かに、そういう女優ですよね。
そう、なんか俺これうまいのかもしんないなって一回思うと結構のめり込んでいっちゃうというか。
はい。
結構他人さんと一緒で、なんかこうできないことはできないっていうか。
そう、好きだったら、例えば写真とかも別に好きでもなんでもなかったずっと小さい頃からも、別に写真好きでもなんでもなかったんですけど、
なんか一回あ、なんかでも面白いかもしんないなって思ったら急に始まっちゃうんですよ、そのストーリーがなんか自分の中で。
はい。
その一定までいかないと気が済まない感じになるっていうか、やりたくなっちゃうんですね。
はい、確かにわかります。
多分なんかその幼少期に田舎で暮らしていて、なんか例えばその海岸の形がフラクタルによくこう紐づけられて話しされたりとかよくありますけど、
なんかそういうこう自然界から受けたフィードバックがなんかいい感じに数学、まあ幾何学の世界とこうリンクして他人さんの中の興味と接合した瞬間になんかエンジンがかかったのかもしんないですね、もしかしたら。
確かにそうかもしれないです。
あのまさしくその、ちょっとそれるかもしれないですけど、結構海外においてテトラポットってあって、結構なんかそうですね、確かにそういう機械学的なものをよく見て育ってる可能性はありますね。
あの、はい、確かにそう言われると今ちょっといろいろ思い出してきました。
そうですよね。いやそうだと思います。なんか結構CGとかやってても、なんかそのよくマンデルブロ集合とかって言われたりするフラクタルの世界とかも、なんかもう巻き貝の模様みたいに見える部分があったりとか、
数学、ただの数学算数の世界のその一定のアルゴリズムに則って計算した結果をビジュアル化しただけなんだけども、そこに現れてくるものがなんか超自然的な模様をしているとか、なんかそういうのってこう、すごく感性にもう訴えかけてくるし、なんか小さい頃に見たものをやっぱり思い出すというか、多分そういう経験がなかったらあれ感動できないと思うんですよ。
私の人生で初めてこの発見です、今。セルノさんに言われて、ご指摘いただいたおかげで。
そうそう、なんか自然界の中で暮らしてて、なんか別にこう気分が高揚するとかじゃなくて、日常の中にこうなんとなく自然界の風景があって、寄せて返す波の音だったり、海岸線の形、貝殻の形とかっていうのを多分見て育ってるから、それが数学を通じて現れたときに、はってなるわけじゃないですか。
確かに、まさしくフラクタルにつながるものっていうのは、ほんとに田舎の小学生をしてたときにいっぱい見てきてる気がします。
そうですよね、だから多分なんかそういう幼少期の感覚がハマったんでしょうね、数学とガチャンって。
すごい納得です、ほんとに。貝殻もそうですし、あのあれですね、ほんとにセミとかいろんなトンボとかそんな捕まえたりとか、ああいうのとかもやっぱりフラクタルに通ずるものがすごいあるなとは思いますね。
そうですね、いやわかる気がします。なんか私も結構、いわゆる何だろうな、里山って呼ばれるような、山と平野の中間らへんの田んぼとかでザリガニとか土壌とか取ったりするみたいな、そういうことが可能な地域で育ったっていう感じだったんで、
一応なんか開発は進んで、その団地とかがボンボンできてはいるんだけど、ちょっと自転車で走っていくと、もう田んぼの中に突っ込んでいて遊んだりできるような場所だったんで。
そうなんですね、はい。
なんか多分そういう昔見たものとかが今の自分を形作ってるんだろうなとは思うんですけど。
確かにそうですね、空とかもすごい綺麗でしたもんね。
そうですよね。
海岸沿いとか海とかもすごい綺麗で、確かに景色、印象としては残ってますね、いまだに。
たぶんそうですよね、なんか数学等であったこともそうかもしれないけども、なんかいろんな経験が今の谷井さんの中で、いろんなものの根っこの部分にきっとあるんでしょうね、そういうのが。
それは本当にありますね、やっぱり頭の中で3Dというか、なんていうか平面的な解釈じゃなくて、3D的な感覚で頭の中でGoogleマップを頭の中で動かすみたいな感覚って、あれだけ物がないところで行きたいところに行くみたいなときにすごい必要な能力なんじゃないかなと思うので、そういう意味では本当に鍛えられますよね。
田舎で生きているだけで。
田舎で生きているだけで、なるほど。
なんかこれちょっとお話し取れるかもしれないですけど、高校になって私、街中の高校に行ったんですけど、そこに行ったときに街中の子たちと、やっぱりすごい人たちいっぱいいたんですけど、教室を出て目的地に行くのに逆に進んだ子がいて、
なんで逆に進むんだと思ったんですけど、やっぱりそういう人ってちょっと数学的な感覚みたいなのが、他の教科がすごいつまどけていいのに、数学だけが苦手だったりとかみたいな子がいて、それは結構高校でショックというか、こういう人もいるんだなって思った記憶があります。
なるほど、なるほど。
たぶんそうですね、一見、数学って感覚的な部分とはちょっと遠いところにあるもののように見えるけど、たぶん谷井さんの中ではもう全部地続きになって、ちゃんと一つの塊として機能してるんでしょうね、そういうのが。
そうですね、たまたま数学だったみたいな形かもしれないです。
そうですね、本当はその美術とかアートとかも早くに入れればよかったんですけど、そこにはなかなか行き着かなくて、本当に大学入って後半ぐらい、中盤ですかね、ぐらいにようやくデザインとかそういう世界を知ったんですけど、でもそこまで本当に数学ベースでしかなかったですね。
なんかその当時の数学に出会ったからこその今でもよかったなって思うようなこととかってあったりするんですか、なんか。
でもやっぱり今のデザインも、すごい数学解いてる感覚とすごい似てる。
そうなんだ、なるほど、面白いな。
証明の難しい問題を解いてる感覚と似てる。
そっか、なるほど。確かに、なんか数学の証明系の問題って、どこかにある糸口を全方位から探してる感じですもんね。
糸口が見つかったらそこから掘り下げていくっていうか、探っていくようなとこあるから、確かに似てるかもしれないですね。
本当にまさしくそれと同じ工程を踏んでまして、まずは事実を解析して、仮説を立てて、真となる実際の定義されているようなものと照らし合わせて、
じゃあこれは正しいよね、みたいなふうに持ってくっていう意味で、結構本当にそこの四孔目ガラスみたいなところは、本当に数学の証明の難しい問題を解いてる感覚とすごい似てるかなと思ってます。
あーなるほど、なんかちょっと今のお話聞いてて思ったんですけど、結局その、たとえば数学だったら、いやこれは確からしいなっていうことは、たとえば計算することによってわかるとか、
公式が既にあるから、その公式に照らし合わせてこれが正確だろうってわかると思うんですけど、そのデザイン的なとかプロダクトとしての正解みたいなところって、やっぱなんかここは正解だなってパッてわかるもんなんですか、それって。
いや、もう正解にしていくっていうのが答えかもしれないですね。
なんていうか、数学もそうなんですけど、私も高校のときに数学の先生が3人いらっしゃって、数一数二とかそういうのとかでいろいろ別れてたんですけど、
やっぱり3人3用の先生、答えが1つなんですけど、そこまでの行き着く解法みたいなのが、3人とも先生がやり方が全然違ってて、私その3人の先生の中の1人の先生に指示してるというか、
その結構わりと幾何学的な考え方、直感的な数学を選ばれてる先生にすごい指示してたんですけど、やっぱりデザインも同じで、答えは人によって人の数の分だけ答えはあると思うんですけど、
その中でどれをどういう思考方法を選ぶのかみたいなところで、どれも正しいというか、そういうところもわりとデザインする上で、結構数学ベースでこういう、すみません、ちゃんと答えに気づかなくなってきたんですけど、いろんな方法があるよなっていうところも含めて、デザインだなっていうふうには考えてます。
そっかなるほど、そうですよね。だから一旦自分でこれ正解だって確信しながら次の一歩を踏み出していくみたいな、そういう繰り返しの中で何か作っていくっていうイメージなんですかね、そうすると多分。
そうですね、何回もやり直しというか、何回も打って打って何回も違う違うってやりながら、ここだっていうところを一つ見つけていくっていうのが、デザインの中で数学と同じやり方をしてるっていうところがありますね。
うーん、なるほどな、なるほど。なんか私とかも結構あの、本当にしょうもない話なんですけど、例えばなんかWebGLとかJLSLのスクールをやるぞってなったときに、一応形なりにバナーみたいなものとか作んなきゃいけないんですよ。
とりあえず何でもいいからみたいな感じで、そのときにフォントとかを切り替えていく作業をしている、見比べているときっていうのがあるんですけど、なんか全然その自分の中に何のロジックもアルゴリズムもないから、なんかいい感じっていうのが出てくるまで切り替え続けるんですけど、フォントを。
なるほど、はい。
多分その私がやってることって、なんか自分的にいいなと思うものをなんとなく探してるだけっていうところで言うと、なんかそれってデザインとちょっと違うのかなって私は自分では思っているんですけど、
他人さんの場合は結構、やっぱりその裏打ちされた何かがあって正解だなっていうふうになるんですか?それともやっぱり結構感覚的に、これがいいのかもみたいな感じで選んでいくんですか?
感覚じゃないですね。私、人から指摘されてようやくわかったんですけど、何というか根底に論理があって、その上に分厚い感覚が乗っていて、人から見るとすごいすべてを感覚でやってるように見えるんですけど、実は下にすごい論理が走ってて、
何を指摘されても論理で返してしまうというか、そこにはあって、なんか怖いみたいなことを言われたこともあるんですけど、なので基本に論理は走ってるっていうのはあります、多分。
それ多分なんかいちいち言語化はしないけど、自分の中で自然にそれができちゃうっていうことなんですよね、きっと。
多分そこはあって、逆にそれをちゃんと言語化できる能力が必要なんだと思います。そこができる人がすごいんだと思います。
なんでこのプレゼント化で、この根底に走ってる論理までちゃんと話せばいいのに、直感のとこでふわふわ話してしまうから、セットアップ力がないというか。ちゃんとここの論理を話せるようになって一年前なんだと思います。
なるほど、なるほど。じゃあそのデザインであったり、一番下に走っている論理みたいな部分は、そこは大学時代とかに勉強して、その中で培ってきたものっていうイメージなんですか?
いや、これは実は大学全然数学わかんなくて、全然だったんですけど、これは割と中高で難しい問題をひたすら解いてたときに、割と数学と向き合って出来上がった哲学みたいなところかもしれないです。
あ、確かにそうかもしれないです。あの、根本として楽しんでもらえなきゃ意味がないぐらいには考えてますね。あの、毎回、お客さんのクライアント案件でもそうですし、やっぱりどこで楽しんでもらえるかとか、この動作が癖になるよねみたいな、没入するよねみたいな動作をちゃんと作るためにはどうしたらいいのかみたいなのを考えてたりはしますね。
うーん、そう。だからたぶん論理的というか、一見感覚的に見えるけど、実は論理の塊であれが作られてる。その裏打ちされた理由があってこれをやってるっていうものの、なんか積み重ねというか、そういう感じなんでしょうね。
いや、そうなんですけどね、そこがなんかうまく言葉にいつもできなくて、自分の中の根底の論理みたいなのが救いきれなくてよくわかんないなっていつも思ってます。
うーん、そっか。でもなんか私はちょっとでも分かる、今日お話聞いててなんか分かるような気がしてきたのは、何のルールも理屈も何にもなく、ただ楽しいだけでああはなんないと思うんですよ。
トートさんの案件、特に自主政策に近いタイプのものって、なんか一定のトーンじゃないけども、もうパッと見て、あ、これ多分トートインクだなって思う瞬間があるっていうか。
多分それってなんか裏打ちされた、すごい一見見た目も等も全然違うんだけど、多分根本が同じだから同じもの、同じマインドを多分感じるんだと思うんですよ。
だとするとそれってすっごい理論に基づいて作られてるからこそ出てくる空気感なのかなって、今私はちょっと納得した気持ちになりましたね。
本当ですか。多分自分たち自身が一番よくわかってないというか。
それかもしれないですね。
でもよく本当に、トートさん、やっぱトートさんですかみたいな、なんか言っていただくんで、あ、そっかそっかっていつも。
いや本当それはね、なんか多分そうだと思います。なんか私たぶん一番最初に見たの、SAIだった頃のポートフォリオ。
で、なんかこういう感じの、なんかこうビカビカしたような感じのやつって、別にトートさんだけの先輩特許ってわけじゃなくて、
やっぱああいう表現をされてる方たちって他にも多分いるしいたし、私はどっかでそれに類似するものを多分見ていて、
こういう感じの人もやっぱいるんだなって、なんか当時最初に見たときはそう思ったんですけど、
でもそのときは、いやこれ多分俺うまく説明できないし紹介するの難しいなと思って、
触れずに双本山とかで紹介とかもせずに、特に何もSNS上で何か言うわけでもなく、
スーッと流してたんですけど、
でもその後、いやその後でも多分トートさんのあのロババージョンが出たときに、
あれこれなんか同じかなってそのよぎったんですよね。
ほんとですか。
あのときに。
これあのPSYの人なんじゃねえかなって思って、
それで多分なんかその、その頃多分もうタニーさんのTwitterのアカウントとかも多分知ってたんで、
それで、あーなんか繋がってきたって多分その頃の日から私の中でタニーさんという人物がもう、
私の中でそのちゃんと個人として立ち上がってきて、で多分そのあたりで出ませんかの話を多分してるんですよね、一番最初の。
ありがとうございます。
なんかあのPSYのやつも覚えてますもんね、
なんかこういうの好きな人いるよなって思った記憶があるわ。
いやーでもすごい好き放題やりましたね本当に。
それこそ本当に山口からこう、あの重いから無理ってなんかもうやり取りをしながら、
もう実際重いんですけど、あのどうにかサイトにしていくみたいなのを一生懸命やった記憶があります。
うーん、そうっすよね。
いやでも本当あの、私もそのじゃあ100%絶対タニーさんたちの作ったもんだって見分けられるのかって言われたらそれはわかんないんですけど、
でもなんとなくやっぱりその裏打ちされた理論っていうか、なんかあるんだろうなっていうのは感じる気がします。
そうですね、なんかそういうのがちゃんと育って、あのちゃんとあの良くなっていけばいいんですけどね。
そこは日々なんというか、あのすごいサイトいっぱい出てくるじゃないですか。
その中でこう自分たちがどういうスタンスでやっていけるかとか、そういうのは本当にいつも悩みながらやってますね。
うーん、そうですよね。
いやそれは私も思うことがあります。
なんかいつまでずっとこんな感じでやってていいんかなみたいなのはやっぱり思っちゃうから。
そうですよね、本当に。
思っちゃうからな。
すごい人いっぱいで。
いや本当に世の中すごい人しかいないから、なんか自分なんか何者でもねえわってすぐ思っちゃうんですけど。
いやもう、はい。
日々。
いやわかります。
はい。
はい、本当に。
そうですね。
なんかそれもあってやっぱり、なんかちょっと好きなことをなるべく突き詰めるみたいなところを大切にしなきゃなと思ってます。
うーん、そうですよね。
いやそれはすごい大事なことのような気がします。
まあなんかその最初にね、なんかその逆に好きなこと以外のことはできないからそれにそれしかないみたいな感じのニュアンスのこともおっしゃってましたけど。
はい。
でも結局なんか究極、何事もそうじゃないですか結構。
そうですね。
実際。
はい、そう思います。
なんか嫌々やってることはやっぱね、続けらんないっていうか、なんか1年2年耐えたとしてもやっぱどっかで無理だなってなっちゃうし。
そうですね、そこは。
うーん。
そうですし、なんかそういう好きなことで、好きなことというかあのやっぱりのめり込んで、あの一発目でデザイナーというか作り手が回答として出したもの、
もうすごい心を込めて力を込めて出したものが、なんていうか尊いというかそれを大切にしてくださるクライアントさんっていうのが私たちにとって本当にありがたい存在で、
それをいいねって言ってくださる方に支えられて私たち生きてると思ってます。
なるほど、いやいいっすね。
でも実際そうなんだろうなとも思うし、多分そういう思いがやっぱり伝わるものなんじゃないかな。
なんかそのちょっと希望的観測すぎるのかもしれないけども、伝わるものなんだって俺は信じたいんですけど。
私も本当そうですし、なんていうか逆にその器用さがないみたいなのも、あの一つなんていうか個性なのかもしれないですね。
その器用じゃなさそうみたいなふうに多分私たち見えてると思うので。
そうかな。
メリットもデメリットもあるので、なんとも変ですけど。
メリットもデメリットもない、なんでもない重要なものだったら重要なものになっちゃうから。
やっぱ尖ったなりのデメリットは当然発生してくるから。
そこはちゃんと理解した上で、自分たちでね振る舞いを決めていかなきゃいけないのかなとは思いますけど。
そっかー、でもなんかその実際普段のお仕事とかだと、
タニーさんが例えばいろいろお話聞かせてくれたような感じで、
自分の中にある言葉にするのはちょっと難しいけどちゃんとした理論が自分の中にあって、
それをカンペというかデザインカンプみたいな形で起こしていったものを、
それをまずは山口さんと一緒にこれでいいかなみたいな感じになるんですか最初まず。
そうですね、私がだいたいコットの企画から、こういう目的でこういうふうに作りたいとか、
動きの展開まで私の方で全部バーって考えて、
それで山口と話し合いながらこれできるかな、できないかなみたいなところを決めていって、
お客さんとか相談、こんな感じでどうですかみたいな形で相談していくっていう流れになります。
なるほど、じゃあ結構最初の段階でその技術選定というか、
これはできる、できないのをなんとなくのジャッジは一応しておいた上で、
できそうだなっていう見通しの上でプレゼンしていくみたいなイメージですか、そうすると。
でもそこは本当にいいお客さんに恵まれてるというか本当にありがたいお話なんですけど、
やっぱりどうしてもMDLとか難しいとかに関しては、できるかできないかっていうのは結構わかんないことが多いので、
そこも含めてやらせてくださいみたいな形でお客さんにご説明することが多いです。
なるほど、いやそこって結構正直俺も難しいなって感じることがあって、
なんかその実現したいことはこれです。
で、リファレンスサイトとしてはこんなリファレンスのサイトがあって、
これと同じようなことをやりたいんですよねって言われた時に、
いやーそれ俺できるかどうかちょっとわかんないなっていう時あるんですよ実際やっぱり。
世界中には本当にすごい人たちがたくさんいて、中にはもうどうやって作ってるのかわかんない。
なんでこんな見た目でこの軽さで動いてるんだみたいなサイトってやっぱあるし、
それを引き合いに出されて、同じことやってくれって言われても、
いやできるかどうか微妙だなって思うことって、
私でもやっぱあるから、そこら辺どうしてるのかなと思ったんですけど、
でもそうかやっぱりそんな感じなんですね。
できるかどうかはちょっと微妙だけどっていう部分もあったりするんですね。
そうですね、私たち多分特徴としてはリファレンスってものがないっていうのが特徴かもしれないです。
割と自由を許していただいてるというか、
デザインも出さないで最終形までいくみたいなことも結構ありますし、
結構そこのブラックボックスみたいなところを許容していただけるような、
本当にありがたうお客さんが多いところはあります。
なんかそれはなんでなんでしょうね。
そういうお客さんに恵まれる、
ただの運じゃないような気もするんですけど、どうなんでしょうね。
いやもうでも本当にありがたすぎてなんですけど、
やっぱりそのある程度絵コンテとかはこんな感じでっていうところまで詰めて、
でもやっぱりどうしても技術的なところってどうしても周りのブラウザとか、
デバイスとかの環境にもよって結構動く動かないみたいなのって、
その時期によっても違ったりとか、
本当にデリケートなものだったりとかもするので、
そこをやっぱりガチガチにしてしまうと、
出口が小さくなってしまうというか可能性もあるので、
割といろんなところでふわっと作らせていただくっていうのを
結構大切にお客さんにもそこはお願いするようにさせていただいてます。
いやでもすごいですね。
すごいな、なんかそれこそ、
まあでも俺ちょっとわかんない、
その音楽業界、自分が関わったことないんでわかんないですけど、
結構なんか音楽の世界って、
まあそれこそ権利がいろいろ難しい業界なのかなっていう感じもするから、
そこはやっぱり長い期間やってきてる分、
そこに入ってない方に比べたら随分多分ある方だとは思います。
なるほど、なるほど。
実際に作ってる時とかはどうなんですか?
やっぱり何だろうな、谷井さんのフェーズが終わると今度は山口さんのフェーズが始まるみたいな感じで、
あんま一緒に並行してるっていうよりはバトンタッチしながらやってるみたいな感じですか?
同時にバーって同時にもう2人とも進むんですけど、
素材のやりとりをちょこちょこしながら同時に進めるみたいな。
へー。
なるほど。
本当私の中で想像が難しいんですよ。
夫婦で一つの仕事をしているっていうのが。
うちの場合はちょっとそういう感じでは全然ないから、
うまく想像ができないんですよね、そこの部分が。
なるほど。
私たち逆にそうじゃない状況があまり想像がつかないんですけど、
ただでもやっぱりすごい会話をするかって言われたらそんなこともないですし、
でもお互いに指摘し合いながらやってるっていう感じですかね。
なるほど。
なんかそこって、これ別にどっちが良い悪いじゃないと思いますけど、
谷井さんと山口さんの中で仕事とプライベートあんま別れてないというか、
もう普通に生活の一部みたいな感じなんですか、そこって。
そうですね、そこはもう本当に境界線全然なくてやってますね。
そっか、いや面白いな、ほんと想像つかないな。
一緒に仕事したりしたことないから。
そうなんですね。
多分できないと思いますもん。
それはうちの場合はっていう感じなんですけど、うちの場合はできない。
なんか良くも悪くも全然違う感覚の持ち主同士がっていう感じだから。
なるほど。
多分俺の性別ではなくて性格の問題だと思いますけど、
絶対うまくいかないなって想像すると思っちゃう。
私たちもそれこそ結構趣味とか元々の性格が全然違う者同士なので、
結構合わない前提ですね。
やっぱり合わない大前提としてでもやってるっていうところで、
なんていうか私、最初昔デザイン一緒にやる前って、
結構あなたのデザインはウェブデザインじゃありませんみたいなことが言われることが多くて、
結構そういうふうに高田さんみたいな方から言われることが多くて、
そうですよね、はいわかりますみたいな気持ちだったんですけど、
やっぱり夫婦でやってるとそういうこと言ってられないところがあって、
それはいいかなと思ってます。
なるほど。
なんていうかそこのわかるよねみたいな感覚が、
ちゃんと通じ合えるのは楽でいいかなと思ってます。
そっか。
ある種その運命共同体的な部分で一丸となれてるというか、
そういうふうにお互い思えてるってことなんですかね、
なんかそういう感じだとすると。
確かにそこを自然にそう思ってるところはあるかなと思います。
不思議な感じだな、なるほどな。
いやでも、すごい良いと思っちゃうなどうしても。
そこもやっぱ器用さがないんだと思いますね。
なんていうか、いろんな人とコミュニケーションを取る器用さが必要じゃないですか。
やっぱり夫婦じゃなくて別々で違う会社でやるとかってなったら、
それ以外の人ともコミュニケーションを取ってうまくやっていくっていうのが、
やっぱそれが多分難しいんだと思います。
なんていうか効率って言ったら言葉違うかもしれないですけど、
やっぱりコミュニケーションが苦手なんですかね。
基本、でもなんとなくおっしゃってることはなんとなくわかります。
多分コミュニケーションがやっぱり難しいから、
比較したらこっちの方が全然マシって、
マシって言い方良くないですけど、
夫婦二人でやってる方が上手くサイクルを回せるんだっていう、
理屈はなんとなくわかるんですけど、
いやだとしても、俺だったら結構感情的になっちゃうと思うしやっぱり。
お互いに感情的になっちゃいそうだから怖くてできないなって思っちゃうけど。
もちろんそういうのはあると思うんですけど、
でもやっぱり感情をうまくコントロールしながら、
別々で会社の人とやり取りするストレスに比べたら、
夫婦で感情的になっても色々揉めてもやる方がストレスが少ない、
私たちにとっては少ないのかもしれないですね。
いいと思います。すごい理想的だと思います。
でもあとはあれですね、通勤とかがないのが重要ですね。
そうですね。そりゃそうだわ。そこはわかります。
俺も一人法人の代表だからわかります。
逆に絶対入ってこないでほしいですもん。
俺の領域に嫁とかが仮に手伝いたいって言ったとしても、
いや別にお前は入ってこなくていいって俺は思っちゃうから。
邪魔をするんじゃねえって思っちゃうから。
確かに。でも私たちもなるべくお互い干渉しないように、
24時間分け合ったりとかもしてるんで、
そこは一定境界線があります。
そうですよね。
ちゃんとそこ割り切らないと多分できないだろうなとは思います。
なので相手が睡眠に当ててる時間っていうのがすごい貴重な集中時間だったりとかもするので。
確かに。
そういうのをやってますね。
確かに。いやそうですよね。
うちの場合は基本的にパワーバランス的には、
別にどっちが上位っていうのはうちの夫婦の場合はないですけど、
ただ向こうの性格的にこっちの都合なんか知ったことじゃないタイプなんですよ。
すごい。かっこいいですね。
基本的には関係なくいつでもドアを開けてくるんですよね。
こういう収録するときとか事前に言っとかないと、
それが発動しちゃうんで。
そうなんですね。
今日はスクールだから何時から何時まではお前が入ってきてもいいけど、
入ってきたら映っちゃうからねって言っとかないと入ってきちゃう。
そういうバランスがそれぞれ本当違いますよね。
違いますね。
別にどっちが上とか下はないけど、
やっぱ性格の違いというか考え方の違いみたいなのはあるから、
そこはちゃんと線引きしないと危ないなっていうのは確かにわかる気がします。
本当私たちも全然性格が違うんで、
そういうところは相手を尊重するのはすごい大切ですよね。
本当そうだと思います。
やっぱりそこを一番深いところではちゃんと思い合ってる状態じゃないと成り立たないというか。
それは本当そうですね。
本当そうですよね。
でもすごいな。
例えば別にウェブ制作に限らないと思うんですけど、
同じ業界同士で結婚されたご夫婦とかで仕事一緒にやってるってすごいなって思っちゃうし、
例えば飲食とかでもお父さんとお母さんで切り盛りしてますみたいなことってあると思うんですけど、
ああいうの本当すごいなって思っちゃうし、
よく嫌にならないなって思っちゃうから。
でも一回やられてみたら多分抜け出せないかもしれないです。
ある意味楽だったりもするので。
そうですね。
うちはどっちかっていうと家事という仕事をやる係と、
対外的にお金を稼いでくるという仕事をやる係に分かれてるという感じですね、うちの場合は。
なるほど。そこがちゃんと役割分担ができて、うまくそこを尊重し合ってるってことですよね。
そうですね。だからなんだろうな、結構気難しい感じの性格なんで、
普段からあんまりこっちからもあれやれこれやれって別に言わないんですけど、
でも向こうはやっぱり、自分はこれを仕事にしているからっていうプライドみたいなものが多分あって、
そんなことまで気にしなくてもいいだろうと思うようなことをすごい気にしてやってたりとかするから、
そこはやっぱりプロ意識じゃないけども、そういうのがあってやってんだろうなって、
ちゃんとリスペクトを持って見てあげないといけないなと思ってますけど。
そういう意味では根底が同じなんじゃないかなって思ってますね。
そうかもしれないですね。
お互いすごい職人的ななんていうか、
コン詰めるところがあるみたいなところが同じだから尊重し合えるところがあるんじゃないかなと思いますよね。
そうかもしれないです。だからなんか全然似てない、表層的には全然似てないんですけど、
でもだとしたら多分一緒にいらんないんで、本当にそれだけだとしたら。
多分なんかやっぱ同じタイプなんだろうなと思いますけどね。
そうですよね。
多分そうなんだろう。
杉本さんだいぶ長く、結婚されてから長いんですよね。
そうそうですね。
そうですよね。
人生で、結婚してからの方が人生長いくらいの感じなんで。
大先輩。
だからまあそうですね、本当にね、本当になんていうかわかんないんですよ。
なんか何考えてるかわかんないんですよ。
単純に性別の差からありますもんね。性格以外に。
それはそうだと思います。
私はジェンダー的なことを言いたいわけじゃないんですけど、男と女は全然違うものって思っているので、
そういう意味で、心の病というか、心の表彰がどうしても自分の性別とは違う、
精神的にはそうなっちゃうみたいな状況を否定はしないし、
そういう人がいたら、そういう人の自由とか自分らしくみたいなところを別にやめろとは思わないですけど、
ただ俺の自分の生活の圏内の中ではやっぱり自分と嫁とがいて、
やっぱり男と女ってこんな違うんだなってことを日々目の当たりにさせられるから、
そこはもう否定しようがないっていうか、どうしようもねえなって思って受け入れていくしかないから。
そうですよね。そこは本当に、ある意味潔い諦めみたいなのが結構重要かなと。
本当にそう思います。でもね、最近ちょっとマシになったんですよ、それでも。
そうなんですね。
それなぜかっていうと、今私が43かな?なんですけど、うちは10個以上離れてて、
そうなんですね。
上に10個ぐらい離れてるんで、どっちかっていうと老人に近づいてくる世代になってくるんですよ、だんだん。
そうするとやっぱり体も変わってくるから、特に女の人の場合は。
そうですね。
結構50、60ってなってくると、体が変わってくるじゃないですか。
それに伴って性格とかもだんだんおばあちゃんっぽくなっていくっていうか、
別に全然見た目も性格もおばあちゃんではないんですけど、
20代、30代のギラギラにチクチクに尖った時と比べると、お母さんっぽいっていうか、
そう、性格がだんだん丸くなってくるんですよね。
だからすごいマシになってきた感じがします。
自分もそうだと思いますけどね。
確かに。そうやって変化を楽しみながら一緒にいるって、すごい素敵なお話ですね。
そうですね。私も20代の時とかはどっちかっていうと、いわゆるヤンキーっぽい感じだったから、
何に対してもメンチ切ってるみたいな感じで、肩怒らせて歩いてるみたいな感じだったから、
それと比べたらずいぶん丸くなっているとは思うんですけど、
うちの場合はかなり、そういう気があるから俺と一緒にいられたわけで、
そうですよね。
それがだんだん変わってくるというか、
本当に言葉にするの難しいんですけど、本当にお母さんみたいになってくるんですよ。
絵に描いたような、ちびまる子ちゃんのお母さんみたいな、絵に描いたようなおばさんになっていくわけですよ。
そのギラギラチクチクだったイケイケだった女の人が、ちびまる子ちゃんのお母さんみたいになっていくわけですよ。
俺はそれを見てて、すごいいいなって思うわけです。
すごいですね。
昔の綺麗で、肌もツヤツヤで、怖いものなんかねえみたいな感じだったのも、別にそれがダメではないけども、
本当におばちゃんになっていくんだなって思って。
そこは安心感とか、やっぱり一緒にいられてるからこそできる変化っていうか、
お互いにそういうのを許容し合いながら作り上げてるみたいなところなんですかね。
どうなんでしょうね。でもやっぱりそういうの、一歩通行じゃないとは思います。
そうですよね。
そう方向に、例えば私だったら、10個離れてるんで、完全に同じタイミングで年の影響が出るわけではないにせよ、
やっぱり20代前半の頃と今40前半で20年あって、やっぱりいろいろ変わってくる。
体が昔みたいにハキハキやら動かなくなってくるとか、そういう違いが生じてくるわけで、
向こうはもう10年前にそれやってるから、もっと来るよっていう脅してくるわけなんですけど、
今はあんたマシだけどねって言ってくるんですけど。
すごい面白い関係性ですよね。
たぶん他人さん家とは違うとはいえ、やっぱりなんか変ですよね。
すごい。先輩後輩感もちょっとあるんですかね。
なんだろうな、俺が最初に出会ったときにもう完全な大人になってたわけですよ。
こっちは子供、社会のこと何もわかってない子供なのに、10年先に社会に出てるから、完全に大人になってたんで。
向こうからするとお前の言ってることは若造の意見だっていう感じで、
全部押さえつけられてきたわけですよ、ずっと。
私が言ってることの方が正しい、それはあんたわかってないだけだって言って。
常に向こうが上位的存在として主張してくることに、こっちはこっちでお前ふざけんなよって昔から反抗してたから。
今はやっと曖昧になってきたっていうか、
40代と50代の差っていうのは、たぶん20代と30代の差よりも曖昧なんですよ。
確かに、そっか、そうですね。
近づいてきてる。だんだんだからわかるようになってきた、お互いにっていう感じなのかもしれないですね。
だんだんそうですね、歳とっていけばどんどんどんどん薄まりますもんね。
そうですそうです。たぶんこれ、60と70とか70と80になったらもうたぶんほとんどわかんないっていうか。
そうですよね。
たぶん同じ老人というカテゴリーに2人とも入っちゃうと思うし。
たぶん今はその過渡期なんだなって思ってますけど。
そっかそっか、やっぱり年が離れた人というか、
やっぱり上の人とお付き合いをずっとされてる方っていうのはやっぱり精神的にも成長が早いというか、
なんていうか持ってるものが大人というか、やっぱりその状態で成長されてる方ってすごい成長が早いっていうのはすごい感じると言いますか。
私弟がいるんですけど、やっぱり上に兄弟がいる人の方がなんていうか社会に入るスピードが早いというか羨ましさがすごいありました。
それちょっと今思い出しました。
でも実際たぶんあったと思います。
やっぱり伴侶が10個上だと、いわゆる同世代で結婚した人たちとはたぶん全然違うから。
あったとは思いますけどね、そういうのは何かしら。
大人にならざるを得なくなるというか。
そうですよね。
本当にそういう感じだったと思いますけど。
やっぱり奥さんすごいなってちょっと感じました。
やっぱり鶴本さんグッてすくい上げてるというか。
そういう感じはあったかもしれないですね、確かに。
圧倒的なパワーがあるんだろうなってすごい。
本当に一歩も遠慮しない。
本当にどっかでも言ったんですけど、俺に対して一歩も遠慮しない唯一の人間というか。
やっぱり世の中の仕事で関わる人にせよ、SNS上で知り合った人たちにせよ、
私を認識してくれる皆さんって何かしらの形で立ててくれるというか。
ちゃんと普通に接してくれると思うんですけど、
あいつだけはないがしろにしてくるっていうか。
そういう存在がずっと重要ですよね、ちゃんといるっていうのが。
そうそうそうそう。
やっぱりそこはありていに言うんだったら家族のラインを超えてる人っていうか。
同じファミリーというか同じ群れの中にいるっていう感じだと思うんですけど。
本当に俺に対して一ミリも何と言うか尊敬もなければ、
本当に特別扱い全くしないし、口は悪いしめちゃくちゃ言ってくるし、本当に何と言うか。
いやでも尊敬はありますよ絶対に。
どうですかね。そこはそうだろうなとは信じたいですけどね。
やっぱり関係性を維持するっていう意味では尊敬とか敬意みたいなのって重要ですよね。
本当そうだと思います。
たぶん他人さんたちお二人もいろいろもちろんあるんでしょうけど、
たぶんやっぱり今の形が一番バランス取れてるというか、いい形なんでしょうねきっとね。
そうですね。いっぱい失敗もしてきてますし、偉そうに言えること何もないんですけど。
でも楽ですね本当。
そうですよね。逆に仕事してないときとかはどうなんですか。
他人さん個人の話でもいいですし、ご夫婦でっていう話でもいいと思うんですけど、
ずっと四六時中仕事できちゃうじゃないですか、個人事業主というか。
我々一人社長系の人たちって何かいつでも仕事できるし、
それがメリットでもありデメリットでもあるみたいな話ってよくあると思うんですけど、
TOTOさんの場合はどうなんですかそこら辺は。
あんまり境界線あんまり考えてないんで、
でもたぶん所々気を抜きながらうまくやってるんだろうなと思いますね。
取り立てて遊ぼうとか仕事とかそういうことをあまり考えたことが全然ないですね。
旅行行こうとかそういうのもあんまない感じなんですか。
そうですね。
私がすごいアレルギー体質で日焼けに弱い体質なんで、
あんまりこう出かけるのをやめちゃったっていうところもあるんですけど、
そういう意味で本当に外に出て遊ぶっていうよりかは、
のんびりしてる時はのんびりしてるみたいな。
なるほど。
何度だかわかります。
私も結構やっぱり引きこもりタイプだから、わかる気がします。
自分の意思で出て行きたくて出て行くことなんかないから基本的に。
そうですね、今本当は私たちも。
行きたい、何かやりたいって言ってくるから、
じゃあ行くわっていう感じでついていくことはあるけど、
自分から出て行きたくて出て行くことって滅多にないんで。
運動不足になりますね。
でもそうですね、散歩いっぱいされてるから。
うちはそうです。私はずっと散歩してるんで、
そのおかげで解消できてるんですけど。
カメラすごいですよね、写真いつもXで拝見してますけど、
どんどんどんどん進化されてますよね。
そうかな、そういうことないと思いますけど。
すごいいつも面白いと思って。
なんか普通の写真ではないようなやつをやっぱりSNSには上げていくから、
あれはもう本当に氷山の一角というか、
ただ目立つものが出てるだけで、それ以外の本当になんでもないような、
なんでこれ撮ったんだみたいなのが大量に数え切れないほどあるっていう感じですけどね。
いやもう本当なんかすごいいつも、こんな写真撮られるんだっていう。
いやでも、どう見えてるかは気になりますけど、
とはいえ聞く機会もないから普段聞かないんですけど、
自分がどういうふうに見えてるんだろうなっていうのは単純に興味はありますけどね。
なんか私が拝見しててですけど、やっぱりどんどん興味というか、
深く深く入っていかれてるんだろうなっていうのはなんとなく感じてました。
そうですか。
いろいろ試してみようっていうようなことはしてるつもりではあって、
例えばわかりやすく言えばピントがわざと合ってないとか、
めちゃくちゃストロボを強めに焚いてみるとか、
そういう普通ではやらないようなことをあえてやるみたいなことはやったりはするんですけど、
でもそれもやっぱり思ってたより別に面白くもなんともねえわっていうのが大量にあって、
そうなんですね。
そうですね、その中の1%ぐらいがなんかこれがちょっとおもろいかもっていう感じだから、
他人さんたちがウェブ制作の中でデザインゼロから作り直すこともまあまあありますよみたいな話、
インタビューでお話しされてたと思うんですけど、まさにそんな感じですね。
何でも試しては見るんだけども、それが何か役に立つかどうか期待値がわからないっていう感じでやってますけどね。
でもほんとそうですよね。
なんかやってみないとわかんないことも多いですし、刺さるかどうかもわかんないですね。
そうですね、そうですね。
だから写真に関してはなんか俺の場合はまだ、
例えば作品として展覧会やったりするみたいな、そういう次元に自分は行ってないって思ってるから、
そういうことをやりたくなる瞬間は絶対いつか来るって信じてるんですけど、
まだこれだなって自分で感じるものに出会ってないですね。
いやーでも、うちの母もコテンとかたまにやってるんですけど、やっぱりやるかやらないかっていうか、
本人のパワーっていうか、今やるんだみたいなとこもありますし、
やっぱりやりたいときにバッてやるんだろうなっていうのは見てて思いますね。
そうですね。本当そうですよね。
理由はあんまないっていうか、何かのためにやってる感じじゃないんですよね。
写真撮った先に何があるかって言われると、何があるか自分でもわかんないけど、好きだから楽しいからみたいな。
それは悪いことじゃないんですけど、ただそういう人はもうとにかくたくさんおそらくいて、
ちゃんとその作家として評価されるみたいなのって全く別のベクトルの話で、
写真が好きとか嫌いとかっていうこととは全く別のベクトルの話で、
多分世の中には本当に何十年に一人暮らすのとんでもない天才っていうのは多分いて、
そういう人は多分ただ生きてるだけでもうそれが作品になっちゃうような人っていうのは多分いて、
それはまあ理解できるんですけど、
何かこう戦略的にちゃんと作家であろうとしてもいないのに作家になれるわけないって私は思ってるから、
何かその、いわゆるそのさっき言ったすごい天才だと自分のこと思ってないから、
多分ちゃんと作家としてやろうって決めて戦略的にやらないと自分は作家になれないなって思ってるんで、
その戦略を立てなきゃっていう気持ちになるような何かが自分の中からポンって出てくるのを、
ただ楽しいなあっていうことをやりながら待ってるって感じですね、今。
なるほど。
やっぱり、それを続けられるぐらい好きであるっていうこともすごい大切ですし、
作家になるっていう答え以外に結構大切ですよね。
モチベーションの維持というか、バカバカしいというか、何て言うんですかね。
素直に生きるというか、上手い下手とかそんなの関係ないんだなっていうのはすごい思いますね。
そういうことじゃなくて、自分から自然と出てくるエネルギーをずっと消化し続けるみたいな重要さみたいなのは感じますね。
それの行き着く先に何があるかぐらいの話なのかなって。
そうですね。本当そうなんだよな。
わかります。おっしゃってることわかります。
すみません、言葉がうまく。
すごいね、言葉にしにくいし。
例えば仮に自分の中にあるその感覚を人にうまく伝えられないというか。
例えばウェブジェール総本山続けてるのは何でですかって言われて、うまく説明できないですよ。
なるほど、そうなんですね。
うまく説明できないです。
自分がいわゆる売名行為じゃないけども、社会的役割を果たしているっていうことのアピールのようでもあるし。
でも多分それだけで言ったら、別にあのサイトがすっごい何万PVみたいなサイトなわけじゃないし。
10年経っても別にそんなにバズってるとかでもないから。
じゃあ何でやってるんですかって言われると、何でなんだろうなって。
自分でもうまく説明できないとこあるし。
でも存在意義が大きいですよね。
それは周りからはそういうふうにおっしゃってくれるから、外部からのインプットとしてそういうふうな評価がされてるぞっていうことは自分自身は受け取りはするけど。
でもなんかそれだけっちゃだけなんですよね。
その賞賛を受けるっていうこと以外に、別に経済的なメリットは別にないというか。
じゃあ何のためにやってるんだっていうことがうまく説明できない。
でも別に何だろうな、なんかやってるしやめない。
その賞賛を受けたいわけでは全然ないですよね、きっと。
そのためにやってるわけではないですね。
そういうのってすごい大切ですよね。
何だろうなって自分でも結構うまく言えないというか、よくわかんないところがありますね。
本当に業界としては本当に大切な存在意義であることとはまた別として、やっぱり杉本さんの中でそれを自然と続けられるっていう状況があるっていうのはすごい重要というか、私たちにとってはそれがすごい幸せなことではあるんですけど。
やっぱりその状況が続いているありがたさっていうのは本当に、やっぱりWebGLをかじってるというか、人間からすると本当に大切なことというかありがたい話だなと思います。
まあそうですよね。それはなんとなく、やっぱりその使命感みたいなものももちろんなくはないし、そういう側面も確かにあるにはあるんですけども。
何なんだろうな、やめちゃうのはもったいないかなと思っちゃう気がしちゃうというか。
やっぱりその業界のトップを走る方って、本当に重要な存在意義があって、その方々のおかげでついていけるみたいな状況ができてるっていうのが本当にありがたいですよね。
そうですね。私はあんまりその業界随一ってあんま自分では思ってないんですけど、やっぱりやめることに気持ち悪さを逆に覚えちゃうっていうか。
10年間続けてきて、やめる理由がないんですよ、別に。やめる理由がない。
だから、やめ時がわかんないっていうか。
この間10周年だったから、10年経ったってなったら、結構いい区切りっていうか、なんか節目だと思うんですよ、10年って。
でも、じゃあ10年経ったな、もう明日からじゃあやめますって。なんか言えないっていうか。
いや、なんかそれって結構、私たちもそうですけど、じゃあいつ仕事やめるのっていうか、引退するのみたいなところと近いお話というか。
でも気持ち的には、定年とかそういう話じゃなくて、もう死に果てるまでやりたいみたいな気持ちがあったりもするので、なんか続けられるってすごいですよね。嬉しいというか。
そうですね。
なんかその、今谷石さんがおっしゃったその死ぬまで続けられたらいいなっていうのは、やっぱりその音楽業界で、今の時代だったらウェブ制作なんでしょうけど、やっぱりなんかその業界と関わる形でずっとデザインやってたいなっていう意味ですか、それは。
そこもなんかもうあまり考えてないですね。そのウェブ自体がずっと存在するかどうかもわかんないですし、なんか作り続けたいというか、自分の中に唯一ある能力をちゃんと社会に還元していきたいみたいなところに近いんですかね。
へー、なんか面白いな、なるほど。だから別にウェブにこだわってるっていうわけではなくて、自分の中のこの湧き上がってくる想像意欲のままにずっと走り続けたいっていう感じってことですよね、きっと。
それしかできないみたいな形ですね。なんていうか。
会計とか手続きとかすごいできないんで、そういうのも割と自分の中で体験として失敗としていっぱいしてきてるんで、できることだけを最大限にして生きていかないと生きていけないみたいな。
なるほど。
すごい自分の中にあるので、それをずっと死ぬまで続けたいなっていうのがあって、あとはウェブ制作っていうアニメーションとか含めていろんな形で表現するみたいなのが今大好きでやってますし、
それが今後どう変わっていくかっていうところにあまり執着っていうよりかは、その流れにうまく沿っていきたいなみたいな。フラッシュがなくなったけどなんとかとかそういうところとかと同じですかね。
なるほどな。でもやっぱデザインが軸足っていうイメージなんですか、それは。場合によったらデザインじゃなくてもいいんですか、それって。
そこまで考えたこと全くないですね。
なるほど。すいません、なんか変な質問しちゃったけど。
あれですね、できることがどう繋がっていくかぐらいの話ですね。
そっちがまず先にあるってことですよね。その焦燥的な外から見える触手としては、それは後から来るもので、まず自分ができるかどうか楽しんでできるかどうかってことがまず先にあるっていうことなんですね。
そうですね、それがちゃんと体感をもらえるものになるかみたいな、そのぐらいのレベルに到達してるかどうかみたいなところですね。
なるほど、なるほどな。でもそうですよね。私もWebGLいつまでやってていいんだって思うけど、今はWebGLでたぶん仕事もできてるし、WebGLのおかげで生活できてるんですけど、
じゃあWebGLがもう使われなくなった時代に俺は一体何してんだろうなみたいなふうに思っちゃうんですよ。
いつまでWebGLにスネかじってていいのかなみたいなふうに思っちゃうんですけど。
たぶんWebGLもそういうものとして、言葉が変わってもずっと続いていくんじゃないかなって、表現技術みたいな言葉なのかわからないですけど概念というか、
ずっとそういうものとして、何らかの形でデバイスとかも変わっていくかもしれないですけど、っていうようなぼんやりと考えてるところはありますね。
そうですね、本当そうだと思います。技術のステージが変わるだけでずっとこんなようなことをたぶんやってるんだろうなとは楽観的には考えてはいるんですけど、
でも私はやっぱり継続すごいしてる人みたいに皆さんから見えると思うんですけど、
WebGL総本山とかにしても散歩とかにしてもすごい継続マンみたいなふうに見えてると思うんですけど、
自分の本人的には結構移ろいやすい性格をしているというか、急に違うことやり始める、やり始めるんですよ。
いらないものを即座に捨てていくだけで、たまたま残っている部分だけが表面に出てくるから継続しているように見えるんですけど、
実際はいろんなことをやってるし、いろんなものを捨ててるんですよ、たぶん。
そういうのでも重要ですよね。
そうそう、だから急にカメラやり始めて、急に写真やり始めた、それは事実なんですけど、
それと同じように急にあれやり始めた、でも別に続かなかったから、表面化する前に消えてなくなったっていうものはたぶんたくさんあって、
だから私もWebGLなくなったとしても、その時代の何か似たような何かをやってるんだろうなと思ってるんですけど。
それはちょっと思い出しましたけど、Web業界の方々、料理とかうまい方とかも多いですよね。
そういう意味で、何か他のものに食いついてもすごい極めるみたいな。
確かに。
そういう方多いですよね。
カメラもそうですけど、やっぱり能力として極める能力が圧倒的に強い方がどんどん残っていくというか、やられてるんだろうなって思いますね。
そうですね。何かの世界で一目置かれるところまで行った人って、パッと別の業界行ってもすぐバーってまたトップに駆け上がっていっちゃうっていうか。
そうですよね。
そういう感じに見える人いますよね。
そうですね。ちょっと前もお寿司みなさん握ってて、すごいうまい。何でこんなうまいのみたいな人とかもいらっしゃって。
本当そうだよな。そういう意味では私は結構凡人というか、継続しかできない感じ。それしかできない感があるな、どうしても自分の感覚としては。
いやでも、なんていうか、親とか見てると継続が一番結局強いんだろうなみたいなのは。
最強説もありますよね。継続が最強説がありますよね。
継続してくと、辞めてく人も出てくるから最終的に結果残っちゃうみたいな。
そうですね。本当そうだよな。それは確かにそうだなとは思います。やっぱ結局、結局その最後まで生きてた奴の勝利みたいな感じのところがありますからね。
そうですよね。
横移動とかうまくできる方っていうのは移動されますし、それができないから残ってくっていうだけでも、私はもう自分はそれなので、それでうまくいってほしいなっていう願望がありますね。
本当に。それだけですみたいな。
今、谷井さんと二人で見てる小ノートの中で、谷井さんが書いてくれた一つのことを頂上まで極めたときのそこから見える世界ってどんなですかみたいな話を書いてくださったと思うんですけど、これはどういう背景があって書いてくれたんですか。
今の文脈だと、自分は極めるというよりは横移動ができないからそれしかできないんだみたいなことをおっしゃってましたけど、極めるっていうことに対する憧れみたいなのがあるっていう感じなんですか、この質問って。
あります。ずっと続けて、いつの間にか頂上にいたみたいなときに、どう思うんだろうなっていうか、業界を背負うみたいな使命感も結局発生してきちゃったりするじゃないですか、トップに立つと。
それで、その中で、一個人として上に立ったときに、結局自分の振る舞いとか好き好みとかもそうですし、自分の生活とかもそうですし、そういうのも含めて、何というか、あがめられる存在というか、なってきて、いいことばっかりじゃないと思うんですよ。
ただでも、やっぱり上に立つ人間っていうのは、政治家の人も大変だなっていろいろ見たりして思いますけど、いっぱいイヤジも来たりとか、それを突き進めていく責任感みたいな強さが必要だったりして、どういう思いで今ここに立たれてるんだろうなっていう。
なるほど。
でも、この質問を書いてくださったのを見たときに、私のことを多分言ってくださってるんだろうなとは思ったんですけど、別に私はあんまり自分を極めたとは思ってないから。
本当ですか。
そうですね。周りがそうやって言ってくれることを理解はしてます。第一人者的に言ってくれることをやめろとまでは別に思わないというか、そういうふうにおっしゃってくれてること自体は自分の中でちゃんと認めることができるんですけど、自分の感覚としては全然極まってないって思ってるから。
自分なんか別に小物だなって思ってる。
いつまでたっても、小物だと思える謙虚さがすごいんですよね、きっと。
どうなんですかね。絵に描いたようなリーダーの素質のある人って多分、承認欲求が満たされるだけで駆動できるというか。
でも私の場合はあんまり一番になれないなって思ってるから、ずっと自分の中では。
結構幼少期からそうなんですよ。子供の時から何やっても別に一番にはなれないっていうか、自分の得意なこと、子供なりに自分はこれが得意だなとか好きだな嫌いだなってあって。
クラスの中では、たとえば絵が上手、クラスの中で絵が上手いやつって言ったらこいつとこいつみたいなとこに指折りには入るけども、でも学年で一番ではねえなとか。
常に自分の置かれてる状況って一番じゃないなって常に思って育ってきちゃってて。
だからいいことなのか悪いことなのか微妙なんですけど、自分が極めたなって思えたことないっすね。
あ、なんか私もちょっとIDIDさんのインタビューの時にちょっと話させていただいたんですけど、近くにそういう天才がいるって状況ってすごいラッキーっていうか、追いかけることができて、しかも自分が責任を負わなくて楽でいられるって言ったらあれですけど、
私はすごい幸せだったなと思うんですけど、一番上を見ながら頑張れるっていうのはすごい恵まれた状況だなと思いました。
それ本当にそうで、追いかける背中があった方が楽だし、自分が一番になったって思えないからずっと努力しちゃうみたいな感じのとこもあるんですよ、やっぱり。
いつになったら一番になれるかなんてわかんないんですけど、でもまだ全然極まってないなと思うからずっとやっちゃうみたいなとこあって。
それはそうですよね。
いいとも悪いとも言えないんですけど、私はあんまり極まったなって思ったことないかもしれないですね。
わりと数学的な考えで、無限大っていう概念が結構あって、やっぱり上に行っても無限に上がいるみたいな概念っていうのが、それは解釈次第ではありますけど、
なんていうか、気持ちを強くいられるというか、結構継続っていう意味ではすごい重要な概念かなというか、かなと思ってますね。
そうですね。本当なんか上には上がいるは本当無限っていうか、もう絶対一番になれないなって思っちゃう。だからなんか一番になれた気になっちゃうだけなんだろうなって思っちゃうっていうか。
なんか一番だなって自認してる人って、多分そういうふうに納得しちゃえる人なんだろうなって思っちゃうっていうか。
まあ確かにそうですよね。
例えばオリンピックみたいなもので確かに金メダルっていうのがあって、世界で一番ってレッテルが得られるっていうのはもちろん状況としては理解できるんだけども、多分そこで俺世界一だなってあぐらかいちゃう人はそういう人なんだろうなってやっぱ思っちゃうから。
確かにそこは本当になんていうか、そこを避けたい気持ちはすごいありますよね。
なんか周りからね、谷井さんが今回書いてくれた、頂上を極めた時のっていう話題とかを自分に対して言ってくれる方々がいっぱいいらっしゃって、それ自体はすごい嬉しいんですよ、実際は。
自分のことを高く評価してくれるってことを純粋に嬉しいんですけど、とはいえなんか反面自分の中ではやっぱり周りがどんなに言ってくれても、そういうふうに自分が思っちゃったらダメだなって、継承を鳴らす自分がどこかにいますね、いつも。
そこが杉本さんの強さ、まさしくそこなんですよね、きっと。
そうなんですかね。
なんか不安に駆られちゃうんですよね、なんかやってないと不安になっちゃうし、だからなんかこうノーマライズFM始めてみたりとかするんですよ、怖いから。
自分が何かできてるって思わないと怖いから、次々始めてみちゃうんですよ。
すごい、なんていうか、新しいことを始められる能力もすごいですね。
でもね、ノーマライズFMは数あるやってみたけど実際にうまくいくかどうかわかんないっていろんなことやってみるわけですけど、ノーマライズFMはかなり当たりのほうだと思いますね。
本当ですか。
かなり当たりのほうだと思います。やっぱ得られるものがでかい、すごく。自分自身にとっても。
いろんな方とお話しされると本当に違いますよね、きっと。
いや本当にすごいなーって思いますよ、いろんな人がいろんなお話聞かせてくれて、結構なんか不思議、自分でもなぜかわかんないけどノーマライズFMでみんながしてくれる話とかであんま書かれてない話だったりすることが多いと思うんですよ。
はい、そうですよね。
なんかそんな話初めて聞いたわみたいなのがいっぱいあるから、面白いなーって思っちゃいますけどね。
私もあのベガ立ちっていう回がすごい。
そうですね。
遠倉さんのね。
聞く側としてもやっぱりちょっとここのポイントがすごい入ったみたいなのがあったりとかして、すごい学びになりますね。
本当そうなんですよね。
なんかやっぱ自分が好きな回みたいなのがあって、なんかついつい聞き直しちゃう回とかやっぱありますね。
はい、そうですよね。
毎回ね、すっごい面白いし、別に優劣ないとは思ってるんですよ。
ゲスト、どんなゲストにもゲストなりの良さが絶対あるなって思ってて。
でもやっぱりその個人の感覚として聞き直してて楽しいの度合いが違うっていうのはあって。
例えばその遠倉さんのベガ立ちのくだりとかあの辺は、あの辺はやっぱ聞いてて楽しい気持ちになるっていうか。
そうですね。
アーケードゲームの話をなんかして、懐かしいアーケードゲームの話をして、ベガ立ちってあったよねとかって話してること自体はなんかすごいやっぱ楽しいから。
そうですね。
話できるのいいですよね。
なんか真面目な回もあれば、あのそういう砕けた回もあったりとか、あの1回の回の中でいろんなカジュアルに触れたり、このいろいろ面白いなってすごい話に伺ってて。
いや今回の谷さんの回も多分。
ほんとですか。
いろんな話ができて。
だってもうあっという間に1時間40分くらい喋ってますからね。
ほんとですね。
そうなんですよ。
そうなんですよ。だから結構やっぱ、毎回そうなんすよね。
なんか楽しく喋ってたらほんとそれぐらいあっという間に時間経っちゃって。
杉本さんほんとすごいですね、そのなんていうかお話の回し方というか。
いやーでもやっぱりなんだろうな、そこは能力もあるのかもしれないけど、やっぱ人と人が話すって素敵なことだなって思いますよ、やっぱり。
いやーほんとそう思います。なんか私たちほんとに人と喋る機会ほんと少なくて、何をしてるんだって思うんですけど、でもやっぱりそこで話さないとわかんないこととかいっぱいあるので、そういう機会を持てるとありがたいなと思います。
本当にそう思います。結構だからやっぱり毎回ゲストを自分にとってはすごいリスペクトしてる人がゲストなんで、だいたいいつも。
遠倉くんとかは、なんだろうな、友達感覚で喋れるんですけど、やっぱ他の皆さんはやっぱ自分の中ではリスペクトしてる、その雲の上の人だったり、あるいは憧れの対象だったりっていう人が多いんで、結構前日の夜とか結構、あー明日だなーってドキドキしながら眠る感じなんですよ。
多分ゲストの皆さんもね、人によっては明日のオマライズFMの収録だと思って寝る人もいるのかなって思いますけど、そんな感じで緊張しながらやってるから、だからなんか本当に収録始まる直前とかは緊張してるんですよ、やっぱ私も。
本当ですか?
うまくできるかなーって思ってるけど、やっぱなんか喋ってるうちに打ち解けていくじゃないですか、やっぱり喋ってるうちに。
本当におかげさまです。
そうそうそう、それでお互いなんか2時間ぐらい経った頃には、また今度ご飯でも行きましょうよぐらいの中に慣れてるっていうのが、すごい良い番組だなと思いますけどね。
いや本当、実際にまたお願いします、ちょっと1回お話、直接もお話させていただけると嬉しいです。
いや本当にそうですよ、本当にそう思います。
はい。
はい、今日もいい感じで楽しくお話ししていたらあっという間に2時間ぐらい経ってしまいまして、いや本当にね、ノーモライズFM、時間を忘れて喋っちゃう、毎回そうなんですけどね。