補助金の見直しと中小企業の影響
この放送は、他社貢献ふぬ祭り2026を応援している 後藤健先輩こと後藤健太郎さんの提供でお送りいたします。
後藤健先輩、ありがとうございます。
みなさん、おはようございます。
2026年1月に株式会社アスナルブリッジを設立する予定の 中小企業診断士のオサナイ先生こと、オサナイ和志です。
本日は、2025年11月10日、月曜日でございます。
さて、今日は月曜日ということで、週の始まりでございますね。
1週間で、毎週毎週あっという間に過ぎていくような、僕だけでしょうか、そんな感じがするのは。
寒くなってきてからですね、特にそういうふうな感じがしましてですね。
青森はですね、もう今週、来週には雪が降るんじゃないかなという、そういうね。
情報も出ておりますけど、皆様の知識はいかがでしょうかね。
寒くなってきておりますので、ぜひね、体調管理をお気をつけてお過ごしください。
はい、ということで、今日はね、僕から、ちょっと耳が痛いかもしれませんけども、
とても大切なお話をお届けしたいと思っております。
実は先日ですね、財政制度等審議会という、つまり財務省の諮問機関なんですけども、
そこからですね、中小企業の補助金についてある提言が出されたんですね。
簡単に言いますと、これからは補助金の乱立を見直しますよという内容だったんです。
これを聞いてね、うちには関係ないやって思った社長さん、ちょっと待ってください。
実はこれ、全ての中小企業にとって、経営のあり方そのものを見直すきっかけになる大きな転換点なんです。
ここについてね、今日はちょっと深掘りしていきたいなというふうに思っています。
ということで、今日も元気にやっていきましょう。
まずはスポンサー様のご紹介でございます。
今月のマンスリースポンサー様は、ことけん先輩こと後藤健太郎さんでございます。
ことけん先輩、ありがとうございます。
ことけん先輩が応援されているのは、
2026年1月17日土曜日18時半から大分県大分市で行われる多社貢献福祉祭り2026です。
こちらですが、大分県大分市にあります足場解体工事の和光組高橋貴寛社長が
企業生存のための戦略
コミュニティリーダーを務める多社貢献の新年会となります。
今年でもう3回目ということですっかり定着したイベントになりましたけれども、
場所はJR大分駅から徒歩圏内の開催となります。
内容はフグコース料理プラス2時間の飲み放題付きということでございます。
そして今年もオーストラリアメルボルンよりポリゆきさんこと井口ゆき子さんも参加予定です。
高橋社長や社交圏の仲間とともに2026年をお祝いしましょう。
概要欄のリンクから参加券を購入できますのでよろしくお願いいたします。
今月のマンスリースポンサーはことけん先輩ことことけん太郎さんです。
ことけん先輩ありがとうございます。
それからお知らせをさせてください。
僕のマンスリースポンサーになってくださいというお願いでございます。
今月はことけん先輩がマンスリースポンサーになっておりますけれども、
来年2025年最後の12月そして2026年新年一発目の枠ですね。
こちら各月たった一枠でございますけれども、
プレミアムなスポンサーワークをご提供しております。
心を込めて1分から2分スポンサーコールをさせていただきたいと思っておりますし、
誰かの夢を応援したいという他社貢献の方も大歓迎でございます。
ぜひこのチャンスをおつかみください。
詳細お申し込みについてはペースショップのほうから概要欄のリンクを貼っておきますので、
ぜひそちらからよろしくお願いいたします。
ということで今日は補助金が減ったらあなたの会社は生き残れるというテーマでお送りしたいと思います。
このテーマちょっとドキッとしませんか。
でも実は今この問いと真剣に向き合うべき時が来ているんじゃないかなと僕は思うんですね。
コロナ禍以降ですね、国からたくさんの補助金が出て、それに助けられた企業も多いと思うんです。
でももしもその補助金が減ったら、あるいはもらえなくなったら、皆さんの会社は今のままやっていけますでしょうか。
まず本題に入る前に何が起きたのかということをお話ししたいんですけれども、
これは11月7日、先週の金曜日なんですけれども、財政制度等審議会という財務省の諮問機関なんですけれども、
ここからですね、2026年度の予算編成に向けた提言が出されたんですね。
その中で中小企業補助金の乱立を見直すという方針が明確に打ち出されたんです。
これどういうことかというと、コロナ禍で急増した中小企業向けの支援策がですね、国の財政をかなり圧迫しているそうなんです。
だから今後はですね、ばらまき型の支援ではなくて、選択と集中、つまり本当に成長性のある企業、
戦略的に重要な分野に資金を集中させるという方向に転換しますよということなんですね。
じゃあこれがですね、皆さんの会社にどう影響するのかということなんですけれども、
まず1つ目は補助金申請そのもののハードルが上がるものと思われます。
今までは比較的通りやすかった補助金も、これからは本当にこの事業は成長するのかとかね、
社会にどんな価値を生むのかとか、こういったものを厳しく審査されるようになるんじゃないかなと思います。
それから2つ目、これが大きいんですが、たとえ採択されたとしてもですね、その後の成果を厳しく問われるようになります。
つまり補助金をもらったら終わりじゃなくて、ちゃんと結果を出さないといけない時代になるということなんですね。
僕が信頼士としていろんな企業さんを見てきた立場からはっきりお伝えしたいことがあるんですが、
それは今回の方針転換というのは決して中小企業いじめじゃないということなんですね。
むしろこれは中小企業が本当に強くなるためのいわば試練だというふうに僕は思います。
なぜかというと補助金や手入れ融資に頼りすぎた経営というのは、実は本当の意味での強さは身につけられていないんですよ。
例えるならば、ずっと補助輪をつけて自転車に乗っているような状態。いつか補助輪を外さないと本当に走れないようにならないわけですよね。
今ね、日本の中小企業というのは大きな分かれ道になっていると思うんです。
一つの道はもらう経営を続ける道。補助金が出たら申請して融資が通りやすいうちに借りてとりあえず現状維持する。
でもこの道を選んだ企業は残念ながら5年後10年後には厳しい状況に追い込まれる可能性が高いです。
もう一つの道は選ばれる経営に転換する道ですね。
お客様から選ばれる金融機関から応援される社員が誇りを持って働けるそういう会社に生まれ変わる道なんです。
じゃあ具体的にどうすればいいのかということなんですけれども
僕が考えるこれからの中小企業を取るべき戦略は大きく4つあります。
1つ目は収益モデル再構築です。
これまでは多くの企業さんはコストを削減して何とか利益を確保するという守りの経営をしてきました。
でもこれは違います。いかに付加価値を高めるか、いかに適正な価格で販売するか
つまり価格転換をどう実現するかが勝負なんですね。
僕がよく相談を受けるのは値上げしたいけどもお客さんが離れるの怖いっていうそういう悩みなんですよ。
でも本当に価値あるものを提供していれば適正価格でもお客さんを買ってくれるんですよ。
大事なのはその価値をちゃんと伝えることなんです。これが1つ目です。
2つ目は顧客基盤の強化ですね。
安いから買うというお客さんはもっと安い店が出たら簡単に離れていきます。
でもこの会社の商品サービスに価値があるというふうに理解してくれるお客さんは多少高くても買ってくれます。
これはこれからはそういうお客さんを増やすことが何よりも大切なんだなという僕は思います。
これが2つ目です。
3つ目、投資判断の明確化なんですね。
ここでちょっと厳しいこと言いますけども
補助金があるから設備を入れるとか融資が通りそうだから借りるっていうこれはね成長投資じゃなくて延命投資かもしれません。
本当にこの投資は会社を成長させるのか、それともただ現状を少し先延ばしするだけなのか。
これをですね冷静に判断する目を経営者は持たなければいけないんじゃないかなというふうに思います。
4つ目、これは金融機関との対話なんですね。
これすごく大事なポイントなんですけども金融機関が融資の判断で見ているのは過去の決算書だけじゃないんです。
むしろこの社長は会社の未来をどう描いているのかとかその計画に具体性と実現可能性があるのかというのを見ています。
僕が応援した企業さんの中には赤字でも融資を受けられたケースがあります。
それは明確な黒字化計画があったからなんですね。
逆に黒字でも融資が通らなかった企業もあります。
それは将来のビジョンが見えなかったからなんですね。
つまりこれからの時代決算書を見せるだけじゃダメなんです。
経営者が自分の言葉で自分の会社の戦略を語れるそういう関係を金融機関と築いていくことが求められます。
新たなチャンスの到来
さてここまで聞いてですねうちには無理だというふうに思った方もいるかもしれません。
でもちょっと待ってください。僕はこれはピンチであると同時に大きなチャンスでもあるというふうに思うんですね。
なぜかというと今回の政府の方針ではですね戦略分野つまりAIであったりとかDXであったりとか
省エネといったこういった分野にね参入する企業には税制優遇という形で強力な支援が行われるんです。
つまりこれからの時代に必要な技術やサービスに挑戦する企業はむしろ追い風を受けられるということなんですね。
それから価格転換できる企業は正当に評価される時代になるということ。
今まではですねとにかくギャスクという価格競争が多かったんですけどもこれからは価値ある商品サービスには適正な対価を払うという
そういった市場が育っていくと。もう一つは残念ながらその適用できない企業が淘汰されることで
残った企業にはシェア拡大のチャンスが生まれます。厳しい言い方かもしれませんけどもこれは市場原理なんでね。
もちろん脅威もありますよ。例えば補助金であったりとか定理融資に慣れた企業ほどこの変化に適応は難しいんじゃないかなと僕は思います。
賃上げの圧力がある一方で価格転換が難しければ利益はどんどん圧迫されていきます。
そしてとりあえず現状維持という選択をした企業はさっきも言いましたけど5年後には存続の危機に直面するかもしれません。
じゃあどうすればいいのかということなんですけども僕がお勧めするのはまずキャッシュフロー経営の転換ですね。
売上や利益も大事なんですけども何よりもですね手元にいくら現金があるのかっていうことを常に把握する。
これができない企業はいないと思うんですよ。それから固定費の変動費かですね。
例えば正社員を全部パートへ外注に変えろという意味ではありません。でも購入じゃなくて例えばリースにするとかね。
一部の業務は外注も検討するとかそういう柔軟性を持つことで環境変化に強くなります。
そして小さく試すことですね。大型投資をやっぱりする前にまず小規模でテストをしてみる。
効果が確認できてから本格展開するというこれだけで失敗のリスクは大きく減らせます。
最後にDXやAIの活用についてもちょっとお話ししておきたいと思うんですけども。
なんかねデジタル化って聞くとうちに関係ないとか難しそうっていうふうに思うかもしれませんけども。
実は今デジタル化が資金調達とやったりとか経営改善に直結する時代なんですよ。
例えばクラウド会計を使えば月次決算がリアルタイムで分かります。資金繰り予測も自動でできます。
そうすると金融機関との対話でもうちの会社は今こういう状況で3ヶ月後にはこうなる予定ですっていう具体的に説明できるわけですよ。
AIを使った自由予測で在庫圧縮すればですね運転資金を減らせるわけです。
例えばECサイトを使ったりとかSNSを使えばですね全国から価値を理解してくれるお客さんはそういったものを集められるわけですよ。
つまりデジタル化はですね大企業だけのものじゃなくて中小企業こそ生き残りのために必要なツールじゃないかなというふうに思います。
はいということでちょっと今日いろいろお話ししましたのでちょっとまとめますと。
まずは財政制度の新議会が中小企業補助金の乱立見直しを提言しましたよということです。
これはばらまきから選択と集中への転換を意味するということでした。補助金申請のハードルが上がるので採択もね成果を厳しく問われる時代になりますということ。
今が貰う経営から選ばれる経営の転換期ですということですね。これからの戦略は収益モデルの再構築、それから顧客基盤の強化、
それから投資判断の明確化、最後に金融機関との対話、これが戦略としては必要になりますということですね。
それから戦略分野の参入企業には勢々優遇というチャンスもありますということです。
で、キャッシュフロー経営、固定費の変動費化、小さく試すという実践が重要ですということですね。
デジタル化の重要性
最後、DXAI活用は中小企業資金調達経営改善に直結しますよという今日はお話でございました。
ということで今日もお聞きいただきましてありがとうございました。ちょっと今日盛りだくさんでしたけどね。
ちょっと今日の話は厳しいお話もしましたけどね。でもね、僕は本当にこれチャンスだと思っているんですよ。
だって今まで補助金目当てで本当はあんまり競争力ない企業がたくさん残っていたわけで、
でもこれからは本当に価値を生み出せる企業、お客さんに選ばれる企業だけが生き残る。
つまりちゃんと経営している皆さんにとってはすごくフェアな時代になるんです。
ということで皆さんもね、この今日の放送を聞いてですね、ぜひ次のステップですね、行動を試してみてはいかがかなというふうに思います。
今回の放送への感想であったりとか、こんなテーマで話してほしいといったリクエストがあれば、
ぜひスタントFMへコメントを寄せください。週末、土曜日、日曜日にコメントを読ませていただきます。
ということで今日は補助金が減ったらあなたの会社は生き残れるというテーマでお送りいたしました。
挑戦が人生だ。Don't worry, be happy.
それではまた明日この時間にお会いしましょう。今日も元気にいってらっしゃい。